科学一般: 2015年12月 アーカイブ

 "喫煙" が健康を害し、"発がんリスク" を高めることは理解されてきたが、さらに、"がん患者/がん経験者" に対しては、死亡リスクをも高めるのだそうである。

 今回注目する下記引用サイト記事がん患者の喫煙 死亡リスク3.5倍に上昇/河北新報/2015.12.29 は、  <がんを患った人が喫煙すると、患っていない喫煙者より死亡リスクが3.5倍に高まる-。山形大医学部の研究チームは22日、山形県高畠町で協力者を追跡調査した結果、がん経験と喫煙の関係を初めて実証したと発表した。がん経験者心臓病の発症リスクも高まることが判明。治療後の禁煙指導や健康診断を強化する必要性が浮かび上がった。> と報じている。

 <......山形大は県内全域の健康診断で約2万人に協力を求め、病気の発症などを追跡調査する「コホート研究」に取り組んでいる。今回は高畠町で2004~06年に調査し、11年に追跡ができた約2000人を分析した。  がんを患ったことがない喫煙者が、11年までに死亡した確率は6.2%だったのに対し、がんを経験しながら喫煙していた人の死亡率は25.0%と高かった。  11年までに新たながんを患った確率も、がん経験がなければ喫煙者5.3%、非喫煙者4.1%と同程度だが、がん経験があると喫煙者16.7%非喫煙者6.7%と大きな差が出た。  心不全や狭心症など心臓病の発症リスクも、がんを患わなければ4.4%にとどまったが、がん経験があると10.0%に高まった。  研究チーム代表の嘉山孝正医学部参与は「喫煙の悪影響が実証され『がんになったら禁煙』の指導に迫力が増す。追跡調査を継続し、2万人のデータでも詳細に分析したい」と話した。> とある。




















 相変わらず "クスリ漬け医療!" が蔓延し、副作用が増え、医療費が嵩むという弊害が後を絶たないようだ。

 今回注目する下記引用サイト記事高齢者の薬どう減らす...副作用増、薬局は出すほど利益/yomiDr. ヨミドク/2015.12.28 は、  <高齢者の多くが不適切な薬の処方を受けている可能性が、厚生労働省研究班の調査で明らかになった。複数の持病のある高齢者には多剤投与が行われている実態もあり、薬の副作用で健康を害する例も少なくない。無益な薬の処方で体調を崩せば、さらに医療費、介護費もかさむ今後、必要な対策は何か> と報じ、問題を投げかけている。

 <......■入院中に削減  「薬を3種類減らしました。時々、病棟に様子を見に行きます」  宇都宮市の国立病院機構栃木医療センター。内科の矢吹拓医師(36)......  矢吹医師らは今年1月、同病院に「ポリファーマシー(多剤)外来」を開設入院してきた高齢者の薬を減らす取り組みを始めた。65歳以上で5種類以上の薬を飲み、同意を得た患者を呼び、院内の薬剤師、看護師らと共同で体調を見ながら必要度の低い薬や副作用のリスクの高い薬を減らす。10月までに37人(平均年齢81歳)を診察。入院時に平均8・6種類だった薬が同4・6種類になった。  退院時にはかかりつけ医に患者の診療情報とセンター長名で薬の削減に協力を求める文書を送る。......  副作用の背景  総合診療医の徳田安春・地域医療機能推進機構顧問は、「特に影響を受けやすい80~90歳代の患者が増えているにもかかわらず高齢者特有の薬の作用や副作用に対する知識が医師の間に浸透していない」と指摘する。薬の代謝機能が衰えた高齢者が一般成人と同じ量の薬を飲むと副作用が出やすい上、薬同士の相互作用の影響も受けやすい。  高齢者は飲む薬の種類が増えると、副作用が起きやすいというデータがある。だが、内科、整形外科など細分化した診療体制では患者が飲む薬の全体像を把握しにくく、薬の種類も増えやすい。近年、新薬が相次いで開発され、使える薬が増えたことも背景にある。  薬局は、薬を処方するごとに調剤料が入るため、積極的に薬を減らそうという動きが起きにくい。  ■「収益より信頼」  薬の削減に取り組む薬局もある。首都圏で約140店を営む調剤薬局チェーン「薬樹(やくじゅ)」(本社・神奈川県)は約9割の薬局で医師の指示のもと、通院が難しい在宅患者や介護が必要な高齢者宅に薬剤師が薬を届ける。  「訪問薬樹薬局 保土ヶ谷」(横浜市)の訪問薬剤師、高橋麗華さん(38)は痛み止めなど6種類を飲んでいた神経因性疼痛(とうつう)の90歳代女性の薬を、医師と相談しながら3種類に抑えた。  薬樹は店舗の3割に管理栄養士を置く。服薬と栄養両面のサポートを通じて、症状が落ち着き、薬が減った糖尿病患者もいる。......「薬が減れば目先の収益は落ちるが、かかりつけ薬局としての信頼が得られ、リピーターになってもらえる」と小森雄太社長(51)は説明する。  だが、こうした取り組みは一部の薬局で始まったばかりだ。「薬を出すほど利益が出る、今の仕組みは問題だ」と小森社長は語る。(医療部 赤津良太、社会保障部 辻阪光平)  (2015年12月28日 読売新聞)> とある。

 "血液によるがん検診" の手法は、見る見るうちに目覚ましい進化発展を遂げている

 ◆ 参照 当誌過去の "血液検査" 関連記事

  <味の素は8月7日、同社のがんリスクスクリーニング検査「アミノインデックス(AICS)」が、膵臓がんの早期発見に対応したと発表した。 AICSは、味の素と臨床検査会社であるエスアールエルが2011年より共同で提供している検査で、血中アミノ酸濃度バランスの変化を解析・指標化し、胃がんや肺がんなどのリスクを調べることができる。検査に要する血がわずか5mlと少量なことから、体に負担の少ないスクリーニング検査となっており、2015年7月現在で956の医療機関で受診可能となっているほか、地方自治体の住民検診に採用されるなど普及が進んでいる。これまでは胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん(男性のみ)、乳がん(女性のみ)、子宮・卵巣がん(女性のみ)という6種類のがんを対象としていたが、膵臓がんが新たに加えられた> ( 味の素の"がんスクリーニング検査「AICS」"、早期発見が難しい"膵臓がん"にも対応!/当誌 2015.08.10


 今回注目する下記引用サイト記事わずかな血液で、がん遺伝子60種類を検出/Jcastヘルスケア/2015.12.27 - 18:00 は、  <わずかな血液を検査するだけで、がんに関連する異常な遺伝子を60種類検出する新しい手法を国立がん研究センターが開発した。 多くの遺伝子異常を調べるためには、針で刺して組織を取り出す生体検査が行なわれているが、患者の負担が大きく、出血による合併症の危険もある。新手法なら繰り返し検査できるうえ、一人ひとりのがんの進み方にあった薬や治療法の選択ができるようになる> と報じている。

 < わずかな血液を検査するだけで、がんに関連する異常な遺伝子を60種類検出する新しい手法を国立がん研究センターが開発した。2015年12月16日付の英医学誌「サイエンティフィック・リポーツ」(電子版)に発表した。  多くの遺伝子異常を調べるためには、針で刺して組織を取り出す生体検査が行なわれているが、患者の負担が大きく、出血による合併症の危険もある。新手法なら繰り返し検査できるうえ、一人ひとりのがんの進み方にあった薬や治療法の選択ができるようになる。  がんの発症にかかわる遺伝子異常は、肺がんや乳がんなどの種類を超えて共通するものがあり、血液中に含まれていることが多い。そこで研究チームは、すい臓がんの患者48人の血液で、がん由来のDNAを最先端の解析装置を使って調べた。データの解析方法を工夫し、従来は最低200ミリリットル必要だった血液を、5ミリリットルで60種類の遺伝子異常を正確に検出することに成功した。  研究チームの谷内田真一ユニット長は、「今回の研究はすい臓がんで行われましたが、すい臓がんに限らず、血液がん以外のあらゆるがんに使える手法です」とコメントしている。> とある。

 この時季になると、その驚異の恐れられるのが、"鳥インフルエンザ" の感染状況だ。 今や、警戒の視線は、国内のみならず中国や韓国などにまで向けられる

 ◆ 参照 当誌過去の "H7N9型" 関連記事

  <中国浙江、江蘇、広東3省の衛生当局は28日、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)の新たな感染者が計8人確認されたと発表/ 同型ウイルスの感染者は昨年3月に中国で初確認後、香港で確認された3人、台湾での2人を含め計260人となり、うち72人が死亡/ 今年に入り感染者が急増しており、28日までの同型ウイルス感染者は計111人......> ( 目が離せない"中国の鳥H7N9型インフル"!新たな感染者!"人から人への感染"も認める!/当誌 2014.01.30


 今回注目する下記引用サイト記事中国、鳥インフル感染で死者 広東省東莞市/共同通信/2015.12.26 - 20:26 は、  <中国広東省のメディアは26日、同省東莞市で、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染した男性1人が死亡したと伝えた。  死亡したのは東莞市長安鎮に住む湖南省出身の61歳の男性。23日に感染が確認され、同日中に亡くなった> と報じている。

 <中国広東省のメディアは26日、同省東莞市で、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)に感染した男性1人が死亡したと伝えた。  死亡したのは東莞市長安鎮に住む湖南省出身の61歳の男性。23日に感染が確認され、同日中に亡くなった。  中国では今年秋以降、H7N9型の感染者が浙江省で4人、広東省梅州市でも70代男性の1人が確認されている。  冬に入り、人への感染リスクが高まっているという。> とある。

 "糖尿病" の何が問題かと言えば、要するに、"合併症" が少なくないことであろう。 "糖尿病" が原因となって発症する病気として名前が挙がらなかった病気の方が、逆に少ないほどである。


 今回注目する下記引用サイト記事糖尿病予備軍でも全がんリスク高く-国がん/医療NEWS QLifePro/2015.12.24 - 15:00 は、  <HbA1cとがん罹患リスクとの関係 ( これまでの研究でも、糖尿病患者では大腸がん、膵がん、肝がん、子宮内膜がんなどのがん罹患リスクが1.5~4倍高く、全がんも約1.2倍高いと報告)> を調査した結果、<非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で全がんリスクが上昇していることがわかった> と報じている。

 <......糖尿病ががんのリスク因子だとすると、HbA1cはがんリスクと関連することが予想されるが、HbA1c値とがんリスクとの関連は十分にわかっていなかった。そこで、研究グループでは、この関係を「多目的コホート」の糖尿病調査のデータを用いて調べることを目的とした。  HbA1c値5%未満群でも肝がん、膵がんのリスク上昇  研究グループは、糖尿病調査で測定したHbA1cの値を用いて、5.0%未満、5.0~5.4%、5.5~5.9%、6.0~6.4%、6.5%以上、既知の糖尿病の6つの群に分けて、その後の全がんリスク、臓器別リスクを分析した。なお、2回の糖尿病調査に参加していた場合(研究対象者の35%)、2つのHbA1cの平均値を用いた。追跡期間中に1,955件のがんが発生した。  年齢、性別、喫煙歴、飲酒歴、野菜摂取、総エネルギー摂取、コーヒー摂取、心血管疾患の既往などを統計学的に調整したうえで、がんリスク(95%信頼区間)を計算。HbA1c値5.0~5.4%を基準「1.00」とした場合、5%未満のがんリスクが1.27倍、5.5~5.9%が1.01倍、6.0~6.4%が1.28倍、6.5%以上が1.43倍、既知の糖尿病が1.23倍で、非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で全がんリスクが上昇していることがわかった。低HbA1c値の群でも全がんリスクの上昇が見られた。  がん種別の分析では、非糖尿病域および糖尿病域の高HbA1c値の群で大腸がん、特に結腸がんのリスクが上昇しており、肝がんや膵がんでは、5%未満の低HbA1c値群でもリスク上昇が見られた。また、肝がんを除外すると、HbA1c値は直線的に全がんリスク上昇と関連していた。  今回の研究では、非糖尿病域の高HbA1c値群における全がんリスク上昇が示されており、糖尿病予防対策の重要性が一層示唆されたとしている。(遠藤るりこ)> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事iPSで効率良く気道細胞 気管支ぜんそく解明期待/共同通信 47 NEWS/2015.12.25 - 02:00 は、  <肺の気管を覆い、粘液を出したり繊毛を動かしたりして病原体や異物を除去している気道上皮細胞を、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から効率良く作ることに、京都大と大阪大のチームが成功> と報じている。

 <肺の気管を覆い、粘液を出したり繊毛を動かしたりして病原体や異物を除去している気道上皮細胞を、人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)から効率良く作ることに、京都大と大阪大のチームが成功し、24日付の米科学誌ステム・セル・リポーツ電子版に発表した。  チームの三嶋理晃京大教授(呼吸器内科学)は「気管支ぜんそくなど気道上皮の異常が関係する病気は多い。今回の成果は、病気の解明や治療薬の開発、肺の再生に役立つと期待される」と説明している。  チームは、人のiPS細胞を段階的に変化させ、CPMというタンパク質を利用して肺のもととなる細胞を分離した。> とある。

  "後発医薬品(ジェネリック医薬品)" の普及が声高に叫ばれている昨今である。そして、その政府側の狙いは、"社会保障費の抑制" にある、と見られている。

 ◆ 参照 当誌過去の "ジェネリック医薬品" 関連記事

  <新薬より安価な後発医薬品(ジェネリック)の普及を促進するため、政府は来年度、日本に原薬や製剤などを輸出する海外製造所に派遣している査察員を、増員する方針を固めた> ( "ジェネリック医薬品"普及促進を目指し、厚生労働省、海外での品質検査強化の体制へ!/当誌 2015.08.24


 今回注目する下記引用サイト記事ヒット新薬の値下げ検討、最大半額に...製薬業界は猛反発/yomiDr. ヨミドク/2015.12.21 は、  <国内での売れ行きが予想外に伸び年1000億円を超えた医療用医薬品の値段(薬価)を引き下げるという新ルールを、厚生労働省が来年の診療報酬改定から導入する方針を固めた。保険適用された薬が対象。医療費が膨れあがるのを防ぐためだが、製薬業界は新薬開発を妨げると猛反発している> と報じている。

 <......新ルールでは、年間の販売額が1500億円を超え、製薬会社の予想の3割増以上となった薬について、2年に1度の診療報酬改定で公定価格を最大半額に下げる1000億円超で予想の5割増以上となった薬も、最大25%落とす。  新薬の値段は、製薬企業が開発コストや材料費などに加え、国内の市場規模を考慮して算定した価格を厚労省に提出するなどし、有識者会議での検討を踏まえた上で、同省が決定している。社会保障費の抑制が課題となる中、当初の予想を超す巨額の売り上げが生じた場合、公的保険財政からそのまま支出するのは難しいと判断した。  調査会社IMSジャパンのまとめによると、近年、年間1000億円以上の売り上げがあった薬は、抗血小板薬の「プラビックス」、抗がん剤「アバスチン」(2014年)、高血圧治療薬「ブロプレス」(13年)と、同「ディオバン」、抗認知症薬「アリセプト」(12年)など。  また、今年は米国で開発されたC型肝炎の画期的治療薬「ソバルディ」(1錠約6万円)と「ハーボニー」(同約8万円)も発売され、国内患者の多さもあり、薬剤費がかさむ見通しだ。同社によると、今年5月に発売された「ソバルディ」の7~9月の売り上げは433億円に上り、年間1000億円を超えるのはほぼ確実とされる。  同省では、年内に開かれる有識者会議に諮った上で最終決定する方向だ。これに対し、「革新的で成功した新薬に対するペナルティーに他ならない」(米国研究製薬工業協会)、「市場で評価される薬剤を価格下げの対象にするのは理にかなわず、経営の予見性の観点からも大きな問題」(日本製薬団体連合会)など、国内外の製薬団体から撤回を求める声が上がっている。  (2015年12月21日 読売新聞)> とある。

 "難しいがん" のひとつとして警戒されているのが、"肝内胆管がん" だ。
 それは、<見つけにくく、有効な薬も少なく、治癒は困難なことが多い> からだとされる。


 ◆ 参照 当誌過去の "肝内胆管がん" 関連記事

  <消化器がんの専門医は、胆管がんについて「難しいがん」と口をそろえる。三嶋秀行・愛知医科大臨床腫瘍センター教授(消化器外科、がん化学療法)は「見つけにくく、有効な薬も少なく、治癒は困難なことが多い」と話す。その最大の特徴は、早期の段階ではほとんど症状が出ないことだ。......> ( 肝機能異常の放置は禁物!意外に多い「胆管がん」!"難治の胆管がん"の早期発見は?!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事熱帯病薬で胆管がん抑制、九州大 大村氏のイベルメクチン/共同通信/2015.12.22 - 05:31 は、  <熱帯病の特効薬「イベルメクチン」が、治療の難しい肝内胆管がんの抑制にも効果があることを、マウス実験で確認された> と報じている。

 <九州大生体防御医学研究所の研究グループは22日、熱帯病の特効薬「イベルメクチン」が、治療の難しい肝内胆管がんの抑制にも効果があることを、マウス実験で確認したと発表した。同日、米国科学アカデミー紀要電子版に掲載された。  イベルメクチンは、寄生虫の感染で目が見えなくなるなどの症状が現れる熱帯病特効薬の一つ。ことしノーベル医学生理学賞を受賞した、大村智・北里大特別栄誉教授らが開発。アフリカやアジアなどで年間約3億人に投与されている。研究グループは「将来、肝内胆管がんの新たな治療法への応用も期待できる」としている。> とある。

 昨日、"がんの転移" 発見の難しさについて注目したばかりであった。 今回注目する記事は、"医療ミス" に関するものなのだが、原因のそのひとつに、"がんの転移" 発見をめぐる問題が伏線として潜んでいたかに見える。

 今回注目する下記引用サイト記事肺がん3年見逃す、患者死亡 名古屋大病院/中日新聞/2015.12.21 - 20:50 は、  <名古屋大病院(名古屋市昭和区)は21日、検査のために泌尿器科に通院していた患者の肺がんを、主治医や放射線科医が3年にわたって見落とし、治療が遅れて死亡したと発表。石黒直樹病院長は「医療ミス」と認め、遺族に謝罪。賠償する方針も明らかにした。 亡くなったのは県内の40代男性で、直前に別の病院で腎臓がんの手術を受け、将来の他の器官への転移の有無を調べるためだった。> と報じている。

 <...... 半年に一度、名大病院でコンピューター断層撮影(CT)検査を受けたが、主治医らは肺の異常に気付かなかった。男性が胸に痛みを感じ、12年5月に別の病院で診察を受け、肺がんが判明した。既に悪化しており、14年3月に死亡した。  過去のCT画像にがんとみられる陰影が写っていたことが分かり、名大病院は男性の死後、検証のための調査委員会を設置。09年5月にはがんの可能性に気づくことができたと結論づけた。当時、手術していれば、5年後の生存率は82%だったという。  男性はCT検査を10回受け、計13人の医師が診断に関わっていた。調査委は見落としの原因を「主治医がCT画像の診断を放射線科に委ね、自らチェックしなかった」と指摘した。また放射線科の医師は腎臓がんの転移にとらわれていたなどとして診断態勢の改善を求めた。  男性は名大病院を信頼し、自らの希望で通院を始めたという。石黒病院長は会見で「重大な医療ミス。患者の期待を裏切り、遺族にご迷惑をかける結果になり、心からおわびする」と頭を下げた。  (中日新聞)> とある。

 がんの "転移" の仕組みに関する研究が進められている。"がん細胞や関連タンパク質" は、"血液" の流れに乗って運ばれるところから、"血液" 自体に焦点が合わせられている。


 ◆ 参照 当誌過去の "がん細胞,転移" 関連記事

 (1) "がんの転移" 予測可能に!足場の粒("エクソソーム")を先行させ定着!転移先は一定!/当誌 2015.11.28
 (2) がん細胞が"転移する仕組み"の一部を解明!がん新薬/分子標的薬開発への期待!(富大)/当誌 2015.07.10


 今回注目する下記引用サイト記事体液中のがん細胞検出し転移予測 鹿児島大や名大/日本経済新聞/2015.12.21 - 01:23 は、  <がん組織から離れて血液中など体内を漂うがん細胞検出し、転移の危険を予測する技術の開発が相次いでいる。鹿児島大学膵臓(すいぞう)がん患者の体液が含む細胞の遺伝子を増やして見つける名古屋大学などは微小な網や磁石を使い、血中のがん細胞を捉える転移を早期に検出し、早期治療につなげる> と報じている。

 <......鹿児島大は、手術中に膵臓がん患者の腹腔(ふくくう)を洗った水を採取し、「リアルタイムPCR」と呼ぶ手法で遺伝子を増やしてがん細胞を検出する技術を開発した。がん細胞が含むメッセンジャーRNA(リボ核酸)を調べる。  がんを切除した28人の患者で試した。がん細胞を検出した2人はいずれも1年以内に腹腔内にがん細胞が散らばる「腹膜播種(はしゅ)」という転移が起きがんが再発した。細胞が見つからなかった26人では11人が再発しており、今後は多くの患者で予測精度を検証し、早ければ5年後に実用化する。  名大や愛知県がんセンター愛知病院は、約8マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル角の網の目と磁石の微粒子を使い、血中を漂うがん細胞を捉える技術を開発した。  まず脂質膜で包んだ磁石の微粒子をがん細胞と白血球に取り込ませ、磁力を使って赤血球と分離する。次に網を使い、白血球とがん細胞をより分ける。  実験では、健康な人の血液に胃がんや大腸がんの培養細胞を混ぜて試すと、がん細胞の80.7%を取り出せた。血液の量は10ミリリットルで済むという。臨床研究を経て2~3年後に実用化する。> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事はって動く肺細胞を撮影 理研、がん転移と関連か /日本経済新聞/2015.12.19 - 21:23 は、  <肺の気管支の表面にある細胞が、はうように動いて特定の場所に集まる様子の撮影に、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)のチームがマウスで成功......この細胞は神経内分泌細胞NE細胞)。肺の酸素濃度を検知するセンサーのような働きをするほか、がん化すると、転移しやすい小細胞肺がんになる> と報じている。

 <肺の気管支の表面にある細胞が、はうように動いて特定の場所に集まる様子の撮影に、理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)のチームがマウスで成功し、米科学誌電子版に発表した。  この細胞は神経内分泌細胞NE細胞)。肺の酸素濃度を検知するセンサーのような働きをするほか、がん化すると、転移しやすい小細胞肺がんになるとされている。  森本充チームリーダーは「転移のしやすさはNE細胞が動く力を持つことと関係するかもしれず、治療法開発につながる可能性がある」と話す。  チームによると、NE細胞は、気管支がいくつも枝分かれしている付け根の表面に塊になって存在する。  チームは、遺伝子を操作してNE細胞が蛍光色に光るマウスの胎児を作製し、肺を取り出して培養しながら、組織の深い部分まで鮮明に撮影できる特殊な顕微鏡で観察。NE細胞が、他の細胞の間を縫うように付け根の部分に集まる様子を捉えた。移動速度は1時間で約10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルだった。 〔共同〕> とある。

 業務上で使う "化学物質によってがんが発症!" というケースでは、比較的最近、<印刷会社従業員などが相次いで発症の"胆管がん問題"> が衆目を集めた。

 ◆ 参照 当誌過去の "化学物質によって" 関連記事

  <大阪市立大学は、化学物質によって起きる胆管がんについて専門的に研究する全国で初めての拠点を、来月、附属病院に設ける......> ( 印刷会社従業員などが相次いで発症の"胆管がん問題"で、初の研究拠点!(大阪市立大)/当誌 2015.03.09


 今回注目する下記引用サイト記事ぼうこうがん 「マスクしていたが...」 がん発症、北陸の化学工場/毎日新聞/2015.12.19 は、  <化学メーカーの工場従業員と退職者の計5人がぼうこうがんを発症していることが18日、明らかになった。染料や顔料の原料になる化合物「芳香族アミン」の一種「オルト−トルイジン」が原因と疑われる。化学メーカーの担当者は「防じん・防毒マスクで対策し、換気もしていた」と話す> と報じている。 <5人は命に別条がある状態ではない> とされるものの、"がん発症" という事実を背負ったことにかわりはない。

 <  化学メーカーの工場従業員と退職者の計5人がぼうこうがんを発症していることが18日、明らかになった。染料や顔料の原料になる化合物「芳香族アミン」の一種「オルト−トルイジン」が原因と疑われる。化学メーカーの担当者は「防じん・防毒マスクで対策し、換気もしていた」と話すが、労働現場の安全環境が改めて問われることになりそうだ。  化学メーカーによると、5人は命に別条がある状態ではない。北陸地方の工場では液体の芳香族アミンを他の原料とともに反応器に入れて熱し、ペースト状の「中間体」をつくり、機械で乾燥させて粉状になった製品を紙袋に詰めて顔料の原料として出荷する。発症した5人はこのうち乾燥から袋詰めの工程に従事していたという。  担当者は「オルト−トルイジンに発がん性があることはわかっていたが、加工の過程で違う製品になると考えていた。ただ、発がん性が全くなくなると思っていたわけではないのでマスクをしていた。国の検査には全面的に協力する」と話す。  一方、厚生労働省の要請を受け、業界団体、日本化学工業協会(東京都中央区)は18日、オルト−トルイジンを取り扱う際には換気や防毒マスクの着用といった対策を徹底するよう会員企業177社と79団体に呼びかけた。オルト−トルイジンを取り扱った経験がある従業員らに、ぼうこうがんに関する健康診断の受診を勧めるよう求めた。  労働者のがん発症事例としては、2012年に大阪市の印刷会社の元従業員5人が相次いで胆管がんを発症し、うち4人が死亡していたことが表面化。厚労省はインキ洗浄剤に含まれていた高濃度の化学物質に長期間さらされたことが原因とみて、この会社の関係者17人のほか、同様に胆管がんを発症した全国の印刷所の元従業員らを労災認定した。 【島田信幸、内橋寿明、黒田阿紗子】> とある。

 "認知症"にも効果がある不整脈の治療薬! という昨日の当誌内容の繰り返しとなりそうで、特に付け加えられた事実はなさそうである。

 ◆ 参照 当誌過去の "不整脈の治療薬" 関連記事

  "不整脈の治療薬"が、"アルツハイマー病"で起こる脳の神経細胞の減少を防ぐ効果が!?/当誌 2015.12.18


 今回注目する下記引用サイト記事不整脈の薬、認知症にも効果 長寿研などマウスで実験 /日本経済新聞/2015.12.17 - 12:24 は、昨日の記事と同様に、  <不整脈の治療薬アルツハイマー病で起こる脳の神経細胞の減少を防ぐ効果があるとのマウスの実験結果> について報じている。 ひとつ、注目すべきかと思われたのは、<チームは特定の構造を持つ薬剤が、タウが集まるのを抑えることを発見し、同じ構造を持つイソプロテレノールに着目> という点。この <特定の構造を持つ> という点に "鍵!" がありそうな気配だ。

 <国立長寿医療研究センター(愛知県)や理化学研究所(埼玉県)、同志社大(京都府)などのチームは17日までに、不整脈の治療薬アルツハイマー病で起こる脳の神経細胞の減少を防ぐ効果があるとのマウスの実験結果を英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。  この薬は不整脈や気管支ぜんそくの治療に使われる「イソプロテレノール」。チームの高島明彦・同センター分子基盤研究部長は「認知症の進行を止める世界で初めての薬になるかもしれない。人での効果をできるだけ早く明らかにしたい」と話している。  アルツハイマー病の患者では、神経細胞の中で「タウ」と呼ばれるタンパク質が異常に集まり、細胞が死んでしまうことが知られている。  チームは特定の構造を持つ薬剤が、タウが集まるのを抑えることを発見し、同じ構造を持つイソプロテレノールに着目した。  タウが過剰に作られ認知症のような症状を起こすマウスは通常、3カ月後に神経細胞が11~28%減少するが、餌に混ぜて投与したところ、3カ月後でも減少しなかった。脳機能の低下や行動の異常も抑えられた。  アルツハイマー病の患者の脳で異常に蓄積するタンパク質「アミロイドベータ」を標的とした薬の開発も進められているが、症状の進行を止める効果が証明されたものはないという。 〔共同〕> とある。

 "アルツハイマー病"に対する新薬開発への動きに関する話題は多くなり始めている。また、"脳梗塞再発予防薬シロスタゾール" のような既存薬を活用する動向も注目される。

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病,治療薬" 関連記事

  <国立循環器病研究センター(大阪府吹田市)は、脳梗塞再発予防薬「軽度認知障害」の進行を食い止める効果を確かめる臨床試験(治験)を始めた......> ( "軽度認知障害"を脳梗塞再発予防薬"シロスタゾール"で食い止める臨床試験!(国循研セ)/当誌 2015.08.15


 今回注目する下記引用サイト記事"軽度認知障害"を脳梗塞再発予防薬"シロスタゾール"で食い止める臨床試験!(国循研セ)/当誌 2015.08.15 は、  <不整脈の治療薬が、アルツハイマー病で起こる脳の神経細胞の減少を防ぐ効果があるとのマウスの実験結果> について報じている。

 <不整脈の治療薬が、アルツハイマー病で起こる脳の神経細胞の減少を防ぐ効果があるとのマウスの実験結果を、国立長寿医療研究センター(愛知県)や理化学研究所(埼玉県)、同志社大(京都府)などのチームが16日、英科学誌ネイチャーコミュニケーションズ電子版に発表した。  この薬は不整脈や気管支ぜんそくの治療に使われる「イソプロテレノール」。チームの高島明彦・同センター分子基盤研究部長は「認知症の進行を止める世界で初めての薬になるかもしれない。人での効果をできるだけ早く明らかにしたい」と話している。> とある。

 がん患者の、昨今の "悩み" として特徴的な点は、"抗がん剤の副作用など「身体の苦痛」が増えたこと" なのだそうである。"再発の不安を中心とした「心の苦悩」" の割合をも上回るのだという。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤の副作用" 関連記事
  <がんの患者と体験者に悩みを尋ねたアンケートで、10年前に比べて再発の不安を中心とした「心の苦悩」の占める割合が減った一方、抗がん剤の副作用など「身体の苦痛」が増えたことが8日、山口建静岡県立静岡がんセンター総長らの研究チームの調査で分かった。......> ( がん患者の苦悩10年前より減少、ただし"抗がん剤の副作用"など「身体の苦痛」は増加!/当誌 2015.09.10


 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤の副作用(1)「見えない副作用」違いを知って/朝日新聞 - apital/2015.12.16 - 07:00 は、 <抗がん剤の副作用に関する悩みが目立って増えている> という "調査結果" を踏まえて、<抗がん剤の副作用とどう向き合ったらいいか> について、その実情と背景の解説を含めて丁寧に説明している。

 <抗がん剤の副作用は、個別の事情によっていろいろな違いがあります。  ......  【スライド:抗がん剤の副作用の特徴は?】  薬によって、副作用が出やすいものもあれば、出にくいものもあります。人によって出ない場合もあるし、強く出る場合もあります。ですから、個人差に応じて、タイミングをうまくはかりながら、副作用をコントロールしていくことが何よりも大切になります。  【スライド:抗がん剤治療には支持療法が大切】  副作用のまったくない抗がん剤というものはなかなかありません。抗がん剤には、プラスの面としてがんへの治療効果が期待できる半面、マイナス面として副作用の問題があります。この効果と副作用のバランスをいかにとるかが大事です。副作用をうまくコントロールすることは、治療効果を高めるためにも重要です。  ●患者が気になる「見える副作用  抗がん剤の副作用を考えるのにあたり、患者さんにぜひ知っていただきたいことがあります。副作用は患者さんが自分で気づきやすい「目に見える副作用」と、自分ではなかなか気づきにくい「目に見えない副作用」と、大きく二つに分かれるのです。  目に見える副作用の代表例は脱毛、食欲不振、口内炎、下痢などです。これらは患者さんにとっては非常につらい一方で、すぐに生命に関わるようなことは比較的少ないのが特徴です。  一方、目に見えない副作用としては、骨髄抑制、肝臓や腎臓など臓器の障害などが代表的です。こうした副作用は、すでに起こっていたとしても初期のうちは患者さん自身で気づくことはなかなか難しいです。ただ、重症化すれば命にかかわる可能性が出てきます。  【スライド:目に見えない副作用  抗がん剤による治療中は、患者さんは必ず、定期的な採血を受けていると思います。なぜそれをしているかというと、このような見えない副作用をしっかりチェックして、異常がないかを確認し、重症化を防ぐことが目的です。  ●増えた「末梢神経障害」への悩み  【スライド:がん患者の悩みと負担】  がんの患者さんたちが一体どんなことに困っているのか、静岡がんセンターなどの研究グループが2013年に実施した調査があります。これは、10年前の2003年に行ったのとほぼ同一内容のアンケートです。寄せられた4054人の声を分析したところ、「症状・副作用・後遺症」に関する悩みが22.8%と、10年前から7.7ポイント増えていました。中でも抗がん剤を中心とした「薬物療法に関する悩み」が顕著に増えていたのです。  【スライド:薬物療法関連の悩みや負担の増加】  具体的な悩みとして増えていたのは、「末梢(まっしょう)神経障害」といわれる手や足先のしびれなどです。あと、やはり抗がん剤にはどうしても、髪の毛が抜けやすいものがありますので、脱毛が苦痛だといった結果がアンケートでは出てきています。  【スライド:第二次調査結果の要旨】  こうした悩みはなぜ増えてきているのでしょうか。  一つは最近、抗がん剤を使う患者さんが増えてきているというのが理由だと思われます。その背景として、新しい抗がん剤、治療効果が期待できる新薬がいろいろと登場しています。抗がん剤のパワーも10年前、15年前と比べると圧倒的に上がっていて、これによる治療を受ける患者さんが増えてきた。  また、効果が高くなったことに伴って、抗がん剤を受ける期間も長くなってきました。それによって、これまでは見られなかったような、長期間の使用によって起こる副作用が出現しやすくなった。そんなことが、抗がん剤による悩みが増えている原因ではないかと思います。  【スライド資料はいずれも安井さん提供】> とある。

 "心筋梗塞" の予防として着目され続けているのは、言わずと知れた健康状態、"血液サラサラ" 対策である。"血液ドロドロ" の克服! ということになろうか。

 ◆ 参照 当誌過去の "血液サラサラ" 関連記事
  <つまり、血液がサラサラとスムーズに流れていく状態で、ネバネバ、ドロドロとした高脂血症 ―― 総コレステロール・中性脂肪・LHD(悪玉)コレステロールの値が基準値より高く、血液中に脂質が多い状態 ―― ではない状態が望ましい、ということ。> ( "心筋梗塞"予防にも、"心筋梗塞"後にも"食物繊維摂取/血液サラサラ"で死亡リスク減!/当誌 2014.07.23


 今回注目する下記引用サイト記事「血液ドロドロ」より気になる、「血管力」の低下/日本経済新聞/2015.12.14 - 06:00 は、ほとんどスローガンとさえなりつつある "血液サラサラ" もさることながら、"血管の良好な状態"( "血管力" ) が大事! だと指摘し、強調している。 "動脈硬化" のリスクを懸念する視点からの分かりやすい解説となっている。

 < 今ではすっかり定着した「血液ドロドロ」という言葉。脂ぎって黒ずんだイメージがあり、いかにも不健康な感じだ。特定の食材を食べるとドロドロの血液がサラサラになる、なんて話も後を絶たないが、そもそも「血液ドロドロ」とはどのような状態なのか? ドロドロだと、どんなことが起こるのだろう?  「血液ドロドロとは、水分が少なく、血小板の活性が高まって固まりやすくなっている状態。血液中のコレステロールや糖が多いことではありません」  そう話すのは、循環器系のエキスパートとしてテレビ出演も多い、池谷医院(東京都あきる野市)院長の池谷敏郎さんだ。  「血液が固まると血栓(血の固まり)ができて、これが血管をふさぐことで脳卒中や心筋梗塞が起こります。要するに固まりやすいからドロドロはいけない、ということ。血液流動性検査(MC-FAN)をすると、確かに血液がスムーズに流れるサラサラの人と、流れにくいドロドロの人がいます。だけど実際には、固まりやすい状態でも、そう簡単に血管内の血は固まらない。ドロドロやサラサラよりも大事なことがあるのです」(池谷さん)。  ■サラサラ血液で血管が詰まることも  暴飲暴食や喫煙、ストレスなど、悪い生活習慣を続けていると、血管の内壁に脂肪の詰まったコブができる。これが「プラーク」と呼ばれるもの。何かのはずみでプラークに傷がつくと、それをふさごうとして血小板が集まり、血栓ができてしまう。  いくらドロドロでも、体内を流れている血液はそう簡単には固まらない。しかしプラークに傷がつくというきっかけで固まってしまうわけだ。  血管の内壁を構成し、血液と触れる「血管内皮細胞」と呼ばれる部分からは一酸化窒素(NO)が出る。この一酸化窒素には血管を拡張し、しなやかにすることで、動脈硬化を防ぐ作用がある。「血管力が高いと血管内皮細胞から一酸化窒素がたくさん出て、それによっていっそう血管力が高まっていきます」と池谷さんは話す。  ■食事・睡眠・禁煙・運動の工夫で血管力を高める  では、どうすれば血管力を高めて一酸化窒素をたくさん出すことができるのか? 池谷さんに教えてもらった。  1. 青魚、ブルーチーズ、ショウガを食事で取り入れる  2. 深い睡眠を取る  3. 禁煙する  4. ふくらはぎを動かす運動を行う  有酸素運動には血管を拡張させる作用があり、一酸化窒素の分泌を増やす。水泳も悪くないが、特にいいのはウオーキング。ふくらはぎは「第二の心臓」と呼ばれるほどで、ふくらはぎの筋肉を動かすことで下半身の血流が良くなる。  忙しくてウオーキングをする時間が取れない人に、池谷さんは「ふくらはぎ体操」を勧める。「40代女性のモニターが4日続けたところ、一酸化窒素の分泌量が3割ほど増えることが確認された」(池谷さん)という。  やり方はいたって簡単だ。立ったまま、ゆっくり両足のかかとを上げて爪先立ちになり、再びゆっくりかかとを落とすだけ。「10回1セットとして、1日3セットやればいい」と池谷さん。  「何歳になっても血管力は鍛えられるし、それによって動脈硬化の進行が抑えられ、プラークができにくくなります。さらに、血管力が上がるような生活習慣を続けることで、結果的に血液もサラサラになっていきます」と、池谷さんは明るい笑顔を見せる。  肝心の血管力が上がれば、ドロドロ血液も自然に改善されるというわけだ。恐怖の「突然死」を避けるためにも、今日から「ふくらはぎ体操」を始めてみますか!  (伊藤和弘=フリーランスライター)> とある。

 「子宮頸がんワクチン」での副作用問題は、波紋を広げ続けている。 一方で、救済対策も進められてはいるが、"痛々しい副作用" は跡を残し続けている。

 ◆ 参照 当誌過去の "子宮頸がんワクチン" 関連記事

 (1) <子宮頸がんワクチンを接種したあと、原因不明の体の痛みなどを訴える患者が相次いでいる問題で、厚生労働省は審査の結果、接種当時、10代だった6人について、医療費などを給付することを決めました。この問題での救済は初めてで、ほかに救済を求めている80人余りについても、順次、審査を行うことにしています。  子宮頸がんワクチンは若い女性のがんの中で最も多い子宮頸がんを予防する効果が期待されるとして、国内では6年前から接種が始まり、おととしには小学6年生から高校1年生までの女子を対象に国と自治体が費用を負担する定期接種に追加されました。しかし接種後に原因不明の体の痛みなどを訴える患者が相次ぎ、......> ( "子宮頸がんワクチン"接種後に痛みなどの訴え相次ぐ問題で"患者6人に初救済"!厚労省/当誌 2015.09.21

 (2) <子宮頸がんワクチンを接種したあと原因不明の体の痛みなどを訴え症状が回復していない若い女性の患者が中学生や高校生を中心に200人近くに上り、このうちの70%以上が通学できないなど学校生活に支障が出ていたこと......> ( 痛み,けん怠感,認知機能低下など「症状回復せず」186人!"子宮頸がんワクチン接種"で/当誌 2015.09.19


 今回注目する下記引用サイト記事子宮頸がんワクチンの副作用、17歳が思い語る/YOMIURI ONLINE/2015.12.12 は、  <「子宮頸(けい)がんワクチン」の副作用問題で、接種後にけいれんや全身の痛みなどを訴えている奈良県三郷町の高校2年の女子生徒(17)が、13日に大阪市内で行われる医療関係の集会で、自らの思いを語る。同じ症状を訴える人への支援や診療できる病院の拡大を求めたいという> と報じている。

 < ...... 女子生徒は、国に副作用の報告があった約2600人のうち、「症状が未回復」とされた186人の一人という。予防接種法などで、健康被害者に医療費支給などの救済が始まっており、女子生徒も救済を申請している。  女子生徒が最初に体調を崩したのは、中学1年で接種した直後だった。症状が重くなった昨春以降、10か所以上の病院に通い、精密検査をしたが、「異常なし」「精神的なもの」などと言われ、母(43)とともに途方に暮れた。今年2月ようやく、三重県の伊勢赤十字病院で「子宮頸がんワクチンによる副作用」と診断された。  右足がしびれるなどし、月に数日ずつしか登校できない。光に過敏になり、自宅でもサングラスが欠かせない。血液検査などでは異常が出ないため、周囲から「仮病だ」と言われるのがつらい。看護師になりたいという夢は遠のき、気持ちのふさぐ日々が続いた。  しかし、先月大阪市で開かれた医療フォーラムに参加し、気持ちに変化が表れた。サリドマイドや薬害エイズなどの患者が人前でつらい経験談を語っていたからだ。「同じ思いで頑張ってきた人がいる。私たちのことも多くの人に知ってもらいたい」と、集会でのスピーチを引き受けた。  集会は13日午後2時、大阪市浪速区の大阪人権博物館(リバティおおさか)で開かれる。事前申し込み不要。参加費は無料だが入館料が必要。問い合わせは同館(06・6561・5891)。> とある。

 "アルツハイマー病と、βアミロイドと高リン酸化タウと呼ばれるタンパク質" との密接な関係については、既に、広く知れ渡っている事実だ。

 今回注目する下記引用サイト記事老齢ネコではアルツハイマー病と同じ仕組で神経細胞が脱落する - 東大など/マイナビニュース/2015.12.10 は、"その事実" を、<老齢ネコの脳> において実証的に確認(死亡後の解剖)した、と報じている。

 <東京大学は12月10日、老齢ネコの脳にヒトのアルツハイマー病と同一の病変が形成され、神経細胞が減少することを明らかにしたと発表した。  同成果は同大大学院農学生命科学研究科のチェンバーズ ジェームズ助教、内田和幸 准教授、中山裕之 教授、京都府立医科大学の徳田隆彦 教授、同大大学院医学研究科の石井亮太郎 助教、建部陽嗣 特任助教、麻布大学獣医学部の高橋映里佳氏、宇根有美 教授、大阪市立大学大学院医学研究科の富山貴美 准教授らの研究グループによるもの。「Acta Neuropathologica Communications」に掲載された。  アルツハイマー病では、βアミロイドと高リン酸化タウと呼ばれるタンパク質が蓄積し、海馬の神経細胞が脱落することによって認知症を発症する。βアミロイドの沈着はヒト以外の哺乳類に脳でもみられるが、同研究グループがこれまでの研究でチーターとヤマネコの脳で発見した以外では高リン酸化タウの蓄積と海馬の神経細胞脱落は動物では見つかっていなかった。  今回の研究では、ペットとして飼育されていたネコを死亡後に解剖して脳を詳しく調べたところ、8歳頃から脳にβアミロイドが沈着し、14歳頃から高リン酸化タウが蓄積することが判明高リン酸化タウが蓄積した神経細胞では、神経原線維変化と呼ばれるアルツハイマー病に特有の病変が確認された。  また、神経原線維変化を構成するタウ蛋白質のアイソフォームがヒトのアルツハイマー病と同じであり、神経原線維変化が形成されたネコでは、海馬の神経細胞が減少していることがわかった。これらの結果から、老齢のネコではβアミロイドと過剰リン酸化タウが脳に蓄積し、海馬の神経細胞が脱落することが明らかとなった。  さらに、ネコの脳に蓄積したβアミロイドは他の動物種と比べて凝集性が弱く、海馬の神経細胞内にβアミロイド-オリゴマーと呼ばれる毒性が高いβアミロイドが蓄積していることが判明した。...... 神経原線維変化の形成においてβアミロイド-オリゴマーが重要であることを示していると考えられている。  同研究グループは今後、ネコの脳を研究することで、βアミロイドとタウタンパク質の関係が明らかにされ、アルツハイマー病の病態解明と治療法開発につながることが期待されるとしている。> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、  <生まれつき体に黒褐色のあざがある「先天性巨大色素性母斑」について、あざを切除、高圧処理した後に元の場所に移植する皮膚再生の臨床研究を来年二月にも始めると発表> と報じている。

 <関西医大(大阪府)や国立循環器病研究センター(同)などのチームは十日、生まれつき体に黒褐色のあざがある「先天性巨大色素性母斑」について、あざを切除、高圧処理した後に元の場所に移植する皮膚再生の臨床研究を来年二月にも始めると発表した。  皮膚は表面の薄い膜である表皮と、その下にある真皮で構成される。この病気は、真皮の中にメラニン色素を作る母斑細胞が集中し、大人になると直径二十センチ以上のあざになる。チームによると二万人に一人程度が発症し、数%が皮膚がんの一種、悪性黒色腫を発症する。あざを切除した後に皮膚を移植するなどの治療が一般的だが、体の負担が大きい上にあざが大きいと手術が困難という。  今回の計画では、あざのある皮膚を切除後に高圧処理して母斑細胞を死滅させた上で、元の場所に移植する。その後患者の皮膚を培養して作った表皮をかぶせて皮膚全体を再生させる。真皮のコラーゲンや血管などの主要組織は残っていて再利用できるので、体の負担が小さいと期待される> とある。

 認知症の前段階である "MCI(軽度認知障害)" が注目されているのは、"発症した認知症" の回復は困難でありながら、"MCI(軽度認知障害)" の段階には、ある程度の回復可能性が残されているからであろう。

 ◆ 参照 当誌過去の "MCI" 関連記事

 (1) <「元々は穏和な人格者だった」とか、「いつも優しく温厚で気品があった」と評されるような方が、突然人が変わったように怒りっぽくなったというような場合には、認知症の初期症状の一つである"易怒性"を疑ってかかる必要もありますので、早急に専門医の診察を受けることをおすすめします> ( おじいちゃん豹変!"急に怒りっぽくなった人"に潜む認知症リスク="易怒性"に要注意!/当誌 2015.11.27

 (2) <軽度認知障害は、日常生活に支障はないが、記憶力が低下し、認知症になる危険性がある。治験では、軽度認知障害の200人(55~84歳)をシロスタゾールを飲む群と飲まない群に分け、記憶力低下など病状の進行度を比較する> ( "軽度認知障害"を脳梗塞再発予防薬"シロスタゾール"で食い止める臨床試験!(国循研セ)/当誌 2015.08.15


 今回注目する下記引用サイト記事認知症の前段階MCI 生活習慣改善で症状回復も放置で発症50%/NEWS ポストセブン/2015.12.10 - 07:00 は、  <"認知症の一歩手前"と位置付けられるMCIだが、...... 「50%は数年経っても認知症を発症しない」ということでもある。40%はMCIのままだが、専門家が注目するのは残りの10%の人々だ。彼らはMCIから正常に戻っていたのである。...... 生活習慣を見直すことで認知症を予防でき、MCIの症状が改善する ......> という、期待できそうな展望について報じている。

 < ...... なぜ生活習慣を改善すれば回復に繋がるのか。その秘密は認知症の発症メカニズムに隠されている。  「認知症の約7割を占めるアルツハイマー型の原因に『アミロイドβ』という物質が深く関係していることがわかっています。アミロイドβとは"タンパク質の残骸(老廃物)"で、これが脳内に徐々に蓄積することで認知症が発現するのです」(奥村氏)  例えば、80歳で認知症を発症した人は、30年以上前の40代から脳内にアミロイドβが溜まっているのだという。そして蓄積量が増えるにつれ、その"毒性"も強まり、脳内の神経細胞を傷付け、死滅させる。  アミロイドβは、まず大脳の側頭葉にある「海馬」周辺の神経細胞を蝕んでいく海馬とは、新しく経験した情報を記憶として脳に定着させる一時的な記憶の貯蔵庫である。物忘れが酷くなるMCIの症状が現われるのはこのためだ。  アミロイドβの他にも、MCIから認知症への移行を加速させる要因としてストレスや高血圧、メタボリック症候群(肥満)、糖尿病などが挙げられる。つまり、アミロイドβの蓄積などのリスク要因を低減させることが、MCIから認知症への進行を防ぎ、症状を改善させるポイントとなる。そのためには生活習慣の改善が欠かせない  ※週刊ポスト2015年12月18日号> とある。

 様々な新規の視点に基づく "がん細胞死滅" 策が、新たな "がん治療法" として開発され続けている。端的に言えば、"新たな抗がん剤" の開発ということになる。

 今回注目する下記引用サイト記事国立がん研、「合成致死」の関係性に基づいた新たながん治療法を提案/マイナビニュース/2015.12.09 は、そうした新たな "がん治療法" 開発のひとつであり、"二つの遺伝子の関係" によって、"がん細胞が死滅する" ことに着眼し、"その関係(「合成致死」の関係)" を作り出す要素=薬剤"抗がん剤" として開発しようとする研究(の提案)について報じている。

 <国立がん研究センター(国立がん研)は12月9日、肺小細胞がんや悪性リンパ腫などさまざまながんで不活性化変異がみられるCBP遺伝子について、p300遺伝子と相互に補い合い機能する関係があり、両方の遺伝子が機能しなくなるとがん細胞が死滅する「合成致死」の関係にあることを発見し、そのメカニズムを解明したと発表した。  同成果は、同研究センター研究所 ゲノム生物学研究分野 河野隆志 分野長、荻原秀明 研究員と、第一三共との研究グループによるもので、11月24日付けの米科学誌「Cancer Discovery」オンライン版に掲載された。  同研究グループは、CBPタンパク質とp300タンパク質の両方がなくなると、細胞の生存に必要なMYCタンパク質の発現がなくなってしまい、細胞死に至ることを突き止めた。  CBPタンパク質とp300タンパク質は、染色体を構成するヒストンタンパク質をアセチル化する酵素であり、アセチル化は、がん細胞を含めたすべての細胞が生きていくために必要な反応となっている。そこで同研究グループらは、p300タンパク質の機能を阻害する薬剤を用いることで、CBP変異がん細胞を効率よく細胞死に導くことができると考えた。つまり、p300タンパク質の機能を阻害する薬剤が抗がん剤の候補であるとしている。  今回の治療法の提案は、CBP遺伝子とp300遺伝子が、その両方が失われると細胞は生きていけないという「合成致死」の関係に基づいたもの。同分野ではこれまでも、肺腺がんに対して別の染色体制御遺伝子であるBRG1/SMARCA4について、合成致死に基づく治療法を見出し、抗がん剤の開発を進めている。> とある。

 "膵臓がん" は、"早期発見が困難、治療が困難!" だとされているだけに、 "予防と早期発見" が、他のいかなる悪性腫瘍に増して重要だと見なされている。

 ◆ 参照 当誌過去の "膵臓がん" 関連記事
  早期発見が困難、治療が困難な"すい臓がん"に対する"開発中ワクチン投与"の治験開始!/当誌 2014.10.20


 今回注目する下記引用サイト記事魚食べて膵臓がん予防? DHA摂取多いと発症率3割減/朝日新聞/2015.12.08 - 23:43 は、"予防と早期発見" が、ことさら重視される "膵臓がん" に関し、<魚に多く含まれる脂の一種、DHA(ドコサヘキサエン酸)の摂取が多い人は、少ない人に比べて膵臓(すいぞう)がんを発症するリスクが3割低いとの調査結果> について報じている。

 <魚に多く含まれる脂の一種、DHA(ドコサヘキサエン酸)の摂取が多い人は、少ない人に比べて膵臓(すいぞう)がんを発症するリスクが3割低いとの調査結果を、国立がん研究センターの研究チームが8日、発表した。  45~74歳の男女約8万2千人を最長で15年間追跡した。期間中に膵臓がんを発症した378人と、食べた魚の中に含まれる脂の摂取量との関係を分析した。  DHAの摂取量を四つのグループに分けると、最も多いグループ(1日あたり1グラム前後)は、最も少ないグループ(同0・3グラム前後)に比べ、膵臓がんの発症率が約3割低かった。  DHAはサンマやイワシなどの青魚に多く含まれ、いずれも100グラムあたり1グラムを超える。また、DHAやEPA(エイコサペンタエン酸)などの総量を示す「n―3系多価不飽和脂肪酸」でもほぼ同じ結果を示した。  解析した島津太一・同センター予防研究部室長は「魚を多く摂取する日本人で初めて比較した研究で、予防に寄与する可能性が示された。他の研究でも同じ傾向が見られるか注視していきたい」と話す。(石塚広志)> とある。

 "心不全" は、心機能が弱まることで息切れや動悸などさまざまな症状となって表れるとされるが、詳細な仕組みについては定かではない。

 ◆ 参照 当誌過去の "心不全" 関連記事

  <"心不全" とは、≪心臓の能力低下で起こる体の不健全な状態≫ だと言われ ≪現在、欧米ではトップの頻度の疾患で、1,000人当たり7.2人とされています。生活習慣の欧米化が進む日本でも、ほぼ同程度に迫っていると思われます。このうちの約50%が、狭心症や心筋梗塞が原因となっています≫ とある> ( 心不全/心肥大が発症する仕組み解明に繋がる可能性!心筋細胞のタンパク質"TRPV2"!/当誌 2014.05.31


 今回注目する下記引用サイト記事心不全の仕組み、一端解明 大阪大、ラットで発症抑制/共同通信/2015.12.08 - 06:08 は、  <心筋梗塞の発症後に心臓内で作られる特定のタンパク質が、心筋の細胞死を促すことで心不全を発症させる仕組みの一端を、大阪大のチームが解明し、7日付の米医学誌電子版に発表した。  このタンパク質の働きを弱めることで、心筋梗塞になったラットの心不全発症を抑えることにも成功> と報じている。

 <心筋梗塞の発症後に心臓内で作られる特定のタンパク質が、心筋の細胞死を促すことで心不全を発症させる仕組みの一端を、大阪大のチームが解明し、7日付の米医学誌電子版に発表した。  このタンパク質の働きを弱めることで、心筋梗塞になったラットの心不全発症を抑えることにも成功。谷山義明准教授(循環器内科)は「このタンパク質は人の心臓でも作られる。働きを抑える薬剤の開発につなげたい」と話した。  心不全では、心機能が弱まることで息切れや動悸などさまざまな症状が出る心筋梗塞後に発症して悪化するケースが問題になっているが、詳細な仕組みは不明。> とある。

 "移植によって治療が進められる再生医療" にあっては、"臓器" のほかに、"再生医療製品" と呼ばれる医薬品素材が使われる。そして、この製品は、"医薬品医療機器法(旧薬事法)" による承認が必要と定められている。

 今回注目する下記引用サイト記事がん手術後に食道狭まる症状、シートで予防 治験開始へ/朝日新聞/2015.12.06 - 07:00 は、 この "再生医療製品" に関して、  <再生医療のベンチャー企業「セルシード」は4日、食道がんの手術後に、食道が狭くなってしまう症状を細胞シートを貼り付けて防ぐ治験を始めると発表。再生医療製品として2017年にも承認申請を目指す。> と報じている。

 <再生医療のベンチャー企業「セルシード」は4日、食道がんの手術後に、食道が狭くなってしまう症状を細胞シートを貼り付けて防ぐ治験を始めると発表した。再生医療製品として2017年にも承認申請を目指すという。  同社によると、食道がんになる患者は年間約2万人。うち約2割は内視鏡を使ってがんを切除する手術を受けているという。手術後に粘膜の大部分を切り取ると、炎症を起こして食道を狭くしてしまう症状がよく起こり、食事が食べにくくなることがある。  治験では、患者の口の粘膜から細胞をとっておき、2週間培養して直径2センチ弱の細胞シートを作製。内視鏡の手術後すぐ、食道の切り取った部分に細胞シート複数枚を移植する。この治療で、手術後、傷が治るのが早まり、食道が狭くなるのを防ぐことが期待できるという。......> とある。

 "解熱鎮痛薬" としての "アスピリン" が、がん大腸がん)の予防に効き目がある、との指摘や報告は、これまでにしばしば報じられてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "アスピリン" 関連記事

 (1) <ロンドン大学医学部クイーン・メアリー・カレッジで腫瘍学を専門とするジャック・キュージック教授とその研究チームは、このほど行われた英メディア『BBC』とのインタビューで、以前から期待が高まっていた「アスピリンに大腸がんを防ぐ効果」という話題について、200にも及んだ調査の結果を発表。効果は確実だとして人々を驚かせている/  欧米ではアスピリンを常用している人が本当に多いが、彼らに大腸がんの発症が少ないことを専門家らは長く注目してきた。......> ( 「日々75mgのアスピリン服用で胃/食道/大腸がん予防を」とロンドン大学研究チーム!/当誌 2014.08.10

 (2) <アスピリンを日常的に服用することで、膵臓(すいぞう)がんのリスクを半分に減らせるという研究報告が、米国がん学会(AACR)が発行する医学誌「がん疫学、生体指標と予防」に発表された。> ( 既存薬"アスピリン"の低用量常用/長期間服用で"膵臓がん"リスク抑制という研究成果!/当誌 2014.07.03


 今回注目する下記引用サイト記事大腸がん、アスピリンで予防...7千人臨床試験/yomiDr. ヨミドク/2015.11.30 は、  <解熱鎮痛薬として知られる「アスピリン」の大腸がん予防効果を確かめる7000人規模の臨床試験を、国立がん研究センター(東京都)や大阪府立成人病センターなどのチームが始めた。数百人規模の研究ではすでに確認されている効果をさらに詳しく調べて予防法の確立を目指す。研究チームによると、別の病気の治療に使う薬でがんを予防する試みは初めて> と報じている。

 <計画によると、大腸がんになる危険性が高い大腸のポリープ(腺腫)を切除した40~69歳の7000人が対象。ポリープの大きさが1センチ以上なら、25%ががんになるとされる。  対象者はアスピリンの一種・バイアスピリン(バイエル薬品)を4年間、毎日1錠(100ミリ・グラム)服用する。その後3年間かけて、同様にポリープを切除し、薬を飲まない3000人を対象とした別の臨床試験と、がん発症やポリープ再発を抑える効果の有無を比較する。  バイアスピリンは医師の処方が必要で市販されていない。血を流れやすくする作用があり、脳梗塞や心筋梗塞の治療に使う。重い副作用は少ないとされるが、脳出血や胃潰瘍を起こすこともあるため安全性も慎重に確かめる。  欧米では1980~90年代、「アスピリンを長期間服用している人に大腸がんが少ない」という研究報告が相次いだ。日本でもポリープを切除した約300人の臨床試験で、バイアスピリンを毎日服用すると、服用しない人よりポリープ再発率が4割抑えられたとする研究が昨年発表された。  詳しい理由は不明だが、アスピリンには臓器の炎症を抑える作用もあり、これが大腸がん予防につながった可能性がある。ただ、チームは「副作用の恐れもあり、自己判断での服用は絶対に避けるべきだ」と話す。  大腸がんは、食生活の欧米化に伴い急増。今年の新規患者は約13万6000人と推計され、がんの中で最も多く、予防できれば朗報となる。大腸がんで入院して手術を受ければ約100万円かかるが、バイアスピリンは1錠5・6円と安く、医療費削減も期待できそうだ。  (2015年11月30日 読売新聞)> とある。

 "重粒子線" や "陽子線" を患部に照射し、がんを治療する "粒子線治療" は、国が重点支援する "先進医療" 政策の一つであり、また、高額な自己負担医療費という点でも注目されてきた。
 が、その "優位性・有効性に疑問符" が付けられ、既に "先進医療" としての位置づけを見直す動きも表れていた。


 ◆ 参照 当誌過去の "粒子線" 関連記事

 (1) <安倍政権の成長戦略の目玉として掲げられた「最先端医療技術」。そのひとつであるがん粒子線治療の有効性に疑問符が付けられた。がん粒子線治療とは陽子線と、重粒子線(炭素イオン線)をがん細胞に照射する治療だが、さらに問題も起きている> ( 有効性に疑問符が付けられた「がん粒子線治療」!"医療ツーリズム"5500億円の行方!?/当誌 2015.09.23

 (2) 粒子線治療:先進医療除外も!前立腺がんや一部の肝臓がんなど、学会、優位性示せず!/当誌 2015.08.09


 今回注目する下記引用サイト記事がん治療 粒子線優遇見直しも 厚労省先進医療会議 自己負担の懸念/上毛新聞ニュース/2015.12.04 - 06:00 は、  <がんの粒子線治療をめぐり、厚生労働省の先進医療会議は3日、照射費用以外は保険適用される優遇がある「先進医療」指定見直しを議論した。......一部は保険適用が検討される一方、先進医療から外れるケースが出る可能性がある> と報じている。

 <群馬大医学部附属病院(前橋市)などが取り組むがんの粒子線治療をめぐり、厚生労働省の先進医療会議は3日、照射費用以外は保険適用される優遇がある「先進医療」指定見直しを議論した。  がんの種類や進行度により扱いが分かれる見通しで、一部は保険適用が検討される一方、先進医療から外れるケースが出る可能性がある。先進医療を外れると、全額自己負担になり治療を断念する患者が出るとみられ、施設運営への影響を懸念する声も出ている> とある。

 "iPS 細胞" は、専ら "内臓臓器" の "再生" という視点で注目されがちであるが、"ウイルスに感染した細胞やがん細胞などを攻撃する免疫細胞(=T細胞)" を "再生""若返りさせる" & "増殖" )させるというアプローチでも、"iPS 細胞" の技術の応用によって、成果が上がっている。( 下記の関連記事 (3)参照 )

 ◆ 参照 当誌過去の "キラーT細胞" 関連記事

 (1) iPSで作った免疫細胞"キラーT細胞"投与で、マウスの"がん"縮小に成功!(東京大学)/当誌 2015.11.13

 (2) 攻撃能力の落ちた"免疫細胞をiPS細胞に変えて増殖"!免疫細胞が若返り攻撃能力回復!/当誌 2015.08.31

 (3) iPS細胞の技術応用で、がん細胞などを攻撃する免疫細胞の一種"T細胞"の若返りに成功!/当誌 2013.01.05


 今回注目する下記引用サイト記事協和発酵キリン、再生医療でがん治療 京大iPS研と/日本経済新聞/2015.12.03 - 00:06 は、冒頭にあるような <体の免疫力を高めてがんを攻撃するがん免疫療法> の開発で、<協和発酵キリンは京都大学iPS細胞研究所と提携し、がんやウイルスを攻撃する「キラーT細胞」をiPS細胞を用いて作製することを目指す> と報じている。

 <協和発酵キリンは京都大学iPS細胞研究所と提携し、体の免疫力を高めてがんを攻撃するがん免疫療法の開発に乗り出した。協和発酵キリンがiPS細胞などの幹細胞を用いた再生医療を手掛けるのは初めて。再生医療を抗体医薬に続く将来の経営の柱に育てることを目指す。昨年施行した医薬品医療機器法により、国内大手製薬による再生医療への参入が活発になってきた。  このほど京大iPS細胞研究所と2年間の共同研究契約を締結し、2人の研究員を同研究所金子新研究室に派遣した。がんやウイルスを攻撃する「キラーT細胞」をiPS細胞を用いて作製することを目指す体内にもともとあるキラーT細胞のうち、攻撃力が高いものを選び出し、iPS細胞で作り直す考え。無限に増やせるため、攻撃力を高めることができるという。  大手製薬企業でiPS細胞を用いたがん免疫療法を手掛けるのは協和発酵キリンが初めて。iPS細胞などの幹細胞を用いた再生医療では、武田薬品工業も京大iPS細胞研究所と10年間で200億円の研究費を投じる共同研究契約を結んだ。アステラス製薬も米ベンチャーを買収するなど動きが活発化している。  昨年秋の法改正で、生きた細胞を用いた再生医療製品が承認されやすくなった。このほど厚生労働省はテルモの心筋シートなど再生医療製品の価格も決め、発売すれば保険が適用される実績もできた。医薬品メーカーは再生医療製品を事業化するめどが立てやすくなり、長期的な収益の柱に育てようとしている> とある。

 "血液製剤<" と言えば、"輸血" にとって欠かせない医薬品であるとともに、"輸血後の感染リスク(B型肝炎、C型肝炎のほかにエイズ)" についても長らく懸念され続けてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "血液製剤" 関連記事

  ゼロにはできないがゼロに近づけられる輸血リスク!HIV感染者献血時検査すり抜け問題/当誌 2013.12.09


 今回注目する下記引用サイト記事血液製剤の不正製造 会社側が数々の隠蔽工作/NHK NEWS WEB/2015.12.02 - 19:00 は、そうした "血液製剤" の <国内シェアのおよそ3割> を占める <熊本市の製薬会社「化血研」=化学及血清療法研究所> が、<重大な違法行為で常軌を逸した隠蔽体質だ。問題の根幹は『少々ごまかしても大きな問題ではない』という、研究者のおごりだ> と指弾されるに至ったと報じている。
  <熊本の製薬会社が国が承認した内容とは異なる方法で血液製剤を製造していた問題で、会社側は国の検査で不正が発覚しないよう、製造記録に紫外線を当てて変色させ作成時期を古く見せかけるなど、数々の隠蔽を行っていたことが明らかになりました。調査した第三者委員会は「重大な違法行為で常軌を逸した隠蔽体質だ。問題の根幹『少々ごまかしても大きな問題ではない』という、研究者のおごりだ」と厳しく指摘しています。  血液製剤の分野で国内シェアのおよそ3割を占める熊本市の製薬会社「化血研」=化学及血清療法研究所は、国の承認を受けずに「ヘパリン」という血液を固まりにくくする成分を添加するなど、12種類の血液製剤のおよそ30の工程について、国が認めた内容とは異なる方法で製造していたことが分かっています。  会社では血液製剤とともに、子どもが接種する「4種混合ワクチン」などの出荷を自粛したうえで、第三者委員会で調査を進め、2日、厚生労働省の部会で調査結果が公表されました。  それによりますと、不正は40年ほど前に始まったほか、国の検査で不正が発覚しないよう、幹部の指示で数々の隠蔽が行われていたことが明らかになりました。  具体的には、製造記録に紫外線を当てて変色させ作成時期を古く見せかけていたほか、承認を受けずに勝手に添加した成分について出納記録の改ざんが行われていたということです。さらに、本物の記録は明朝体、虚偽の記録はゴシック体と社内で使い分け、国などの検査の際にはゴシック体の記録を見せていたとしています。  厚生労働省によりますと、この問題で健康被害などは報告されていませんが、弁護士などで構成された第三者委員会は「重大な違法行為で常軌を逸した隠蔽体質だ。問題の根幹は『自分たちは専門家だ』とか『製造方法を改善しているのだから当局を少々ごまかしても大きな問題ではない』という、研究者のおごりだ」と厳しく指摘しています。  報告書の提出を受け、厚生労働省は長期間にわたって不正を繰り返し組織ぐるみで隠蔽を図ったと判断し、近く「化血研」に対し立ち入り検査を行ったうえで、業務改善命令を出すことにしています。  「化血研」はこれまでの取材に対し「医療現場を混乱させてしまい申し訳なく思います。再発防止に全力で取り組んでいきます」と話しています。> とある。

 "iPS細胞" 技術の応用は、"再生医療" 分野での "移植臓器再生" にとどまらず、「創薬」研究(治療薬の開発、その開発過程・検査過程での貢献!)においても手堅く展開し始めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞,難病" 関連記事

 (1) <筋肉組織などが骨に変化する希少難病の患者の皮膚から作ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を遺伝子操作で修復し、骨になりにくくすることに成功したと、京都大iPS細胞研究所の戸口田淳也教授らの研究チームが12日、米専門誌「ステムセルズ」電子版に発表した。発症過程の解明、治療薬の開発などに役立つ成果としている。......> ( 難病/進行性骨化性線維異形成症(FOP)患者の"iPS細胞" 遺伝子操作で修復!(京大チーム)/当誌 2015.03.14

 (2) iPS細胞の医療応用"二つの流れ"!(1)"再生医療"分野、(2)難病向け治療薬研究"創薬"!/当誌 2014.09.21

 (3) <患者から作ったiPS細胞を使い、治療薬の候補となる物質を特定する というかたちで、いわば、"患者から作ったiPS細胞" が "患者自身" の "病状" の "代理(?)" 的役割を果たす!......> ( "iPS細胞"技術は"再生医療"分野での成果に加え、「創薬」研究においても手堅く展開!/当誌 2014.09.20


 今回注目する下記引用サイト記事iPSで難病発症物質を特定、治療薬開発に期待...京大/yomiDr. ヨミドク/2015.12.01 は、  <筋肉や靱帯(じんたい)などが骨に変わる希少難病の患者の皮膚から作ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、発症に関わるたんぱく質を特定した。治療薬の開発に役立つと期待される> と報じている。

 <筋肉や靱帯(じんたい)などが骨に変わる希少難病の患者の皮膚から作ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、発症に関わるたんぱく質を特定したと、京都大iPS細胞研究所の戸口田淳也教授らのチームが発表した。治療薬の開発に役立つと期待される。1日付の米科学アカデミー紀要電子版に論文が掲載される。  「進行性骨化性線維異形成症FOP)」という難病で、歩行困難になり、激しい痛みも伴う。患者は国内で約80人、世界で700~1000人いる。  遺伝子の変異で、体の組織に骨を作るよう命令する「ACVR1」というたんぱく質が異常に活性化することが原因とされるが、詳しい仕組みは不明だった。  チームは、患者のiPS細胞から、病気の特徴を再現した細胞を作り、様々なたんぱく質を加えた。その結果、細胞の変化を促す作用がある「アクチビンA」が、ACVR1を活性化させていることを突き止めた。健康な人の細胞では、活性化しないという。  細胞レベルの実験では、アクチビンAの働きを抑える試薬でFOPの症状を抑えられた。今後、動物実験などで安全性や有効性を調べていく。戸口田教授は「成果を基に創薬研究を進めたい」と話す。  患者の一人、兵庫県明石市立明石商業高3年、山本育海(いくみ)さん(17)は「研究が一歩ずつ進んでいるのを感じる。FOPを含む様々な難病でiPS細胞を使った創薬が実現すればうれしい」と語った。> とある。

 高齢化時代にあって、がんや認知症に次いで懸念されるのが、高齢者の "骨粗しょう症" であるのかもしれない。 "骨折 → 寝たきり → 認知症" というありがちなリスクを招きかねないからだ......。

 ◆ 参照 当誌過去の "骨粗しょう症" 関連記事

  <骨には、カルシウムでできた硬い組織を作る「骨芽細胞」と古くなった組織を壊す「破骨細胞」があり、互いがバランスを取って骨の強度を保っている。年を取ってバランスが崩れると、骨粗しょう症が起きる。> ( "紅茶に含まれる苦み成分"!"骨粗しょう症"の予防効果が!マウス実験で!(阪大チーム)/当誌 2015.02.26


 今回注目する下記引用サイト記事骨粗しょう症防ぐ遺伝子発見 東京医歯大チーム
/【共同通信】/2015.12.01 - 05:09 は、そうしたリスキーな可能性を持つ "骨粗しょう症" に関して、<骨粗しょう症を防いでいる遺伝子の一つを特定した>、<Nckという遺伝子の働きが、骨の修復を担う骨芽細胞の移動に必要であることを突き止めた> という研究成果を報じている。

 <骨がもろくなる骨粗しょう症を防いでいる遺伝子の一つを特定したと、東京医科歯科大の野田政樹教授や江面陽一准教授らが1日、米科学アカデミー紀要電子版に発表した。  骨の内部では、古くなった部分を破骨細胞が壊し、そこに骨芽細胞が寄ってきて新しい骨で埋めていく作り替えが常に行われている。野田教授らは今回、Nckという遺伝子の働きが、骨の修復を担う骨芽細胞の移動に必要であることを突き止めた。  培養したマウスの骨芽細胞でNckを働かなくすると、細胞の動きが鈍くなった。さらに、生きたマウスの大腿骨の骨芽細胞でNckの働きを抑えると、骨粗しょう症の状態になった> とある。

 "C型肝炎治療薬" の "副作用" に関しては、これまでにも取り沙汰されたことがある。 その度合いが、"複数の副作用死" ともなると警戒せざるを得ないだろう。

 ◆ 参照 当誌過去の "C型肝炎治療薬" 関連記事

  C型肝炎薬(田辺三菱)で"15人副作用死"!対策(対象外患者/専門医限定など)が奏功せず!/当誌 2014.07.27


 今回注目する下記引用サイト記事C型肝炎治療薬「ヴィキラックス」に重い副作用...死亡も/yomiDr. ヨミドク/2015.11.27 は、これもまた、"複数の副作用死" が含まれるケースであったため厚生労働省による善処を求める指示がなされたと報じている。

 <厚生労働省は26日、C型慢性肝炎治療薬「ヴィキラックス」(一般名・オムビタスビル、パリタプレビル、リトナビルの合剤)で、米国の患者に死亡を含む重い副作用が出たとして、治療による改善が難しい「非代償性肝硬変」の患者には全面的に使用しないよう添付文書の改訂を製造販売元のアッヴィ合同会社に指示した。  同省によると、米国で患者26人に肝不全などの重い副作用が発生し、うち10人が死亡または肝移植が必要になった。この薬は、C型肝炎治療薬で相次いで発売された、インターフェロンを使わない飲み薬。国内ではこの日に発売された。  (2015年11月27日 読売新聞)> とある。

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