科学一般: 2015年3月 アーカイブ

 賛否両論があるようだが、がんに対しては "切り急ぐな!" との声が目立ち始めてもいる。"ホルモン療法" への関心の高まりは、こうした傾向と関係しているのか......

 ◆ 参照 当誌過去の "膀胱がん"、"前立腺がん" 関連記事
 (1) 文太さん、セカンドオピニオンの重要性訴えた!"膀胱全摘"判断に傾く日本の医療現場!/当誌 2014.12.04
 (2) "前立腺がん"、切り急ぐな!「賢い選択」(Choosing Wisely)運動(米国)による一例!/当誌 2014.12.16


 今回注目する下記引用サイト記事膀胱がん男性患者、再発抑えるホルモン療法発表/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.26 は、<膀胱(ぼうこう)がんの男性患者に対し、男性ホルモンの分泌を抑えることで、がんの再発を抑えられるとの研究結果を横浜市大泌尿器科の上村博司准教授らの研究グループが発表した> と報じている。

 <膀胱(ぼうこう)がんの男性患者に対し、男性ホルモンの分泌を抑えることで、がんの再発を抑えられるとの研究結果を横浜市大泌尿器科の上村博司准教授らの研究グループが発表した。米医学誌「オンコターゲット」に掲載された。  上村准教授によると、膀胱がんと前立腺がんを併発した患者のうち、男性ホルモン「アンドロゲン」の分泌を抑えるホルモン療法を行った患者では、5年後の再発率が24%だったのに対し、行わなかった患者では60%に上った。  膀胱がんの男性患者は女性より3~4倍多いとされ、上村准教授らは男性ホルモンが影響している可能性に着目。神奈川県内の16病院で1991年以降で膀胱がん前立腺がんを併発した患者162人のうち、ホルモン療法を行った86人と行わなかった76人を比較した。  上村准教授は「前立腺がんの治療では一般的なホルモン療法膀胱がんでも有効なことが確認された。膀胱がんへの適用拡大を目指したい」と話している。> とある。




















 "放射線治療" は患部にX線などを照射してがん細胞の分裂を止め死滅させる。ただし、種々の "副作用" が懸念されてもいる。
 そこで注目されはじめているのが、新たな放射線治療法としての「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」だ。


 ◆ 参照 当誌過去の "ホウ素" 関連記事

 (1) <放射線治療は患部にX線などを照射してがん細胞の分裂を止め死滅させる。ただし周辺の正常な細胞にも影響するため疲労感、食欲不振や激しい吐き気、下痢などを引き起こすことがある。また場合によっては数十回の照射が必要なため、長い治療期間がかかる。副作用があるため照射できる総線量が限られる(治療回数に制限がある)こともデメリットだった。......それらの弱点を克服する新たな放射線治療の研究が進んでいる。その一つが、京都大学原子炉実験所で研究されている「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」だ。......> ( 放射線"新"治療法研究(京大)!ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)!がん細胞だけを照射破壊!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事がん細胞「狙い撃ち」...次世代治療法、西日本初の拠点/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.28 は、<大阪医科大は26日、次世代のがん治療法とされる放射線治療の一種ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の拠点施設を、大阪府高槻市の同大学構内に設置> と報じている。

 <大阪医科大は26日、次世代のがん治療法とされる放射線治療の一種ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」の拠点施設を、大阪府高槻市の同大学構内に設置すると発表した。  開院は4年後の予定で、西日本初の拠点として京都大や大阪大などと連携して治療を進める。  BNCTでは、がん細胞に取り込まれやすいホウ素薬剤を患者に点滴後、患部に中性子線を30~50分照射する。ホウ素と中性子の核反応で出る放射線が、がん細胞だけをたたく仕組みで、治療が難しい悪性脳腫瘍や再発がんなどに有効とされる。中性子線は正常な細胞を素通りし、核反応で出る放射線も周りの細胞に届かないほど「射程」が短いため、副作用は少ないという。  計画では、中性子線を発生させる陽子加速器や治療室2室を整備。京大や阪大などと共同で治療を行い、ホウ素薬剤は大阪府立大を中心に開発を進める。総工費約45億円で、年間で最大約1800人の治療を見込む。BNCT施設は福島県などでも計画が進んでいる。> とある。

 "白い舌" は、鏡で見て、目立つだけに気になるといえば気になるもの。様々な原因があるようだが......

 今回注目する下記引用サイト記事白い舌、がんリスクか アセトアルデヒド高濃度/【共同通信】/2015.03.27 - 19:09 は、<舌の表面にできる白い汚れ「舌苔」が多い人は、口や喉のがんの原因になるとされる化合物「アセトアルデヒド」の口中濃度が高い> と報じている。
 従来、特別指摘されて来なかっただけに注目度が高い。


 <舌の表面にできる白い汚れ「舌苔」が多い人は、口や喉のがんの原因になるとされる化合物「アセトアルデヒド」の口中濃度が高いことを岡山大と北海道大のチームが突き止め、27日発表した。  チームは、舌苔を取り除くと濃度が下がることも確認しており、舌をきれいにすることが、がん予防につながる可能性がある、としている。  チームによると、舌苔は、食べかすや、口の中からはがれ落ちた粘膜細胞、細菌がたまったもの。口の中が乾燥しやすいと付着しやすく、口臭の原因ともされる。  研究は健康な男女65人を対象に実施。> とある。

  "肝臓がん/肝細胞がん" は、有効な抗がん剤が存在せず、"再発率" も高いため、がん死亡原因第3位となり続けている。

 ◆ 参照 当誌過去の "肝臓がん治療" 関連記事
  "肝がん"治療の支援新技術(愛媛大など)!肝臓に電極の入った針を刺し熱で腫瘍を焼く!/当誌 2014.11.04


 今回注目する下記引用サイト記事治験で肝臓がん再発抑制を確認 ビタミンA類似薬で岐阜大/【共同通信】/2015.03.26 - 21:06 は、再発率が高い肝臓がんに対して、<ビタミンAに似た分子構造を持つ薬「非環式レチノイド(ACR)」を飲み続けると、肝臓がん再発が抑えられること> が "臨床試験(治験)で" 確かめられた、と報じている。

 <ビタミンAに似た分子構造を持つ薬「非環式レチノイド(ACR)」を飲み続けると、肝臓がん再発が抑えられることを岐阜大医学部の研究チームが臨床試験(治験)で確かめた。チームの清水雅仁教授が明らかにした。今後、最終的な試験を経て、新薬承認申請を目指す。  肝臓がん再発率が高く、厚生労働省によると、国内では年間3万人余りが亡くなっている。清水教授は「数年以内に承認を得て再発に不安を抱える患者を救いたい」と話している。  清水教授によると、ビタミンA自体は過剰に摂取すると、発熱や肺炎などの中毒症状が出るが、ACRの臨床試験では深刻な副作用がないことも確認できた。> とある。

 "群馬大病院での腹くう鏡手術死亡事故問題" の深刻さが、"群馬大病院" に限った事例ではなく、全国の他病院でも見受けられること、その驚くべき現状について昨日は注目した。

 ◆ 参照 当誌過去の "腹腔鏡手術" 関連記事

 (1) 倫理審査もなしに保険適用外の高難度腹腔鏡手術の事実、全国の他病院でも同様と判明!/当誌 2015.03.26
 (2) 群馬大病院"腹くう鏡手術死亡率"が、平均の18倍(日本肝胆膵外科学会実施の全国調査)!/当誌 2015.03.25
 (3) 医療事故調査 "医療団体の反対"もあり "あいまい決着"!厚労省4月決定の運用指針通知/当誌 2015.03.21


 今回注目する下記引用サイト記事千葉県がんセンター 腹腔鏡手術複数に「問題」/東京新聞/2015.03.26 は、"その件数" といい、"その発生状況の実態" といい、"群馬大病院" と余りにも酷似していると言わざるを得ない "千葉県がんセンター" の "腹腔鏡手術複数死亡問題" について、図表で整理しつつ報じている。

 <千葉県がんセンター(千葉市中央区)で、腹腔(ふくくう)鏡を使って膵(すい)臓や肝臓などの手術を受けた患者十一人が死亡した問題で、医学的な調査・検証を行った日本外科学会が、手術方法の選択に誤りがあったことや執刀医の技術水準が手術を担うレベルに達していなかったなど、複数の事例を問題視していることが関係者への本紙の取材で分かった。十一症例のうち、手術の技量や前後の措置を含め「問題ない」と判断した事例は二例にとどまる。  同学会に調査を依頼した県の第三者検証委員会(会長=多田羅浩三・日本公衆衛生協会会長)は、こうした検証結果などをもとに二十六日にも最終報告書をまとめる。  検証対象となっているのは、二〇〇八年六月~一四年二月に腹腔鏡下手術を受け死亡した事例。男女十一人のうち八人の手術を一人のベテラン男性医師が執刀、残り三人をそれぞれ別の三人の医師が担当した。  一三年一月にベテラン医師が実施した肝門部胆管がんの男性=当時(74)=の手術について、「開腹手術でも難しい手術で腹腔鏡下で行ったことが最大の問題点」「挑戦的な選択だった」とそれぞれ批判した。  さらに腫瘍が転移していない部分まで肝臓を切除したことなどが死亡につながったと判断。初めて行う手法を伴った手術にもかかわらず、倫理委員会で検討した記録がなく、「患者や家族への説明や、同意を得る過程も適切ではなかった」と結論づけた。  同学会は、ベテラン医師について、腹腔鏡下手術の経験が豊富で「実績があり日本をリードする医師だった」と評価する。しかし一二年九月、手術中の出血による心筋虚血で亡くなった膵がんの女性=当時(76)=の場合は、大量出血時にしばらく腹腔鏡下で止血を試みており「腹腔鏡下での止血に固執したきらいがある」などと指摘した。  〇八年十一月の胃がんの男性=当時(58)=の手術を担当した別の医師については、手術記録から「盲目的な手術操作が目立ち、手術を安全に実施できる水準に至っていなかった」と技量不足を指摘。  一一年八月、さらに別の医師が執刀した肝細胞がんの男性=当時(72)=の手術では「胆のう管と他の管を誤認して切り離した」ため死因の肝不全につながったと分析した。  県がんセンターを所管する県病院局は「第三者検証委員会の調査が最終段階に入っており、コメントは差し控えたい」としている。  ◆「選択は誤り」「家族へ説明足りず」「技量不足」  日本外科学会による千葉県がんセンターで行われた腹腔鏡下手術の事例検証からは、病院内の倫理委員会の審査を経ずに保険適用外の高難度の手術に踏み切るなど、患者八人が死亡した群馬大病院と類似点が浮かび上がる> とある。

 "群馬大病院での腹くう鏡手術死亡事故問題" については、"学会調査" によって新たに真相が究明され、この種の問題は "群馬大病院" に限定されそうにない模様......。

 ◆ 参照 当誌過去の "腹腔鏡手術" 関連記事

 (1) 群馬大病院"腹くう鏡手術死亡率"が、平均の18倍(日本肝胆膵外科学会実施の全国調査)!/当誌 2015.03.25
 (2) 医療事故調査 "医療団体の反対"もあり "あいまい決着"!厚労省4月決定の運用指針通知/当誌 2015.03.21
 (3) "腹腔鏡"手術、術後患者8人死亡の問題!「全例で過失」があったと群馬大病院認める!/当誌 2014.03.04


 今回注目する下記引用サイト記事腹腔鏡の波紋(上)...実験的手術「他病院でも」/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.25 は、"患者側にとっては不安材料!" 以外ではない、そんな現状、<学会の調査などから全国の病院で同様の問題があることが判明。安全性が確認されていない新しい手術が、なし崩し的に広がる現状と背景> が縷々報じられている。

 <群馬大学病院(前橋市)で腹腔鏡(ふくくうきょう)を使う肝臓手術を受けた8人が死亡した問題で、保険適用外の高難度手術が倫理審査もなしに行われていた事実が明るみに出た。それをきっかけに、学会の調査などから全国の病院で同様の問題があることが判明。安全性が確認されていない新しい手術が、なし崩し的に広がる現状と背景を追った。  「患者に説明」徹底されず  「先生、そんなことやっていいんですか」  国内で開かれた外科系学会で、腹腔鏡手術に積極的に取り組む男性医師が発表している途中、進行役の別の医師が、そう尋ねた。非常に難易度が高い手術だったため、思わず出た質問のように聞こえた。居合わせたある外科医は、2、3年前のその情景が今も印象に残っている。  男性医師が発表したのは、進行がんに対し、膵頭(すいとう)十二指腸切除という手術方法で治療を試みたケース。開腹でも難しく、腹腔鏡手術としては保険適用外だ。  この外科医は「学会では多くの適用外手術が発表されているが、中には難しすぎる手術をやろうとする医師も目につく」と話す。  ◎  日本肝胆膵(かんたんすい)外科学会が23日に発表した腹腔鏡手術の実態調査によると、保険適用外手術の実施件数は、過去4年間で、肝臓が1587人、膵臓が651人に上っていた。しかし、この調査では、回答した病院診療科の55%が、群馬大と同様、病院の倫理委員会から承認を受けないまま、本来は臨床研究として行うべき試験段階の手術をしていたこともわかった
 同学会理事長の宮崎勝・千葉大教授は「保険適用外の腹腔鏡手術は慎重にすべきだ。まして半分が倫理審査も通していないとなると、手術前の検証が十分だったのか疑問だ」と懸念を示した。  保険適用されるということは、一定の安全性や有効性が確認され、全国の病院で幅広く行われても問題ない標準診療として「お墨付き」を得たことを意味する肝臓や膵臓の腹腔鏡手術は、比較的難易度が低い切除方法に限り保険診療となっているが、それ以外は標準とするには時期尚早とみなされ適用外のままだ。  「保険適用外の腹腔鏡手術は多くの病院で前から行われていたが、普通は倫理審査まで受けないし、患者にも説明しない。ほかの病院でもやっているので問題ないという感覚だ」と、東京都内の病院で腹腔鏡手術を行う消化器外科医は話す。群馬大の問題が注目され、現場も慎重な空気に変わったという。しかし、それまでは、「多くの外科医が、同様の感覚だったのではないか」と明かす。  ◎  同学会の調査では、適用外手術はリスクが高いこともわかった。保険適用の手術に比べ適用外の手術は、死亡率が肝臓手術で5・4倍、膵臓手術で10・8倍の高リスク。患者にこうした危険性も含め十分な説明がされたのか不透明な面もある。  群馬大の死亡者の遺族も多くが「リスクが高い保険適用外の手術とは聞いていない」と口をそろえる。  2011年、肝臓がん治療のため手術を受けた男性の遺族は「高齢なので体に負担が少ないほうがいい」と腹腔鏡手術を提案された。行われた手術は、肝臓のほか、胆管も切除し、腸とつなぐ難しい方法。保険適用外の手術だと知ったのは最近になってのことだ。  遺族は「最終的には思ったより多く切ったと言われたが、通常の保険診療だとばかり思っていた」と語る。  人より早く新しい技術に挑戦し、実績を上げたいという外科医は多い。倫理審査は法的義務でもないだけに、無理な試みを抑止しきれない側面もある。  医療倫理に詳しい東京財団の●島(ぬでしま、●は「木」へんに「勝」の旧字)次郎研究員は「実験的な医療だと患者に告げず行うのは現代の医療では許されない。その点が現場で徹底されていないなら問題だ」と指摘する。
 (2015年3月25日 読売新聞)> とある。

 "事態の異常さ" については、すでに報道され尽くしているかに見える "群馬大病院の腹くう鏡手術死亡事故"!
 "異常さの程度" が知らしめられるだけではなく、"再発防止策" や"その環境整備" がどう進められるのか、に人々の関心は移行しつつあるはずだ
......

 ◆ 参照 当誌過去の "群馬大学病院" 関連記事

 (1) 医療事故調査 "医療団体の反対"もあり "あいまい決着"!厚労省4月決定の運用指針通知/当誌 2015.03.21
 (2) "腹腔鏡"手術、術後患者8人死亡の問題!「全例で過失」があったと群馬大病院認める!/当誌 2014.03.04
 (3) 群馬大、"開腹手術"でも10人死亡(死亡率全国の3倍)! "腹腔鏡手術"と同じ医師!/当誌 2014.12.23


 今回注目する下記引用サイト記事群馬大病院 腹くう鏡手術死亡率が平均の18倍/NHK NEWS WEB/2015.03.23 - 18:13 は、既に、その常軌を逸しているとしか言いようがない "死亡率の高さ" については指摘され続けてきたわけだが、改めて、<日本肝胆膵外科学会が行った全国調査の結果> に基づき <群馬大学附属病院の手術の死亡率は、全国平均のおよそ18倍に上ること>、<難易度が高く、安全性や有効性が十分に確認されていない保険適用外の手術> では、<平均のおよそ10倍に上っていました> と報じている。

 <群馬大学附属病院で腹くう鏡による肝臓の手術を受けた患者8人が死亡した問題で、病院の手術の死亡率は、全国平均のおよそ18倍に上ることが日本肝胆膵外科学会が行った全国調査の結果、分かりました。  群馬大学附属病院では、去年6月までの4年間に、腹くう鏡による肝臓の手術を受けた患者8人が死亡し、その死亡率は8.6%に上っていました。  この問題を受け、日本肝胆膵外科学会は、難易度の高い手術を安全に行えると学会が認定した全国214の病院を対象に死亡率の調査を行いました。その結果、腹くう鏡を使った肝臓の手術の死亡率は全国平均が0.49%で、群馬大学附属病院の8.6%という死亡率は、平均のおよそ18倍に上っていました。  また、難易度が高く、安全性や有効性が十分に確認されていない保険適用外の手術に限ってみますと1.45%で、群馬大学附属病院の13.8%は、平均のおよそ10倍に上っていました。  日本肝胆膵外科学会の宮崎勝理事長は、「難易度の高い手術に対して腹くう鏡を使った結果、このように高い死亡率になった可能性が考えられる」と話しています。  学会が難易度の高い手術を安全に行えると認めた214の認定施設には、群馬大学附属病院も含まれていましたが、学会は認定を取り消すことを決めました> とある。

 "肝臓がん" を引き起こす病気としては、もっぱら "C型肝炎" に焦点が合わせられ、関心が持たれている現状がある。
 ただ、一方で、"HBV(B型肝炎ウイルス)" が "肝臓がん" の原因として少なからぬ割合を占めている事実がある。


 ◆ 参照 当誌過去の "C型肝炎" 関連記事

 (1) "C型慢性肝炎" 副作用少ない薬が実用化!決して侮れない"C型肝炎"と治療に伴う苦痛!/当誌 2013.12.20
 (2) "C型肝炎"は早期発見/治療が肝臓がんへの進行を阻止!なのにこれを勧める医師は半数!/当誌 2013.12.15


 今回注目する下記引用サイト記事肝臓がん予防に光 迅速、高精度な検査法を聖マリアンナ医科大開発/カナコロ/2015.03.22 - 12:52 は、<肝臓がんの約3分の1はHBV(B型肝炎ウイルス)が原因。患者が多いC型肝炎が薬剤で完治できる現在、HBVは肝臓がんの最大の原因ともいわれている> との観点から、<肝臓がんの原因となるB型肝炎ウイルスHBV)を効率的に発見する検査法を、聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科(伊東文生教授)の山本博幸准教授と渡辺嘉之非常勤講師が開発した。従来の方法では患者の肝臓の全遺伝子を調べる必要があったが、新しい方法ではHBVの一部遺伝子を試薬のように使うことで、より速やかに高い精度での検出が可能になった> と報じている。
 <従来の検査方法では、検査結果が判明するのに3週間かかり、精度も低かった> のに対して、<結果が出るまでの時間は約2日と大幅に短縮される一方、精度は10倍になった> のだという。


 <肝臓がんの原因となるB型肝炎ウイルスHBV)を効率的に発見する検査法を、聖マリアンナ医科大学消化器・肝臓内科(伊東文生教授)の山本博幸准教授と渡辺嘉之非常勤講師が開発した。従来の方法では患者の肝臓の全遺伝子を調べる必要があったが、新しい方法ではHBVの一部遺伝子を試薬のように使うことで、より速やかに高い精度での検出が可能になった。山本准教授は「肝臓がんの予防、治療につながる」と話す。研究成果は、米国の科学誌「ゲノムリサーチ」3月号に掲載された。  HBVは輸血や注射針の使い回し、性交渉で感染する。日本国内で無症状の感染者は約130万人に上り、世界では約4億人が存在するといわれる。うち約10%が肝炎、肝硬変を経て、最終的に肝臓がんを患っている。肝臓がんの約3分の1はHBVが原因。患者が多いC型肝炎が薬剤で完治できる現在、HBVは肝臓がんの最大の原因ともいわれている。  HBVは肝臓に到達すると、肝細胞の遺伝子の一部に食い込み、操る。このことで、最終的に肝臓がんが発生する。...... HBVが遺伝子に取り付く仕組みに規則性はなく、どの遺伝子に取り付くかは分かっていない。このため、従来の検査方法では、生検で取り出した患者の肝細胞の遺伝子をすべて調べる必要があった。「森の中から1本の針を見つけるようなもの」(山本准教授)で、検査結果が判明するのに3週間かかり、精度も低かった。  今回、開発した方法では、薬剤で細かく切ったHBVの遺伝子片を増幅機器で大量に合成。これを別の薬剤とともに試験管に入れ、その中に患者の肝臓から取った細胞片を混合する。  HBVの遺伝子は同じ配列をもった遺伝子に密着する性質があることが知られている。肝臓が感染している場合、細かく刻んだHBVの遺伝子片は感染源のHBVの遺伝子に密着。遺伝子解析装置で観察すると、2階建てのような形状になっているため、容易に判定できる=イラスト。「細かく刻んだHBVの遺伝子片は、いわばターゲットマーカーの役割を果たしている」と山本准教授。結果が出るまでの時間は約2日と大幅に短縮される一方、精度は10倍になった。  山本准教授は新検査法が普及すれば「発がんリスクが診断できるだけでなく、早期治療にも役立つ。ウイルスが原因となる子宮頸(けい)がんや悪性リンパ腫にも応用できるなど、汎用(はんよう)性も幅広い」と話している。  【神奈川新聞】> とある。

 iPS細胞を使った移植/再生医療は、大きな成果が期待されている一方で、"iPS細胞作製" 過程における、時間、コストほか種々の制約などが課題だとされてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 作製" 関連記事
 (1) iPS細胞 低コスト(従来の1/10!)培養液を開発(慶大)!再生医療では大量の細胞が必要!/当誌 2014.05.07
 (2) iPS細胞を、シャーレ使わず大量生産する技術開発(京大)!"iPS細胞応用再生医療"加速!/当誌 2014.04.27


 今回注目する下記引用サイト記事iPS移植費用、大幅減 手術待ち期間を短縮 他人の細胞から作製 は、"備蓄用のiPS細胞" を作製するというアプローチで、"iPS細胞を使った移植/再生医療" が直面している諸課題を解決しようとする "臨床研究" について報じている。

 <理化学研究所などは昨年9月にiPS細胞を使った患者への移植を実施したが、手術までにかなりの時間がかかったうえ、個人ごとに作るため費用が膨らんでいた2例目の臨床研究備蓄した細胞を使うのは、こうした課題を克服する狙いがある。  iPS細胞は患者の皮膚や血液の細胞から作っている。患者本人の細胞を使えば拒絶反応が起きないからだ。しかし、患者の細胞を使って実施した1例目の移植は費用が5000万~1億円ほどかかったといわれる。iPS細胞を利用する再生医療の普及に向けた大きな課題となっていた。  このため、京都大学などは他人の血液や皮膚などの細胞からiPS細胞を作り、凍結保存する「iPSストック」を整備し、他の研究機関に細胞を配る事業を進めている備蓄細胞を使うことで、高橋政代プロジェクトリーダーは「コストは1000万円を切る可能性がある」と語った。  備蓄した細胞を使うと、治療を始めるまでに要する期間を1例目の1年近くから半年に短縮できるという。病気や事故で緊急に移植が必要になった場合にも対応できる。高橋リーダーは「備蓄している1人分のiPS細胞から、数十人の患者に使える移植用の細胞を作れる」と説明した。  他人の細胞から作ったiPS細胞を使うと、拒絶反応が懸念される。そこで、京大などは拒絶反応が起きにくい特別な体質の人から細胞の提供を受けることで対応する。同様のiPS細胞を使ってサルで実験したところ、良好な結果を得ている。拒絶反応を抑える薬剤は少量か、不要になる可能性があるという。  備蓄用の細胞は徹底した安全性や品質確認を経ており、普及を妨げる問題の多くを解決できるとみている。......> とある。

 "iPS細胞" が、"再生医療" 分野での応用のみならず、難病向け治療薬研究と "創薬" にとって重要な役割を果たしていることは次第に知られるようになってきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "ALS" 関連記事
 (1) "iPS創薬"!海外勢(MNI)追い上げ激しく 日本に先行して創薬革命の幕が上がる可能性!/当誌 2014.11.05
 (2) iPS細胞の医療応用"二つの流れ"!(1)"再生医療"分野、(2)難病向け治療薬研究"創薬"!/当誌 2014.09.21
 (3) "iPS細胞"の応用で、神経の難病:"筋萎縮性側索硬化症(ALS)"の進行を遅らせる(京大)!/当誌 2014.06.28


 今回注目する下記引用サイト記事複数の既存薬 ALS患者特有の変化抑制/NHK NEWS WEB/2015.03.20 - 20:40 は、<iPS細胞から 全身の筋肉が動かなくなるALS=筋萎縮性側索硬化症の患者の神経細胞を作り出し、医療現場で使われている複数の薬がALSに特有の神経細胞の変化を抑えることを慶応大学の研究グループが突き止めました> と報じている。

 <iPS細胞から全身の筋肉が動かなくなるALS=筋萎縮性側索硬化症の患者の神経細胞を作り出し、医療現場で使われている複数の薬がALSに特有の神経細胞の変化を抑えることを慶応大学の研究グループが突き止めました。  慶応大学の岡野栄之教授のグループはALS=筋萎縮性側索硬化症の患者からiPS細胞を作り出し、脳からの指示を筋肉に伝える「運動ニューロン」という神経細胞に変化させました。そして、すでに医療現場で使われている薬およそ700種類を一つ一つ試したところ、17種類の薬で神経突起と呼ばれる部分が短くなるなどのALSの患者に特有の変化を抑えることができたということです。  研究グループでは、これらの薬が将来ALSの治療薬になる可能性があるとしています。岡野教授は「薬はいずれも別の病気の治療薬として承認されていて、基本的な安全性が確かめられている。中には特許が切れているものもあり、コストが安いのもメリットだ。今後、製薬企業とも協力して動物実験などを進め、1年後をめどに臨床研究を始めたい」と話しています。> とある。

 先ごろの "群馬大病院" などで発生していた "連続医療死亡事故!" は、一般の人々の認識水準をはるかに超えていただけに "不安と恐怖、憤り" が渦巻いた

 ◆ 参照 当誌過去の "群馬大病院" 関連記事
 (1) "腹腔鏡"手術、術後患者8人死亡の問題!「全例で過失」があったと群馬大病院認める!/当誌 2015.03.04
 (2) 首の動脈傷つけ患者死亡!13年に北里大病院で医療ミス(静脈/動脈の誤認、抗凝固薬)!/当誌 2015.01.22
 (3) 群馬大、"開腹手術"でも10人死亡(死亡率全国の3倍)! "腹腔鏡手術"と同じ医師!/当誌 2014.12.23


 今回注目する下記引用サイト記事医療事故調査あいまい決着 厚労省、運用指針通知へ/【共同通信】/2015.03.20 - 08:50 は、"医療行政" を司る "厚生労働省" が、<10月から始まる医療事故調査制度の運用指針案を公表> とあり、<焦点だった患者死亡事故の調査結果の遺族説明に関し「口頭または書面、もしくはその双方で、遺族が希望する方法による説明に努める」> という<あいまいな形での決着> を行ったと報じている。
 <医療団体の反対もあり!> と指摘されている点が論議を呼びそうだ......。


 <厚生労働省は20日、10月から始まる医療事故調査制度の運用指針案を公表した。焦点だった患者死亡事故の調査結果の遺族説明に関し「口頭または書面、もしくはその双方で、遺族が希望する方法による説明に努める」とした。遺族側は「口頭では理解が難しい」として調査報告書を渡すよう求めていたが、医療団体の反対もあり、あいまいな形での決着となった。  医療事故調査制度は全国の病院や診療所、助産所計約18万施設が対象で、第三者機関への届け出や院内調査の実施が法的に義務付けられる。厚労省は意見公募を経て4月にも指針を正式決定し、通知を出して医療機関に周知を図る> とある。

 "どう対応すれば良いのか" が周囲の人には分からないという点、それが災いしているのかもしれない。 そして逆に、そこから "偏見" さえ生まれているとも見られている。もっと、"てんかん" という病気を "正しく理解" すべきだと思われる。


 今回注目する下記引用サイト記事「てんかん」正しく理解 26日はパープルデー 名古屋でイベント/東京新聞/2015.03.17 は、<二十六日は脳の病気「てんかん」を正しく理解してもらう「パープルデー」。世界各地で啓発行事があり、国内でも初の一般向けイベントが名古屋市で計画される。主催団体は「当日は紫色の物を身につけ、患者に勇気を与えて」と訴えている。> と報じている。
 "脳の病気「てんかん」を正しく理解してもらう" ことで、"偏見" を一掃し、 "患者を勇気づけたい" というイベントだそうだ。


 <二十六日は脳の病気「てんかん」を正しく理解してもらう「パープルデー」。世界各地で啓発行事があり、国内でも初の一般向けイベントが名古屋市で計画される。主催団体は「当日は紫色の物を身につけ、患者に勇気を与えて」と訴えている。 (佐橋大)  パープルデーは二〇〇八年、カナダのてんかん患者で、当時九歳の少女キャシディ・メーガンさんがアイデアを出し、地元の州のてんかん協会が始めた。メーガンさんにとって紫色は孤独のイメージといい、「病気を正しく知ってもらい、患者が孤独に悩まないように」との願いが込められている。今では米国など十カ国以上に広がっている。  てんかんは脳の神経細胞が一時的に過剰に働くことで、けいれんを起こしたり、意識を失ったりする。日本国内では約百万人の患者がいるという。発作を必要以上に心配されるなど、偏見のため、患者が周囲に病気を伝えづらい状況はまだある。就職に不利になると心配し、周囲に言い出せず孤独を感じる患者もいる。約七割が薬で発作を抑えられることも、十分知られていないという。  ......  てんかんの発作は「意識を失う」というイメージが強いが、実は多種多様だ。意識がなくならない一瞬の発作や、意識はあるが体がうまくコントロールできなかったり、意識があるように見えるが、ボーッとした状態になったり、理にかなわない行動をしたりする。一日に何回も発作が起きる人もいれば、二~三年に一度だけという人も。眠っている間だけ、発作がある人もいる。  生まれたときの低酸素や、脳炎、脳出血、脳外傷など、原因が推測されるケースもあるが、原因不明とされることも少なくない。小児期だけでなく、高齢期の発症も珍しくない。  治療は脳の神経細胞の興奮を抑えたり、興奮の伝達を抑えたりする「抗てんかん薬」を継続服用する薬物療法が中心。外科治療の選択肢もある。発作が完全に止まらなくても、発作の起きやすい時間に発作で支障がある行動を避けるなどの対処法もある> とある。

 "補聴器" を嫌がる人の言い分は、「不必要な音まで増幅されて煩わし過ぎる!」という点だ。 これと似たような事態が、従来の "人工内耳" の "埋め込み" 手術にもあったという。しかも、この従来の "人工内耳" の "埋め込み" 手術は、"聴力が残っている人" には適用されないという。


 今回注目する下記引用サイト記事人工内耳に新タイプ登場 2種の刺激で音聞き取る 残存聴力も失わず/47NEWS - 医療新世紀/2015.03.17 は、<従来は人工内耳手術の対象外とされた、聴力が一部残っている人のための「残存聴力活用型」と呼ばれる新しい人工内耳が登場した。補聴器の機能も併せ持っており、2種類の刺激で音を聞き取るのが特徴。健康保険も適用される> と報じている。

 < 従来は人工内耳手術の対象外とされた、聴力が一部残っている人のための「残存聴力活用型」と呼ばれる新しい人工内耳が登場した。補聴器の機能も併せ持っており、2種類の刺激で音を聞き取るのが特徴。健康保険も適用される。  ▽ 手術で傷む  耳の奥にある内耳は、外耳、中耳を経て届いた音の振動を、電気信号に変えて聴神経に伝える器官だ。その役割を担うのが渦巻き状の「蝸牛」。  人工内耳は、障害された蝸牛の機能を代替する医療機器で、マイクで拾った音を電気信号に変換し、蝸牛に差し込んだ細長い電極に送ることで聴神経を直接刺激する。国内では年間600人超が人工内耳を埋め込む手術を受けているという。......  一方難聴には、小鳥のさえずりや家電のアラームなどの高い音は全く聞こえないのに、トラックのエンジン音のような低い音は分かるというタイプがある。こうした人たちは会話も非常に不便だが、補聴器ではカバーできず、結局、難聴が悪化するまで人工内耳の埋め込みを待たなければならなかった。  新しい人工内耳はこのタイプの難聴が対象。耳掛け式のマイクで集めた音を高さ(周波数)によって分け、高音は電気信号として蝸牛内の電極へ、低音は増幅した音声として外耳に送る。人工内耳と補聴器の合体版と言える。......  開発された欧州で既に承認を受けていたことに着目した宇佐美さんらの申請を受け、2010年に国が先進医療として承認。信州大などで成人計24人の手術を実施した結果、人工内耳使用時の聞く能力が向上した上、低音部の残存聴力も、若干低下したものの失われずに保たれた。  ▽ 保険適用  この人工内耳は13年9月に薬事承認され、昨年7月には健康保険が適用された。  手術は全身麻酔で2~3時間。......  課題は何だろうか。人工内耳に詳しい虎の門病院 (東京)の熊川孝三・耳鼻咽喉科部長は「効果に個人差があることや全身麻酔のリスクなど、通常の人工内耳と同様の課題に加え、医療機関は、装置やリハビリなどでより専門性が問われることになる」と指摘する。  人工内耳は手術して終わりではなく、脳が人工内耳の刺激に慣れるまで、成人で平均数カ月のリハビリが必要。言語聴覚士が指導するが、新タイプでは当初、違った種類の音が混在して聞こえることもあり、よりきめ細かいフォローが必要になりそうだ。(共同通信 吉本明美)> とある。

 "がん切除手術" での課題の一つに、"がん細胞化の広がり" を見極め、"切除範囲" を的確に見定める、という難問がある、と言われる。
 そして、その困難さは、"がん細胞化の広がり" が必ずしも "明瞭ではない!" からだそうだ。



 今回注目する下記引用サイト記事がんの広がり、手術中にすぐ判定 検査技術の成果相次ぐ
/日本経済新聞/2015.03.17 - 02:00 は、がん患者における患部の "がん細胞化の広がり" の判定に役立つ技術にかかわるものだ。
 <がんがどこまで広がっているのかを手術中に素早く検査する技術の成果が相次いでいる。キヤノンと浜松医科大学は特殊な電磁波を使って脳腫瘍を見分ける技術を開発した。東京大学や弘前大学はそれぞれ、がん細胞だけを光らせる物質を作った。簡単に切除範囲を把握できるようになり、再手術など患者の負担を減らせる。病理医と呼ぶ専門医の不足を補う効果が期待できる> と報じている。


 <がんがどこまで広がっているのかを手術中に素早く検査する技術の成果が相次いでいる。キヤノンと浜松医科大学は特殊な電磁波を使って脳腫瘍を見分ける技術を開発した。東京大学や弘前大学はそれぞれ、がん細胞だけを光らせる物質を作った。簡単に切除範囲を把握できるようになり、再手術など患者の負担を減らせる。病理医と呼ぶ専門医の不足を補う効果が期待できる。  がんの手術中に、良性か悪性か、移転の有無の判断を求められる場合がある。もし残っていれば、切除部分を広げて取りきる必要がある。今は病理医が切り取った組織を調べて診断しているが、その数は不足している。  キヤノンなどの技術で使う「テラヘルツ波」は物質によって吸収率や反射率が違う。脳腫瘍の部分は周囲の正常な組織よりも水分がわずかに多いため見分けられる。  ラットで効果を確かめた。2015年中に人間にも使える装置を開発する。16年には効果を確かめる臨床研究を始める計画で、15分で結論を出せるようにする。胃や大腸、肝臓など他のがんへの応用も進める。  東大の浦野泰照教授らは、がん細胞に振りかけると数分で光る物質を開発した。細胞の表面にある特定のアミノ酸をバラバラにする酵素に反応して光り出す。特殊なカメラや目で確かめる。  九州大学の三森功士教授と乳がん患者36人に試したところ、精度は90%以上あった。リンパ節への転移もわかった。乳房をできるだけ残す温存療法に役立つ。2年後をメドに臨床試験(治験)を始める計画だ。  弘前大の山田勝也准教授らの技術は、がんだけが取り込むタイプのブドウ糖に緑色の蛍光物質をつけた。ペプチド研究所(大阪府箕面市)などと開発した。がん細胞だけ光り、10分あれば顕微鏡で簡単に見極められる。卵巣がんや胃がんの患者で効果を確かめた> とある。

 "中高年齢" の方で "膝関節" に "痛み" などの支障を来たしている人は多い。 その症状の7、8割は、"変形性関節症" と呼ばれ、"関節" 部における "軟骨" に問題があると見られている。

 ◆ 参照 当誌過去の "変形性関節症" 関連記事

 (1) 関節の欠損軟骨修復治療!鉄粉を取り込ませた"幹細胞"を磁石で患部に集め!(広島大)/当誌 2015.02.08
 (2) 将来的には変形性関節症の治療にも生かせる可能性がある"自家培養軟骨移植手術"成功!/当誌 2015.01.26
 (3) 膝(関節部分)の模擬手術、術後1年で実際の手術と同等の結果!どう考えたら良いのか?/当誌 2013.12.27


 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、<変形性関節症の初期状態である軟骨の微細な損傷を特殊な顕微鏡で早期発見する技術を、愛媛大大学院医学系研究科の清松悠院生医員(35)らの研究グループが開発> と報じている。
 変形性関節症は、<進行すると骨を切って角度を変える手術などが必要となる> だけに、"早期発見する技術" は歓迎されるに違いない。


 <変形性関節症の初期状態である軟骨の微細な損傷を特殊な顕微鏡で早期発見する技術を、愛媛大大学院医学系研究科の清松悠院生医員(35)らの研究グループが開発し、2月に米科学誌に論文を発表した。研究に関わった同研究科整形外科学講座の三浦裕正教授は「技術活用が進めば患者へのメリットも大きい」と期待している。  変形性関節症は、関節が変形し痛みが起きる病気。愛媛大医学部付属病院人工関節センター長も務める三浦教授は「膝の痛みで(同病院を)受診する中高年の7、8割を占める」と患者の多さを指摘する。治療は痛み止めなどの対症療法が中心で、進行すると骨を切って角度を変える手術などが必要となる。原因とされる軟骨の小さな損傷はエックス線に写らず、早期の診断が難しかった。  清松院生医員によると、グループはマウスの膝関節の軟骨を特殊なレーザー顕微鏡を用いて観察。人工的に変形性関節症を起こした軟骨で、正常な軟骨にはない表面の削れや小さなひび、軟骨細胞の減少など、エックス線で発見できない変化を捉えることに成功した。また、画像を色の濃淡などで数値化。関節症の症状を客観的に判断できるようにした> とある。

 "がん検診" の簡易な方法で定番となりつつあるのは、"血液検査" かと思われる。 が、最近では、"息" に含まれる "匂い、微量な物質" に焦点を合わせる方法も採用され始めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん 息" 関連記事

 (1) <食道がん患者吐く息の中に特定の物質が多く含まれるという研究を順天堂大上部消化管外科と生体分子研究室がまとめた。食道がん患者には、2―ブタノン、酢酸、アセトン、アセトニトリルという4種類の物質が多く含まれていることがわかった。> ( "食道がん"患者の呼気に特定物質が多く含まれる!身体への負担少ない検査!(順天堂大)/当誌 2015.03.07
 (2) <パナソニックは吐く息が含む微量の生体ガスで肺がんを検査する技術を開発した。がんがあるとわずかに出てくる成分を高感度のセンサーで検出する。飲酒検査のような呼気を使う方法で病気を見つける新たな試みだ。......> (肺がん、"息"で検査! "微量ガス"センサーで検出! パナソニックが20年メド実用化!/当誌 2014.11.24


 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、<わずかな匂いをかぎ分けることのできる線虫の性質を利用し、患者の尿でがんの有無を調べる方法を開発した ...... がんを簡単に診断できる方法として、実用化を目指す> という研究動向を報じている。

 <九州大理学部の広津崇亮(たかあき)助教、伊万里有田共立病院の園田英人外科部長らの研究グループは、わずかな匂いをかぎ分けることのできる線虫の性質を利用し、患者の尿でがんの有無を調べる方法を開発した、と発表した。  がんを簡単に診断できる方法として、実用化を目指すとしている。電子版米科学誌「プロスワン」に12日掲載される。  がん患者には特有の匂いがあることが知られている。線虫実験材料としてよく用いられる体長1ミリ程度の生物で、特定の匂いに集まったり、匂いから逃げたりする性質がある。  研究グループは、線虫がん患者の尿に集まることを発見。がん患者24人の尿を用いた実験では23人(95・8%)の尿に集まり、逆に、健康な218人では207人(95%)の尿で避ける反応を示した。患者は未治療の状態で抗がん剤の影響はない。  課題は何のがんか分からないことだが、すでに大腸がんなどいくつかのがんについて特定できる線虫を作製できているという。  導入には線虫線虫の培養装置などがあればよく、従来のがんの血液検査などに比べ、1件数百円程度の安価で済むとしている。日立製作所などと共同で検診システムの開発に取り組む。 (2015年3月12日 読売新聞)> とある。

 アルツハイマー病が、細胞内でのタンパク質の異常蓄積を原因とすること、またこれに細胞内小器官である "ミトコンドリア" が関連していることなどがかねてより着目されていた。

 ◆ 参照 当誌過去の "ミトコンドリア アルツハイマー病" 関連記事
  <...... 細胞内にあるタンパク質を分解する機能が落ちた細胞では内部に異常なタンパク質が蓄積。エネルギーを作るミトコンドリアの機能障害が生じ、細胞を傷つける活性酸素が発生するなどして神経細胞死が起きアルツハイマー病などになる ......> ( 赤ワイン/ゴマの成分:身体に良いものは細胞レベルでも有効!細胞老化死抑制!(京大)/当誌 2014.08.03


 今回注目する下記引用サイト記事アルツハイマーの治療期待...ミトコンドリアの機能維持を解明/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.13 は、老化やアルツハイマー病などと関連する<細胞内の小器官である「ミトコンドリア」が機能を保つ仕組みを解明した> と報じている。
 この成果は、<アルツハイマー病の治療につながる可能性がある> と期待されている。


 <山口大の譚克・学術研究員、中井彰教授(医化学)らの研究グループは、細胞内の小器官である「ミトコンドリア」が機能を保つ仕組みを解明した、と発表した。  ミトコンドリアの異常は、老化やアルツハイマー病などとの関連が注目されており、治療法の開発につながる可能性があるとしている。英電子版科学誌「ネイチャー・コミュニケーションズ」に12日掲載された。  細胞には、異常なたんぱく質を分解し修復する仕組みがある。このうち、細胞質でのたんぱく質異常が修復される仕組みはわかっていたが、ミトコンドリアについては不明だった。  研究グループは、ミトコンドリアでのたんぱく質異常を細胞の核に伝える「SSBP1」という物質を特定。この物質の働きによっって、ミトコンドリアの機能が維持されることを発見したという。中井教授は「SSBP1を活発に働かせる化合物をつくることで、アルツハイマー病の治療につながる可能性がある」としている。  (2015年3月13日 読売新聞)> とある。

 iPS細胞アプローチは、"再生医療" の分野で重視されているとともに、昨今注目されているのが、<難病向け治療薬研究"創薬">( 下記関連記事参照 )という分野での研究だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞,治療薬開発" 関連記事
 (1) iPS細胞の医療応用"二つの流れ"!(1)"再生医療"分野、(2)難病向け治療薬研究"創薬"!/当誌 2014.09.21
 (2) "iPS細胞"技術は"再生医療"分野での成果に加え、「創薬」研究においても手堅く展開!/当誌 2014.09.20


 今回注目する下記引用サイト記事難病患者のiPS細胞修復...京大チーム遺伝子操作/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.13 は、前述のような "創薬" に向けたiPS細胞アプローチによる研究成果として、<筋肉組織などが骨に変化する希少難病の患者の皮膚から作ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を遺伝子操作で修復し、骨になりにくくすることに成功> と報じている。
 <発症過程の解明、治療薬の開発などに役立つ成果> だと見られている。


 <筋肉組織などが骨に変化する希少難病の患者の皮膚から作ったiPS細胞(人工多能性幹細胞)を遺伝子操作で修復し、骨になりにくくすることに成功したと、京都大iPS細胞研究所の戸口田淳也教授らの研究チームが12日、米専門誌「ステムセルズ」電子版に発表した。発症過程の解明、治療薬の開発などに役立つ成果としている。  「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」と呼ばれる難病で、遺伝子の異常によって筋肉や靱帯(じんたい)などの組織の一部が徐々に骨に変わる。歩行困難になり、激しい痛みも伴う。国内には40~70人の患者がいるとされるが、有効な治療法がない。  発表によると、チームはFOP患者のiPS細胞で、FOPの原因とされる変異のある遺伝子を、正常な遺伝子と置き換えて修復。軟骨に成長させる薬剤を加え、変化を観察した。  その結果、修復したiPS細胞は、修復しない細胞に比べて軟骨になりにくかった。軟骨に成長する途中段階の細胞を調べたところ、修復しない細胞では、軟骨になるのを促進する2種類の遺伝子が活発に働いているのを確認。これらがFOPの発症に関与している可能性があるという。  戸口田教授は「実験に用いたiPS細胞は、遺伝子の修復部位以外は遺伝情報が同一で、薬の効果を比較しやすい。他の病気の研究でもこの手法が応用できるだろう」と話す。患者の一人で、同研究所に自らの皮膚を提供し、研究のための募金活動にも取り組んできた兵庫県の高校2年生(17)は「研究が進んだのはうれしい。最近、病気の進行が速く、食べる力が弱くなっている。薬を早く開発して」と訴えた。(2015年3月13日 読売新聞)> とある。

 当然のことだとしてやり過ごしているが、よく考えてみると、"他人の顔認識" が瞬時に行われることは非常に不思議なことかも知れない。
 永い人類史の過程で形成されてきた脳活動のひとつなのであろうが、その仕組みには未解明な部分も残されている。


 ◆ 参照 当誌過去の "顔認識" 関連記事

  <......"人の顔" に反応する脳の部位は、"側頭連合野" だそうであり、そこに「顔細胞」と呼ばれる "神経細胞" があると言われている。ただし、解明されるべき課題が多々残されているようである。......人間の顔は左右対称ではないため、顔の左半分や右半分の画像を使って左右対称の顔写真を合成すると、元の人物と異なる印象になる。一般に、向かって左側半分で合成された写真の方が右半分のものより元の人物に近い印象を受ける。映像を認識する右脳には左側の視野の情報が先に入るため、左半分の情報が印象に残ることが原因と考えられている> ( チンパンジーも人間と同様に"右脳使い顔を識別"!右脳には左側視野の映像情報が先に!/当誌 2013.08.17


 今回注目する下記引用サイト記事他人の顔認識の仕組み解明 脳機能障害治療に道/【共同通信】/2015.03.12 - 06:00 は、<人間が正常に他人の顔を認識する際、脳の必要な部位だけを働かせ、不要な領域の活動を抑えていることを突き止めた。人の顔が覚えられない脳機能障害「相貌失認」の治療に道を開くことが期待される> と報じている。
 <必要な部位だけを働かせ、不要な領域の活動を抑えている> という点からは、<他人の顔を認識する> ことが "より迅速に!" 実行されなければならない生存・生活環境が窺い知れる。


 <自然科学研究機構生理学研究所(愛知県岡崎市)のチームは、人間が正常に他人の顔を認識する際、脳の必要な部位だけを働かせ、不要な領域の活動を抑えていることを突き止めた。人の顔が覚えられない脳機能障害「相貌失認」の治療に道を開くことが期待される。12日までに米科学誌で発表した。  メンバーの松吉大輔・東大特任助教(神経認知科学)らが成人男女20人に約200人の倒立顔写真を見せ、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で脳の活動を測定した結果、判明した。  松吉氏によると、相貌失認は、顔認識部位を病気や事故で失ったことが原因となる一方、50人に1人の割合で先天的に発症> とある。

 がんに "個性" があるとは言われ続けてきた。がんなら皆同じというわけではないようなのだ。 そして、その "個性" をあらしめているのは "遺伝(遺伝子)" だということになる。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん,遺伝子" 関連記事
  "がん"になる可能性がある"遺伝子配列のわずかな違い(SNP)"!国際共同で新たに特定!/当誌 2013.03.29


 今回注目する下記引用サイト記事がん遺伝情報で個別化医療 肺と消化器で開始/【共同通信】/2015.03.10 - 22:02 は、<国立がん研究センターは10日、大腸がんなどの消化器がんと肺がんの患者から採取したがん細胞の遺伝情報を調べ、それぞれの患者に合った「個別化医療」につなげる全国規模の取り組みを始めたと発表> と報じている。

 <国立がん研究センターは10日、大腸がんなどの消化器がんと肺がんの患者から採取したがん細胞の遺伝情報を調べ、それぞれの患者に合った「個別化医療」につなげる全国規模の取り組みを始めたと発表した。  この取り組みは「スクラムジャパン」。全国約200の医療機関と、製薬会社10社が参加する。2月から患者の登録を始めた。2年間で4500人分のデータを集めることを目標としており、この手法を利用した診断法に健康保険の適用を目指すという。  がん細胞は、体の細胞の遺伝子が生後に変異するなどして生じるが、どの遺伝子が変異したかによって、有効な治療薬が異なる> とある。

 がんの進展にはがん細胞自身の性質や特性だけでなく、これをとりまくがん微小環境の影響が重要であることが最近注目されています> とされ、"がんをとりまく微小環境" の研究が旺盛に進められているようだ。

 今回注目する下記引用サイト記事がん進展促す線維芽細胞の仕組み解明/Science Portal/2015.03.05 は、<がんの進展には、がん細胞だけでなく、周りの線維芽細胞の活性化が大きな役割を果たしており、その一因となる線維芽細胞の中の重要な細胞内シグナル伝達系のひとつを突き止めた。がんの治療法開発の新しい標的になる> と報じている。

 <がんの進展に関与しているとされる線維芽細胞の中の重要な細胞内シグナル伝達系のひとつを、名古屋大学大学院医学系研究科の高橋雅英(たかはし まさひで)教授、浅井直也(あさい なおや)准教授、榎本篤(えのもと あつし)准教授らが解明した。がんの進展には、がん細胞だけでなく、周りの線維芽細胞の活性化が大きな役割を果たしている。その一因となるシグナル伝達を突き止めたもので、がんの治療法開発の新しい標的になるという。名古屋大学循環器内科の室原豊明(むろはら とよあき)教授、山村由美子(やまむら ゆみこ)客員研究員らとの共同研究で、3月2日付の米科学誌キャンサーリサーチに発表した。  がんの増殖、浸潤、転移などの進展では、さまざまな増殖因子やサイトカインを分泌する周辺の微小環境の影響に、関心が最近高まっている。研究グループは、多様ながん細胞で発現しているタンパク質の Akt がリン酸化するガーディンに着目して、ヒトの乳がん組織とその周辺を調べた。 Akt によるガーディンのリン酸化に伴うシグナル伝達が、乳がん細胞以外に、周りのがん関連線維芽細胞などにも発現して、活性化していることを確かめた。  次に、マウスの皮下にがん細胞を移植して影響を調べた。ガーディン Akt で活性化(リン酸化)しない変異型マウスでは、野生型マウスにがん細胞を移植した場合に比べて、がんの増大が抑えられ、がん関連線維芽細胞の数も少ないことがわかった。また、 Akt によるガーディンの活性化を障害させたマウスから得られた線維芽細胞とがん細胞を共にマウスに移植した実験でも、がん増大が抑制された。一連の実験から、がん関連線維芽細胞内の Akt ガーディンのシグナル伝達が盛んになって、がん進展を促すことがうかがえた。  高橋雅英教授は「がん組織では、 Akt によるガーディンンのリン酸化が報告されていたが、がん関連線維芽細胞で、このシグナルの関与がわかったのは初めて。がん細胞自身と線維芽細胞に同じように効く治療薬ができれば、効果がより高いだろう。がん細胞だけでなく、周辺の微小環境を対象にした治療の戦略を示す発見として意義がある」と話している。> とある。

 "がん闘病にまつわる話" でありながら、思わず「良かったね」と言ってあげたくなる心温まる逸話だ。

 今回注目する下記引用サイト記事がん治療の女性、心の支えは冷凍保存卵子の写真/YOMIURI ONLINE/2015.03.08 - 12:26 は、<女性は高校1年の16歳の時、血液がんの悪性リンパ腫を発症。抗がん剤治療で不妊になる恐れがあり、高校2年の2001年、不妊治療施設で卵子を2個採取し、凍結保存した。病気を克服後、13年に結婚。体外受精した卵子を子宮に戻し、昨年8月に男児を産んだ闘病中は保存した卵子の顕微鏡写真を手元に置いた。女性は「この卵子が赤ちゃんになってくれると思うと(心の)支えになった」と振り返った> という "感動的な逸話" を報じている。

 <がん治療のため高校時代に凍結保存した卵子を、12年後に体外受精し、男児を出産した愛知県内の女性(30)が7日、神戸市で開かれた日本造血細胞移植学会の市民公開講座で講演した。  女性は赤ちゃんを抱きながら「毎朝この子が横にいるのを見ると夢のよう。今はとても幸せです」と、時折涙声になりながら語った。  女性は高校1年の16歳の時、血液がんの悪性リンパ腫を発症。抗がん剤治療で不妊になる恐れがあり、高校2年の2001年、不妊治療施設で卵子を2個採取し、凍結保存した。病気を克服後、13年に結婚。体外受精した卵子を子宮に戻し、昨年8月に男児を産んだ。  女性は最初、「17歳にもなれないかも」と思っていたが、闘病中は保存した卵子の顕微鏡写真を手元に置いた。女性は「この卵子が赤ちゃんになってくれると思うと(心の)支えになった」と振り返った。女性は「治療の先に希望もあると伝えたい」との思いで、講演を引き受けたという。> とある。

 "業務で使っていた化学物質が原因でがんを発症するケース"としては、印刷会社の従業員などが相次いで発症した "胆管がん" が注目されてきた。( c.f.建設作業アスベスト[石綿] → 肺がん )

 今回注目する下記引用サイト記事胆管がん問題で初の研究拠点 大阪市立大/NHK NEWS WEB/2015.03.07 - 04:13 は、<大阪市立大学は、化学物質によって起きる胆管がんについて専門的に研究する全国で初めての拠点を、来月、附属病院に設けることを決め、「職業性胆管癌臨床・解析センター」と名付け、全国の患者の検査データやがんの部分の画像などを集めて詳しい原因を調べるとともに、診断法や治療法の開発を目指す> と報じている。
 これで漸く、"胆管がん問題" に関する調査分析に本腰が入ることになりそうだ。


 <印刷会社の従業員などが相次いで胆管がんを発症した問題を受けて、大阪市立大学はこの病気の患者の情報を集め診断法や治療法の開発を目指す、全国で初めての研究拠点を、来月、設けることを決めました。  この問題は、印刷会社の従業員などが相次いで胆管がんを発症したもので、これまでに全国の36人が労災と認められました。  厚生労働省は、インクを洗い流す作業で使われた化学物質に、長時間、高い濃度でさらされたことが原因の可能性が極めて高いとしています。  この問題を受けて、大阪市立大学は、化学物質によって起きる胆管がんについて専門的に研究する全国で初めての拠点を、来月、附属病院に設けることを決めました。  「職業性胆管癌臨床・解析センター」と名付け、全国の患者の検査データやがんの部分の画像などを集めて詳しい原因を調べるとともに、診断法や治療法の開発を目指すことにしています。  胆管がんに詳しい久保正二病院教授は「業務で使っていた化学物質が原因で病気になる人は今後も増えると考えられる。詳しい原因などはまだ分からないことが多く、診断と治療が適切にできるよう研究を進めたい」と話しています。> とある。

 "遺伝子や薬剤" の、その投入効果を上げるために、それらを体内のターゲットとなる患部まで "運ばせる方法" に工夫が凝らされている。
 その "運び屋" として "無害なウイルス" が開発されたケースもある。


 ◆ 参照 当誌過去の "運び屋" 関連記事

  <ネプリライシンを作る治療遺伝子(ネプリライシン遺伝子)を脳内に届ける"運び屋"となるウイルスを開発末梢(まっしょう)血管に投与しても脳の神経細胞だけに作用する無害なウイルスで、長期間にわたって効果が保たれるという。これにネプリライシン遺伝子を組み込んだ。......> ( 遺伝子治療で不可欠な「"運び屋"となるウイルス」="人工ウイルス殻"を合成!世界初!/当誌 2014.03.28


 今回注目する下記引用サイト記事抗がん剤「運び屋」超微粒子...阪大グループ開発/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.06 は、<抗がん剤を患部に直接届ける「運び屋」として、世界最小となる直径約10ナノ・メートル(10万分の1ミリ・メートル)の超微粒子(スーパーアパタイト)を開発> と報じている。

 <抗がん剤を患部に直接届ける「運び屋」として、世界最小となる直径約10ナノ・メートル(10万分の1ミリ・メートル)の超微粒子を開発したと、大阪大などの研究チームが発表した。  薬剤をがん細胞まで素早く運ぶことができ、薬剤が少量でもがんの増殖を抑える効果が高いことをマウスの実験で確認。論文が5日、米電子版科学誌プロスワンに掲載される。  治療効果のある遺伝子を薬剤としてがん細胞に導入する次世代の創薬研究が進められている中、がん細胞まで薬剤を運ぶ材料の開発が不可欠となっている。これまで直径100~30ナノ・メートルの微粒子が開発されていたが、チームは遺伝子導入用の化合物「炭酸アパタイト」を、超音波で直径10ナノ・メートル程度まで細かく砕き、超微粒子を作製。「スーパーアパタイト」と名付けた。  薬剤を結合させたスーパーアパタイトを、がんのあるマウスの静脈に注射したところ、従来の微粒子と比べて高い抗がん効果を示した。  がん組織の血管はもろいため、微粒子はその血管壁のすき間を通ってがん細胞のみに取り込まれると考えられている。また、スーパーアパタイトなどの微粒子は、がん細胞内で分解され、副作用は少ないという。チームの山本浩文・阪大准教授は「粒子が小さい方ががん細胞に到達しやすいとみられる。薬剤の運び屋として極めて有力で、がん以外にも応用が期待できる」と話した。 (2015年3月6日 読売新聞)> とある。

 "がん" の早期発見検査での "簡易アプローチ" は種々研究されている。 定番となりつつあるのは "血液検査" であるが、このほかに、"息" に含まれる微量ガスから "肺がん" を発見しようとする検査法も研究されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "肺がん,息" 関連記事

  <パナソニックは吐く息が含む微量の生体ガスで肺がんを検査する技術を開発した。がんがあるとわずかに出てくる成分を高感度のセンサーで検出する。飲酒検査のような呼気を使う方法で病気を見つける新たな試みだ。......> ( 肺がん、"息"で検査! "微量ガス"センサーで検出! パナソニックが20年メド実用化!/当誌 2014.11.24


 今回注目する下記引用サイト記事食道がん患者の呼気に特定物質...順天堂大/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.05 は、<食道がん患者吐く息の中に特定の物質が多く含まれるという研究を順天堂大上部消化管外科と生体分子研究室がまとめた。食道がん患者には、2―ブタノン、酢酸、アセトン、アセトニトリルという4種類の物質が多く含まれていることがわかった。> と報じている。

 <食道がん患者吐く息の中に特定の物質が多く含まれるという研究を順天堂大上部消化管外科と生体分子研究室がまとめた。  研究は、食道がんの治療にあたる梶山美明(よしあき)教授が患者の息に特有のにおいがあると気づいたのがきっかけ。上部消化管外科の松森聖医師が、進行した食道がん患者17人と健康な人9人の呼気を採取し、生体分子研究室で息に含まれる様々な物質を分析したところ、食道がん患者には、2―ブタノン、酢酸、アセトン、アセトニトリルという4種類の物質が多く含まれていることがわかった。ただ、なぜこれらの物質が多く排出されるのかは不明という。  松森さんは「吐く息で食道がんかどうかが絞れれば、患者さんの体の負担が少ない検査になり得る。今後は早期の食道がんでも同様の分析に取り組みたい」と話している。> とある。

 いわゆる "体内時計" の機能が働いているのが、脳の "視交叉上核(しこうさじょうかく)" であること、は既に知られてきた。

 ◆ 参照 "視交叉上核" 関連記事
  <視交叉上核は、視交叉の直上で視床下部第三脳室底部にある一対の小さな神経核であり、睡眠と行動や内分泌等の生理的現象の概日リズムの最高位中枢である。視交叉上核の概日時計は一日の時刻情報を全身に送り出し、臓器に存在する概日時計の位相を調律する。視交叉上核は多数の細胞時計から構成され、お互いの細胞間コミュニケーションにより、きわめて明瞭で安定した時間情報を発信する概日時計の中枢として機能する。 > ( 脳科学辞典 - 視交叉上核 より


 今回注目する下記引用サイト記事体内時計つかさどる細胞を特定 筑波大と米大学チーム/【共同通信】/2015.03.05 - 02:00 は、<「体内時計」のおおもととなる細胞を特定> と報じている。
 "細胞のレベル" で "特定" したという点新規な価値があるようだ。


 <睡眠や血圧、体温などを24時間周期で制御する「体内時計」のおおもととなる細胞を特定したと筑波大と米テキサス大のチームが5日、米科学誌電子版に発表した。  時間を刻む分子は体のほぼ全ての細胞にあるが、それらの時刻を合わせ、統一的に管理する細胞を、脳の中心部にある視交叉上核で特定したという。  細胞視交叉上核の細胞のうち、約4割を占めるが、どのような仕組みで体全体の時計を管理しているかはまだ分からない。チームの柳沢正史筑波大教授は「仕組みが解明できれば、体のリズムに関連した病気の治療が可能になる」と話した。> とある。

 不治の病」として特徴づけられる "難病(130疾患/平成27年)" は、そもそも "発症する仕組み" 自体が未解明であるがゆえに、"治療が困難(「不治の病」)" とされている。

 今回注目する下記引用サイト記事熊本大、難病発症の仕組み解明 薬剤の臨床研究へ/【共同通信】/2015.03.04 - 02:00 は、"難病" のひとつである <全身の筋力や心機能が低下する国指定の難病ミトコンドリア病」> の <発症する仕組み> を解明したと報じている。

 <全身の筋力や心機能が低下する国指定の難病ミトコンドリア病」は、細胞内にある特定の酵素の働きが弱いことで発症する仕組みを、熊本大大学院の富沢一仁教授(分子生理学)らのチームが突き止め、4日までに米科学誌電子版で発表した。発症の抑制が期待できる薬剤も特定、臨床研究を目指している。  ミトコンドリアは、細胞のエネルギーをつくり出す小さな器官。病気は、遺伝子の変異が原因で筋肉などが必要とするエネルギーを十分つくれなくなることが分かっているが、詳しい関連は不明で治療薬もなかった。各種調査では10万人に9~15人が発症するとされ、死に至ることもある。> とある。

 群馬大学病院(前橋市)における<肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が2011年1月~14年5月に死亡> という悲惨な "医療事故" は、決して他人事では済ますことができない多くの人々に、言いようのない不安と恐怖を与えてきた。ますます "腹腔鏡手術" が普及してきた現状だけに、その "失敗" にも匹敵するはずの "死亡事故" は、患者たちの思いに暗澹たる影を落とさざるを得なかったであろう......。

 ◆ 参照 当誌過去の "群馬大 腹腔鏡" 関連記事
 (1) 群馬大、"開腹手術"でも10人死亡(死亡率全国の3倍)! "腹腔鏡手術"と同じ医師!/当誌 2014.12.23
 (2) 群馬大学病院/第一外科 "医療過誤"があり、十二指腸潰瘍手術後約11か月で患者死亡!/当誌 2014.11.20
 (3) 術後8人死亡の"腹腔鏡"肝臓切除手術問題!保険手術と偽った診療報酬不正請求疑いも!/当誌 2014.11.18
 (4) "腹腔鏡"を使う肝臓切除手術!術後3か月以内に8人死亡!高難度肝切除、同一医師執刀/当誌 2014.11.16


 今回注目する下記引用サイト記事腹腔鏡死亡「全例で過失」...群馬大病院/yomiDr. ヨミドクター/2015.03.03 は、<群馬大学病院(前橋市)の腹腔(ふくくう)鏡手術問題で、病院による最終的な調査報告の概要が判明し、手術後に死亡した患者8人全員の診療に「過失があった」と認めていること> について報じている。
 "未だ未解明の疑惑" も多々残されてはいるようだが、問題解決へのワンステップが踏み固められたか......。

 <群馬大学病院(前橋市)の腹腔(ふくくう)鏡手術問題で、病院による最終的な調査報告の概要が判明し、手術後に死亡した患者8人全員の診療に「過失があった」と認めていることがわかった。  最終報告はきょう3日公表される。病院側は遺族への補償の意向を示しているという。ただ、患者の死亡例が相次いだ後も執刀医や教授が高難度の手術を続けた理由や背景はなお不透明で、「納得できない」という遺族もいる。  群馬大病院では、肝臓の腹腔鏡手術を受けた患者8人が2011年1月~14年5月に死亡。外部委員5人を含む調査委員会で調査し、昨年12月に中間報告を公表。今年2月には調査を終え、同月中旬から3月1日まで遺族やその代理人を務める弁護士に個別に説明してきた。  最終報告では、手術前に行うべき肝機能検査が行われず、患者への説明やカルテ記載に不備があったことなど、中間報告で公表されている問題のほか、患者個々の診療の医学的評価が新たに加えられている。  調査の結果、臓器の縫い合わせがうまくいかず容体が悪化している例が複数あり、手術中の操作に問題があったとみられる。  手術後の再手術が必要だったり、大量の出血が体の負担になったりしたとみられる患者もいた。また、複数の患者で、病状や体調に照らし、手術すること自体が不適当だった可能性が指摘されている。  こうしたことから、病院側は「8人すべてで過失があったと判断した」と結論づけている。......(2015年3月3日 読売新聞)> とある。

 現代の "医療問題" は、単に医療技術発展の問題だけではなく、"政治" の問題でもあることをつくづくと考えさせられる......。事務手続き制度上の問題であるかのような "分かりにくい言い訳" は、さらに醜い!


 今回注目する下記引用サイト記事日本、ワクチン支援表明せず G7で唯一/【共同通信】/2015.03.01 - 18:26 は、<貧しい国に暮らす子ども向けワクチン調達のため、各国政府などが出資する国際組織「GAVIアライアンス」が募る2016~20年の活動資金に対して、先進7カ国(G7)で日本が唯一、拠出を表明していないことが1日、分かった> という "不名誉" な事実!を報じている。

 <貧しい国に暮らす子ども向けワクチン調達のため、各国政府などが出資する国際組織「GAVIアライアンス」が募る2016~20年の活動資金に対して、先進7カ国(G7)で日本が唯一、拠出を表明していないことが1日、分かった。  今年は、各国首脳が秋に米ニューヨークに集まり貧困や飢餓の撲滅を目指した「国連ミレニアム開発目標」の後継目標を決める重要な年。貧困対策に非協力的だとして、国際社会から非難の声が上がりかねない事態だ。  外務省国際保健政策室は、拠出をやめるわけではないが、1年ごとに予算を組む日本の現行ルールでは、14年度の時点で明確に応じられないと理由を説明。> とある。

 医療従事者の抗がん剤曝露> という "知る人ぞ知る" 問題がある、という点にはこれまでにも注目してきた。

 <......多くの抗がん剤は、がん細胞に対しては殺細胞作用がある一方、分裂している正常細胞に作用し、変異原性、催奇形性、発がん性がある医療従事者が抗がん剤に曝露する経路としては、エアロゾルの吸入、皮膚・目への付着、汚染された手指からの食物などを介した経口摂取などが考えられる。近年、医療従事者の抗がん剤曝露について啓発・予防が行われており、本院においても抗がん剤を安全に取り扱うための指針を作成した。しかし、医療従事者が実際どのくらい抗がん剤に曝露されているのかの調査報告は少ない......> ( 医療従事者の"抗がん剤曝露量"とは何?"抗がん剤"は"正常細胞"にも作用するため警戒?!/当誌 2014.06.27

 ◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤曝露" 関連記事

 (1) "抗癌剤職業曝露"の実態調査進む!やはり気になる!ここまで有害とされる抗癌剤の使用!?/当誌 2014.07.29
 (2) 抗がん剤の強い毒性!医師/看護師/薬剤師ら「抗がん剤曝露(ばくろ)対策協議会」設立!/当誌 2014.06.30
 (3) 医療従事者の"抗がん剤曝露量"とは何?"抗がん剤"は"正常細胞"にも作用するため警戒?!/当誌 2014.06.27

 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、その、医療従事者の "抗がん剤曝露(化学暴露)" という危険性を低減する<抗がん剤の自動調製装置「Accu Disp(アキュディスプ)」> の開発、発売という動向について報じている。

 <東北大病院と医療機械製造のユニバーサル技研(神奈川県)は、抗がん剤の自動調製装置「Accu Disp(アキュディスプ)」を共同開発し、3月に発売する。作業を機械化し、抗がん剤が薬剤師に及ぼす健康被害の危険性を低減。従来装置に比べ大幅な小型化と低価格化を図った。  装置は幅55.6センチ、奥行き47.5センチ、高さ63.7センチ。装置にセットした生理食塩水と抗がん剤を中央部分にある注射器が適量抽出し、混ぜ合わせる。接続したパソコンに60通りを超える処方箋情報が入っており、自動で調製される。  従来は、薬剤師がマスクと専用眼鏡を着け、安全キャビネットの中で二重に手袋をして作業するのが一般的だったが、漏れる薬剤を吸い込む恐れがあった。抗がん剤は正常な細胞には毒性を示し、「化学暴露」と呼ばれる健康被害を及ぼすことが問題視されてきた。......  アキュディスプは1台4000万円。...... 開発には約5年を費やした。技術的に難しかったのは、薬剤ごとに異なるかき混ぜ方の再現。ベテラン薬剤師の熟練の作業風景を録画し、角度や動かし方を分析して装置に組み込んだ。  開発で中心的な役割を担った東北大病院の真野成康薬剤部長は「煩雑な作業を減らすことで、薬剤師がより患者に向かえるようになる。医療費削減にもつながる」と話した。> とある。

 "耐性菌" による "院内感染" が跡を絶たない。一方では、"耐性菌" が "多剤耐性菌" へと悪性化している点、また感染経路の多様化などが問題視されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "耐性菌" 関連記事

  世界は"ペニシリン以前の時代"に戻ろうとしている?WHO 世界中の"耐性菌感染"に警告!/当誌 2014.05.02


 今回注目する下記引用サイト記事米家族、耐性菌でオリンパス提訴 内視鏡が原因と主張/【共同通信】/2015.02.27 - 11:35 は、<米ロサンゼルスの病院で、抗生物質などの薬が効かない薬剤耐性菌に感染したのはオリンパスの内視鏡が原因だとして、患者2人の家族らが26日までに、オリンパスの米現地法人を相手に損害賠償などを求める訴訟をロサンゼルスの地裁に起こした。患者のうち1人は死亡している> と報じている。
 事実は裁判にて究明されることになるわけだが、"内視鏡" の消毒問題というひとつの "盲点(?)" が照らし出されたかたちか
......。

 <【ワシントン共同】 米ロサンゼルスの病院で、抗生物質などの薬が効かない薬剤耐性菌に感染したのはオリンパスの内視鏡が原因だとして、患者2人の家族らが26日までに、オリンパスの米現地法人を相手に損害賠償などを求める訴訟をロサンゼルスの地裁に起こした。患者のうち1人は死亡している。AP通信などが報じた。  訴訟を起こしたのは入院中の18歳の男性と亡くなった48歳の女性の家族。オリンパスの内視鏡が洗浄しにくい構造だったことから院内で耐性菌の感染が急増したなどとしている。  オリンパス本社によると、内視鏡は特殊な構造のため、洗浄・消毒の方法を特別に説明しているという。> とある。

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