yasuo hirose: 2016年11月 アーカイブ

 "財政難だからしょうがない" としか言えない "現政権" に向かっては、正直言って、そんなことなら、もっとましな "担い手" はいくらでもいる! と言い放ちたいのが、国民感情であるのかもしれない。

 ◆ 参照 当誌過去の "後期高齢者医療制度" 関連記事

 (1) <厚生労働省は27日、75歳以上の後期高齢者医療制度で、低所得者ら916万人の保険料を最大9割軽減している特例を廃止し、2017年度から段階的に保険料を引き上げる方向で検討に入った。法令で定める軽減幅は最大7割で、現在は税金を使ってさらに安くしているが、本来の規定通りにする。......> ( 知恵無し官僚主義政府の露骨?! 75歳以上保険料上げ検討!後期高齢者医療の特例廃止!/当誌 2016.09.30

 (2) <厚生労働省は、介護保険で利用者が支払う自己負担の限度額を引き上げる検討を始めた。  現在は一般的な所得の世帯だと月3万7200円までしか負担しなくて済むが、来年度から7200円引き上げ4万4400円とする案を軸に調整する......> ( 介護保険の自己負担限度額引き上げ検討!一般的な所得層:月7200円増!負担側能力は?/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事75歳以上の329万人負担増 医療保険制度の見直し案/共同通信/2016.11.29 - 02:00 は、  <厚生労働省が2017年度から予定する公的医療保険制度の見直し案の全容が28日、分かった。75歳以上の後期高齢者医療制度では、所得が比較的低かったり、扶養家族だったりした人ら計329万人を対象に保険料の特例軽減を廃止し、段階的に引き上げる医療費の自己負担に月ごとの上限を設ける「高額療養費制度」でも、70歳以上の優遇措置を縮小する> と報じている。

 <......厚労省は、後期高齢者医療と高額療養費の見直しで、17年度にそれぞれ国費350億円の抑制を見込む。30日の社会保障審議会の部会で提案し、来月上旬までに与党と調整して最終決定する> とある。




















 "超高齢社会" がもたらす必然的な社会問題が、"事前対策手遅れ!" のままに、"次々と蓋が開く!" かの事態となっている。

 今回注目する下記引用サイト記事「介護離職ゼロ」、半分が意味理解せず ネット調査/朝日新聞 - apital/2016.11.28 - 07:48 は、  <「介護離職ゼロ」の意味を理解している人は、半分に満たない――。こんな実態が、有料老人ホームなどを運営するオリックス・リビング(東京)の介護に関する意識調査で分かった。政府が1億総活躍社会実現に向けて掲げる政策目標の一つだが、狙いが十分に浸透していないようだ> と報じている。

 <......調査は10月にネットで実施。40歳以上の1238人から回答を得た。「介護離職ゼロ」の意味を、政府が使う意味通りに「仕事と介護の両立ができず、介護のために離職する人をなくすための政策」と答えた人は45%。「介護職員の離職を防いで、介護業界の人手不足を解消するための政策」が24%、「わからない」が31%だった。  回答者のうち仕事をする961人を対象にした「家族を介護する必要が出た場合、仕事と介護を両立できると思うか」との質問では、「できると思う」が6%、「できないと思う」が63%だった。  「できると思う」と答えた割合は、年代別では男女とも50代が最低(男性3%、女性4%)だった。同社の担当者は「政府や企業が介護離職防止策を打ち出しているにもかかわらず、多くの人が両立の難しさを感じていることを示す結果だ」としている。  また、「街で認知症の人と思われる高齢者を見かけた際に、声をかけることはできるか」の質問に、「できる」は23%だった。「できない」(32%)、「今はできないが、知識があればできる」(45%)を合わせると、77%が現時点で声をかけられない状態だとの結果だった> とある。

 "11月の初雪" は数十年ぶりだったそうだが、"インフルエンザ流行入り" も、早々と確認されることになった。

 今回注目する下記引用サイト記事インフルエンザ流行入り 09年に次ぐ過去2番目の早さ/共同通信/2016.11.25 - 18:17 は、  <厚生労働省は25日、インフルエンザの今シーズンの全国的な流行が始まったと発表した。1999年の調査開始以来、2009年に次ぐ2番目に早い流行入り。今後も患者が増えると予測され、厚労省は流行拡大の防止のため、外出後の手洗いやマスクを着用する「せきエチケット」を呼び掛けた> と報じている。

 <......全国に約5千ある定点医療機関から11月14~20日の1週間に報告されたインフルエンザ患者数が、1医療機関当たり1.38人になり、流行の判断となる1人を上回った。年明けに流行入りした昨シーズンに比べて1カ月半以上早い。  14~20日に医療機関を受診した患者は全国で推定7万人> とある。

 "くも膜下出血" は、緊急措置の治療の後も、"脳梗塞" と並んで、"まひなどの後遺症" が懸念されている。

 今回注目する下記引用サイト記事まひなど後遺症の引き金物質特定 くも膜下出血、岡山大/共同通信/2016.11.24 - 19:32 は、  <くも膜下出血によって生じる、まひなどの後遺症引き金となるタンパク質ラットの実験で特定したと、岡山大の西堀正洋教授(薬理学)らのチームが英科学誌電子版に24日発表した。  人でこのタンパク質が働かないようにできれば、重い後遺症を防ぐ新たな治療法が開発できる可能性があるという> と報じている。

 <......チームによると、くも膜下出血は、脳の血管がこぶのように膨らむ脳動脈瘤が破裂して起き、強い頭痛と意識障害などを来す。破裂後脳動脈が一定の範囲で継続して収縮する「遅発性脳血管攣縮」が発生してその部位の血流が低下するため、まひや言語障害などの重い後遺症が生じる> とある。

 実施した医療行為に "ミス" があったというケースに加えて、必要とされた医療行為の無かったことが "ミス" にあたるというケースも、"医療事故" と見なされる。

 ◆ 参照 当誌過去の "医療事故" 関連記事

  <"医療事故" は、残念ながら後を絶たない。 なお、そんな現状で問題となっているのが、"事故の経緯と責任の所在" であり、さらに、それらがどのように調査されるのか? されたのか? という点以外ではない。......> ( "医療事故調査"の25% 外部委員なし!第三者機関は「中立性・客観性確保」を求める!/当誌 2016.11.05

 今回注目する下記引用サイト記事肺がん見落とし、21歳男性死亡 愛知・一宮市立病院、遺族と和解/共同通信/2016.11.24 - 12:39 は、  <愛知県一宮市の市立市民病院は24日、悪性腫瘍の肺転移を調べる精査を怠り、2013年に当時21歳の男性患者が肺がんで死亡したと明らかにした。市は医療ミスを認め、男性の両親に約2400万円の損害賠償金を支払うことで和解した> と報じている。

 <......病院事務局によると、男性は03年、12歳の時に県内の病院で皮膚がんの切除手術を行った。その後、市民病院の定期検査で09年と10年に肺に影が見つかったが、がん検出のための検査で異常がないと判断し、定期的な受診を求めなかった> とある。

 引きこもり」という認知行動現象が注目され、警戒されつつも、その "対策" が "認知行動療法" の視点からこのようにアプローチされたのは初めてであり驚き以外ではない。

 今回注目する下記引用サイト記事「引きこもり」治療に光!? 不安な行動は脳内神経の特定タンパク質が原因...京大などのチームがマウス実験で解明/産経 WEST/2016.11.23 - 10:35 は、  <集団から隔離し、1匹だけで飼育されたマウスが不安な行動を示すのは、脳内神経にある特定のタンパク質が原因だとマウスの動物実験で分かったと、京都大大学院医学研究科の成宮周教授(薬理学)らの研究チームが22日(現地時間)、米科学誌「セル・リポーツ」電子版で発表した> と報じている。

 <......チームによると、人間も社会から隔離された場合マウスと同じような脳内神経の状態に陥ることが推測される人間でも同じタンパク質の影響が確認できれば、引きこもりに対する認知行動療法の開発などに役立つ可能性がある。  実験では、集団から約6週間隔離されたマウスを使用。床から50センチの高さにあり、壁のある道と、ない道が交差する「十字迷路」での行動を観察した。  その結果、通常マウスは壁のある道とない道を盛んに行き来したが、隔離したマウス壁のある道にとどまる時間が長く、壁のない道を歩こうとしなかった。不安が強かったとみられる。  一方、隔離マウスで、脳内神経にあるタンパク質「mDia(エムディア)」を欠損させると、通常マウスと同じような行動を取るようになったこのタンパク質が不安行動に関与していると判断した。  チームのメンバーで長崎大創薬研究教育センターの出口雄一特任准教授(神経科学)は「将来的に不安を低減する認知行動療法などに役立つことが期待される」と話している> とある。

 「アルツハイマー型」認知症の罹患者は増加の一途を辿っている一方、症状の進行を遅らせる "抗認知症薬" はあっても、より効果的な治療薬が乏しいというのが、厳しい現状のようである。

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー 薬" 関連記事

 (1) 血管の壁越え脳に薬剤!「J―Brain Cargo(Jブレインカーゴ)」!神経疾患に応用期待!/当誌 2016.11.21

 (2) 「アルツハイマー型」認知症!"進行遅らせる"一方、"副作用が出る"場合もある治療薬!/当誌 2016.11.02

 (3) "認知症"治療・予防薬、新薬の登場は?早くて2020年ごろと想定されるも簡単ではない!/当誌 2016.02.03


 今回注目する下記引用サイト記事<東北大>アルツハイマー 脳の糖尿病説実証/河北新報 ONLINE NEWS/2016.11.22 は、  <東北大大学院薬学研究科の福永浩司教授(神経薬理学)らの研究グループは、アルツハイマー型認知症に効く最新治療薬「メマンチン」の、これまで知られていなかった働きを解明したと発表した。アルツハイマー病は脳で起きる糖尿病ではないか」とする仮説を実証する成果だという> と報じている。

 <......研究グループは、マウスの脳に電気刺激を与える実験で、細胞からカリウムの排出を抑制する働きがメマンチンにあることを突き止めた。
 脳神経細胞でカリウムの排出が滞ると、その作用で細胞がカルシウムを取り入れ始める。流入したカルシウムが細胞内の記憶分子を活性化させ、記憶を改善させるという。
 メマンチンはこれまで、脳神経細胞の過剰興奮を抑えることでアルツハイマー病に効果があると考えられてきた
 また、糖尿病のマウスにメマンチンを投与した結果、高血糖状態が改善した。膵臓(すいぞう)の細胞でもカリウムの排出を抑制、カルシウムが流入してインスリンの分泌が活性化したとみられる
 実験を主導した森口茂樹講師(神経薬理学)は「仮説が実証されたことで新しい治療薬の開発が期待できる」と話す
> とある。

 "キラーT細胞を使ったがんの治療法" はかねてより注目されてきた。 <ヒトの免疫細胞の一種「(キラー)T細胞」を一度、人工多能性幹細胞(iPS細胞)にした上で、これらを再生/増殖して再び患者の体に戻してがん治療に役立てようとするアプローチ> である。

 ◆ 参照 当誌過去の "キラーT細胞" 関連記事

  <......キラーT細胞を使ったがんの治療法は国内外で研究されているが、細胞ごとに攻撃する相手が異なるほか、培養して増やすのが難しいなどの課題があった。  京大再生医科学研究所の河本宏教授らは、キラーT細胞iPS細胞に変えても、元のキラーT細胞が持っていた攻撃する相手の記憶は残る点に着目。特定のがん細胞を攻撃するキラーT細胞を、無限に増殖できるiPS細胞に変化させて大量に増やし、患者の体に戻せば、がん細胞を効果的に攻撃できると考えた......> ( "血液のがん 白血病"をiPS細胞を使って治療する研究!京大など、新年度から本格化!/当誌 2016.01.13


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞 がん殺傷免疫細胞を作製成功/毎日新聞/2016.11.22 - 02:00 は、  <京都大ウイルス・再生医科学研究所の河本宏教授(免疫学)らのグループは、ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)から、がん細胞を殺傷する免疫細胞「キラーT細胞」を作製することに成功し、血液のがんである白血病への治療効果をマウスで確認したと発表した。これまでの方法に比べ、高品質のキラーT細胞を効率良く増やすことができるといい、実用化を目指す。22日に米医学誌「キャンサー・リサーチ」(電子版)に掲載された> と報じている。

 <......キラーT細胞には、がん化した細胞だけを認識して破壊する性質があり、患者に投与すると、がん治療に有効であることが確認されているこれまでは、患者の体内にあるキラーT細胞体外で培養して患者に戻す方法があったが、なかなか増えないうえ、長期間培養すると細胞が疲弊して使えないこともあった。  このため、さまざまな細胞や組織に変化するうえ増殖する能力があるiPS細胞に着目。健康な人の血液から採取したキラーT細胞をiPS細胞に変え、これを基にキラーT細胞を再び作ったところ、元のキラーT細胞よりも増殖能力があることが判明した。  グループによると、この「再生キラーT細胞」は、試験管での実験で元のキラーT細胞と同等の能力を発揮マウスを使った実験でも治療効果が確認でき、体内の正常な細胞を過って攻撃することもなかったという。  グループは今後、他人から作ったiPS細胞を患者が利用する「他家(たか)移植」への応用を目指す【宮川佐知子】> とある。

 "神経障害性疼痛" の、"その痛み" は、筆舌に尽くし難いほどだと言われている。 なお、現在、<日本の患者は600万人以上と推定> されている。

 今回注目する下記引用サイト記事痛み増幅たんぱく質を特定...「人類史上最悪の痛み」神経障害性疼痛治療に期待/yomiDr. ヨミドクター/2016.11.18 は、  <手足などに慢性的な痛みが起きる「神経障害性 疼痛 」で、痛みを増幅させるたんぱく質を、大阪大の山下俊英教授(神経科学)らのチームが発見した。  新たな治療薬の開発が期待できるという。論文が18日、米国科学誌(電子版)に掲載される> と報じている。

 <......神経障害性疼痛は、糖尿病や脳卒中などが原因で起きる難治性の病気日本の患者は600万人以上と推定され、重症の場合、体に軽く触れただけで激痛が走ることもあるが、有効な治療薬はなかった。  チームは、脳に痛みを伝達する脊髄内で、「ネトリン4」というたんぱく質が作られていることを発見。疼痛を発症したラットの遺伝子を操作し、ネトリン4が作られる量を減らしたところ痛みを感じにくくなり、このたんぱく質が痛みを増幅させていると結論づけた。  山下教授は「ネトリン4の働きを抑える物質が治療薬の候補となる可能性がある」と話している。北海道大遺伝子病制御研究所の村上正晃所長は「疼痛は発症の原因となる病気が様々で、患者の症状にも差がある。全ての疼痛でネトリン4が関与しているか見極めも必要だ」と話した> とある。

 脳の血流には "特殊な機能" としての、"血液脳関門" という仕組みがある。( 末尾の◆ 参照記事 ) 脳細胞に害を及ぼす可能性のある物質にフィルターをかけて滲入を防ごうとする仕組みである。
 ただ、特殊な治療にあっては、この仕組みを不都合だとすることもあるようだ。


 今回注目する下記引用サイト記事血管の壁越え脳に薬剤 神経疾患に応用期待/共同通信/2016.11.19 - 07:11 は、  <血液中の物質が脳に行かないよう遮る血管の壁を越え、中枢神経に薬剤を届ける技術を、兵庫県芦屋市の医薬品メーカー「JCRファーマ」が開発した。アルツハイマー病などさまざまな脳の神経疾患の治療薬に応用できる可能性があるという> と報じている。

 <......新技術は「J―Brain Cargo(Jブレインカーゴ)」と名付けた。同社は、この技術を使い、特定の酵素が欠けているため細胞内の廃棄物を処理できず神経症状などを起こす難病ムコ多糖症2型」の治療薬を作った。2017年3月にも臨床試験を始める予定> とある。

 寒い季節の到来で、"入浴" は至福のひと時であるとともに、高齢者にとっては、"リスクと背中合わせ" のイベントにもなりかねない......。

 今回注目する下記引用サイト記事寒い日の入浴に注意 脱衣所暖め長湯避けて/大分合同新聞/2016.11.18 は、  < 寒い季節を迎え、入浴中に突然死するケースが増え始めている。県内では昨年、入浴中に173人が亡くなり、冬場に集中していた。急激な温度変化で血圧が大きく変動し、心筋梗塞を引き起こすなど、高齢者が「ヒートショック」で死亡したとみられる事故も多いという。県や県警は「これから寒さが本格化する。十分に注意して」と呼び掛けている> と報じている。

 < ......県警の調べでは昨年の入浴中の死者は、2月と3月が最も多く、それぞれ27人。1月の26人、12月の20人と続いた。年齢別では80代以上は90人、70代は53人、60代は20人だった。  死因心筋梗塞や狭心症など、心臓や心臓周辺の血管に異常がみられる虚血性心疾患が72人。水死が70人、くも膜下出血など脳疾患が3人。水死は入浴時に何らかの症状を引き起こし、気を失っていたと考えられるケースも多いという。  今年は10月末までに138人が亡くなっており、1月には34人、2月には32人が死亡した。県警捜査1課は「急激に冷え込んだ日に起こることが多い」と指摘する。  県によると、全国では年間1万4千人が入浴中に亡くなっていると推測され、原因の多くはヒートショックの可能性がある。急にお湯に漬かると血管が広がるため血圧は下がり、逆に、低温になると熱を奪われまいと血管が縮んで血圧は上がるという。「特に高齢者は体温や血圧を維持する生理機能が低下しているため、注意が必要」と県健康づくり支援課。  風呂場での急死防止策として ▽ 脱衣所や浴室内を事前に暖める ▽ 掛け湯をしてゆっくり漬かる ▽ ぬるめの湯に入り、長湯を避ける ▽ 食事直後や飲酒後の入浴を避ける ― ことなどを挙げる。  医師でもある藤内修二課長は「浴室だけでなく、居間と温度差の大きいトイレなどでもヒートショックが起こる可能性はある。自宅内の温度差をなるべく小さくするよう心掛けてほしい」と話している> とある。

 "周辺的情報"(?) ばかりが喧伝されてきたかにも思われる "がんの新しい免疫治療薬「オプジーボ」" である。 だが、漸く、"実質的情報" が伝わって来たかの観がある。

 ◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ" 関連記事

 (1) "頭頸部がん"の治療薬として、"オプジーボ"(小野薬)の適用拡大が承認、米国で!/当誌 2016.11.16

 (2) "血液がん"にも"オプジーボ"適用拡大!既に、悪性黒色腫/非小細胞肺がん/腎細胞がん!/当誌 2016.11.13

 今回注目する下記引用サイト記事オプジーボで効果ある患者、特定の免疫細胞が増加...治療効果予測に応用期待/yomiDr. ヨミドクター/2016.11.17 は、  <がんの新しい免疫治療薬「オプジーボ」が効く皮膚がんの患者は、「9型ヘルパーT(Th9)細胞」と呼ばれる血液中の免疫細胞が増え、がんへの攻撃力を高めることがわかったと、京都大の大塚篤司助教(皮膚科学)らのチームが発表した。  将来的には、血液検査で、治療効果を予測できる可能性があるという。国際科学誌に論文が掲載された> と報じている。

 <......大塚助教によると、オプジーボ皮膚がんの一種、悪性黒色腫(メラノーマ)の患者で、約3割には治療効果があり約7割には効果がないとされるが、その違いが生じる仕組みがわかっていなかった。国内で、メラノーマは年間で10万人当たり1~2人が発症するとされる。チームは、メラノーマの患者46人オプジーボを投与し、それぞれの血液を調査。その結果、腫瘍縮小などの治療効果のあった18人は、Th9細胞の数が治療前の約3倍に増加した。一方、効果のなかった28人では変化はなかったTh9細胞自体は、がんを攻撃しないが、この細胞から分泌されるたんぱく質が、がんを攻撃する免疫細胞を活性化させるという> とある。

 "遺伝子操作" でにわかに注目を集め始めている "ゲノム編集" である。 ただ、将来の治療への応用が期待されてはいるものの、これまで、"人体への応用" は始まっていなかった

 ◆ 参照 当誌過去の "ゲノム編集" 関連記事

 (1) <政府の生命倫理専門調査会は22日、遺伝子を効率的に改変できる「ゲノム編集」で人の受精卵を操作する基礎研究は容認できるとの考え方をまとめた。ただし、受精卵の遺伝子異常を修正して子宮に戻すような臨床利用は現時点で認められないとした......> ( 政府生命倫理専門調査会、"ゲノム編集"での人の受精卵改変を容認!基礎研究のみ/当誌 2016.04.24

 (2) <......ゲノム編集は従来の遺伝子組み換え法よりも、はるかに効率よく遺伝子を変えられるのが特徴だ。ただ受精卵に行うと、改変した遺伝子が次世代に受け継がれる可能性があり、倫理的な問題が指摘されている> ( "ゲノム編集"でヒト受精卵の遺伝子を改変、2例目!中国のチーム!倫理的問題が指摘!/当誌 2016.04.11


 今回注目する下記引用サイト記事「ゲノム編集」初の人体応用 中国で肺がん患者に/日本経済新聞/2016.11.16 - 10:24 は、  <【ワシントン=川合智之】 英科学誌ネイチャー(電子版)は15日、中国・四川大学の研究グループが生物の遺伝子を自在に改変する「ゲノム編集」技術を初めて人間の患者に適用したと報じた。ゲノム編集は将来の治療への応用が期待されるが、人体への応用は始まっていなかった> と報じている。

 <......研究グループは10月28日に実施した臨床試験で、肺がん患者の血液から細胞を取り出し、免疫反応をつかさどる遺伝子を「クリスパー・キャス9」と呼ぶゲノム編集技術で操作。がん細胞を攻撃するように改変し、患者に戻した経過は順調で、近く2回目の治療を実施するという。  病院の生命倫理委員会の承認を得て実施したとしている。研究グループは計10人に対し同様の試験をする計画で、6カ月間経過を観察して安全性を確かめる。  ゲノム編集は従来の遺伝子組み換えと比べ、狙った遺伝子を格段に高い精度で操作できる。米国では来年早々にもペンシルベニア大が臨床試験を計画している。一方、昨年4月には中国の別の研究チームがヒト受精卵でゲノム編集を実施したと発表、子供に副作用が遺伝する生命倫理上の問題があると論争になった> とある。

 回復の見込みがない終末期に該当する患者> に対する <延命治療> の "是非の問題" が注目を集めている。 その内のひとつのケースには、<死期が迫った状態で救急搬送された患者> というシビアな場合もある。

 今回注目する下記引用サイト記事救急搬送患者の延命中止36% 「終末期」で医師提案/共同通信/2016.11.15 - 09:37 は、  <死期が迫った状態で救急搬送された患者について、日本救急医学会が過去5年半の間に医師から報告された159件を調べたところ、医師側が患者の家族に延命治療の中止を提案したケース36%に当たる57件に上ることが15日、分かった> と報じている。

 <......いずれも複数の医師らによる医療チームが、回復の見込みがない終末期に該当する患者かどうか判断した上で延命中止を提案しており、57件のうち48件(84%)でチームの中止方針と家族の意向が一致した。残り9件では家族の意向は中止ではなかったが、積極的な回復治療は求めなかった。最終的な処置は57件の大半で医師側の提案通りになったという> とある。

 相変わらず注目度の高い "がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」" である。 ここに来て、他のがんへの "適用拡大" が推進されている、というのだが......。

 ◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ 適用拡大" 関連記事

  <......オプジーボは一部の患者に優れた効果が期待されるが高額な新薬。まず皮膚がんの悪性黒色腫で認められ、患者数の多い非小細胞肺がん腎細胞がんと適用が拡大してきた。  新たに認められるのは悪性リンパ腫のうち「古典的ホジキンリンパ腫」で、患者は1600~1800人程度と見込まれている> ( "血液がん"にも"オプジーボ"適用拡大!既に、悪性黒色腫/非小細胞肺がん/腎細胞がん!/当誌 2016.11.13


 今回注目する下記引用サイト記事小野薬、頭頸部がん治療薬としてオプジーボ承認 米国で/日本経済新聞/2016.11.14 - 16:58 は、  <小野薬品工業(4528)は14日、がん治療薬のオプジーボについて、米国で頭頸部がんの治療薬として米食品医薬品局(FDA)から承認を受けたと発表した。米国では悪性黒色腫(メラノーマ)などに続き5種類目のがんの治療薬として認められたことになる。共同開発した米製薬大手ブリストル・マイヤーズが販売し、小野薬はロイヤルティー収入を得る。〔日経QUICKニュース(NQN)〕> と報じている。

 高齢化が進む各国は、"認知症" 患者数が後戻りできないかたちで増大し続けている。
 日本でも、驚くべき数値、"認知症患者500万人(2014年時点)" ( 認知症患者500万人、「社会費用」年14.5兆円に/yomiDr. ヨミドク/2015.05.29 )という概算値が報じられている。


 今回注目する下記引用サイト記事独、認知症臨床試験を容易に 法改正、高齢化の進展受け/共同通信/2016.11.12 - 09:52 は、<ドイツの例であり、日本よりもまだ小規模な現状> であるが、  <【ベルリン共同】 ドイツ連邦議会(下院)は11日、認知症治療の研究を促進するため、患者に対する臨床試験を容易にする法改正案を可決した。これまで試験対象の患者本人の治療に役立たなければ認められていなかった投薬試験が、患者が判断力を有していた時期に同意していれば可能になる> と報じている。

 <......連邦参議院(上院)の承認は必要ないため、法改正は成立。2018年までに施行する。  高齢化が進むドイツの認知症患者は150万~160万人に上るとされる。治療方法の研究が大きな課題となっており、グレーエ保健相は「臨床試験は速やかに新薬を確保するために不可欠だ」と強調した> とある。

 今、"iPS細胞" 技術の応用で、"難病" のしくみ解明のみならず、これまで未解明のままにされてきた病気の "発症過程" などが解き明かされつつつつある。 ここから、治療のための "創薬" 開発に向けた突破口が切り拓かれることとなる。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 しくみ解明" 関連記事

  <"iPS細胞" 技術の応用は、"再生医療" 分野のみならず、"難病" のしくみ解明研究や、難病向け治療薬研究と "創薬" の研究 に貢献していることは、......> ( 患者の細胞由来"iPS細胞"を使い、難病"脊髄小脳変性症"解明と新薬開発に迫る!(理研)/当誌 2016.11.03


 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞から内耳細胞作製、難聴発症の経過再現...治療に期待/yomiDr. ヨミドクター/2016.11.11 は、  <遺伝子を変異させて難聴にしたマウスのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から内耳細胞を作製し、難聴を発症する様子を体外で再現したと、順天堂大学の神谷和作准教授らのチームが発表した> と報じている。

 <......同じタイプの難聴の患者は日本でも3万人以上いるとされ、治療薬の開発や正常な細胞を移植する再生医療につながると期待される。論文は11日、国際幹細胞学会誌に掲載される。  このタイプの難聴は、GJB2という遺伝子に変異があり、音の振動を神経に伝える内耳の細胞間のつながりが壊れている。遺伝性難聴の半数以上を占める。根本的な治療法はなく、補聴器や人工内耳で聴力を補うだけだった。  研究チームは、マウスのiPS細胞から内耳細胞を作製する手法を開発GJB2が働かないようにしたマウスのiPS細胞から作製した内耳細胞では、細胞同士をつなぐたんぱく質が次第に壊れ、難聴を発症していく様子を再現できた。  神谷准教授は「難聴を再現した細胞を使って、細胞間のつながりを修復する薬を開発できれば、根本的な治療につながる」と話す> とある。

 "がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」" による "治療適用対象の拡大(可能性)" に関しては、昨日も当誌で注目したばかりだ。"オプジーボ"!難治性の"皮膚血管肉腫(CAS)"への効果の可能性を確認!(京大チーム)/当誌 2016.11.12
 また、"保険適用" の拡大に関しても、度重ねて推進されてきたのは周知の事実だ。

 ◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ 適用拡大" 関連記事

 (1) "オプジーボ"!難治性の"皮膚血管肉腫(CAS)"への効果の可能性を確認!(京大チーム)/当誌 2016.11.12

 (2) 米製薬大手BMS、抗がん剤「オプジーボ」治験で幅広い肺がんに効果確認できず! と/当誌 2016.08.08

 (3) <......オプジーボは、優れた効果が期待されるが、極めて高額な新薬。現在、皮膚がんの一種の悪性黒色腫と非小細胞肺がんが保険適用となっている。  新たに認められるのは、手術不能か転移性の腎細胞がんで、年間4500人程度が対象になる見込み。開発元の小野薬品工業(大阪市中央区)は、血液や頭頸部のがんへも適用するよう申請している......> ( 免疫の働き利用の新しい仕組みのがん治療薬「オプジーボ」、"腎細胞がん"に適用拡大!/当誌 2016.08.07


 今回注目する下記引用サイト記事血液がんにも治療薬オプジーボ 悪性リンパ腫に適用拡大/共同通信/2016.11.11 - 20:38 は、新たに付け加わった "保険適用" に関する記事であり、  <極めて高額なため薬価引き下げが検討されているがん治療薬オプジーボ」について、厚生労働省の部会は11日、新たに血液のがんである悪性リンパ腫の一種に対する治療にも使うことを了承した。約1カ月後に正式承認され、保険適用が認められる> と報じている。

 <......オプジーボは一部の患者に優れた効果が期待されるが高額な新薬。まず皮膚がんの悪性黒色腫で認められ、患者数の多い非小細胞肺がん腎細胞がん適用が拡大してきた。  新たに認められるのは悪性リンパ腫のうち「古典的ホジキンリンパ腫」で、患者は1600~1800人程度と見込まれている> とある。

 各方面に話題を提供し続けている "がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」" は、当初、"皮膚がんの一種「メラノーマ」" の治療薬としてスタートしている。 その後、"肺がん" や "腎細胞がん" などにも適用を拡大しているという。

 ◆ 参照 当誌過去の "オプジーボ" 関連記事

 (1) がん免疫薬オプジーボの効き目を採血で判別!「9型ヘルパーT細胞」の量測定!(京大)/当誌 2016.10.25

 (2) がん新薬、副作用とみられる"心筋炎"で1人死亡!また"オプジーボ"による副作用死亡!/当誌 2016.10.21

 (3) 国の設定による"薬価"揺らぐ?高額新薬、欧米は半値以下 がん治療の「オプジーボ」!/当誌 2016.10.08

 (4) 高額な肺がんなどの"がん治療薬オプジーボ"!財務省、臨時に価格引き下げ求める方針!/当誌 2016.10.03

 (5) 米製薬大手BMS、抗がん剤「オプジーボ」治験で幅広い肺がんに効果確認できず! と/当誌 2016.08.08

 (6) 免疫の働き利用の新しい仕組みのがん治療薬「オプジーボ」、"腎細胞がん"に適用拡大!/当誌 2016.08.07


 今回注目する下記引用サイト記事がん治療薬「オプジーボ」 皮膚血管肉腫に効果か 京大チーム/産経 WES/2016.11.10 - 01:00 は、  <がん免疫療法の治療薬「オプジーボ」(一般名・ニボルマブ)が、難治性の肉腫「皮膚血管肉腫(CAS)」の患者に効果がある可能性を確認したと、京都大大学院医学研究科の大塚篤司・院内講師らの研究チームが10日付の国際科学誌に発表した> と報じている。

 <......CASは高齢者の顔や頭部に発症する悪性腫瘍。研究チームによると、手術や抗がん剤、放射線の治療方法があるが、病気発見から5年後の生存率は約1割と低い難病とされている。  今回の研究では、国内9施設にいるCAS患者106人を調査。腫瘍細胞にタンパク質「PD-L1」が発現しつつ、腫瘍の周りにある免疫細胞にタンパク質「PD-1」も発現している患者は、他の患者に比べ、寿命が長かった。  PD-L1とPD-1が結合すると免疫細胞の働きが低下するが、オプジーボこの結合を阻害して免疫を活発化し、腫瘍への攻撃力を高める働きがある> とある。

 "移植手術" で、先ず第一に懸念されるのは、何と言っても "拒絶反応" であろう。 他人の体の臓器が移植されるならば、この "侵入者(?)" への "拒絶反応" が避けられず、これを抑制するためには薬剤投与が不可欠となる。

 今回注目する下記引用サイト記事自己体内作製血管で心臓病治療 2歳児、京都府立医大が初/共同通信/2016.11.09 - 19:03 は、  <重い心臓病の2歳女児の体内で本人の組織を利用して作った血管をいったん取り出し、患部に移植する治療に世界で初めて成功したと、京都府立医科大の山岸正明教授のチームが9日発表した。現在4歳で、退院し北九州市に住んでいる。術後約1年半がたち、経過良好と確認でき、記者会見した> と報じている。

 <......チームは「自分の組織なので拒絶反応の懸念がなく、患者の成長に伴い血管も成長する可能性が高い。安全、簡便で経済的な手法」としている。  女児は肺動脈の欠損のほか、心室の壁に穴が開いたり、心臓の血管が足りなかったりする三つの心臓病を患い、酸素吸入が必要な状態だった> とある。

 開発当初に治療対象とされていたがん以外のがんにも "治療効果あり" と確認されるに至る "抗がん剤" は、これまでにもあった。 また、こうしたケースを見出すために、"遺伝子情報ネットワーク" が活用されることも一般化しつつあるようだ。

 今回注目する下記引用サイト記事分子標的薬、一部肺がんに有効/yomiDr. ヨミドクター/2016.11.09 は、  <国立がん研究センターは8日、まれな遺伝子の異常で起こる肺がん患者に対し、がん細胞を狙い撃つ分子標的薬の一種「バンデタニブ」を投与する臨床試験(治験)を行い、治療の有効性を初めて確認したと発表した。バンデタニブ甲状腺がんなどに使われている薬で、こうした肺がん治療についても今後、国に承認申請される見通しだ> と報じている。

 <......同センターは、全国のがん専門医療機関が、がん患者の遺伝子情報を集めて一元化したネットワークを活用RETという遺伝子の異常が原因とみられる発生頻度が低いタイプの肺がん患者34人を特定した。このうち19人にバンデタニブを投与した結果、9人で大幅に腫瘍が縮小するなど、薬の有効性が確認された> とある。

 "がん治療薬" を含めて、"がんの治療技術" の進展は目覚ましい。 と同時に、言わば "副次的" な位置づけであったかもしれない "緩和ケア" などが、"末期がん患者向け" と言った "限定枠" を超えて、広く普及し始めている現状も注目される点であろう。 その背後には、"がん治療" をめぐる環境の大きな変化が控えている。

 ◆ 参照 当誌過去の "緩和ケア" 関連記事

 (1) 厚労省指定の"がん診療連携拠点病院"、7割近くで"緩和ケア"の体制整備が不十分!/当誌 2016.09.29

 (2) "末期がん患者のケア"が不十分!専門病院以外の"総合病院の一般病棟"での看取り 51%!/当誌 2016.07.13

 (3) 末期のがん患者が在宅医療を選んでも寿命が縮む可能性は低いことを示す結果 (筑波大)/当誌 2014.00.00

 (4) 「クオリティー・オブ・デス(QOD、死の質)」指標/緩和ケア、1位は英国、日本は14位!/当誌 2015.10.20

 (5) "家に帰れるのは死ぬ数日前!"という切な過ぎる現状!緩和医療・在宅医療はいつ実現?!/当誌 2015.08.27


 今回注目する下記引用サイト記事がん「支持療法」に関心高まる 治療の副作用を軽減 専門部署開設や学会も/47NEWS - 医療新世紀/2016.11.01 は、  <医療の進歩で、がんとともに生きる年数が長くなってきたのを受け、治療に伴う副作用合併症などのつらさを軽減して患者の生活を支える「支持療法」に関心が高まってきた支持療法に特化した部署を置く医療機関が登場したほか、専門の学会も発足。国も普及に力を入れる方針で、今後、取り組みの広がりが期待される> と報じている。

 <......▽ 見えにくい悩み  静岡県立静岡がんセンター は今年8月、計16床の個室を備えた「支持療法センター」を開設した。  専任の看護師らが1日70人前後の患者に対応。治療に伴う貧血や吐き気、食欲不振といった副作用やがんの合併症に対し、点滴などをしたり、自宅での対処法や生活の工夫を伝えたりしている。  なぜ支持療法の専門部署が必要になったのか。鶴田清子副院長は「ここ数年目立ってきた、がん医療を巡る変化が背景にあります」と説明する。  まず、がん患者の入院期間は国の方針もあってどんどん短縮しており、抗がん剤治療も大半が外来で行われる。患者と接する時間が長い入院診療と違い、少人数の医師と看護師で多くの患者を診る外来では、特に検査数値に表れないような副作用や悩みは、患者が訴えない限りつかみにくい。  一方、支持療法センターで専任看護師が患者と継続して関わるようになった結果、主治医に訴えなかった症状を「実は...」と相談する人が増え、副作用が重くなる前に先手を打つ形の対応もできるようになったという。  ▽ 生活優先で効果  進行がん抗がん剤治療を受けていた50代の女性は、腹部に水がたまりやすくなっていた。従来は、まず治療を行い、腹水がたまったらその都度対応していたため、症状で治療を延期せざるを得ない場合もあった。しかし支持療法センターでは、腹水を抜き、女性が快適に生活できる時間を増やすことを優先した。すると体調が安定し治療もスムーズに続けることができた。  がん医療を巡る変化の中には、薬自体の進歩がもたらしたとみられるものもある。  静岡がんセンターの研究班が実施した患者調査によると、患者が抱える「身体の苦痛」の原因に薬物療法が占める割合は、2003年には19%だったが13年は44%に増えた。この間「分子標的薬」と呼ばれる新タイプの抗がん剤が普及し、効果は高い半面、従来なかったような厳しい副作用が現れる場合があることが明らかになっている。こうしたことを受けて国は、15年12月に公表した「がん対策加速化プラン」の中に「支持療法の開発と普及」を進めることを盛り込んだ▽ 予想上回る参加  副作用のつらさに学術面から対処しようと昨年、抗がん剤治療に詳しい専門医らが中心となって日本がんサポーティブケア学会を発足させた。今年9月には副作用を制するものはがん治療を制する」をテーマに初の学術集会を東京で開催、約500人が参加した。  会長を務めた相羽恵介・東京慈恵会医大教授(腫瘍・血液内科)は「治療の効果に注目が集まりがちだが、現実に副作用で困っている患者さんは多く、現場の医療者の意識や関心の高まりが予想以上の参加につながった。支持療法の研究は欧米より大幅に遅れているが、まずは情報共有を進めていきたい」と話す。  全国がん患者団体連合会の天野慎介理事長は「医療者は一般に、命に関わるような副作用には注意するが、体のだるさや手足のしびれといった、命の危険はなくとも患者の生活の質を大きく低下させる副作用には関心が薄い傾向がある。患者のつらさに積極的に対処しようとの機運の高まりは歓迎すべきで、広がりを期待する」と話している。 (共同通信 吉本明美)> とある。

 がん細胞の死滅 を目指す薬剤(抗がん剤)などによる攻撃が奏功するのは、"細胞分裂" 時だと考えられている。 そこで、この時点で、"細胞分裂" 自体を "失敗させる!?" ことが可能であれば、"がん細胞死" が導き出される......。
 昨日の注目記事とも関連を持つが、"細胞死/アポトーシス" に関する研究を梃子にしつつ、新たながん治療薬開発を進めるというアプローチが注目されている。


 ◆ 参照 当誌過去の "" 関連記事

 (1) <老化やけがなどによるものとは違う、細胞の新たな死に方を見つけたと、大阪府立成人病センター研究所の辻本賀英所長のチームが英科学誌電子版に4日発表した。  この新たな細胞死を制御する遺伝子も特定しており、死に導く仕組みを利用することで、がん細胞を死滅させる薬剤の開発が期待されるという......> ( "がん細胞死滅"の薬剤開発につながるとの期待!「細胞の新たな死に方」を見つける!/当誌 2016.11.07

 (2) ヒトの血液の中から"がん細胞の増殖を抑制する抗体(抗RPL29抗体)"を発見! 岡山大学/当誌 2014.09.28

 (3) "正常な老化過程における細胞死"について、ハエの嗅覚神経細胞老化で究明(東京大学)!/当誌 2014.07.00

 (4) 新たな"がん"治療法開発につながるか!? "細胞老化"のメカニズム解明/援用(名市立大)!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事遺伝子伝達の鍵、解明 がん細胞死滅に道 大阪大研究チーム/産経 WEST/2016.11.05 - 22:51 は、  <細胞分裂の際、遺伝情報を伝える役割を担う染色体の中央のくびれ部分セントロメア」が、形作られる仕組みを解明したと、大阪大の深川竜郎教授(分子生物学)らのチームが英科学誌電子版に発表した。  セントロメアが形成されないと細胞は死ぬため、がん細胞死滅させる新たな薬剤を作るのに役立つという> と報じている。

 <......チームによると、セントロメア細胞が分裂する際、紡錘糸が結合し、染色体を均等に分けることで、新しい細胞に遺伝子を伝える。米国などではセントロメアに着目した抗がん剤開発が進んでいるが、セントロメアがどのようにできるのかは不明だった。  チームは、染色体上や細胞核の中にあるタンパク質RbAp48に注目。人やニワトリの細胞を使った実験で、RbAp48が、セントロメアにある別のタンパク質の複合体に対し、特定の機能を持たせるための働き掛けしないようにすると、セントロメアが作られず細胞が死ぬことを突き止めた。  チームはRbAp48働きを調節できれば、がん細胞だけを効率的に死滅させられる可能性があるとみている> とある。

 先ず、「細胞の新たな死に方」 の発見、細胞が死滅するあり方の新しいタイプの発見 が、どのような意味(価値)を持つのか、について一応目を向けておく必要がありそうだ。
 言わずもがな、その死滅に関心が向けられるのは "がん細胞" の死である。 薬剤やその他の働きかけ(制御)によって、"がん細胞" をねらい通り死に導くためには、がん細胞、あるいは細胞一般の死に方」の全容が解明されていなければならない。 がん細胞 とともに 正常細胞 までもが "死滅" するような "副作用!" は、絶対に回避されなければならないからである。


 今回注目する下記引用サイト記事「細胞の新たな死に方」見つける がん細胞死滅の薬剤開発に期待/共同通信/2016.11.04 - 21:33 は、  <老化やけがなどによるものとは違う、細胞の新たな死に方を見つけたと、大阪府立成人病センター研究所の辻本賀英所長のチームが英科学誌電子版に4日発表した。  この新たな細胞死を制御する遺伝子も特定しており、死に導く仕組みを利用することで、がん細胞を死滅させる薬剤の開発が期待されるという> と報じている。

 <......チームによると、細胞死の一つネクローシスは、壊死で、偶発的に起きるため、生体の制御システムが関わらないとされてきた。  チームは生体内のネクローシスを可視化する方法を開発しマウスの胎児を観察。特定遺伝子により制御できるネクローシスを見つけたとして、新タイプの細胞死と判断した> とある。

 かねてより、"喫煙(受動喫煙を含む)" と "がん発症の危険性" については、十分過ぎるほどに指摘され続けてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "たばこ" 関連記事

 (1) <......国立がん研究センターは、他人のたばこの煙を吸い込む受動喫煙による肺がんのリスクは「確実」であることを改めて強調する見解を9月下旬に発表......> ( "受動喫煙の害"(=肺がんになるリスク)を再度強調! がんセンターがJTに反論!/当誌 2016.10.26

 (2) <国立がん研究センター(東京)は30日、多数の日本人を対象とした複数の研究を統合的に解析したところ、他人のたばこの煙を吸い込む「受動喫煙」で肺がんになるリスクは、受動喫煙しない場合に比べて約1.3倍となり、危険性が明確になったと発表した......> ( "受動喫煙"で肺がん 1.3倍! 危険性「確実」に格上げ!対策急務!(がん研究センター)/当誌 2016.09.01


 今回注目する下記引用サイト記事喫煙で遺伝子に多数の変異発生 肺や喉、がん危険性高める/共同通信/2016.11.04 - 05:06 は、 "喫煙(受動喫煙を含む)" と "がん発症の危険性" との因果関係に、さらに一歩踏み込んだ視点、つまり "遺伝子変異" の視点から、"がん発症の各部位" を対象にして研究結果を報じている。  <たばこを吸う本数が多いほどDNAが傷つきやすく、1日1箱を1年間吸い続けると肺の細胞では遺伝子に150個の変異が生じるとの研究結果を、国立がん研究センターなどの国際チームが4日付の米科学誌サイエンスに発表した> と。

 <......変異の数は肺が最も多く、喉、口と続いた遺伝子の変異はがん発症の危険性を高めるとされ、たばこの影響を部位ごとに詳細に解析したのは初めて禁煙の重要性を改めて示した。  センターの柴田龍弘分野長は「変異が起きる仕組みを解明できれば、がんの予防や治療に役立つ」と話している> とある。

 "医療事故" は、残念ながら後を絶たない。 なお、そんな現状で問題となっているのが、"事故の経緯と責任の所在" であり、さらに、それらがどのように調査されるのか? されたのか? という点以外ではない。

 ◆ 参照 当誌過去の "医療事故" 関連記事

 (1) がん新薬、副作用とみられる"心筋炎"で1人死亡!また"オプジーボ"による副作用死亡!/当誌 2016.10.21

 (2) "がん治療の副作用(急性腎不全)で死亡"! 遺族が弘前大医学部付属病院を提訴!/当誌 2016.10.06

 (3) 体内に"医療器具置き忘れ"が原因で、"腸閉塞発症/入院"! (神奈川・茅ケ崎市立病院)/当誌 2016.08.28

 (4) 患者側蚊帳の外!手術中のミス患者に伝えず2リットル大量出血!(千葉県がんセンター)/当誌 2016.07.23

 (5) 「治療ミスで後遺症」(食道がん手術) 1億2000万円賠償!病院側に支払い命令、地裁!/当誌 2016.07.22

 (6) "抗がん剤"事故 228件!血管外漏れや過剰投与! 2010年以降/日本医療機能評価機構調査/当誌 2016.07.02

   ( 以下、多数省略 )


 今回注目する下記引用サイト記事医療事故調査25%外部委員なし 第三者機関「客観性確保を」/共同通信/2016.11.02 - 17:13 は、  <診療に伴う患者の予期せぬ死亡を対象とした医療事故調査制度で、第三者機関の「日本医療安全調査機構」は2日、昨年10月の制度開始から1年間に院内調査の結果報告書が提出された160件のうち、4分の1に当たる40件については調査委員会に外部人材が入っていなかったと公表した> と報じている。

 <......遺族の多くは公平公正な調査を求めており、機構の木村壮介常務理事は記者会見で「外部委員の参加は制度の趣旨を考えると義務に近い原則」と指摘。中立性や客観性の確保に向け、調査委に外部の人材を参加させるよう求めた> とある。

 "iPS細胞" 技術の応用は、"再生医療" 分野のみならず、"難病" のしくみ解明研究や、難病向け治療薬研究と "創薬" の研究 に貢献していることは、以下の ◆ 参照 当誌過去の "患者の細胞" 関連記事 からも了解できる。

 ◆ 参照 当誌過去の "患者の細胞" 関連記事

 (1) "6つの難病"研究、iPS細胞技術で光! 既存薬から候補物質発見! 治験へ(京大と慶大)/当誌 2016.09.27

 (2) 他人に移植しても拒絶反応が起こりにくい人の"iPS細胞"備蓄!東京でも"採血"!(京大)/当誌 2016.07.10

 (3) 病気の患者から作製のiPS細胞と健康な人から作ったiPS細胞との比較研究!病気解明へ!/当誌 2015.09.09

 (4) iPS細胞の医療応用"二つの流れ"!(1)"再生医療"分野、(2)難病向け治療薬研究"創薬"!/当誌 2014.09.21


 今回注目する下記引用サイト記事理研、iPSで小脳の病気再現/共同通信/2016.11.02 - 02:06 は、  <小脳の神経の変化や減少により運動障害などが起きる難病脊髄小脳変性症」の患者の細胞から作製した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使い、同変性症 と同じ異常な神経細胞を作ることに理化学研究所多細胞システム形成研究センター(神戸市)などが成功した> と報じている。

 <......京都大や広島大との共同研究で、成果は1日付の米科学誌電子版に掲載された。  小脳の病気をiPS細胞で再現したのは初めてとしており、センターの六車恵子専門職研究員は「治療薬の候補物質を探すのに役立てたい」と話している> とある。

 従来より、"がん免疫療法" に関しては、まともな医学的見地からの疑念・批判が、知る人ぞ知るかたちで立ち上がっていた。
 「効く、効かない」の評価以前に、極めて "危険!" であるとの指摘。さらにこれに加えて、法外な治療費請求に及ぶなど "詐欺まがい!" (米国など海外ではそう判断されていると聞く) のクリニックさえもあるとして、一線を画す見方をする医師も少なくなかったようだ。


 ◆ 参照 当誌過去の "がん免疫療法" 関連記事

 (1) がん免疫細胞療法の一翼:"樹状細胞ワクチン療法"(WT1抗原利用)を提供!(メディネット)/当誌 2014.04.04

 (2) "がん免疫療法(第4の治療法)"の一種:"がんペプチドワクチン療法"!臨床試験進展中!/当誌 2014.04.03

 今回注目する下記引用サイト記事がん免疫療法で法令違反 厚労省が一時停止命令/日本経済新聞/2016.10.31 - 21:35 は、  <厚生労働省は31日、医療法人社団慈涌会アクティクリニック(東京・港)が実施するがんの免疫療法が、再生医療等安全性確保法に違反しているとして、治療の一時停止と治療に使う細胞の加工製造の停止を命じた。同法に基づく停止命令は初めてという> と報じている。

 <......この治療法は患者の血液を採取し、リンパ球などを活性化して患者の体内に戻す。同法に基づき実施計画を国に提出する必要があり、同クリニックは所定の手続きを取り自由診療で行っていた。  しかし、今年3月に細胞を加工する施設を院内で移動させた際、計画の変更届を出さなかった。また、移した細胞加工施設が安全性基準を満たしておらず、細菌混入の恐れがあると厚労省は判断した。3月以降、毎月のべ100人の患者を治療していたが、副作用などの報告はないという> とある。

 「アルツハイマー型」認知症への治療薬は、"抗認知症薬" と呼ばれるものが各種使われている。 <ただ、これらの治療薬では、症状の進行を完全に止めることはできない。また、薬との相性により、副作用が強く出ることもある> と一般的には考えられている。

 ◆ 参照 当誌過去の "抗認知症薬" 関連記事

 (1) <......認知症の進行を遅らせる「アリセプト」(一般名ドネペジル)などの抗認知症薬には、少量から始めて有効量まで増量する使用規定がある。規定通りに投与すると、患者によっては興奮や歩行障害、飲み込み障害などの副作用が出て介護が困難になると医師らのグループが指摘していた......> ( 厚労省"抗認知症薬"の規定量未満での少量投与を容認し周知することを決定 (6月1日付)/当誌 2016.06.03

 (2) <......「抗認知症薬の適量処方を実現する会」(兵庫県)の代表、長尾和宏医師が、抗認知症薬の副作用とみられる興奮などの症例が約100件集まったとの中間集計結果を発表した......> ( "認知症薬(抗認知症薬)の副作用" 100件!興奮や怒りっぽくなる症状!中間集計結果!/当誌 2014.00.00

 (3) "認知症"治療・予防薬、新薬の登場は?早くて2020年ごろと想定されるも簡単ではない!/当誌 2016.02.03

 (4) <......認知症の進行を遅らせる抗認知症薬を規定の有効量を下回って少量投与した場合、過去3年間で全国の国民健康保険団体連合会(国保連)のうち9県が医療機関からの診療報酬支払い請求を認めない査定をしたことが、共同通信の調査で21日、分かった......> ( 抗認知症薬、処方の審査に地域差!9県で少量投与認めず!少量投与の医師側が不利益!/当誌 2015.11.24


 今回注目する下記引用サイト記事[認知症のはてな](7)アルツハイマー型、進行遅らせる治療薬/yomiDr. ヨミドクター/2016.10.31 は、  <■ 生活の改善・維持、副作用注意  認知症の中で最も多いアルツハイマー型の治療では、4種類の薬が使われる。症状の進行を遅らせて、生活を改善・維持するのに役立つ一方、食欲減退などの副作用が出る場合もあるため、患者の状態に応じて使い分けることが重要だ。 ...... アルツハイマー型認知症は、脳に異常なたんぱく質がたまり、神経細胞が壊れて記憶力の低下などの症状が表れる。国内では、「ガランタミン」を含む4種類の治療薬が販売されている> と概説されている。

 <......どの薬も認知症を完治させることはできないが、一時的に症状を改善させ、進行を遅らせる効果が期待できる。東京大学病院の亀山祐美助教(老年病科)によると、認知機能テストの点数には改善がみられない場合でも、身の回りのことができるようになったり、暮らしのリズムが整ったりして、生活が改善する効果が得られることがあるという。  亀山助教は、「治療薬は、初期のうちから使うと、効果がみえやすい。症状が軽いうちに進行を遅らせることで、家族がふれあったり、介護の態勢を整えたりなどの時間を持てる」という。    ただ、これらの治療薬では、症状の進行を完全に止めることはできない。また、薬との相性により、副作用が強く出ることもある。 ......  4種類の治療薬のうち最初に発売されたのは、1999年の「ドネペジル」(商品名「アリセプト」)だ。その後、10年余りの間はこの1種類しかなかったが、2011年に、「ガランタミン」「リバスチグミン」「メマンチン」の3種類が加わった。薬剤の形態も、錠剤や粉薬、貼り薬などがあり、患者の生活習慣などに応じて、選ぶことができる。くるみクリニック(東京都世田谷区)の西村知香院長は、「2種類を併用することも可能で、治療の選択肢が広がった」と歓迎する。  副作用を抑えるため、4種類とも、少量から服薬を開始し、一定期間内に1・7~4倍まで増やすよう、定められている。だが中には、規定量まで増やすと、興奮や歩行障害などの副作用が強く表れる場合があるとの指摘もある。  昨年9月、高齢者医療に携わる医師らが一般社団法人「抗認知症薬の適量処方を実現する会」を設立した。副作用の実態調査を行い、症例をネットで公開している。同会は、規定量より少ない投薬を保険診療で認めるよう求めており、厚生労働省は今年6月、規定量未満の投薬については、保険適用すべきかどうかを症例ごとに判断するようにとの通知を出した。 ......(飯田祐子)> とある。

 京都大学iPS細胞研究所、理化学研究所などが、再生医療向けをねらいとした "備蓄用iPS細胞" の作製、管理を推進していることは良く知られている。

 ◆ 参照 当誌過去の "iPS細胞 備蓄" 関連記事

  <京都大学iPS細胞研究所は、再生医療用のiPS細胞の原料となる、へその緒の血液である「さい帯血」を、全国のさい帯血バンクから集める。日本赤十字社などが運営するバンクと連携し、提供してもらう。京大はiPS細胞をあらかじめ作って備蓄する事業を進めており、様々なタイプのさい帯血から作ったiPS細胞をそろえることで、再生医療推進の基盤を整える。......> ( iPS細胞での再生医療推進に向け京大iPS研、"さい帯血"バンクと連携!細胞の備蓄推進!/当誌 2016.09.21

 今回注目する下記引用サイト記事iPS細胞、AIで品質管理 京大と理研が共同研究/日本経済新聞/2016.10.31 - 02:00 は、冒頭のような流れの中で、  <京都大学と理化学研究所は11月にも、再生医療に使うiPS細胞の品質管理に人工知能(AI)を活用する共同研究に乗り出す。両機関が数億円ずつ出し合い、京大内に理研の研究拠点も設置して研究者の交流を促す> と報じている。

 <......共同研究で合意したのは、ノーベル生理学・医学賞受賞の山中伸弥教授が所長を務める京大iPS細胞研究所と、10月から本格的な活動を始めた理研革新知能統合研究センター京大と理研が6月に結んだ包括提携に基づき、両機関から給与を受け取る「クロスアポイントメント」制度を研究者に適用する。200人以上の職員がいるiPS研と100人規模の理研のセンターの研究者の一部が参加する。  まずは再生医療の普及に向けた「iPSバンク事業」の支援を目指す京大はiPS細胞をあらかじめ作って備蓄する事業を進めているが、安全性の高いiPS細胞を安定して作るのが課題だ。色々な遺伝子変異と細胞の状態を学習させて、品質の高い細胞だけをAIで選別できるようにする。  アルツハイマー病の創薬開発にもAIの応用を探る。100人以上の患者情報や患者から作ったiPS細胞の遺伝情報などをAIで分析複数の新薬候補物質の中から最も効きそうな薬を見つけ出す。症状の進行を抑える既存薬についても、どのような患者に効きやすいのかを検証していく計画> とある。

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