2016年12月 アーカイブ

 "医療事故" とその疑義に関しては、一般患者ではどうしても "分かりにくい治療(専門性・複雑性)" が広がる現状だからこそと言うべきか、ますます社会的な関心度が高まっているかのようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "医療 訴訟" 関連記事

 (1) "がん治療の副作用(急性腎不全)で死亡"! 遺族が弘前大医学部付属病院を提訴!/当誌 2016.10.06

 (2) 「治療ミスで後遺症」(食道がん手術) 1億2000万円賠償!病院側に支払い命令、地裁!/当誌 2016.07.22

 (3) 医師9割「医療事故の刑事罰に不安」!責任追及に強い懸念!度重なる昨今の医療事故!/当誌 2015.05.17

 (4) "抗がん剤"で死亡 病院に賠償命令!"抗がん剤"の"副作用危険性"に改めて"要注意"か?!/当誌 2014.05.20

 (5) 全身麻酔の医療事故に無罪判決!「指針はあくまで努力目標」なら患者はちょっと恐い?!/当誌 2013.09.19


 今回注目する下記引用サイト記事がん手術後に女性死亡、愛知県が和解金1300万円/yomiDr. ヨミドクター/2016.12.28 は、  <愛知県がんセンター中央病院(名古屋市千種区)で卵巣がんの手術後に死亡した40歳代の女性(同市)の遺族が、「早期の検査で死亡は回避できた」として、県に約7500万円の損害賠償を求めた訴訟の和解が東京地裁で成立した。和解金1300万円を支払うとの内容で、県が27日、発表した。和解は26日付> と報じている。

 <......発表によると、女性は2012年5月28日に手術を受けた後、発熱や腹痛などを発症。同年6月1日、さらに状態が悪化し、CT(コンピューター断層撮影法)検査を行ったところ、消化管出血による出血性ショックと診断され、間もなく死亡した。病理解剖で十二指腸の潰瘍と、それに伴ってできた穴が見つかった。  遺族は14年10月、「医師の継続監視が不十分で、CT検査を早く行えば手術もでき、死亡は避けられた」として提訴。県側は「CT検査をしても、潰瘍や穴の診断は難しかった可能性が高い」などと主張してきたが、「早期に検査をしなかったことなど改善すべき点はあった」として、地裁の和解勧告に従ったという> とある。




















 "ノロ集団感染" は、冬場に多発すると言われるものの、今月に入ってからの "集団感染" の頻度と規模は尋常ではなさそうだ

 ◆ 参照 当誌過去の "ノロウイルス" 関連記事

 (1) "ノロウイルス"が猛威を振るう! ウイルスの"遺伝子変異"で感染の危険性が上昇か!/当誌 2016.12.29

 (2) "ノロウイルス感染"勢い増す! 13都県で警報レベル! 過去2番目に多い12年と同水準!/当誌 2016.12.22

 (3) "ノロウイルス"大流行の兆し!10都県で"警報レベル"超え!近年流行していない型も!/当誌 2016.12.15

 (4) 冬場に多発する"ノロ集団感染"、"餅つき"があだとなり!南小国町の園児や家族ら52人!/当誌 2016.12.14

 今回注目する下記引用サイト記事独協医大病院で感染性胃腸炎 167人、ノロウイルスか/共同通信/2016.12.28 - 10:55 は、  <独協医科大学病院(栃木県壬生町)で、9~93歳の入院患者162人と看護師5人が感染性胃腸炎の症状を訴え、うち患者1人からノロウイルスが検出されたことが28日、分かった。病院側が明らかにした。重症者はいないという> と報じている。

 <......同病院はノロウイルスの集団感染の疑いがあるとして、感染ルートや原因を調べている。  病院によると、25日から患者らに下痢や嘔吐などの症状が出た。27日に保健所に報告、立ち入り検査と指導を受けたという。入院患者への面会を禁止し、医師や看護師に使い捨ての手袋、マスク着用を徹底させるなどの対策を取っている> とある。

 この冬、"ノロウイルス感染" の勢いが止まず、例年にない警戒の空気で包まれている。

 ◆ 参照 当誌過去の "ノロウイルス" 関連記事

 (1) "ノロウイルス感染"勢い増す! 13都県で警報レベル! 過去2番目に多い12年と同水準!/当誌 2016.12.22

 (2) "ノロウイルス"大流行の兆し!10都県で"警報レベル"超え!近年流行していない型も!/当誌 2016.12.15

 (3) 冬場に多発する"ノロ集団感染"、"餅つき"があだとなり!南小国町の園児や家族ら52人!/当誌 2016.12.14


 今回注目する下記引用サイト記事ノロ、遺伝子変異で拡大か 培養成功やワクチン開発も/共同通信/2016.12.27 - 18:05 は、  <激しい嘔吐や下痢を引き起こすノロウイルスが猛威を振るっている。専門家はウイルスの遺伝子変異で感染の危険性が高まっていると指摘し、手洗いや消毒で個人の予防を徹底するよう呼び掛けている> と報じている。

 <......ノロウイルスなどの感染性胃腸炎の患者報告数は、現行の統計を始めた1999年以降、最大だった2006年に次ぐ規模で、大流行となっている。  一方、治療法やワクチン開発に向けた研究も国内外で進む。米ベイラー医大などのチームは今年8月、人の細胞を使ってノロウイルスを培養することに初めて成功したと発表。国内の製薬会社も、ワクチンを開発、臨床研究を進めている> とある。

 表面化して、報道で取り上げられた分の "医療ミス/医療事故" だけでも、一部をリストアップしてみると不安が掻き立てられるほどに多い。

 ◆ 参照 当誌過去の "医療事故" 関連記事

 (1) 群大連続手術死問題、執刀医ら調査結果に反論し、遺族は「反省感じられない」と落胆!/当誌 2016.12.25

 (2) "肺がん"見落とし、21歳男性死亡!愛知・一宮市立病院、損害賠償金支払で遺族と和解!/当誌 2016.11.26

 (3) "医療事故調査"の25% 外部委員なし!第三者機関は「中立性・客観性確保」を求める!/当誌 2016.11.05

 (4) がん新薬、副作用とみられる"心筋炎"で1人死亡!また"オプジーボ"による副作用死亡!/当誌 2016.10.21

 (5) "がん治療の副作用(急性腎不全)で死亡"! 遺族が弘前大医学部付属病院を提訴!/当誌 2016.10.06

 (6) 体内に"医療器具置き忘れ"が原因で、"腸閉塞発症/入院"! (神奈川・茅ケ崎市立病院)/当誌 2016.08.28

 (7) 患者側蚊帳の外!手術中のミス患者に伝えず2リットル大量出血!(千葉県がんセンター)/当誌 2016.07.23

 (8) 「治療ミスで後遺症」(食道がん手術) 1億2000万円賠償!病院側に支払い命令、地裁!/当誌 2016.07.22

 今回注目する下記引用サイト記事肺がんを3年以上放置 女性死亡、名古屋大病院/共同通信/2016.12.27 - 00:13 は、  <名古屋大病院は26日、外耳道がんと診断した80代女性のがん転移を調べるためコンピューター断層撮影(CT)検査した際、肺に異常を確認したのに3年以上放置する医療ミスがあったと発表した。女性は昨年4月、肺がんで死亡した> と報じている。

 <......同病院では今年9月と昨年12月にも、医師間の情報共有不足や検査結果の見落としで、患者計2人が肺がんで死亡するミスがあったと明らかにしていた。  石黒直樹院長は記者会見で「精いっぱい治療すると約束したのにこのような結果を招いて残念。期待を裏切って申し訳ない」と謝罪した> とある。

  体内に取り込まれた "インフルエンザウイルス" の増殖を抑えて撃退する、画期的なアプローチが開発された。

 今回注目する下記引用サイト記事インフルRNAの切断酵素を開発 岡山大・世良教授ら 発症防ぐ効果/山陽新聞/2016.12.25 - 08:20 は、  <岡山大大学院自然科学研究科の世良貴史教授(タンパク質工学)らのグループは、インフルエンザウイルスの遺伝情報となるRNA(リボ核酸)を切断する酵素を開発した。ウイルスの増殖を抑えて発症を防ぐとみられ、創薬につながると期待されるエイズやエボラ出血熱など、RNAが遺伝情報となる他のウイルスへの応用も見込まれる> と報じている。

 <......開発した酵素は、インフルエンザのRNAだけに結合する人工タンパク質とRNAを分解する酵素から成る試験管内で、インフルエンザウイルスのRNAと混ぜると、5分以内にRNAが完全に切断された。現在、細胞内でウイルスの増殖を阻害できるかを調べている。  世良教授らは、さまざまなウイルスの遺伝情報を解析し、個々のウイルスに特異的に結びつくタンパク質の合成技術を持っている。こうした人工タンパク質とRNAを分解する酵素を組み合わせることで、インフルエンザ以外のウイルスでもRNAを切断する酵素の開発が望めるという。  世良教授は「この手法は汎用(はんよう)性が高い。細胞や動物を使った実験などを行い、近い将来の実用化を目指したい」と話している。成果は9月、米科学誌電子版に掲載された> とある。

 悪性脳腫瘍の一種である「膠芽腫(こうがしゅ)」は、"脳のがん" とも呼ばれ、その治療も困難さを極めている。

 ◆ 参照 当誌過去の "膠芽腫" 関連記事

  がん細胞だけに感染するウイルス使い脳のがんへの"ウイルス療法"!東大医科研治験開始!/当誌 2014.12.24


 今回注目する下記引用サイト記事核酸で悪性脳腫瘍を治療 名古屋市立大が開発/共同通信/2016.12.24 - 06:11 は、  <脳腫瘍の中でも悪性度が高い膠芽腫新しい治療法を名古屋市立大などの研究チームが開発、24日までに英科学誌電子版に発表した。がんのもとになる「がん幹細胞」を減らす核酸膠芽腫のマウスに注射したところ、腫瘍劇的に小さくなり、健康なマウスとほとんど変わらない状態になった> と報じている。

 <......名古屋市立大の近藤豊教授(分子腫瘍学)は「今回開発した治療薬の安全性を確かめ、人間での実用化を目指したい」と話した。  膠芽腫は進行が早く、手術で腫瘍を取り切るのが難しい。有効な治療薬もなく、近藤教授によると年間3千~5千人が発症し、発見後の余命は平均1年2カ月ほどという> とある。

 腹腔鏡"手術、術後患者8人死亡の問題!> は、がん患者ばかりか、もはや、がんが他人事ではなくなっている世間一般を震撼させ、また、医療サイドへの不信感を募らせることになった。

 ◆ 参照 当誌過去の "群馬大学病院" 関連記事

 (1) 倫理審査もなしに保険適用外の高難度腹腔鏡手術の事実、全国の他病院でも同様と判明!/当誌 2015.03.26

 (2) 群馬大病院"腹くう鏡手術死亡率"が、平均の18倍(日本肝胆膵外科学会実施の全国調査)!/当誌 2015.03.25

 (3) 医療事故調査 "医療団体の反対"もあり "あいまい決着"!厚労省4月決定の運用指針通知/当誌 2015.03.21

 (4) "腹腔鏡"手術、術後患者8人死亡の問題!「全例で過失」があったと群馬大病院認める!/当誌 2015.03.04

 (5) 群馬大、"開腹手術"でも10人死亡(死亡率全国の3倍)! "腹腔鏡手術"と同じ医師!/当誌 2014.12.23


 今回注目する下記引用サイト記事群大手術死、執刀医ら調査結果に反論...「反省感じられない」遺族落胆/yomiDr. ヨミドクター/2016.12.23 は、  <群馬大学病院の手術死問題で、遺族側の弁護団は22日、執刀医の 須納瀬 豊医師と上司で旧第二外科の竹吉泉・元教授に送った質問状への回答内容を明らかにした。  第三者調査委員会の調査報告書で指摘された問題に反論する内容で、遺族は「反省が感じられない」と落胆の声を上げた> と報じている。

 <......弁護団は10月、質問状を両者に送り、今月15日付で回答を得た。  須納瀬医師は「調査委員会の判断を評価する立場にない」と前置きしながら再三にわたり反論「管理体制が十分であれば死亡が回避できた可能性がある」とされたことに「不十分であるという認識はなかった」とした。不十分とされた患者への説明は、「必要な説明はした」とし、記載が乏しいカルテも「必要な記載はした」との認識を示した。  竹吉元教授は、別の医師が手術中止を進言したことに対し、「廊下ですれ違う時に言われたことはあった」としたが、「正式に進言されたことはない」と否定参加していない手術も実績として数え、学会の認定資格を得ていたことが調査で指摘されているが、「実績は申請資格を満たしていたため取得した」とした。  遺族会代表の男性は「以前より 真摯 に答えてくれるのではと期待したが、失望した」と話した> とある。

 <有効な治療法がなく、炎症を抑える手法しかなかった> 「線維症」に、何らかの "手掛かり" になるのではないかと......。

 今回注目する下記引用サイト記事阪大、「線維症」起こす細胞発見 治療薬開発に期待/共同通信/2016.12.22 - 02:03 は、  <肺や肝臓、心臓などの臓器が硬くなって機能しなくなる線維症を引き起こす免疫細胞をマウスの実験で突き止めたと、大阪大の審良静男教授のチームが21日付の英科学誌ネイチャー電子版に発表した> と報じている。

 <......これまで知られていない細胞で、人にもあるのかは分かっていないが、審良教授は「線維症には有効な治療法がなく、炎症を抑える手法しかなかった。この細胞を標的とした薬の開発が期待される」と話した。  チームは、この細胞を免疫細胞「マクロファージ」の一種で、核が二つに分かれているように見える未発見のものと確認し、SatMと名付け、線維症に関与していると判断した> とある。

 これだけ "がん治療" に医療界の総力が注ぎ込まれながら、≪がんで死亡する人は37万900人>≫(15年) と昨年に比べて増加している点は、≪高齢化が進むほか、がん患者の情報の登録精度が向上したこと≫ を理由とするだけでは済まないと思えるのだが......

 ◆ 参照 当誌過去の "がん死亡率" 関連記事

 (1) <......がんの死者は減らない――。 政府は......今年末までの10年間で20%減の73.9人にする目標を立てていたが、推計では17%の減少にとどまるという。 その原因を喫煙率の高さとがん検診受診率の低さとしている。......何が原因なのか。 「政府の取り組みが不十分なのです。 死亡率を下げる一番簡単な方法が喫煙者を減らすことなのに、国はたばこを買いにくくしたり吸いにくくする取り組みを積極的に進めていない。たばこの税収が欲しいので本気で危険性を訴えないのでしょう。」とは医学博士の米山公啓氏だ。......> ( 減らない"がん死亡率"!医師は指摘"政府の取り組み不十分"!喫煙率/がん検診受診率!/当誌 2015.05.25

 (2) <......検診の受診率の向上による早期発見や喫煙率の低下によるがん予防といった柱となる対策が十分に機能していないとみられる。......> ( もっと減っても良さそうな"がん死"減少率の目標達成が困難!厚労省が対策再検討へ!/当誌 2015.05.22


 今回注目する下記引用サイト記事がん死者、目標下回る16%減 75歳未満死亡率、10年間で/共同通信/2016.12.21 - 14:36 は、  <国立がん研究センターは21日、がんによる75歳未満の死亡率が減った割合が2005年からの10年間で約16%にとどまったと発表した。国が目標とする20%減は達成できないと予測されていたが、実測値で裏付けた> と報じている。

 <......国は目標達成が困難との予測を受け15年に「がん対策加速化プラン」を策定。現在、がん対策推進基本計画の見直しを進めているが、より効果的な施策が求められそうだ> とある。

 ノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎の流行の勢いが止まらない。 "大流行の兆し!" が警戒されているところが、現状、悪化の一途をたどっている。

 ◆ 参照 当誌過去の "ノロウイルス" 関連記事

 (1) "ノロウイルス"大流行の兆し!10都県で"警報レベル"超え!近年流行していない型も!/当誌 2016.12.15

 (2) 冬場に多発する"ノロ集団感染"、"餅つき"があだとなり!南小国町の園児や家族ら52人!/当誌 2016.12.14

 今回注目する下記引用サイト記事ノロウイルス感染勢い増す 13都県で警報レベル/共同通信/2016.12.20 - 20:34 は、  <国立感染症研究所は20日、ノロウイルスなどが原因の感染性胃腸炎の流行は勢いを増し、1医療機関当たりの患者数が5日~11日の1週間で19.45人になったと発表した。前週より約2人増えた> と報じている。

 <......最多は山形県で45.37人。計13都県で流行警報の基準となる20人を超えた。過去10年間で患者が最も多かった2006年ほどではないが、2番目に多い12年とほぼ同水準となっている。厚生労働省は外出やトイレ後の手洗い、消毒を呼び掛けている。  全国に約3千ある定点医療機関から報告された患者数は1週間で6万1547人。1医療機関当たりの患者数は、山形に次いで宮城(41.44人)> とある。

 制御性T細胞(せいぎょせいTさいぼう)は、免疫応答の抑制的制御を司るT細胞の一種であり、免疫応答機構の過剰な免疫応答を抑制するためのブレーキ(負の制御機構)の役割を果たし、免疫の恒常性維持でも重要だと考えられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "制御性T細胞" 関連記事

 (1) <"がんと免疫細胞" との関係においては、がんに立ち向かう免疫細胞による攻撃の機能があるとともに、逆に、がんが免疫機能を抑制するといった "制御性T細胞" の働きのあることも報告されている......> ( "制御性T細胞"とは似て非なる「攻撃型T細胞」!細菌が誘引、大腸がんで発見!(大阪大)/当誌 2016.04.27

 (2) マラリア感染によって体内に生じる"制御性T細胞=免役低下"を発見!(長崎大グループ)/当誌 2016.03.10

 (3) 従来の抗がん剤効かない患者、がんを攻撃する"免疫細胞を活性化する薬"の投与が効果!/当誌 2015.11.07


 今回注目する下記引用サイト記事制御性T細胞発生の鍵物質 アレルギー治療期待、阪大/共同通信/2016.12.20 - 01:00 は、  <過剰な免疫反応を防ぐ「制御性T細胞」 が作られるのに必須のタンパク質を突き止めたと、大阪大の坂口志文教授のチームが19日付の海外の科学誌ネイチャーイムノロジー電子版に発表した> と報じている。

 <......制御性T細胞欠損や異常自己免疫疾患やアレルギーを引き起こすとされる。今回この細胞の初期の発生メカニズムを明らかにしており、病因解明や治療法開発につながる可能性があるという。  坂口教授は制御性T細胞を発見し、ノーベル賞の登竜門ともいわれるカナダのガードナー国際賞に2015年選ばれた> とある。

 乳がんは、手術をしても、その10年後や20年後でも再発や転移する場合があることが知られている>(下記関連記事参照)とあるだけに、乳がんへの懸念に対しては、より慎重な対応が求められる。 また、従来からの "外科手術" にあっては、"乳房全摘術" が選択されがちであるため、"近藤 誠 医師" なぞは、早くからこの点に疑問を呈してきた。 増加傾向を辿り続ける乳がんだからこそ、"お任せスタイルではない自身の判断!" が欠かせない、と思われてならない。

 ◆ 参照 当誌過去の "乳がん,再発" 関連記事

  <......乳がんは、手術をしても、その10年後や20年後でも再発や転移する場合があることが知られている。この仕組みとして、がん細胞の発生の大元であるがん幹細胞がはじめて発生した時に骨髄に移動し、増殖もせず休眠状態になり、長い年月を経て再び目覚めるためと考えらえているが、どのようなメカニズムで休眠状態になり、また目覚めるのかはよく分かっていなかった......> ( 術後長期間を経て"再発・転移"する乳がんのメカニズムを解明!(国がん) 新治療法へ!?/当誌 2014.07.05


 今回注目する下記引用サイト記事がんと診断されても信じるな ―― 北斗晶さんの呼びかけには医学的に疑問がある 近藤 誠/幻冬舎plus/2016.12.18 - 00:00 は、  <乳がんの治療では、数あるがんの中でも、抗がん剤がもっともよく使われます。  乳がんになると、十中八九、医者から「手術のほかに抗がん剤もやりましょう」と言われることでしょう。  今回はそんな場合に備えて、抗がん剤治療(別名:化学療法)の意義や効果について検討してみたいと思います。  最近、女性タレントの北斗晶さんが、乳がんの闘病生活を終え、テレビに復帰されました。以前と変わらぬ素敵な笑顔で、視聴者は皆、安堵したことでしょう。どうかこのまま再発せずにいてほしいと、僕も心から願っています。  ただ、北斗さんは社会的な影響力が強いので仕方なく言うのですが、闘病中に「マンモグラフィ検査マンモ検診をうけましょう」と呼びかけており、それについては医学的にどうかと思いました> と報じている。

 <......なぜならマンモ検診は、学問的・データ的には無意味とされているからです( その記事はこちら → マンモグラフィ検査をしてもしなくても、乳がんによる死亡数は変わらない」 )。  データのキモはこうです。  カナダで、40~59歳の8万9000人の女性を対象に、マンモ検診を定期的にうけるグループと、うけないグループを比べる"比較試験"をしてみたら、マンモ群乳がん死亡数は変わりませんでした。  また、グループ全体の総死亡数をみても、マンモ群のほうが多くなっていたのです。  つまり結論としては、マンモ検診無効で、命を縮める、ということです。マンモ検診うけない方がいいし、もしうけて乳がんが発見されても、治療を断ったほうがいい、ということになります。  ところが現実には、北斗さんの呼びかけをきっかけに、全国の女性たちが検診機関に殺到しました。それによって乳がんを発見された人たちは、何万人にもなるはずで、多くの人たちが乳房を失ってしまったはずです。これには同情にたえません。  そういう経緯があるので、北斗さんの復帰によって、抗がん剤治療を決断する人がさらに増えるかもしれません。今回はそういった社会的な影響を考えてみることにしましょう> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事原発事故の作業で甲状腺がん、初の労災認定 東電の男性/朝日新聞/2016.12.16 - 21:22 は、  <東京電力福島第一原発事故の作業で被曝(ひばく)した後に甲状腺がんになった東京電力の40代の男性社員に対し、厚生労働省は16日、労災を認定したと発表した。原発事故後の作業従事者で、被曝によるがん労災が認められるのは3人目。甲状腺がんでは初めて> と報じている。

 <......男性は1992年から2012年まで福島第一原発など複数の原発で原子炉の運転や監視業務などに従事し、14年4月に甲状腺がんと診断された。11年3月の事故後は、水量計や圧力計などの確認、注水ポンプなどの燃料補給などを行い、1号機と3号機の原子炉建屋の水素爆発時も敷地内で作業に当たっていた。  全身の累計被曝量は約150ミリシーベルトで、約140ミリが事故後の被曝だった。そのうち約40ミリは放射性物質を体内に取り込んで起きる内部被曝だった。  甲状腺がんを発症した原発作業員が労災申請したのは今回が初めて。厚労省は認定に当たって「全身被曝が累積100ミリ以上で、被曝を伴う作業開始から発症まで5年以上の経過を目安に労災を認める」との「考え方」を初めて公表した。  100ミリ以上という全身被曝量の目安は、すでに公表されている肺がんや胃がんなどと同じだが、甲状腺がんは、体内に取り込んだ放射性ヨウ素が甲状腺に集まって起きる内部被曝が主な原因とされる。そのため、全身被曝量が100ミリに満たなくても、甲状腺局所の内部被曝は多いケースが想定され、労災認定で不利になる可能性がある。厚労省の担当者は「(全身被曝)100ミリというのはあくまで現時点での考え方で、基準ではない。(甲状腺局所の被曝だけが多い場合などは)個別に判断する」と説明する。  成人ではどの程度、甲状腺に被曝するとがんが増えるのかは不明だが、子どもではチェルノブイリ原発事故などから甲状腺局所の被曝が100ミリを超えると甲状腺がんが増える可能性があるとされている。  東電と国連科学委員会によると、今年3月末までに全身被曝が100ミリを超えた作業員は174人。一方、甲状腺局所の被曝が100ミリを超えた作業員は推定で約2千人に上り、平均は約400ミリになる> とある。

 血中に広がったがん細胞転移をおこす可能性> もあるため、かねてよりその把握と解析は重要な課題となり続けてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん細胞,血中" 関連記事

  <"転移がん" の "転移経路" は、概ね "血流/血管" だとされている。 "がん細胞" が、血管に接着・浸潤して血流に乗ることで、"転移" の第一歩が始まる。 したがって、"転移がん" の予防は、この推移をどうくい止めるかに意を向けることになる。......> ( 効率的に血中"がん細胞"をえり分けて収集! "がん転移"の早期発見に期待!(名古屋大)/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事アステラスと第一三共、血中のがん細胞解析手法の開発着手/日本経済新聞/2016.12.15 - 19:39 は、  <アステラス製薬と第一三共は15日、シスメックスと共同で血液中に広がったがん細胞を解析する手法の開発に乗り出すと発表した。がん細胞の数や性質を多面的に把握・解析できるようにして、病態の予測や治療法の特定に役立てる。診断薬や新薬の開発も視野にいれる。これまでは手術などで摘出したがん組織で検査をしており、負担も大きかった> と報じている。

 <......シスメックスが主導して診断手法の確立や装置の開発を進める。製薬2社は取得データの解析や技術の有用性を示すデータ作成を後押しする。技術レベルを臨床現場で使える水準まで引き上げることを目指す。  血中に広がったがん細胞転移をおこす可能性もあり、状態の変化を正確に観測する技術が求められている。米ジョンソン・エンド・ジョンソンの子会社などが開発で先行しており、臨床現場で使える国産の装置はまだ開発されていない> とある。

 放射線による被ばくと発がんリスクの問題は、コンピューター断層撮影法(CT)などの検査時から放射線照射によるがん治療までそれぞれに関係しており、警戒されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "放射線被ばく" 関連記事

 (1) "低線量放射線被ばく"も長期にわたると"白血病リスク!"欧米作業員30万人の疫学調査!/当誌 2015.07.05

 (2) "CT検査時の過剰被曝"を防げ!医療施設と直結の新たな線量自動収集システム!(放医研)/当誌 2015.05.12

 (3) "CT検査による被曝線量"は医療施設でマチマチ!その実態は"十数倍から数十倍の差"!/当誌 2015.04.22

 (4) CT検査など"医療被ばく(不要な被ばく)"抑制への基準設定!目安となる放射線量の基準!/当誌 2015.04.21


 今回注目する下記引用サイト記事放射線とがん 長時間低い線量はリスク少ない/毎日新聞/2016.12.15 - 10:21 は、  <放射線医学総合研究所チームが発表  放射線による被ばくの総量が同じでも、低い線量を長時間受ける方が、高い線量を一度に受けるよりも被ばくに起因するがんの発生リスクは少ないとするマウスの実験結果を、放射線医学総合研究所(千葉市)のチームが発表した> と報じている。

 <......脳腫瘍の一種の発生要因を識別できるよう遺伝子操作した特殊なマウスで調べた。チームの柿沼志津子・放射線影響研究部長は「低い線量による発がんリスクを解明するきっかけとなる」としているが、人体への影響についてはそのまま適用できず、さらに動物実験が必要としている。  チームは、このマウスにできたがんの遺伝子を解析すると、自然によるものか被ばくによるのかを判別できるとして、放射線の照射時間や被ばく量でグループを分け、がんの発生率を調べた。  被ばく総量が500ミリシーベルトになるよう数分間照射したグループと、低い線量を4日間にわたって照射したグループでは、短時間のマウスの約34%が被ばくを原因とするがんを発生した一方、長時間のマウスは約16%と半分にとどまった。4日間で100ミリシーベルトを当てたグループは約1%だった。 (共同)> とある。

 人工機器の能力を上回る線虫の嗅覚により、がん特有の微量匂い物質を検知する>というアプローチの "線虫がん検査" については、これまでにも何度か注目してきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "線虫" 関連記事

 (1) "線虫" でがん早期発見!血液検査に比べてコストも安い!九大助教がベンチャー設立!/当誌 2016.03.08

 (2) 尿1滴での"線虫"活用のがん診断手法"n-nose"!苦痛なく簡便で素早く低コスト目指し!/当誌 2015.09.13

 (3) がんを"尿の匂い"で発見!匂いをかぎ分ける"線虫"を利用!実用化を目指す!(九大など)/当誌 2015.03.16


 今回注目する下記引用サイト記事早期がんを判別する「線虫」を用いた最新臨床研究の中間結果ご報告/JIJI.COM/2016.12.13 - 11:51 は、  <[株式会社HIROTSUバイオサイエンス]  線虫がん検査N-NOSE』最新臨床共同研究の中間結果。胆膵がん感度は90%と高感度を維持。  株式会社HIROTSUバイオサイエンス(本社:東京都港区、代表取締役社長:広津崇亮)と公益社団法人鹿児島共済会南風病院(鹿児島県鹿児島市)が共同で行っている線虫がん検査N-NOSE』臨床研究の中間結果をご報告いたします。生物の驚異的なセンサー能力を活かした高精度な網羅的がん検査法 「N-NOSE」は、尿を使うため苦痛がなく、簡便に網羅的にがんの有無を調べられるスクリーニング検査で、安価、高感度、早期発見といった優れた特徴が示されており、早期の実用化が期待されています> と報じている。

 <......今回、臨床研究途中経過報告として本試験では、消化器がん(すい臓がん、大腸がん、胃がん、食道がん、胆のうがん、胆管がん)と診断された患者の尿検体63サンプルについて『N-NOSE』検査を行いました。その結果、57サンプルが陽性を示し感度90.5%。特に発見が難しいとされている胆膵がんについても、N-NOSE90.0%の高感度を示しました。同じ患者で調べた腫瘍マーカーCEA、CA19-9の感度はそれぞれ20.6%、28.6%でした。  これまでの臨床研究データを合計すると、がん患者尿検体は112サンプル、陽性だったのが105サンプルで、感度は93.8%。また、本試験では、PET-CT、腫瘍マーカー、その他の検査項目、医師による総合判定、その全てで陰性と診断された被験者を「健常者」とみなしております。これまでに健常者と診断された被験者14検体については『N-NOSE』検査でいずれも陰性でした(特異度=100%)。この試験の詳細なデータは、今後論文、学会等で発表する予定です。  *感度=がん患者をがんと見分ける確率  *特異度=健常者を健常と見分ける確率> とある。

 "感染性胃腸炎のノロウイルス" が、"人目を引く集団感染" と連動するかのように、蔓延し "大流行の兆し!" をさえ見せつつある、と。

 ◆ 参照 当誌過去の "ノロウイルス" 関連記事

  冬場に多発する"ノロ集団感染"、"餅つき"があだとなり!南小国町の園児や家族ら52人!/当誌 2016.12.14

 今回注目する下記引用サイト記事ノロウイルス大流行の兆し...10都県で警報レベル/yomiDr. ヨミドクター/2016.02.14 は、  <ノロウイルスなどによる感染性胃腸炎大流行する兆しを見せている。10都県で、1医療機関当たりの患者数が20人を超える警報レベルに達し、専門家は「手洗いの徹底を」と注意を呼びかけている> と報じている。

 <......国立感染症研究所が全国の小児科約3000か所からの報告をまとめた定点調査によると、1医療機関当たりの患者数は、直近の1週間(11月28日~12月4日)で今季最高の17・37人に達した。昨年の同時期の3倍近くになる。  都道府県別で患者数が最も多かったのは宮城の45・75人で、山形(33・47人)、三重(27・71人)、埼玉(26・73人)、東京(26・64人)、神奈川(23・62人)、奈良(23・09人)、宮崎(20・83人)、千葉(20・24人)、兵庫(20・12人)と続き、計10都県で警報レベルを超えた。  検出されたノロウイルスを分析したところ、近年流行していない型が目立つ県もあった。感染研感染症疫学センターの木村博一・第6室長は、「この型に免疫のない幼児を中心に感染が広がっている恐れがある。手洗いや食品の加熱など感染症対策を徹底してほしい」と話している> とある。

 "ノロウイルス感染" は、主に冬場に多発し、11月頃から流行がはじまり12〜2月にピークを迎える、とされている。 そして、警戒されるべきは、"集団感染" だ。

 ◆ 参照 過去直近の "ノロウイルス" 関連記事

  <陸上自衛隊富士駐屯地(静岡県小山町)は11日、隊員など約350人が下痢などの症状を訴え、うち数人が入院したと明らかにした。全員快方に向かっている。御殿場保健所(同県)はノロウイルスによる集団感染の疑いもあるとみて調べる。......> ( 陸自隊員350人が下痢訴える 富士駐屯地、静岡/共同通信/2016.12.11


 今回注目する下記引用サイト記事餅つきでノロ集団感染 南小国町の園児や家族ら52人/くまにち コム/2016.12.13 は、  <県健康危機管理課は12日、南小国町の保育園(園児数26人)の餅つきで、園児や家族ら0歳から89歳の男女52人が食後に下痢や嘔吐[おうと]などの症状を訴え、ノロウイルスによる食中毒を発症したと発表した。同町によると、町立中原保育園で、入院するなどの重症者はおらず、いずれも快方に向かっているという> と報じている。

 <......県健康危機管理課によると、餅つきは8日に開催。餅からノロウイルスは検出されなかったが、発症者が共通して食べた物が他になく、持ち帰った餅を食べた家族も発症したことから、同課は餅が原因と判断した。  9日、同園が阿蘇保健所に「複数の園児や職員に下痢や嘔吐[おうと]の症状がある」と報告。餅を食べた園児25人のうち1~6歳の18人、職員6人、園児の両親や兄弟など家族28人の計52人が10日までに発症した。  同保健所が職員5人の便を検査し、全員からノロウイルスを検出。計15人が医療機関を受診した。  同園は12日、衛生管理見直しのため休園。「楽しみに来られた園児や家族、近所の方々に申し訳ない。再発防止の徹底に努める」としている。  ノロウイルスによる食中毒は県内で今年2件目(中尾有希、後藤仁孝)> とある。

 がんは日本人の死因の1位であり、生涯のうちに2人に1人がかかるとされつつも、医療の進歩などによって5年生存率は60%を超え、通院治療も可能となっている。 ひと昔前とは、大きく様変わりしている。

 今回注目する下記引用サイト記事患者たちの悲願届いた 改正がん対策基本法成立に喜びの声/yomiDr. ヨミドクター/2016.12.09 は、  <がん患者の雇用継続などを盛り込んだ改正がん対策基本法が9日、衆院本会議で可決され、成立した。同法施行から来年4月で10年。治療によって社会で活躍する患者が増えていることを受け、患者らへの新たな支援策を明記した。法改正の旗振り役となった全国がん患者団体連合会は「がんを社会の課題としてとらえ、環境整備を目指す内容で、大きな前進」と評価している> と報じている。

 <......同法の改正は初めて。改正法は、がん患者の雇用継続について「配慮に努める」と事業主の責務を定めた。また、がんで治療を受ける子どもが学業を続けられるよう国などが環境整備などを行うとした。――中略――  ◆ 改正がん対策基本法の主なポイント  ○ 小児がんの子どもが学業を続けるための環境整備  ○ 検診でがんの疑いがある人の受診促進  ○ 診断時からの緩和ケア、良質なリハビリの提供  ○ 希少がん、難治性がんの研究推進  ○事業者の責務として、患者の雇用継続への配慮を明記> とある。

 またもや、"社会福祉" の理念が "薄っぺらな理屈" で損なわれる感あり。 財源難を根拠にして "恥も外聞もなく、なりふり構わぬ" 追い詰められた零細企業の風体か......。

 ◆ 参照 当誌過去の "後期高齢者医療" 関連記事

 (1) <"財政難だからしょうがない" としか言えない "現政権" に向かっては、正直言って、そんなことなら、もっとましな "担い手" はいくらでもいる! と言い放ちたいのが、国民感情であるのかもしれない。......> ( 「胡麻の油と百姓は絞れば絞るほど出るもの」さながらの現政府/厚労省の"増徴主義"!/当誌 2016.11.30

 (2) <"医療" は、医学という "科学や技術" の課題であるのは当然として、併せて "政治や行政" の課題でもあることが、ますます濃厚になってきた観がある。 種々の "保険料" の改変が、それを物語るかのようだ。> ( 介護保険の自己負担限度額引き上げ検討!一般的な所得層:月7200円増!負担側能力は?/当誌 2016.10.22

 (3) <"後期高齢者医療制度で、低所得者ら916万人の保険料を最大9割軽減している特例" を廃止しようとする現政府の判断......> ( 知恵無し官僚主義政府の露骨?! 75歳以上保険料上げ検討!後期高齢者医療の特例廃止!/当誌 2016.09.30


 今回注目する下記引用サイト記事医療療養病床の光熱水費1日370円、全患者から徴収へ 生田大介/朝日新聞/2016.11.25 - 21:11 は、  <厚生労働省は長期療養を目的とする医療療養病床の光熱水費について、原則すべての65歳以上の患者から1日当たり370円を徴収する方針を固めた。現在は軽症の高齢者ら約5万人のみから320円を徴収しているが、対象は最大約20万人に拡大。早ければ来年度から実施する。30日の社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の部会で提案する> と報じている。

 <......病院の光熱水費は原則、自己負担を求めていない。だが、高齢者や難病患者が長期入院する医療療養病床の平均入院期間は5カ月半ほどと長く、「住まい」になっているとして、原則として患者全員からの徴収に踏み切る。徴収額は光熱水費の基準額が370円の介護保険施設に合わせる。  現在の徴収対象者は65歳以上の患者のうち、比較的症状が軽い人など「医療区分1」に該当する約5万人。今後は比較的症状が重い「医療区分2、3」の約16万人も加える。難病患者らを除外するかどうかは調整する。治療目的で短期の入院が原則の一般病床などは、徴収を見送る方針だ。  政府は来年度の社会保障費の自然増を6400億円から5千億円程度に圧縮することをめざしており、光熱水費の見直しで80億円程度抑制する。 (生田大介)> とある。

 "がん免疫療法" と言えば、昨今では "免疫チェックポイント阻害剤「オプジーボ」 が思い起こされる。 が、以前より試みられて来た "がん免疫(細胞)療法" というアプローチも、根強く支持されているようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん免疫療法" 関連記事

  <"がん免疫(細胞)療法" は、従来からのがん治療の "三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)とは一線を画している。 患者の体内に備わっている "免疫" システムを最大限に活用して、がん細胞を撃退するという点、そして "三大療法" が大なり小なりに伴う "副作用" が回避できるという点などに大きな特徴があると考えられている。 それだけに、この "がん免疫(細胞)療法" は、"がんの第4の治療法" として根強い期待を集めている。......> ( "がん免疫(細胞)療法"/最近の各種動向一覧!最新:腫瘍細胞免疫回避の一要因 PD-L1!/当誌 2014.04.17


 今回注目する下記引用サイト記事免疫の「司令塔」使い、膵臓がんを治療 和歌山県立医大/朝日新聞 - apital/2016.12.08 - 08:10 は、  <膵臓(すいぞう)がんの患者向けに、免疫の「司令塔」となる樹状細胞がんの目印を認識させ、がんへの攻撃を強める治療法の治験を始めると、和歌山県立医大が7日、発表した。がん免疫療法の一種で、うまくいけば、2022年の承認申請を目指す。  樹状細胞は、がん細胞を攻撃するT細胞に「攻撃せよ」と命じる役割をする治験では、膵臓がんの患者から採血し、試験管内で樹状細胞に育ててがんの目印を与えた後、注射で患者の体内に戻してがん細胞への攻撃を促す> と報じている。

 <......対象は、抗がん剤が効かなかった膵臓がんの患者185人。半数に樹状細胞と別の抗がん剤、残りの半数には偽薬と抗がん剤で治療する。同大病院を含む約20施設で来年から5年間かけて効果を比べる。  治験には、バイオベンチャー「テラ」(東京都)が協力。同社によると、この治療法は10年以上前からおもに自由診療で1万例以上実施され、重い副作用は確認されていないという。  がん免疫療法でも、免疫のブレーキ役の分子に作用する新薬「オプジーボ」などの免疫チェックポイント阻害剤とは仕組みが異なる。山上裕機教授は「まずはこの治験で効果を検証してから、免疫チェックポイント阻害剤との併用を検討したい」と話している> とある。

 認知症の多くを占めるアルツハイマー病は、たんぱく質「アミロイドベータ」が脳内に蓄積することで発症すると考えられている。 ところが、これを取り除くことで認知症の治療を目指そうとする研究が各国で進められているにもかかわらず、残念ながら奏功していないのが現状だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病" 関連記事

 (1) "脂質"(プラズマローゲン)の摂取で"認知症"改善効果! "臨床試験"で九大チーム確認!/当誌 2016.12.04

 (2) アルツハイマー型認知症に効く治療薬「メマンチン」の知られざる働きを解明!(東北大)/当誌 2016.11.24


 今回注目する下記引用サイト記事認知症治療につながるか 光の点滅で脳刺激 米でマウス実験/NHK NEWS WEB/2016.12.08 - 08:06 は、  <一定の周期で点滅を繰り返す光を受けるだけでアルツハイマー病の患者の脳内にたまるたんぱく質の量が減ったとするマウスでの実験結果をアメリカの大学のグループが発表し、将来の治療につながる可能性があるとして注目されています> と報じている。

 <......アルツハイマー病の患者の脳には、「アミロイドベータ」というたんぱく質が蓄積しており、取り除くことで認知症の治療を目指す研究が各国で進められていますが、根本的な治療法は見つかっていません。  アメリカのマサチューセッツ工科大学などの研究グループは、光の刺激によって認知機能の回復につなげようと、アルツハイマー病のマウスに、1秒間に40回の周期で点滅する光を当てて脳に刺激を与える実験を行いました。  その結果、この周期で点滅する光を1時間受けたマウスは、ほかのマウスに比べてアミロイドベータができる量が60%近く少なくなったということです。さらに、毎日1時間、1週間にわたって光を受けると脳内にたまったアミロイドベータの塊も60%余り減ったということで研究グループは、光の刺激によって脳内の免疫細胞が活性化し、分解したと見ています。  研究グループは「私たちの方法は、体を傷つけない。人でも同様の効果があるか確認しながら、できるだけはやく臨床試験ができるよう検討していきたい」と話しています。研究成果は、イギリスの科学雑誌ネイチャーに7日、発表され、将来の治療につながる可能性があるとして注目されています> とある。

 "新薬開発(創薬)" にあたっては、当然のことながら、臨床試験に至るまでに、動物実験など種々の検査が行われている。 そして、そのひとつとして、"iPS細胞" 由来の細胞を用いた検査も試みられるようになっている。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 治療薬研究" 関連記事

  <"iPS細胞" 技術の応用は、"再生医療" 分野のみならず、"難病" のしくみ解明研究や、難病向け治療薬研究と "創薬" の研究 に貢献していることは、以下の ◆ 参照 当誌過去の "患者の細胞" 関連記事 からも了解できる......> ( 患者の細胞由来"iPS細胞"を使い、難病"脊髄小脳変性症"解明と新薬開発に迫る!(理研)/当誌 2016.11.03


 今回注目する下記引用サイト記事ヒトiPS由来の心筋細胞、薬の毒性評価に有用/日本経済新聞/2016.12.07 - 04:00 は、  <国立医薬品食品衛生研究所の関野祐子薬理部長らは新薬候補物質の毒性を事前に調べる研究に、ヒトiPS細胞から作った心臓の細胞が有用だと確認した細胞の拍動や薬剤に対する反応などが、約5000人の心電図から得られた特性とほぼ一致した。新薬開発の効率化やコスト低減などに役立つ成果で、米オンライン科学誌プロスワンに7日掲載される> と報じている。

 <......新薬候補は人に投与した際に致死性の不整脈などを起こさないか、事前に詳しく調べる必要がある。現在は動物実験などで調べている物質の毒性をiPS細胞を使ってより正確に確認できれば、臨床試験などに進んでから開発を中止するケースが減る。創薬の成功率も高まる。  研究チームはヒトiPS細胞から心筋細胞を作り、拍動や電気的な活動、薬剤を振りかけた際の変化などを観察した。その結果、米国で心電図から得られたデータとほぼ一致したという。  ヒトiPS細胞から作った心筋細胞で毒性を評価する手法は有望とされ研究開発が進んでいる。科学的に有用だと示したのは初めてという> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事心筋梗塞の回復促すたんぱく質、九州大グループ発見...新治療へ可能性/yomiDr. ヨミドクター/2016.12.06 は、  <九州大薬学部の仲矢道雄准教授(薬効安全性学)らの研究グループは、心筋梗塞が起きた際に、コラーゲンなどの結合組織をつくる筋線維芽細胞が死滅した心筋細胞を取り込むことで、心臓の回復を促していることを発見したと発表した> と報じている。

 <......筋線維芽細胞から分泌されるたんぱく質「MFG―E8」が、死細胞の取り込みを促進することから、このたんぱく質を用いた新たな心筋梗塞治療の可能性につながるとしている。米科学誌(電子版)に6日、掲載された。  筋線維芽細胞は健康な心臓にはみられず、心筋梗塞が起きた際に現れる。研究グループは、心臓の冠動脈を縛って人為的に心筋梗塞を起こしたマウスから、筋線維芽細胞を採取。MFG―E8を分泌して死細胞の取り込みを促進していることを見いだした。  マウスの冠動脈を縛った後、すぐに心臓にMFG―E8を注射したところ、注射しない場合に比べて梗塞部位の広がりを半分程度に抑えることができた。  仲矢准教授は「冠動脈のカテーテル治療に用いられる薬剤溶出性ステントに、MFG―E8を付与するなどの方法で、臨床への応用の可能性が考えられる」としている> とある。

 現在、世界的広がりで "耐性菌多剤耐性菌)" が、"危機的状況!" を生み出していることは、これまでにも繰り返し報じられ、警告されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "耐性菌" 関連記事

 (1) 世界で猛威を振るう"結核"、2015年死者数推定約180万人、前年を"30万人"上回る!(WHO)/当誌 2016.10.18

 (2) "結核"は今や過去の病気とは言えない! '15年患者数約1万8千人 "多剤耐性結核"警戒!/当誌 2016.10.16

 (3) 病院と高齢者施設で 21人が"結核に集団感染"!うち6人が発症!感染源男性死亡 北九州/当誌 2016.07.11

 (4) 国境を越えて広がる"耐性菌"! 厚労省が対策強化へ! 国際連携や監視拡大!/当誌 2016.06.13

 (5) <既存の全ての抗生物質に耐性をもつ細菌感染が、米国内で初めて確認された。この数年、どの抗生物質も効かない「スーパー耐性菌(superbug)」がいずれ出現すると警告されてきたが、今回のペンシルベニア州の49歳女性の例は、その日が近いことを示唆するものである。  「緊急に対処しなければ、抗生物質の限界が来る」と、米国疾病管理予防センター(CDC)のTom Frieden氏は、米ワシントンD.C.で開催されたナショナルプレスクラブのイベントで述べている。......> ( 「スーパー耐性菌」(全ての抗生物質に"耐性"を持つ!) 米国内で初の感染例を確認!/当誌 2016.06.12


 今回注目する下記引用サイト記事耐性菌対策 抗菌薬の適切な使用求めるマニュアル作成へ/NHK NEWS WEB/2016.12.05 - 18:01 は、  <抗生物質などの抗菌薬の過剰な使用によって薬の効かない耐性菌への感染が世界的に広がるおそれがあることから、厚生労働省は、抗菌薬の適切な使用を医療機関に求めるマニュアルを新たに作成することを決めました> と報じている。

 <......耐性菌は、抗菌薬を服用した人や動物の体内で増えていく、薬への耐性を得た細菌で、対策を取らずに耐性菌がまん延した場合、2050年には世界で年間およそ1000万人が死亡すると、イギリスの研究機関が推計しています。  厚生労働省は、耐性菌が広がる背景には抗菌薬の過剰な使用があるとして、5日、専門家による会議を開いて、医療機関向けのマニュアルを新たに作成することを決めました。  マニュアルでは、かぜや下痢の症状が見られる患者への対応を想定し、抗菌薬が必要ないと判断した場合は、使用を控えるほか、抗菌薬の処方を求める患者や家族に対して理解を求めるなど、具体的な対応の手順を示すということです。  厚生労働省は「国際的な取り組みが急務になっているので、医療機関には抗菌薬の適切な使用を徹底するよう求めていきたい」と話していました。  世界の現状と背景  抗生物質などの抗菌薬が効きにくい耐性菌は、不適切な薬の使用などを背景に広がり、世界的に深刻な問題となっています。  イギリス政府からの委託を受け調査を行ったシンクタンクなどによりますと、世界全体では2013年現在、年間で推計70万人が耐性菌が原因で死亡しているということです。  また、このまま何も手を打たなければ、死者は2050年までに世界全体で年間推計1000万人に上り、現在のがんによる死者数を上回ると警鐘を鳴らしています。   日本国内でもほとんどの抗生物質が効かない「カルバペネム耐性腸内細菌科細菌」に感染・発症した患者が、去年1年間だけで1600人に上っています。  専門家によりますと、その多くは高齢者で、手術後に容体が悪化して、入院期間が長期に及んだり、肺炎を起こして重症になったりするケースもあり、因果関係はわからないものの、死亡した人は50人以上に上っています。  また、これ以外の耐性菌でも、院内感染が原因で患者が死亡したり、生まれたばかりの赤ちゃんが耐性菌に感染し、重症化する例などが報告されています。  耐性菌の問題に詳しい国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長によりますと、世界的に耐性菌が広がっている背景については、新しい抗菌薬の開発が進まない中、医師が本来は必要のない抗菌薬を処方している問題があるということです。  また、患者側の問題として適切に処方された薬の服薬を途中で止めてしまうことなども背景にあると指摘しています> とある。

 がん治療への "人工知能(AI)" の応用は、"最新鋭コンピューター「ワトソン」" を使って、既に始められている。

 ◆ 参照 当誌過去の "人工知能 がん治療" 関連記事

  <日本IBMと東京大学医科学研究所は最新鋭のコンピューター「ワトソン」を使ったがん治療法を開発する。東大が持つ日本人患者のデータなどを集め人工知能で分析し、遺伝子情報をもとに個別の患者に適した治療方針を最短10分程度で導き出す。がんのかかりやすさには人種や地域の差がある。日本で研究成果を上げればアジア人へのがん治療にも応用が期待できそうだ。 日本IBMは国内外の論文や薬の効能などの最新のデータをワトソンに蓄積する。ワトソンは文章が理解できるため大量のデータを短時間で読み込める。東大医科研は日本人のがん患者の血液や組織から採取した遺伝子データなどを入力する。 同じ種類のがんでも、薬の効き目や副作用は人により差がある。データベースをもとにワトソンは副作用が少なく、効き目が強い薬など患者ごとに適した治療法の選択肢を提示する。東大医科研では今夏から患者のがん細胞をもとに最適な治療法を探す研究を始める> ( がん最適治療 人工知能で!患者別に選択肢 最短10分!日本人向けに研究 日本IBM/東大/当誌 2015.08.02


 今回注目する下記引用サイト記事がん早期診断、AI活用して正確に...国立がん研がシステム開発へ/yomiDr. ヨミドクター/2016.12.02 は、  <国立がん研究センターは、人工知能(AI)を活用して、がん患者一人ひとりに最適な治療を提供する医療システムを開発する> と報じている。

 <......AIの高い技術を持つ産業技術総合研究所、ベンチャー企業「プリファード・ネットワークス」(東京都)と協力。同センターにある膨大な患者の診療データ(診察記録、遺伝情報、血液などの検査結果、画像情報など)を整理してデータベースを構築して、AIを使って効率的に分析する。がんの早期診断や、最適な治療法の選択新しい治療薬の開発などに結びつける。  5年以内の実用化を目指す。研究費は約5年間で最大3億8500万円。  具体的なテーマとしては、現在研究を進めている、1滴にも満たない微量の血液で行うがんの早期診断の精度を高める。また、コンピューター断層撮影装置(CT)や磁気共鳴画像装置(MRI)の画像診断を高度化。その技術を使って、患者一人ひとりに最適な放射線治療を自動で行うシステムの開発も目指す> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事がん、心筋梗塞、認知症にもなる「血糖値スパイク」の脅威と対策(1)/@niftyニュース/2016.12.03 - 13:00 は、  <「空腹時の血糖値が正常でも、食後に調べたところ高血糖だったというケースは少なくありません。糖尿病ではない人の中に、食後の短時間だけ血糖値が急上昇するという現象が起きていることが最近分かってきました。いわば、糖尿病の前段症状。これこそが、血糖値スパイクなのです」  こう語るのは、山梨医科大名誉教授の田村康二氏である。  健康診断で正常と言われた人でも、約30%が血糖値スパイクに見舞われているというデータもあるという。つまり、診断結果だけで胸を撫で下ろすのは早計ということだ。  「血糖値スパイクは老若男女、誰にでも起こりうる問題です」 と、田村氏は警鐘を鳴らす> と報じている。

 <......特に忙しいビジネスマンは朝食を食べないことが多い。寝ている間は血糖値は下がっているものの、朝起きて朝食抜きで活動すると、体内はインスリン拮抗ホルモン(血糖値を上げるホルモン)が働き血糖値8が下がらないように維持をする。そこへ昼食時、丼ものやラーメンを摂ると、血糖値が通常より高くなるのだ。  「それを毎日、繰り返していると、血糖の反応が大きくなり血糖値スパイクが起きてしまう。健康診断では正常なのに、その30%に血糖値スパイクが起きているのは、不規則な現代人の食生活を如実に表していると言えます。血糖値スパイクは、簡単に言えば血糖値がジェットコースターのように食後の2時間で急激に上昇し、急激に下がる状態。食後、血糖値の数値が140㎎/dlを超えるようであれば、やや問題ありとなります」(健康ライター)  我々の身体は、糖分を摂ると、胃や腸でブドウ糖に分解、吸収する。その後、血管に入ると、インスリンが分泌され血糖は脂肪などに変化したり、細胞の中に入る。すると血糖値は下がり、インスリンの分泌が収まる。しかし、糖分の大量摂取や、朝食を抜いたり、食事の間隔を空けすぎると、当然、血糖値は上がり、大量のインスリンが分泌されて血糖値を下げようとする。こうした流れが、血糖値スパイクになっているわけである。  「血糖値の乱高下は、糖質の摂りすぎによって起きています。糖質は、砂糖やご飯、パンなどの炭水化物。これらの中で問題なのは、腸管から吸収しやすい白米、白パンです。理想を言うと、白米より玄米、白パンより黒パンの方がいい。吸収がゆっくりだからです。さらに言えば、一緒に野菜を食べること。それによって糖分が野菜でくるまり、腸管での吸収が緩やかになるからです」(前出・田村氏)  では、この血糖値スパイク放置しておくとどうなるのか。  「血糖値スパイクが続くと、血管が傷んでボロボロになります。糖尿病の前段症状と言いましたが、様々な疾患も出てくる。血管が傷つけられ、動脈硬化が進行し、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクが増加し、がん、認知症などの危険も考えられます」(同)  血糖値が急激に変動すると、活性酸素が作られやすくなることも分かっている。結果、血管の壁が傷つきやすくなり、それを修復しようと集まった免疫細胞によって、血管が塞がってしまうのだ。これが心臓の血管で起きれば心筋梗塞になるし、脳の血管で起きれば脳梗塞ということになる。  日本人はすでに1000万人以上の成人が血糖値スパイクを生じている可能性があるというから、決して他人事ではない> とある。

 "認知症/アルツハイマー病" に対する改善薬、サプリメントは、様々なかたちで提案されている。なかなか決め手と言えるものが見つかっていないだけに、新たに提起されるものが続いている

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病" 関連記事

  アルツハイマー型認知症に効く治療薬「メマンチン」の知られざる働きを解明!(東北大)/当誌 2016.11.24


 今回注目する下記引用サイト記事脂質摂取に認知症改善効果 臨床試験で九大チーム確認/共同通信/2016.12.02 - 18:00 は、  <九州大などの研究チームは、生物の細胞膜に含まれる脂質の一種「プラズマローゲン」を食べ続けることで、認知症の一つであるアルツハイマー病の改善が期待できることを、臨床試験で確認したと明らかにした> と報じている。

 <......チームは今回、軽いアルツハイマー病を抱えた60~85歳の男女計98人を対象に、臨床試験を実施。半数の患者には毎日、ホタテから抽出したプラズマローゲンを混ぜたゼリーを半年間食べてもらった。  30点満点の記憶力テストでは、臨床試験開始前と比べて平均点が2.2点上昇。ゼリーを食べなかった患者らの平均点は0.4点増だった> とある。

 今回注目する下記引用サイト記事患者の骨と一体化促進 CNFで人工骨補塡材、大王製紙など開発成功/愛媛新聞/2016.12.01 は、  <大王製紙(四国中央市)は30日、植物由来の新素材・セルロースナノファイバー(CNF)を利用して、骨の欠けた部分などを補う「人工骨補塡(ほてん)材」の開発に成功したと発表した。CNFを原料に使うことで従来より微細な穴の多い人工骨になり、患者自身の骨と一体化する「自家骨化」の促進などが見込まれるという> と報じている。

 <......CNFは木材などの植物繊維をナノメートル(ナノは10億分の1)単位の幅までほぐした極細素材。人工骨は、医療機器製造・販売の福山医科(千葉市)と千葉工業大(千葉県習志野市)との共同研究で開発に成功した。  人工骨の原料であるリン酸カルシウムに凝集力の強いCNFを混ぜると、乾燥や成形が簡単になることに加え、熱を加えて固める「焼結」過程でCNFが消失し、人工骨に微細な穴が開く「多孔質化」することを発見した。   原料に気泡剤を添加して穴を開ける従来の「発泡法」では、微小な穴の比率「開気孔率」が30%程度だったが、CNFを利用した今回の製法では43~53%まで上昇患者の細胞や血液が穴に入ることで「自家骨化」しやすくなるほか、薬剤を穴に詰めることで治療効果の上昇も期待できるという。  大王製紙は今回の研究成果について「リン酸カルシウム以外の材料でも多孔質化の効果を確認できており、今後もCNFの用途展開を進めていきたい」とコメントしている> とある。

 "がんの進行が遅い" という特徴などが指摘される高齢者のがんのケースは、従来からの "抗がん剤投与" といったがん治療のあり方や、 "緩和ケア" の進め方などに、相応の見直しを促しているとも言われる。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん 痛み" 関連記事

  <"がん治療薬" を含めて、"がんの治療技術" の進展は目覚ましい。 と同時に、言わば "副次的" な位置づけであったかもしれない "緩和ケア" などが、"末期がん患者向け" と言った "限定枠" を超えて、広く普及し始めている現状も注目される点であろう。 その背後には、"がん治療" をめぐる環境の大きな変化が控えている。> ( "がん「支持療法」"に関心高まる!治療の副作用を軽減、専門部署開設や学会発足も!/当誌 2016.11.09


 今回注目する下記引用サイト記事放置してもなかなか進まない高齢者のがん 安らかに死ねる/NEWSポストセブン/2016.12.01 - 07:00 は、  <よく「高齢者がんの進行が遅い」と耳にするが、実際にはどうなのだろう。横浜悠愛クリニック理事長の志賀貢医師の話。  「進行が遅いのは間違いない。胃がんから肝臓に転移するとか、肺に転移するということが少なくなります。患者が若いと別の部位に飛び移る力が強いのに、年齢が高くなるとその力が衰える」  がんに伴う疼痛も、高齢になると薄らいでいくという。在宅医療を実践する長尾クリニック院長・長尾和宏氏がいう。  「若い末期がん患者は痛みが強いため、ほぼ全員がモルヒネなどの医療用麻薬を要します。  しかし80~90代以上の超高齢者になると、3~4割は医療用麻薬を使わなくても在宅で看取ることができます。高齢になるほどに痛みに対して鈍感になっていくのではないでしょうか」> と解説している。

 <......家族の負担も少なくなると長尾医師が続ける。  「がん死は壮絶だという印象があるかもしれませんが、超高齢者になると平穏に死を迎えられる。最後まで自宅で食事をして、老衰のように穏やかに亡くなることができるのが高齢者のがんなのです」  前出の志賀医師が振り返る。  「ある80代半ばの患者さん胃がんであることが分かりました。その方は達観しており、自然に任せると決め、一切治療を受けませんでした。  3年間元気に暮らしたのち、最後は胸に転移しましたが、家族に見守られて苦しむことなく眠るように亡くなりました。このように、放置してもなかなか進まないのが高齢者のがんなのです」> とある。

 自閉症やアスペルガー症候群などを含む自閉スペクトラム症の症状や特徴は、さまざまな臨床的アプローチで認識され始めている。

 今回注目する下記引用サイト記事善人か表面的行動で判断、京大 自閉スペクトラム症/共同通信/2016.11.29 - 20:59 は、  <対人コミュニケーションが苦手とされる「自閉スペクトラム症」の子どもは、他人の表面的な行動を捉えて、善い人か悪い人かを判断する傾向が強いとの研究結果を京都大や福井大などのチームが29日付の英科学誌電子版に発表した> と報じている。

 <......自閉スペクトラム症は他人の悪意を理解するのが難しいとの研究報告があり、チームの米田英嗣・京大特定准教授(認知心理学)は「詐欺被害を防ぐ方法の開発や教育現場に役立つ成果」と話している。  自閉スペクトラム症自閉症やアスペルガー症候群などの総称> とある。

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