yasuo hirose: 2016年9月 アーカイブ

 超高齢化時代なのだから、国全体の医療費増加の現状は分かるとしても、"後期高齢者医療制度で、低所得者ら916万人の保険料を最大9割軽減している特例" を廃止しようとする現政府の判断は、やり過ぎ、再検討の余地大! ほかにやるべきこと、知恵を働かすべきことが浮かばないのか、と。
 一方では、赤字数兆円を超える "公的年金運用損!" をイージーに出した上に、なおかつ "年金額引き下げ" にまで手を付けるありさま。 そして、もとよりこうした "不都合な情報の一切は背後に隠す習性!" があるときているから、国民とて "猫だまし" を喰らってしまう......。


 今回注目する下記引用サイト記事75歳以上、保険料上げ検討 後期高齢者医療の特例廃止/共同通信/2016.09.28 - 02:13 は、  <厚生労働省は27日、75歳以上の後期高齢者医療制度で、低所得者ら916万人の保険料を最大9割軽減している特例を廃止し、2017年度から段階的に保険料を引き上げる方向で検討に入った。法令で定める軽減幅は最大7割で、現在は税金を使ってさらに安くしているが、本来の規定通りにする。増え続ける医療費を賄うため高齢者にも負担を求め、世代間での公平性を高めるのが狙い。> と報じている。

 <......政府は17年度から特例軽減を原則的に廃止すると15年にいったん決定していたが、消費税増税の再延期のあおりで扱いが宙に浮いていた。厚労省は年末の予算編成に向け、詰めの議論に入りたい考えだ> とある。




















 "がんの罹患者" が増大し続ける中、治療技術が向上する一方、"緩和ケア" の必要性が高まっている。 <患者が仕事など日常生活をよりよく過ごしながら治療を受けることができるよう、体の痛みや心の苦しみを和らげる> ことが欠かせないとする認識の深まり! である。

 ◆ 参照 当誌過去の "緩和ケア" 関連記事

 (1) <......「がんが進行し、有効な治療がなくなると、専門病院から一般の病院に転院せざるを得ない患者が多い。痛みをコントロールしながら生活できる体制の確立が必要」と話している......> ( "末期がん患者のケア"が不十分!専門病院以外の"総合病院の一般病棟"での看取り 51%!/当誌 2016.07.13

 (2) <......ところが日本では、医療技術が向上したにもかかわらず、がん性疼痛を取り除く治療が十分におこなわれていないという現実があります。  WHOのまとめによると、日本の場合、本来必要な医療用麻薬の使用量に対して実際の使用量はわずか15.6%と、先進国では最低水準です......> ( がんの痛み取り除く治療「日本は先進国では最低水準」!必要以上に麻薬を怖がる風潮?!/当誌 2015.02.10


 今回注目する下記引用サイト記事がん診療連携拠点病院 7割近くで緩和ケアの体制不十分/NHK NEWS WEB/2016.09.27 - 06:25 は、  <全国で地域ごとに指定されている「がん診療連携拠点病院」について、総務省が抽出調査を行ったところ、7割近い病院でがんによる体や心の苦痛を和らげる専門医が常駐していないなど、「緩和ケア」の体制が十分ではないことがわかりました> と報じている。

 <......がん緩和ケアは、患者が仕事など日常生活をよりよく過ごしながら治療を受けることができるよう、体の痛みや心の苦しみを和らげるもので、厚生労働省は全国のおよそ400の医療機関をがん診療連携拠点病院に指定し、専門の医師や看護師を配置するなど、ケア体制の充実を図っています。  こうした緩和ケアの実情について総務省行政評価局がことし1月、全国の17都道府県の51の拠点病院を抽出して調べたところ、適切に薬を投与するなどして患者の体の痛みを和らげる専門医を常駐させていないなど、7割近い拠点病院で緩和ケアの体制が十分ではないことがわかりました。中には、カウンセリングなどの心のケアを行う医師として、専門の資格を持っていない耳鼻咽喉科の医師を配置していた病院もあったということです。  また、7つの病院では、緩和ケアチーム専従の看護師を配置できていないなど、拠点病院に求められる要件を満たしていない施設もあったということです。  緩和ケアに詳しい国立がん研究センターの若尾文彦医師は「特に人口減少が進む地方都市ではがんや緩和ケアを専門とする医師や看護師を確保することが難しい現状がある緩和ケアを待ち望む患者のためにも、自治体や病院などが連携して、地域の限られた医療者を有効活用できるよう体制を見直す必要がある」と指摘しています。  総務省は今週中にも厚生労働省に対し、自治体や拠点病院と連携して緩和ケアの体制を整備するよう勧告する方針です> とある。

 早期では自覚症状が少なく、多くが手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながん! と言われ続けてきた "膵臓がん" の実態が、統計的数字で裏付けられることになった......

 ◆ 参照 当誌過去の "膵臓がん" 関連記事

 (1) 「切るしかない」に騙されるな! 受けてはいけないがん手術!手術至上主義への疑問!/当誌 2016.06.25

 (2) がん悪化のタンパク質「Dkk1」/「CKAP4」特定! 難治性の「肺がん・膵臓がん」(阪大)/当誌 2016.06.23

 (3) 早期発見が難しい"膵臓がんの血液検査法"(特定RNAの含有量測定)を開発!(東大病院)/当誌 2016.06.06

 (4) 手術が可能な比較的早期の"膵臓がん"、その"目印"特定! 検診実用化へ、神戸大検証!/当誌 2015.11.11

 (5) <"膵臓がん" は、悪性腫瘍の中で最も死亡率が高いものの一つ(5年生存率は5%にも満たない)とされている。 と言うのも、"膵臓がん" は早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、"治療が困難ながん!" だから......> ( 味の素 "血液検査"で膵臓がんリスク判定 早期発見!人間ドックのオプション検査開始!/当誌 2015.06.15


 今回注目する下記引用サイト記事膵臓がん、4割は転移後発見 治療の難しさ浮き彫り/共同通信/2016.09.26 - 00:04 は、  <膵臓がん患者の約4割は、がんが見つかったとき既に他の臓器に転移するなど進行した状態であることが26日、国立がん研究センターの集計で分かった。膵臓がんは病状が現れにくいため、治療につながる早期発見が難しいとされるが、最新のデータであらためて実態が浮かび上がった> と報じている。

 <......がん治療の中核となる全国421の「がん診療連携拠点病院」を、2014年に受診した約67万人分の「院内がん登録」のデータを分析。  その結果、膵臓がんの患者は発見時に、他の臓器に転移するなどステージが最も進んだ4期だった人が43%だった。一方、0期と1期は計12%だった> とある。

 "iPS細胞" 技術の可能性は、"再生医療" 分野での "移植臓器再生" にとどまらず、「創薬」研究(治療薬の開発、その開発過程・検査過程での貢献!)においても手堅く展開している。―― <iPS細胞の医療応用は、失われた臓器や組織の機能を取り戻す「再生医療」と、患者の細胞で病気を再現して薬の候補を探す「創薬」研究が大きな柱だ> 今回注目する下記引用サイト記事

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS 創薬" 関連記事

 (1) "iPS細胞"技術のアプローチで、"難病(FOP)"発症物質を特定!治療薬開発に期待!(京大)/当誌 2015.12.03

 (2) 病気の患者から作製のiPS細胞と健康な人から作ったiPS細胞との比較研究!病気解明へ!/当誌 2015.09.09

 (3) "iPS細胞" 技術で、"初期の筋ジス病態"を体外でつくり出す!新薬開発に期待! (京大)/当誌 2015.08.22

 (4) <iPS細胞の医療応用は大きく二つの流れがある。  一つは再生医療。iPS細胞からつくった細胞や組織を患者に移植し、病気やけがで失った機能の回復を目指す。iPS細胞を使った臨床研究は目の難病ですでに始まり、理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは12日に世界初の手術を実施し、注目を集めた。/  もう一つが今回のような難病の治療薬の研究だ。筋萎縮性側索硬化症(ALS)、筋ジストロフィー、アルツハイマー病など様々な病気でも同様の取り組みが進む。......> ( iPS細胞の医療応用"二つの流れ"!(1)"再生医療"分野、(2)難病向け治療薬研究"創薬"!/当誌 2014.09.21

 (5) "iPS細胞"技術は"再生医療"分野での成果に加え、「創薬」研究においても手堅く展開!/当誌 2014.09.20

 今回注目する下記引用サイト記事6難病研究、iPSで光...薬の候補物質発見、治験へ/yomiDr. ヨミドクター/2016.09.23 は、  <iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使って難病の治療開発を進めている京都大と慶応大が、筋肉が骨に変わる「進行性骨化性線維異形成症(FOP)」など6疾患の薬の候補物質を見つけたことが、研究を支援する国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」(東京)の調べでわかった。  いずれも他の病気の治療に使われている医薬品で、両大学は今後、臨床試験(治験)などを行い、実用化を目指す> と報じている。

 <......両大学は、6疾患の患者の血液などから作ったiPS細胞を、病気の特徴を再現した体細胞に変化させ、様々な薬の候補物質を加えて治療効果を調べた。  6疾患のうち、「FOP」、低身長になる「軟骨無形成症」、低身長で呼吸不全を招く「タナトフォリック骨異形成症」の骨に関する3疾患は、京都大が候補物質を見つけた。軟骨無形成症やタナトフォリック骨異形成症の患者のiPS細胞は、軟骨に変化させると通常は異常な軟骨細胞ができるが、コレステロール降下剤「スタチン」を加えると、正常な軟骨細胞になるという効果があったという。  他の3疾患は、子供の頃から難聴が生じる「ペンドレッド症候群」、全身の筋肉が衰える「家族性筋萎縮性側索硬化症」、心臓の筋肉が厚くなり、不整脈などを起こす「肥大型心筋症」で、慶応大が見つけた。  同機構によると、これらの候補物質は既存の医薬品だが、難病患者に投与した場合の効果や副作用は未知数で今後、動物実験や治験で慎重に調べた上で実用化を目指す。研究者らは「自己判断での服用は絶対にやめてほしい」と呼びかけている。
  ■ 創薬へ成果、課題は資金  iPS細胞(人工多能性幹細胞)を使った難病研究で、6疾患の薬の候補物質が見つかったのは、iPS細胞が創薬研究に役立つ可能性を具体的に示す成果として注目される。  iPS細胞の医療応用は、失われた臓器や組織の機能を取り戻す「再生医療」と、患者の細胞で病気を再現して薬の候補を探す「創薬」研究が大きな柱だ。再生医療に比べると創薬研究は支援が少なかったが、研究者らが重要性を繰り返し訴え、国は2012年度から支援を強化してきた。  課題は治験費をどう捻出するかだ6疾患の候補物質は既存の医薬品とはいえ、数千万円~億単位の資金が必要となる難病は患者が少なく、利益が見込めないなどの理由で製薬企業が治験を行うことは少ない。今回も医師主導で行うケースが多く、効果が確認できれば、既存薬の適用拡大を厚生労働省に求めていく。  難病患者の「希望の光」でもあるiPS細胞の研究成果を生かすため、寄付の推進や治験効率化によるコスト削減など、治験費の捻出に知恵を絞りたい
(大阪科学医療部 竹内芳朗)> とある。

 "歯周炎" と言うより、"歯槽膿漏(のうろう)" と言った方が分かり易い。 そして、歯のメンテナンスを疎かにしていると、"この恐れ" が忍び寄って来ることになる......、と。

 今回注目する下記引用サイト記事歯周炎の原因細胞、検出法確立 奥羽大の大島教授ら国際特許申請/福島民友/2016.09.23 - 08:03 は、  <奥羽大薬学部(郡山市)の大島光宏教授を中心とした国際研究チームは22日までに、歯周炎歯槽膿漏(のうろう))の原因となる細胞の特徴を遺伝子レベルで解明することに成功、この細胞の検出法を確立し、国際特許を申請した。これにより、歯周炎を早い段階で発見できるような検査の可能性が広がった。英科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に掲載された> と報じている。

 <......大島氏らはこれまでに、歯と歯を支える骨の間のコラーゲンが破壊されて起こる歯周炎について、歯肉にある「線維芽(せんいが)細胞」に要因があることを解明。今回の研究では、歯肉の線維芽細胞のうち、歯周炎でない通常の細胞と、コラーゲンを壊し歯周炎原因になるとした細胞(原因細胞)との遺伝子の発現状況を詳細に解析、比較した。  この結果、原因細胞では、通常の細胞には発現していた、骨をつくるために必要な遺伝子の一部が現れていないことが判明。比較した二つの細胞が決定的に違うことを遺伝子レベルで立証し、歯周炎原因歯肉線維芽細胞にあることが裏付けられた。  さらに、この二つの細胞の違いを基に、歯周炎の原因となる細胞の検出方法を探った。福島医大の錫谷(すずたに)達夫医学部長の助言を受け、遺伝子を増幅して調べる「PCR法」が有効な手法であると結論付け、国際特許を申請した。  大島氏は「将来的には、歯周炎の人を悪化する前に早い段階で見つける検査が可能になるのではないか」と話している。  研究は大島氏を中心に奥羽大、福島医大、東大、日大、理研のほか、ドイツ、スウェーデンの大学などが共同で実施。細胞の解析は理研の「FANTOM(ファントム)5プロジェクト」で行った。国からの科研費のほか、ふくしま医療福祉機器開発事業費補助金も活用している> とある。

 "iPS細胞" に基づく移植治療にあっては、潜在する "がん化の可能性" をどう除去しておくか、が最大の課題だとされてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS がん化" 関連記事

 (1) iPS細胞弱点「がん化」を防ぐ遺伝子の働き解明!長寿ハダカデバネズミで研究!(北大)/当誌 2016.05.13

 (2) iPS細胞からの心筋細胞、"がん化抑制"に道!原因の未分化細胞を、特殊培養液で死滅!/当誌 2016.04.05

 (3) がん化の恐れがある未分化のiPS細胞を見分けて除去する"抗体"作製!(立命館大チーム)/当誌 2015.07.30


 今回注目する下記引用サイト記事iPS由来細胞のがん化、予防法を開発 慶応大チーム/朝日新聞/2016.09.23 - 02:01 は、  <ヒトのiPS細胞からつくった神経幹細胞が、マウスの体内でがんになるのを防ぐ方法を、慶応大の岡野栄之教授(生理学)と中村雅也教授(整形外科学)らのチームが開発した。22日付の米科学誌ステム・セル・リポーツ電子版に発表した。iPS細胞による治療の安全性を高めるのがねらいだ。  iPS細胞が機能をもった様々な細胞になる過程で細胞が過剰に増殖して一部ががん化するおそれが指摘されている。治療に使うには、がん化をいかに防ぐかが最大の課題で、様々な方法が研究されている> と報じている。

 <......チームは、神経幹細胞の中で、組織への分化や細胞の複製に重要な遺伝子の働きを調節する仕組みに注目。ヒトのiPS細胞から作った神経幹細胞を、この仕組みが働かなくなるようにする「GSI」という薬につけてから、脊髄(せきずい)が損傷したマウスに移植した。  その結果、GSIで処理しなかった細胞を移植したマウスでは、腫瘍(しゅよう)ができるときにみられる異常な細胞増殖がおき、一時回復した運動機能は42日目以降に再び低下した。一方処理した細胞を移植したマウスは、細胞が異常に増えることなく、移植後に回復した運動機能も維持された。  現在は目の加齢黄斑変性の臨床研究が進められ、がん化を防ぐ別の方法で対応している。岡野教授は「がん化というiPS細胞治療の課題を克服できる可能性がある。実験で確認した仕組みは他の組織の細胞にも関わっており、様々な組織の移植治療の安全性向上につながる」と話す。(福宮智代)> とある。

 国際的に "がん治療" 研究への切迫度が高まっているという時代背景もあるのだろうか、"がん治療" 領域での日本人研究者が注目を浴びて、ことしのノーベル賞 "受賞予測" の候補にまでなっているようである。

 ◆ 参照 当誌過去の "PD-1 OR PD1" 関連記事

 (1) 全く新しい"がん免疫療法"の道を切り開いたと評価 京大/本庶佑名誉教授に慶応医学賞!/当誌 2016.09.15

 (2) がん細胞の"免疫監視回避"="免疫チェックポイント"のメカニズムを解明!(北大ほか)/当誌 2016.05.29


 今回注目する下記引用サイト記事ことしのノーベル賞 受賞予測に3人の日本人研究者/NHK NEWS WEB/2016.09.21 - 16:45 は、  <ことしのノーベル賞の発表が来月3日から始まるのを前に、受賞が有力視される研究者の予測をアメリカの学術情報サービス会社が発表し、日本人では医学・生理学と化学で新たに3人の名前が挙げられています。  アメリカのトムソン・ロイターは、およそ6300万に上る世界の研究者の論文をデータベース化し研究機関などに提供していて、例年この時期に論文の引用回数などに基づいてノーベル賞受賞が有力視される研究者の予測を発表しています。  ことしは世界の24人の研究者が選ばれ、この中では日本人研究者も新たに3人の名前が挙げられています。このうち、医学・生理学では、免疫の働きを抑える「PD-1」という物質を発見し、新しいがんの治療薬の開発に道を開いた京都大学の本庶佑名誉教授が選ばれました。  化学では、がんの組織にピンポイントで薬を送り込む「ドラッグデリバリー」と呼ばれる治療法につながる発見をした崇城大学の前田浩特任教授と国立がん研究センターの松村保広新薬開発分野長の2人が選ばれています> と報じている。

 <......トムソン・ロイターは2002年から毎年ノーベル賞の予測を発表していて、去年までに世界各国から278人が選ばれ、このうち39人がノーベル賞を受賞しています。また、日本人の研究者は、アメリカ国籍を取得した人も含めると今回の3人も含めて合わせて24人が選ばれていて、このうち京都大学の山中伸弥教授とカリフォルニア大学の中村修二教授がそれぞれノーベル賞を受賞しています。   がんの新たな治療法につながる研究   今回の日本人研究者3人のうち、ノーベル化学賞の受賞が有力視されると予測された崇城大学の前田浩特任教授と国立がん研究センターの松村保広新薬開発分野長が取り組んでいるのは、がんの新たな治療法につながる研究です。  2人は今から30年前、がんのような腫瘍の組織では、血管の壁に数多くの隙間ができて血液に含まれる物質が組織の中に入りやすくなるうえ、入り込んだ物質がとどまる性質があることを発見しました。これを利用して、腫瘍の血管の隙間は通り抜けられるものの、正常な血管の壁は通り抜けられない比較的大きなたんぱく質でできた薬を開発すれば、ピンポイントでがんに作用する新たな治療が可能になります。  こうした治療法は「ドラッグデリバリー」と呼ばれ、正常な細胞にも作用してしまう従来の抗がん剤治療より副作用を減らせるとして、現在、世界中で研究が進められています。  前田特任教授は、「30年たって広く世界で評価されるに至り、ありがたいことだと思う。副作用のないがんの薬が1日でも早く開発されるよう願っています」と話しています。  また、松村分野長は、「選ばれるとは予想していませんでしたが、評価されることは有り難いし研究者冥利(みょうり)に尽きます。患者さんが生活を楽しみながら治療できることを第一に考え、副作用がない薬の開発につなげていきたい」と話しています> とある。

 "発がん物質" を、業務上で取り扱って、がん(ぼうこうがん)を発症するというケースが後を絶たない。

 ◆ 参照 当誌過去の "ぼうこうがん" 関連記事

 (1) <......同工場では染料や顔料の原料を製造。厚生労働省は今年3月、立ち入り検査の結果、同工場での安全対策が不十分で、従業員が発がん性物質の「オルト―トルイジン」を体内に取り込んだことが判明した......> ( "膀胱がん"、業務上での発がん性物質との因果関係を認め従業員に謝罪!(三星化学工業)/当誌 2016.05.05

 (2) <......化学メーカーの工場従業員と退職者の計5人がぼうこうがんを発症していることが18日、明らかになった。染料や顔料の原料になる化合物「芳香族アミン」の一種「オルト−トルイジン」が原因と疑われる。化学メーカーの担当者は「防じん・防毒マスクで対策し、換気もしていた」と話すが、......> ( "ぼうこうがん"発症!「マスクしていたが......」工場従業員/退職者計5人 北陸の化学工場/当誌 2015.12.20

 (3) <菅原文太さんは2007年にぼうこうがんを発症。ステージ2と宣告され、10人医者がいたら9人が「ぼうこうの全摘出が必要」と診断するまでに進行していたという。だが、文太さんはどうしてもぼうこうを摘出することが許せなかった。  「尿意を自分で感じて排出する行為にこそ、人間らしさがあるという考えでした。ぼうこうを全摘した場合、体に人工ぼうこうの袋を取り付けなければないないのですが、> ( "膀胱がん" "取らずに温存して治す"特殊な化学療法!膀胱がんは全摘手術が標準治療!/当誌 2015.08.25


 今回注目する下記引用サイト記事工場の7人がぼうこうがん 取り扱いの化学物質原因か/共同通信/2016.09.21 - 17:13 は、  <厚生労働省は21日、国内にある同一の化学工場で、従業員と退職者計7人がぼうこうがんを発症していたと発表した。うち5人は、発がん性があるとされる物質「MOCA(モカ)」を取り扱っていたことがあり、原因となった可能性がある。工場の名称や所在地は明らかにしていない> と報じている。

 <......厚労省によると、モカ防水材などに使われる樹脂を固める用途に使われ、一般消費者が触れる機会はない。労働安全衛生法に基づく省令で、製造設備の密閉や労働者の健康診断などが義務付けられている。  7人は男性で、発症時は30~60代。うち1人は既に死亡した> とある。

 外部から体内に侵入した細菌などを攻撃し、身体の安全を守るわれわれの "免疫システム" は、言うまでもなく貴重で、重要な仕組みである。 ただ、<免疫細胞が過剰反応するアレルギー疾患> という裏腹の弊害! が "悩みの種" となり続けて来た。

 今回注目する下記引用サイト記事ぜんそくの鍵特定 千葉大、抗体開発も成功 副作用減、新たな治療法に/千葉日報/2016.09.19 - 05:00 は、そうした "悩みの種" のひとつである "ぜんそく" という闇への一筋の光明となり得る意義を持つ。  <ぜんそくなどのアレルギー疾患が発症する過程で、鍵となる役割を果たすタンパク質を千葉大の中山俊憲教授(免疫学)らの研究グループが特定した。タンパク質の作用を防ぐ抗体ぜんそくのマウスに投与したところ、症状が治まった。ヒトへの投与が可能な抗体大手製薬会社と共同で開発に成功。治療薬のステロイドに比べ、正常な免疫細胞に与える影響が少なく、重症患者にとって有効な治療法になり得るという> と報じている。

 <......ぜんそく「CD69」という分子を発現した 病原性免疫細胞 が血管外に出て、気管などに達して炎症を引き起こす。  中山教授が特定したタンパク質「ミオシン軽鎖9/12」は、風邪をひくなどした際に血小板から放出され、網状になり血管の内側に付着。CD69分子と結合し、病原性免疫細胞 を血管外に誘導する役割を果たす。  タンパク質の作用を防ぐ抗体は、大手製薬会社と共同で開発に成功。血管内の特定の分子を標的に限定的に注射投与するため、副作用の及ぶ範囲も小さく、患者負担も小さくなる。  アレルギー疾患の一種「好酸球性慢性副鼻腔(びくう)炎」でも、患者の鼻にできたポリープ(粘膜の隆起)内の血管でミオシン軽鎖が網を形成していることが判明した。  中山教授は「5年後までに治験を開始し、10年後には保険治療の対象にしたい他のアレルギー治療にも応用できるだろう」と話す。論文は米学術雑誌「サイエンス・イムノロジー」(電子版)に発表した> とある。

 再生医療向け "iPS細胞" に関しては、"他人のiPS細胞" を増殖、備蓄、移植することが大方の趨勢となり始めている。 もちろん、"拒絶反応" の回避策が講じられた上での話ではある。 そして、さらに "より高品質なiPS細胞" を目指した、"臍(さい)帯血" からの "iPS細胞" 作製も手掛けられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "臍帯血,iPS" 関連記事

  <再生医療に利用する備蓄用の人工多能性幹細胞(iPS細胞)を、京都大iPS細胞研究所(山中伸弥所長)が、新生児の臍帯血を使用して作ったことが17日、分かった。同研究所は、成人の血液から作った場合より遺伝子変異が少なく、品質が良いとしている。......> ( 再生医療の備蓄向け"iPS細胞"を"新生児臍帯血"で作製!成人からのより高品質!(京大)/当誌 2016.08.21


 今回注目する下記引用サイト記事京大iPS研、さい帯血バンクと連携 細胞の備蓄を推進/日本経済新聞/2016.09.18 - 23:38 は、  <京都大学iPS細胞研究所は、再生医療用のiPS細胞の原料となる、へその緒の血液である「さい帯血」を、全国のさい帯血バンクから集める。日本赤十字社などが運営するバンクと連携し、提供してもらう。京大はiPS細胞をあらかじめ作って備蓄する事業を進めており、様々なタイプのさい帯血から作ったiPS細胞をそろえることで、再生医療推進の基盤を整える。  提供するのは、日本赤十字社が運営する北海道、関東甲信越、近畿、九州の4つのさい帯血バンクと、一般社団法人の中部さい帯血バンク(愛知県瀬戸市)、認定NPO法人の兵庫さい帯血バンク(兵庫県西宮市)。年内にも提供が始まる見通しだ> と報じている。

 <......iPS細胞は、患者自身の細胞から作れば移植しても拒絶反応が起きないが、コストが高く準備に時間がかかる。そこで、他人に移植しても拒絶反応が起きにくい免疫のタイプを持つ人から血液を提供してもらい、その中の細胞からiPS細胞を作って備蓄している。  大人の細胞には紫外線の影響などによる遺伝子変異が蓄積しているが、さい帯血はこうした問題が少なく、高品質なiPS細胞を作れる。これまでもっぱら東海大学病院から提供を受けていたが、免疫のタイプの異なるiPS細胞を幅広くそろえるため、全国のバンクと連携することにした。  理化学研究所などは来年前半にも、他人の細胞から作ったiPS細胞を使った移植を再開する計画。パーキンソン病や血液難病向けにも近く臨床応用が始まる見込みだ> とある。

 パーキンソン病の基本的な治療法として、"iPS細胞からこの神経細胞をつくって患者の脳に移植する研究" が、臨床段階に向けて着々と進められて来ている。

 ◆ 参照 当誌過去の "パーキンソン病,iPS細胞" 関連記事

 (1) <......パーキンソン病は、脳内でドーパミンを作る神経細胞が減るために起き、薬での治療には限界がある。海外では死亡した胎児の神経細胞を患者の脳に移植する研究が試みられたが、有効性は十分に確認されていない。移植する細胞の不足や様々な細胞の混入が理由とみられている。......> ( 脳に"iPS神経細胞"移植へ!"パーキンソン病"治療めざす臨床研究!(京大iPS細胞研究所)/当誌 2015.05.20

 (2) <......パーキンソン病はドーパミンという神経伝達物質を作る細胞が減っていき、運動に障害がでる難病。動物実験では、重症化する前なら、神経細胞の移植で治療効果が期待できるとされている......> ( "iPS細胞"経由の"神経細胞"移植でパーキンソン病を治療! 4年後に治験の計画(京大)!/当誌 2014.08.23


 今回注目する下記引用サイト記事パーキンソン病 来年度にも臨床 iPS発表10年 山中教授インタビュー/東京新聞/2016.09.16 - 朝刊 は、  <京都大の山中伸弥教授が、マウスでの人工多能性幹細胞(iPS細胞)作製を発表して十年を迎えたのを機に本紙のインタビューに応じた。iPS細胞を用いて治療する二つ目の病気になる可能性があるパーキンソン病について「来年度には臨床応用に入れることを目標にやっている」と明らかにした。  パーキンソン病は、脳内の神経細胞「ドーパミン産生細胞」が機能しなくなり、脳が体に運動するよう出す指令がうまく伝わらなくなる根本的な治療法として、iPS細胞からこの神経細胞をつくって患者の脳に移植する研究を、山中教授が所長を務める京大iPS細胞研究所の高橋淳教授らが進めている> と報じている。

 <......山中教授はこの研究が「いつでも臨床応用できる状態に近い」と説明。ただ、治験を計画する京大病院で審査に入る手続きに時間がかかっているとし「いろいろな壁があるが、安全性を重視した上で、京大病院にも柔軟に対応してもらえるようお願いしている」と述べた。  iPS細胞は二〇〇六年八月に山中教授が作製を発表し、一四年には理化学研究所などが、最初の手術に網膜で成功した> とある。

 がんの原因となっていた "遺伝子" が、新たに特定され、新たな治療法開発が始まろうとしている。

 今回注目する下記引用サイト記事若い世代に多いがん 原因となる遺伝子を発見 は、  <15歳から39歳までの若い世代に多いがん、B細胞性急性リンパ性白血病は、これまで原因がほとんどわかっていませんでしたが、東京大学などの研究グループが、がんの原因となる遺伝子を発見し、新たな治療法の開発につながると期待されます> と報じている。

 <......この研究を行ったのは、東京大学の間野博行教授などの研究グループです。  研究グループでは、B細胞性急性リンパ性白血病の患者73人から、がん細胞を取り出し、遺伝子を詳しく解析しました。  その結果、がん患者からは合わせて19の遺伝子の異常が見つかり、これらの遺伝子が、がんを引き起こしていることがわかりました。  また、このうち「DUX4-IGH」という遺伝子の働きを抑えると、がん細胞が死滅することも確認できました。  B細胞性急性リンパ性白血病の国内の患者は、年間5000人近くに上ります。15歳から39歳までの若い世代で見ますと、最も多いがんの1つですが、有効な抗がん剤の種類は限られ、5年生存率は6割程度にとどまっています。  間野教授は「この世代のがん患者は、小児やおとなのがんの治療法が開発されていく中で取り残されてきた世代だ。今回見つけた遺伝子を直接標的にするような新たな抗がん剤を開発したい」と話しています> とある。

 "がん治療" に関しては、迂闊(うかつ)に「これが基本です、標準です」とは言えないようなのである。 だから、「先生にお任せします」が "禁句!" であるとともに、いつの間にか治療法が決まってしまう "現行の流れ" も考えものとなりそうなのである。

 今回注目する下記引用サイト記事初期の前立腺がん 治療の有無で生存率にほぼ差なし/NHK NEWS WEB/2016.09.16 - 06:33 は、  <初期の前立腺がんと診断され、その後、手術などを受けた人たちの10年後の生存率は、積極的な治療を控えた人たちとほぼ差がなかったことが、イギリスの研究グループの長期にわたる追跡調査でわかり、グループは、治療に伴う副作用や転移のリスクなどを考慮したうえで、治療するかしないか考えるべきだとしています> と報じている。

 <......前立腺がんは男性特有のがんで、日本では毎年7万人余りが診断され、男性では胃がん大腸がんなどに次いで4番目に多くなっています。  イギリスのオックスフォード大学などの研究グループは、1999年から10年間に初期の前立腺がんと診断された50代から60代の男性1600人余りを3つのグループに分け、手術を受けた場合放射線治療を受けた場合、それに、積極的な治療を控えた場合とで経過の違いを追跡調査しました。  その結果、3つのグループの10年後の生存率はいずれも99%前後とほぼ差がありませんでした
研究グループは、初期の前立腺がん手術や治療を受けると、がんの転移や病気の進行は抑えられる一方、一定の割合で排尿や性的機能などの障害が出るため、初期の段階では副作用などを考慮して治療するかしないか考えるべきだとしています。  前立腺がんをめぐっては、早期発見のための検査が必要のない治療につながっているという批判もあり、今回の結果を受けて検査や治療の在り方について議論となるものと見られます
> とある。

 "遺伝子を改変させる「ゲノム編集」" が、たとえ、研究機関などで要請されることになっても、その複雑な処理手順はかなり高度な技術と多くの時間を要するため、決して簡単なことではなかったと言われる。

 今回注目する下記引用サイト記事徳大、新手法で遺伝子改変ブタ 糖尿病・がん治療に活用/徳島新聞/2016.09.15 - 10:30 は、  <臓器の構造や大きさなどが人間に近く、疾患モデルをうまく再現できる動物として注目されるブタから、研究目的に合った「遺伝子改変ブタ」簡単に作る新しい手法を、徳島大先端酵素学研究所の竹本龍也助教(発生生物学)らの研究グループが世界で初めて確立した。ブタの受精卵に電気刺激で一時的に穴を開けることで、遺伝子を改変させる「ゲノム編集」に必要な分子を容易に注入できるようにした糖尿病やがんなどの病態を再現したブタを効率よく作製できるようになり、治療法の開発に寄与することが期待される> と報じている。

 <......ゲノム編集では、遺伝子を切る役割のタンパク質と、どの部分を切るかをガイドするリボ核酸(RNA)を対象の核内に送り込むことが必要になる。竹本助教らは、両者を含む溶液にブタの受精卵を入れて30ボルトの電気を流すことで、受精卵の核に両者を導入する「受精卵エレクトロポレーション法」(GEEP法)を確立した。受精卵は全て、遺伝子改変されていることが確認できた。  今回の実験では、GEEP法を用いたゲノム編集で、ブタの筋肉増殖を抑える遺伝子の働きを抑制しようと試みた。ゲノム編集した受精卵200個を雌ブタに胚移植したところ、生まれた子ブタ10匹全てが遺伝子改変されており、通常より筋肉の多いブタになった。  これまでは、核を取り除いたブタの卵細胞に、遺伝子を改変したブタの体細胞の核を入れてクローン胚を作る「体細胞クローン法」が主流だった。しかし卵細胞から核を取り除いたり注入したりする工程は手作業で、高度な技術と多くの時間を要するのが難点だった。  体細胞クローン法ではクローン胚100個を作製するのに5時間以上かかっていたが、GEEP法では15分程度でできるようになる。技術的にも容易で特別な機器も必要としないため、これまで専門機関に作製を依頼していた遺伝子改変ブタが、多くの研究機関で作れるようになるとみられる。  糖尿病やがん、腎不全など人間の病気に似た症状を有する「疾患モデルブタ」を効率よく作製できるようになることで、治療法や創薬の研究など医学の進歩に大きく貢献する。成果は、14日付で米科学誌サイエンス・アドバンシズに掲載された。  竹本助教は「医療分野はもちろん、畜産分野でもブタの価値は高い。病気に強いブタの開発なども含め、多くの分野に貢献できればうれしい」と話している> とある。

 やはり、警戒されたとおり "感染が速い!" "はしか" は "空気感染" で広がるため、感染ルートが掌握しにくい。そのため、予防の難しさが指摘されてもいたが......。

 ◆ 参照 当誌過去の "はしか" 関連記事

  はしか感染の関空従業員急増! 旅行者から感染したとみられる! さらなる広がり警戒!/当誌 2016.09.06


 今回注目する下記引用サイト記事はしか患者数、82人に ... 1週間で倍増/yomiDr. ヨミドク/2016.09.14 は、  <全国的に感染が広がっている麻疹(はしか)について、国立感染症研究所は13日、今年初めから9月4日までの患者数が計82人に達した、と発表した。  1週間前の6日発表の計41人から倍増した> と報じている。

 <......都道府県別では、従業員らの集団感染が明らかになった関西空港がある大阪府で26人で最も多く、千葉県が18人、東京都が11人、兵庫県が10人だった。  厚生労働省は予防接種を受けていない人にワクチン接種を呼びかけている> とある。

 新しい仕組みのがん治療薬 "オプジーボ" などに応用された、全く新しい "がん免疫療法" については、既に広く注目されてきた。 そして、この "がん免疫療法" の "立役者" とも言われる京都大の本庶佑名誉教授が、今、スポットライトを浴びている。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん免疫療法" 関連記事

 (1) 他の免疫療法併用で副作用症状の男性死亡! 新しい仕組みのがん治療薬"オプジーボ"!/当誌 2016.07.21

 (2) <......小野薬品工業が昨年末に厚生労働省に医薬品としての承認を申請し、今秋にも認められる見通し。がんの有力な治療法になると期待されている。/ 申請されたのは点滴薬ニボルマブ(一般名)で、既存の治療法で効果がなくなった皮膚がん患者が対象/ これまでの免疫療法は、免疫の攻撃能力を高めて、がん細胞を殺そうとしていた。だが、攻撃が過剰になると自分を傷つけるので免疫自体がブレーキをかけてしまい、効果は不十分だった。新しい免疫療法は、免疫のブレーキがかからないようにし、攻撃のアクセルを踏み続ける/ 国内の臨床試験(治験)では、患者35人の半数が5カ月半以上、がんが進行しなかったという/ 今回(医薬品が)認められれば、公的医療保険が使える国内初の免疫療法となる見込み......> ( "がん"を攻撃する"新しい免疫療法"年内にも開始!小野薬品工業の医薬品認可の見込み!/当誌 2014.02.18


 今回注目する下記引用サイト記事京都大の本庶氏に慶応医学賞 がん免疫療法に貢献/共同通信/2016.09.12 - 18:01 は、  <慶応義塾は12日、医学や生命科学の優れた研究者をたたえる慶応医学賞に、がんの免疫療法に関わるタンパク質を発見した京都大の本庶佑名誉教授(74)ら2人を選んだと発表した> と報じている。

 <......本庶氏はタンパク質「PD1」を見つけ、免疫にブレーキをかける役割を持つことを解明した。この働きを制御してがんを治療できることを明らかにし、全く新しいがん免疫療法の道を切り開いたと評価された。研究を基に開発された抗がん剤「オプジーボ」は皮膚がん肺がんなどの治療に使われている。  もう1人は、マックス・プランク進化人類学研究所(ドイツ)のスバンテ・ペーボ教授(61)> とある。

 がん組織の再発を防ぎ、根絶を目指すべく、"がん幹細胞" 自体がターゲットとされ始めた。

 ◆ 参照 当誌過去の "大腸がん幹細胞" 関連記事

  大腸がんの「幹細胞」を情報伝達経路遮断で殺す新化合物作製!(国立がんセンターなど)/当誌 2016.08.29


 今回注目する下記引用サイト記事大腸がん幹細胞を抑制、がん細胞を根絶できる化合物 がん研、理研などが実用化目指す/@niftyニュース/2016.09.11 - 11:00 ( 上記の関連記事とニュースソースは同一の模様 ) は、  <国立がん研究センターと理化学研究所、カルナバイオサイエンス株式会社の研究グループは、大腸がんの元となる「がん幹細胞の機能を抑制する新たな化合物を作り出し、大腸がん治療薬として実用化を目指していると発表した。  従来の抗がん剤は、腫瘍を縮小することはできたが、「がん幹細胞」はポンプのようなタンパク質により薬剤を細胞の外に排出し、冬眠したような状態で長期間潜み続けるため、根絶が難しかった。  さらに、がん幹細胞自己複製能(自分と同じ細胞を作る能力)と高い造腫瘍性(腫瘍を作る能力)を持ち、少数でも残存していると腫瘍を再構築できるため、再発の原因にもなっている> と報じている。

 <......大腸がんの90%以上の症例で確認できる遺伝子異常が、がん幹細胞を発生させる「Wnt」というたんぱく質を活性化させていることから、世界中の研究機関でWntを標的とした治療薬の開発が進められているが、現在までに医薬品として実用化されたものはない。  研究グループは、Wntそのものではなく、Wntを活性化させている「TNIK」という酵素に注目。膨大な化合物の調査から、TNIKの活性を阻害する化合物「NCB-0846」を発見した。  人の大腸がん細胞を移植したマウスにNCB-0846を経口投与したところ、がんの増殖と、がん幹細胞マーカーの発現が顕著に抑制された。国立がん研究センターは「がん幹細胞の働きを、これほど強く抑える薬剤は今まで発見されていなかった」としている。  NCB-0846は、「がんを根絶やし」にすることが期待できる化合物であり、現在、臨床試験の前段階となる非臨床試験を実施中だという。今回の研究論文は、2016年8月26日、英科学雑誌「Nature」が運営するオープンアクセスの学術誌「Nature Communications」に掲載された> とある。

 昨今は深刻化する "自然災害" が注目される続けている。 が、いまひとつ警戒を緩められないのは、種々の "感染症" であろう。

 ◆ 参照 当誌過去の "ジカ熱" 関連記事

 (1) "ジカ熱"感染者151人に!シンガポール(日本人も約3万7千人が生活)!/当誌 2016.09.04

 (2) "ジカ熱"のウイルスを実験容器内で脳細胞に感染させると"小頭症"発症という研究結果!/当誌 2016.04.14


 今回注目する下記引用サイト記事バンコクで新たにジカ熱21人 通勤の邦人多い中心部/共同通信/2016.09.11 - 19:32 は、  <タイの首都バンコク中心部のサトーン地区で、ジカ熱の感染者が21人確認された。タイメディアが11日、保健省の話として報じた。同地区にはタイ有数のオフィス街があり、通勤で通う日本人も多い。在タイ日本大使館によると、日本人が感染したとの情報は入っていない。  タイでは2012年に初めて感染が確認され、今年前半だけでバンコクなどで約100人の感染者が報告されている> と報じている。

 <......タイメディアによると、今回感染が確認された21人のうち1人は妊婦で、シンガポールへの渡航歴がある夫から感染した疑いがある。シンガポールでは300人以上の感染者が出ている> とある。

 重い心臓病に対しては、数少ない "臓器提供" が許す限り、"臓器移植" が追及されている。だが、ドナーに限りがある現実では、あくまで患者自前の心臓の機能回復を目指す "再生医療" 技術の開発もまた推進されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "心臓幹細胞移植" 関連記事

  心筋になる能力を持つ"心臓幹細胞"移植で治験開始!重い心臓病の10カ月女児 (岡山大)/当誌 2016.08.26


 今回注目する下記引用サイト記事心臓病児への幹細胞移植、岡山大が治験...実用化されれば世界初/yomiDr. ヨミドク/2016.09.09 ( 上記の関連記事とニュースソースは同一の模様 ) は、  <岡山大学病院の研究グループは、先天性の重い心臓病の子どもに、本人の心臓から採取した幹細胞を大量培養して移植し、心機能の改善を図る治療を、保険適用を目指した臨床試験(治験)として、8月に始めたことを明らかにした。実用化されれば世界初だという> と報じている。

 <......同グループによると8月24日、全身に血液を送り出す左心室が未熟な「左心低形成症候群」の生後10か月の女児心臓手術を実施した。その際、心筋細胞などのもとになる幹細胞を女児の心臓から採取。今後、約1か月かけて培養し、カテーテル(細い管)を使って心臓に移植する。  治験は今後、同病院など3施設で、心臓病の子ども計39人に実施する予定> とある。

 "他人の(細胞を使って作った)iPS細胞" を使うというアプローチは、移植に際しての "時機やコスト" の面でのメリットから重要視されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 他人" 関連記事

 (1) 他人に移植しても拒絶反応が起こりにくい人の"iPS細胞"備蓄!東京でも"採血"!(京大)/当誌 2016.07.10

 (2) "他人のiPS細胞"使った臨床研究(「他家移植」!という方法) 来年前半の手術へ準備!/当誌 2016.06.09


 今回注目する下記引用サイト記事他人のiPS移植承認 大阪大審査委、条件付きで/共同通信/2016.09.09 - 09:42 は、  <他人の細胞を使って作った人工多能性幹細胞(iPS細胞)から網膜の細胞を作製し、重い目の病気の患者に移植する世界初の臨床研究について、大阪大に設置された専門の審査委員会が、患者への説明を分かりやすくすることを条件に実施計画を「適切」と認めたことが9日、大阪大などへの取材で分かった> と報じている。

 <......6月に計画を発表した京都大や大阪大、理化学研究所、神戸市立医療センター中央市民病院の4施設からなるグループが申請していた。今後は計画を修正した上で、委員会の意見書とともに厚生労働省に提出。厚労省の部会の承認手続きを経て、来年前半の移植を目指す> とある。

 "自閉症" が、ある種の原因遺伝子による脳の発達障害から発症することは知られてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "自閉症" 関連記事

 (1) 脳の情報伝達を担う「シナプス(形成)制御」の分子メカニズムを解明!(岩手医大研究班)/当誌 2015.10.26

 (2) <......発達障害の一つである自閉症を研究する自治医大の桃井真里子主任教授(小児科学)の研究チームは5日までに、脳内の神経伝達物質の代謝に関わる自閉症の新たな原因遺伝子を特定した。日米の患者約300人のDNAを解析した結果、「GPR37」と呼ばれる遺伝子が10人で変異していることを発見、この変異が細胞機能に悪影響を与えることを突き止めた。......> ( 自閉症の原因遺伝子(GPR37)特定される!虐待や過保護による「母原病」なぞではない!/当誌 2013.01.07


 今回注目する下記引用サイト記事自閉症の発症メカニズム解明 九大チーム、神経変異の原因分かる/西日本新聞/2016.09.08 - 02:00 は、  <自閉症発症メカニズムを突き止めたと、九州大生体防御医学研究所の中山敬一主幹教授(分子生物学)らの研究グループが7日付の英科学誌ネイチャーに発表した。自閉症の原因遺伝子がタンパク質に作用し、神経発達の遅延を引き起こす過程を解明。症状を抑制する治療や薬の開発につながると期待される> と報じている。

 <......自閉症は先天性の脳の発達障害で、他人との意思疎通が苦手だったり、物事を計画的に進められなかったりすることがある100人に1人が発症し、文部科学省によると、自閉症と診断された全国の通常学級に通う公立の小中学生は約1万4千人いるとされる。  これまでの研究では、患者の多くが半欠損した遺伝子CHD8」を持ち、何らかの作用で自閉症につながることは分かっていた。  中山教授らは、CHD8が半欠損したマウスを人工的につくり、自閉症を発症させて検証。その結果、この遺伝子が神経の発達を制御するタンパク質「REST」を異常に活性化させ、神経発達の遅延を引き起こすことが分かった。  自閉症遺伝子に原因があるため、現在の医療では根本的な治療はできないといわれている。中山教授は「タンパク質の働きを抑制して症状を改善させる治療法や薬の開発につなげていきたい」としている。  金沢大子どものこころの発達研究センターの東田陽博特任教授(神経化学)は「自閉症には他にも原因遺伝子があり、全てに当てはまるわけではないが、タンパク質への作用が分かったのは画期的」と話している> とある。

 難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」仕組みと原因解明は、緩やかにではありつつも、着実に進められている。

 ◆ 参照 当誌過去の "ALS" 関連記事

 (1) "ALS(筋萎縮性側索硬化症)"向け新薬候補の治験開始!"HGF"を半年投与!(東北大/阪大)/当誌 2016.05.15

 (2) "筋萎縮性側索硬化症(ALS)"の原因タンパク質の分解に関わるタンパク質を発見!(京大)/当誌 2016.01.14

 (3) 複数の既存薬が、"ALS"患者特有の神経細胞の変化を抑制!"iPS細胞"技術応用!(慶応大)/当誌 2015.03.22

 (4) "iPS細胞"の応用で、神経の難病:"筋萎縮性側索硬化症(ALS)"の進行を遅らせる(京大)!/当誌 2014.06.28


 今回注目する下記引用サイト記事「ALS」仕組み一部解明/紀伊民報/2016.09.06 は、  <和歌山県立医科大学(和歌山市紀三井寺)神経内科の伊東秀文教授らの研究グループは、紀伊半島南部が世界三大多発地の一つとされる難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」仕組みの一部を明らかにした。  東京大学と大阪市立大学との共同研究で、伊東教授が5日、県立医大で記者会見を開いた。論文は8月下旬に英国の科学雑誌「ネイチャー コミュニケーションズ」の電子版に掲載された> と報じている。

 <......ALSは、意識ははっきりしたまま、全身の筋肉が徐々に衰えて寝たきりになり、4年ほどで呼吸筋まひにより亡くなるとされる難病。2年ほど前には、ALS患者を支援する運動「アイス・バケツ・チャレンジ」が世界でブームとなった。  明確な原因や治療法はまだ分かっていないが、全体の1割程度は遺伝性とされる。その原因遺伝子は2000年以降に次々と見つかっている。一つが伊東教授らが10年に発見した遺伝子「オプチニューリン」で、その後ALSの重要な原因であることが分かった。  今回の研究では、オプチニューリンが変異している場合、炎症や免疫に関係するタンパク質が異常活性化し、神経細胞死が起こることが分かった。これがALSの一因で、細胞レベルだけでなく、亡くなった患者3人を解剖して実際に確認できたという> とある。

 アルツハイマー病の原因だとされる "アミロイドβ"の、脳への沈着抑制、除去に直接効く薬は、各方面で盛んに研究されては来たものの、未だこれぞといった成果には至っていないのが現状。

 今回注目する下記引用サイト記事臨床試験中のアルツハイマー病の新薬 アミロイドβを除去していることを確認
/@niftyニュース/2016.09.06 - 11:30 は、  <米製薬メーカー、バイオジェン社は2016年9月1日、同社が開発し、臨床試験中のアルツハイマー病の新薬「アデュカヌマブ」を投与したアルツハイマー患者の脳内で、「アミロイドβ」の沈着軽減、除去効果を確認したとする研究結果を、英科学雑誌「Nature」オンライン版に発表した。  「アミロイドβ」は、加齢によって脳に蓄積するたんぱく質の一種。アルツハイマー患者の脳内では、健康な人に比べ多く蓄積されていることが確認されており、アミロイドβを除去することで、治療法が確立できるのではないかと期待されている> と報じている。

 <......しかし、現在までに有意な除去効果を確認できるアルツハイマー病治療薬は登場していなかった。  バイオジェン社はアデュカヌマブの安全性を調査するため、アルツハイマーの発症が疑われる、もしくは軽度のアルツハイマーを発症している165人の患者を対象に臨床試験を実施。アデュカヌマブを月に1度静脈注射するグループと、アデュカヌマブではない偽薬を注射するグループに分け、54週間にわたって観察を続けていた。  「ポジトロン断層法(PET検査)」という画像撮影方法で、投薬前と投薬後の脳の状態を比較していたところ、アデュカヌマブを投与しているグループでは、アミロイドβの量が有意に低下しており、沈着も軽減されていることがわかった。また、アデュカヌマブの投与量が多いほど、アミロイドβの低下量も多くなっていたという。  バイオジェン社の研究者らは、今回の試験データが、アミロイドβ除去療法薬としてアデュカヌマブの開発をさらに進めることの裏付けとなるとしているが、副作用が確認され投与を中止した患者もおり、安全性や効果も含め、さらに大規模な検証が必要になると考えられる> とある。

 "視覚障害者視力補助" については、その"障害" の状況に応じてさまざまな治療・補助機器が開発されている。

 ◆ 参照 当誌過去の "視力回復" 関連記事

  <英中部のマンチェスター大は22日までに、眼鏡に取り付けた小型カメラの映像を電気信号に変換し、眼球に埋め込んだ電極から網膜に伝えることで視力を回復する手術を、80歳の男性患者に実施したと発表した。高齢のため視力が衰える「加齢黄斑変性」の患者に対する人工眼の手術は世界で初めて> ( 英の高齢者に初の"人工眼"手術、電極埋め込み視力回復!映像の電気信号で網膜を刺激!/当誌 2015.07.25


 今回注目する下記引用サイト記事QDレーザ、視覚障害者の視力補助 独で治験へ/日本経済新聞/2016.09.05 - 01:05 は、  <半導体レーザーを手がけるQDレーザ(川崎市)は来年にも、メガネ型の装置で視覚障害者の視力を補助する臨床試験(治験)をドイツで始める。小型カメラで撮影した映像をレーザー光で目の網膜に直接投影する。角膜などに異常のある重い障害でも、網膜に問題がなければ映像が見えるという> と報じている。

 <......人間がものを見るとき、光が角膜や水晶体を通って網膜で焦点を結び、像を認識している。角膜や水晶体などに問題があると網膜に焦点が合わない。開発した装置はレーザー光が網膜に直接像を描くため、極度の近眼や角膜に障害がある人でも使える。レーザー光は微弱なため、安全性に問題はないという。  治験はドイツのエッセン大学病院などで実施する。角膜が白く濁るなどの症状があり、矯正視力が0.3以下などの条件を満たす患者20~30人が対象になる予定だ。10月ごろから手続きを始める。視力を補助する医療機器として、欧州での認証取得を目指す。  国内の臨床研究では、白内障患者などの視力が0.4~0.7相当になったという。今後、国内での治験を目指して医薬品医療機器総合機構(PMDA)と交渉する> とある。

 夏休み期間中、とある大型イベントの会場に、後に "はしか感染者" と判明した者が参加していたことが問題となった。 "はしか" は、感染力が非常に強く、患者の咳(せき)やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込むと感染する("空気感染")だけに、相応の警戒が必要とされる。

 今回注目する下記引用サイト記事はしか感染の関空従業員急増 さらなる広がり警戒/共同通信/2016.09.05 - 05:44 は、  <西日本の空の玄関口、関西空港で、はしか感染する従業員が急増している。8月から少なくとも20~30代の男女計32人の発症が確認された。9月4日には診察した医師ら計3人への感染も判明、空港を運営する関西エアポートはさらなる広がりを警戒している> と報じている。

 <......空港内のビルの一室に2日午後、空港内の事業者が集まり緊急の対策会議が開かれた。多屋馨子・国立感染症研究所室長が、国内では土着のウイルスは「排除状態」にあり、旅行者から感染したとみられると説明。「朝と晩2回体温を測り、発熱や発疹があれば出勤しないように」と呼び掛けると、メモを取る参加者の姿も見られた> とある。

 睡眠障害が少なくないと言う。 そして頼ることとなるのが "睡眠導入剤"。 但し、これらは "医師による処方" が必要なため、一般的には問題発生のケースはなさそうなのであるが......。

 今回注目する下記引用サイト記事「古い睡眠薬」に注意 大量服薬で入院、26.7%が使用/日本経済新聞/2016.09.03 - 21:51 は、  <睡眠薬などの大量服薬で入院した患者のうち、26.7%の患者が50年以上前に販売が始まった「古い睡眠薬」を使っていたことが3日までに、医療経済研究機構(東京・港)などの調査で分かった。古い薬は「誤嚥(ごえん)性肺炎」の併発が多いことも判明。救急搬送されても命を落としたり、治療が長期化したりするため処方する際には注意が必要という> と報じている。

 <......古い睡眠薬は標準的に使われる薬が効かなくなった患者が処方される場合がある。研究チームは東京医科歯科大病院(東京)の救命救急センターに、2006年9月~13年6月に意図的に抗不安薬や睡眠薬を大量に服薬して入院した581人を分析。そのうち155人(26.7%)が50年以上前に販売が始まった睡眠薬を使っていたことが分かった。  研究チームによると、古い薬を飲んでいた患者のうち、誤嚥性肺炎を起こしていたのは23.9%だった。一方、新しい薬を使っていた患者は7.7%だった> とある。

 "ジカ熱" 感染に心配となる地域が、どうも "ブラジル" などに加えて "シンガポール" へと拡大した模様だ......。

 ◆ 参照 当誌過去の "ジカ熱" 関連記事

  <......人間の人工多能性幹細胞から脳細胞に分化させてジカウイルスに感染させると、細胞の増殖の過程で一部が脱落するなどし、感染させなかった細胞群に比べて、感染11日後までに成長した部分が40%小さくなった......> ( "ジカ熱"のウイルスを実験容器内で脳細胞に感染させると"小頭症"発症という研究結果!/当誌 2016.04.14


 今回注目する下記引用サイト記事ジカ熱感染者151人に シンガポール/共同通信/2016.09.02 - 00:50 は、  <【シンガポール共同】 シンガポール保健省は1日夜、ジカ熱の感染者が新たに36人確認されたと発表した。うち1人は妊婦だった。シンガポール国内で感染した可能性の高い患者は計151人で、このうち妊婦は計2人となった> と報じている。

 <......これに先立ち保健省は、8月31日時点の患者115人の国籍の内訳を発表。シンガポール人が58人で、ほかの57人は中国やバングラデシュなどアジアの7カ国・地域出身で日本人は含まれていなかった。  シンガポールは人口約560万人の約4割が永住権取得者を含めた外国人。日本人も約3万7千人が生活している> とある。

 "変形性関節症" の "痛み" は、ご当人、あるいはその周辺の方にしか分からない、とさえ言えそうだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "変形性関節症" 関連記事

 (1) <"変形性関節症" の効き目のある治療法は、苦しむ中高年の患者さんたちから強く待ち望まれている。......> ( "ワラビ成分(プテロシンB)"が、変形性膝関節症を抑制!iPSからの軟骨細胞で確認(京大)/当誌 2016.03.26

 (2) <......変形性関節症を起こしたマウスの膝の細胞に、軟骨の形成に関わる遺伝子の一部を投与すると、軟骨の再生を促して病気の進行を抑えることができたと、東京大のチームが5日、英科学誌電子版に発表した。新しい遺伝子治療につながる可能性がある......> ( 根本的な治療法が無い"変形性関節症"!"遺伝子"投与で抑制!マウス実験で東京大チーム/当誌 2016.01.07


 今回注目する下記引用サイト記事コゴミ、関節症に効果!? 県内企業と東洋新薬が共同研究/秋田魁新報/2016.08.31 は、  <健康食品や化粧品を製造している東洋新薬(福岡市)は30日、コゴミ抗酸化作用変形性関節症による痛みの軽減につながる可能性があると発表した。同社は秋田県と連携協定を結んでおり、山菜の栽培を手掛ける栄物産(北秋田市)と共同で研究していた> と報じている。

 <......東洋新薬によると、変形性関節症は、関節にある軟骨の組織が活性酸素により破壊されることで引き起こされる。同社は、抗酸化作用に優れたポリフェノールなどを豊富に含むコゴミに着目。2年ほど前から栄物産が栽培したコゴミによる実験を進めてきた> とある。

 一定の効き目があった抗がん剤が、その効き目を失うのは、がん細胞が "抗がん剤耐性" を持ち始めるからだと考えられている。 なお、ここから、"がん細胞による抗がん剤耐性の獲得" が問題視されることになる。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗がん剤耐性" 関連記事

  <がん細胞を生み出すもとになる「がん幹細胞」が、抗がん剤を加えても死滅せずに生き残る仕組みの一端を、大阪大の小関準特任助教(理論生物学)のチームが明らかにし、英科学誌電子版に11日発表> ( 抗がん剤でも死滅せず生き残る"がん幹細胞"の仕組み解明!薬剤耐性治療に道!(阪大)/当誌 2016.02.13


 今回注目する下記引用サイト記事肺がん細胞、抗がん剤から生き延びる新たな仕組み発見...北大/yomiDr. ヨミドク/2016.08.29 は、  <肺がんの細胞が、免疫細胞の働きを抑えるなどして抗がん剤から生き延びる新たな仕組みを、北海道大学の清野研一郎教授(免疫生物学)らが発見して、米がん専門誌に発表した> と報じている。

 <......清野教授らは、抗がん剤への耐性を獲得したがん細胞周辺に、体内に侵入した異物を食べる白血球の一種「マクロファージ」が集まり、中でも他の免疫細胞の働きを抑えるタイプが多いことに注目。こうしたタイプを誘導するたんぱく質「インターロイキン(IL)34」と肺がん細胞の関係を調べた。  通常の肺がん細胞と、抗がん剤と一緒に6か月間培養して生き残った耐性細胞とで、IL34を作る量を比較。通常のがん細胞IL34を出さないが、耐性細胞は大量に出すことがわかった。耐性細胞IL34を使って、マクロファージを免疫細胞の働きを抑えるタイプに変換するとともに、自らの生き残る力を高めていることも分かった。  マウスの実験で、IL34の働きを抑えると、耐性細胞でも抗がん剤が効きやすくなることも確認した。清野教授は「今回の耐性獲得の仕組みはこれまで知られていたものとは違う。新たな治療薬の開発につなげたい」と話している> とある。

 "喫煙" はおろか、"受動喫煙" でさえ思いのほか健康を損ねる、との指摘は、すでに繰り返されて来た。

 ◆ 参照 当誌過去の "受動喫煙" 関連記事

 (1) <......受動喫煙が原因で死亡する人は、国内で年間約1万5000人に上るとの推計を厚生労働省の研究班が30日までにまとめた。平成22年の推計では約6800人で、その後に脳卒中との因果関係が明らかになったことから、脳卒中による死亡の約8000人が上積みされ、2倍以上になった......> ( "受動喫煙"(他人が吸うたばこの煙)で1万5千人死亡!半数以上が"脳卒中"(厚労省研究班)/当誌 2016.06.01

 (2) <......喫煙は、多くの種類のがんで発病リスクを引き上げている。喫煙が原因のがんは、がん全体のうち、男性では約3割、女性では5%......> ( がん予防!"喫煙"と"感染"をなくせば、日本人のがんは3割程度減る計算(国立がん研)!/当誌 2014.06.23


 今回注目する下記引用サイト記事受動喫煙で肺がん1.3倍 危険性「確実」に格上げ/共同通信/2016.08.31 - 00:08 は、  <国立がん研究センター(東京)は30日、多数の日本人を対象とした複数の研究を統合的に解析したところ、他人のたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」で肺がんになるリスクは、受動喫煙しない場合に比べて約1.3倍となり、危険性が明確になったと発表した。このため、肺がんに対する受動喫煙のリスク評価を従来の「ほぼ確実」から「確実」に格上げした> と報じている。

 <......日本の受動喫煙対策は国際的に不十分とみられており、多数の外国人が訪れる2020年の東京五輪に向けて、受動喫煙の対策強化が急務となりそうだ> とある。

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