yasuo hirose: 2015年6月 アーカイブ

 "軽度" の "アルツハイマー病" を "早期発見" するための "血液検査" の記事については、つい先日、注目したばかりだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "アルツハイマー病 血液検査" 関連記事

  <"アルツハイマー病" は、"認知症" のおよそ半数を占めていながら、その発症メカニズムが未だ全容解明には至っておらず、根治治療法は叶っていない。  そのため、治療の主眼は "いかに発症程度を抑制し、症状進行を遅らせるか......" にあるとされ、とりわけその兆候をいかに早期に発見するかが重要! だとされている。> ( "血液検査"で、"アルツハイマー病"の危険性判定!早期発見、進行予防に期待!(筑波大)/当誌 2015.06.28

  <血液を調べるだけでアルツハイマー病の原因となる物質が脳の中にたまっているかどうかを判定できる新たな技術を、国立長寿医療研究センターなどのグループが開発し、病気の早期発見につながると期待されています。/今回、研究グループでは、アミロイドベータがたまった高齢者と健康な高齢者合わせて60人以上から血液を採取し、アミロイドベータがたまった人の血液では「APP669-711」と呼ばれるたんぱく質の量が僅かに変化していることを突き止めました。......> ( アルツハイマー病の原因物質の蓄積が判定できる新技術!血液が数滴あればできる検査!/当誌 2014.11.12


 今回注目する下記引用サイト記事認知症予備軍、血液で判定...精度8割、費用数万円/yomiDr. ヨミドク/2015.06.28 は、  <軽度認知障害、アルツハイマー病と進むほど、アミロイドβの脳外への排除などに関わるたんぱく質3種類が減ることが判明した。 さらに、この3種類のたんぱく質を測ることで、軽度認知障害を高精度に判別できる検査法を開発。7cc程度の血液を採って調べる。全国約400か所の医療機関で検査を受けられるようにした。保険はきかず、検査費は数万円> と、前回の報道に対して "検査実施上の情報" を加味して報じている。

 <アルツハイマー病の予備軍とされる軽度認知障害の発症を血液成分から判定できる検査法を開発したと、筑波大などの研究チームが発表した。約80%の精度があるという。  アルツハイマー病は、原因たんぱく質アミロイドβ(ベータ)」が脳内にたまり、神経細胞を傷つけて起こるとされており、認知症の7割を占める。内田和彦同大准教授や朝田隆東京医科歯科大特任教授らは2001~12年、茨城県利根町の住民約900人を対象に発症と、血液成分の関係を調べた。  その結果、軽度認知障害、アルツハイマー病と進むほど、アミロイドβの脳外への排除などに関わるたんぱく質3種類が減ることが判明した。  さらに、この3種類のたんぱく質を測ることで、軽度認知障害を高精度に判別できる検査法を開発。7cc程度の血液を採って調べる。全国約400か所の医療機関で検査を受けられるようにした。保険はきかず、検査費は数万円。  研究チームは「60歳以上で、症状がない人や、物忘れなどの異変に家族が気づいた人に適している。運動や頭の体操など発症予防のプログラムにつなげることにも使える」としている。  ◆ 軽度認知障害 = 記憶力や判断力などの認知機能は低下しているが、日常生活に支障をきたす「認知症と診断されるほどではない状態。その後、認知症に進行する人がいる一方、正常な認知機能に回復する人もいる>(2015年6月28日 読売新聞)> とある。




















 日本でのわれわれは、"がん検診(各種のがん検査)" は文句なく "好ましいもの" と見なしていそうである。"早期発見!早期治療!" というスローガンがこれに "拍車を掛けている" かのようだ。
 しかし、この趨勢に異論を唱える人がいないわけではない。海外、特に米国ではだいぶ事情が異なっているようである。
 米国での "前立腺がん"/"PSA 検査" の取り組みに至っては、意表を衝くような事情の差異!があるようで、目を見張らざるを得ない。


 ◆ 参照 当誌過去の "PSA" 関連記事

 (1) "前立腺がん"、切り急ぐな!「賢い選択」(Choosing Wisely)運動(米国)による一例!/当誌 2014.12.16

 (2) <......前立腺がんは「前立腺特異抗原(PSA)」という物質の値を血液検査で測定できるようになっている。前立腺がんの可能性をその値の高さから判断できるのだ。結果として、前立腺がんが疑われて、前立腺に針を刺す精密検査からがんが判明する人が増えている。  ただし、そのなかで命に関わるがんは意外と少ない。  米国をはじめ、前立腺がんが見つかっても、定期的な検査をするのみで、手術をしない「アクティブ・サーベイランス」という考え方が一般化している......> ( 米医療界、日本で当たり前に行われている医療を"無駄"と!チュージング・ワイズリー!/当誌 2014.10.15


 今回注目する下記引用サイト記事前立腺がんの検診は過剰医療なのか?アメリカでのPSAスクリーニング検査非推奨の効果 2013年のアメリカの実態/MEDLEY/2015.06.25 は、  <前立腺がんが過剰に診断されているという意見があります。前立腺がんには進行が遅く死因になりにくいものが多いのに対して、血液のPSAという検査値は敏感すぎ、治療しても生存期間を延ばすなどの効果が期待できない場合まで発見してしまう結果、リスクを伴う詳しい検査や治療を過剰に促すという説です。アメリカの公的機関がこの立場を示して以来、50歳以上の男性で前立腺がんの検査が減ったという調査結果が示されました。> と、<アメリカでのPSAスクリーニング検査非推奨> に "効果!" が表れ始めたと報じている。

 <前立腺がんが過剰に診断されているという意見があります。前立腺がんには進行が遅く死因になりにくいものが多いのに対して、血液のPSAという検査値は敏感すぎ、治療しても生存期間を延ばすなどの効果が期待できない場合まで発見してしまう結果、リスクを伴う詳しい検査や治療を過剰に促すという説です。アメリカの公的機関がこの立場を示して以来、50歳以上の男性で前立腺がんの検査が減ったという調査結果が示されました。  ◆ アメリカの全国調査から  研究班は、2012年に米国予防医学作業部会(USPSTF)がPSAに基づく前立腺がんのスクリーニング(リスクが比較的高くないと考えられる人に行われる検査)を推奨しないという勧告を出した前後で、前立腺がんのスクリーニングが行われる頻度に変化があったかを調べました。  アメリカの全国的な健康調査であるNational Health Interview Surveyのデータから、2013年に40歳以上の男性に対して医師のもとで行われた前立腺がんのスクリーニングの情報を取り出し、2010年と比較しました。  ◆ 50歳以上で検査減少  得られた情報の解析から次の結果が得られました。  スクリーニング率は50歳から59歳の男性(33.2%から24.8%に、P<0.01)、60歳から74歳の男性(51.2%から43.6%に、P<0.01)、75歳以上の男性(43.9%から37.1%に、P=0.03)では有意に減少した。  50歳以上の男性に対して行われたスクリーニングは、2010年に対して2013年では少なくなっていました。  研究班はこの変化について「前立腺がんスクリーニングは、2012年のUSPSTFガイドラインがPSAに基づいたスクリーニングを非推奨としたのち、50歳を超える男性で有意に減少した」とまとめています。  USPSTFの見解には反対意見もあり、日本泌尿器科学会は2012年の勧告が案として公表された段階で「USPSTFの勧告(案)を今のわが国に適用することは適切でない」としています。  https://www.urol.or.jp/public/pca/america-prophylactic.html  検査を受けるかどうか、結果を見てどう対応するかは個人の価値観による部分もあります。検討されている方は、ご自身の健康上の背景と予想される結果について、医師とよく相談されることをお勧めします。> とある。

 "アルツハイマー病" は、"認知症" のおよそ半数を占めていながら、その発症メカニズムが未だ全容解明には至っておらず、根治治療法は叶っていない
 そのため、治療の主眼は "いかに発症程度を抑制し、症状進行を遅らせるか......" にあるとされ、とりわけその兆候をいかに早期に発見するかが重要! だとされている。


 ◆ 参照 当誌過去の "認知症 血液" 関連記事

  <血液を調べるだけでアルツハイマー病の原因となる物質が脳の中にたまっているかどうかを判定できる新たな技術を、国立長寿医療研究センターなどのグループが開発し、病気の早期発見につながると期待されています。/今回、研究グループでは、アミロイドベータがたまった高齢者と健康な高齢者合わせて60人以上から血液を採取し、アミロイドベータがたまった人の血液では「APP669-711」と呼ばれるたんぱく質の量が僅かに変化していることを突き止めました。......> ( アルツハイマー病の原因物質の蓄積が判定できる新技術!血液が数滴あればできる検査!/当誌 2014.11.12


 今回注目する下記引用サイト記事血液で認知症の危険性判定 進行予防に期待、筑波大 は、  <血液中に含まれる特定のタンパク質の量を測定することで、将来にアルツハイマー病や、その予備軍とされる軽度認知障害(MCI)発症する危険性を推定できる検査法> を開発。その際、<アミロイドベータの排出や毒性を抑える働きがある3種類のタンパク質> が着目されている、と報じている。

 <血液中に含まれる特定のタンパク質の量を測定することで、将来にアルツハイマー病や、その予備軍とされる軽度認知障害(MCI)発症する危険性を推定できる検査法を筑波大などのチームが開発し、26日発表した。  認知症の症状が出る前や初期の段階で危険性が分かれば、進行を遅らせられる可能性もある。  アルツハイマー病では「アミロイドベータ」というタンパク質が脳に蓄積するのが一因とされる。チームは、アミロイドベータの排出や毒性を抑える働きがある3種類のタンパク質に着目した。> とある。

 "筋肉" の有無が、"健康" にとって重要な条件であることはしばしば指摘されている。 たとえば、"メタボ" が問題だとしても、"筋肉" まで削ぎ落すような過激なダイエットは危険だ、というように......。

 今回注目する下記引用サイト記事握力弱いと死亡リスク上昇 国際チーム17カ国で研究/47NEWS 医療新世紀/2015.06.23 は、 その "筋肉" の強さのバロメーターとも言われる "握力の強弱" と "死亡リスクの大きさ" との関係について、興味深い調査分析をしている。

 <握力筋力の強さのバロメーターであるとともに、死亡リスクの大きさや心臓血管系の病気へのかかりやすさにも関係しているようだ。カナダ・マクマスター大などの国際研究チームが、17カ国の成人約14万人を対象にした研究でそんな結論をまとめ、英医学誌ランセットに報告した。 握力が5キロ弱くなるごとに、何らかの原因で死亡するリスクが16%増えたほか、心筋梗塞のリスクが7%、脳卒中のリスクは9%増加していた。> と伝え、<簡単で費用もかからない握力測定で、死亡リスクが高い人を見分けられるようになる日が来るかもしれない。今後は筋力を高めることによって早死にを防げるかどうかの研究が必要だ> と報じている。

 <握力筋力の強さのバロメーターであるとともに、死亡リスクの大きさや心臓血管系の病気へのかかりやすさにも関係しているようだ。カナダ・マクマスター大などの国際研究チームが、17カ国の成人約14万人を対象にした研究でそんな結論をまとめ、英医学誌ランセットに報告した。  握力が5キロ弱くなるごとに、何らかの原因で死亡するリスクが16%増えたほか、心筋梗塞のリスクが7%、脳卒中のリスクは9%増加していた。  握力の弱さと死亡や病気リスクとの関係はこれまでにも指摘されていたが、先進国での研究が中心だったため、普遍的な傾向と言えるのかどうかはっきりしていなかった。今回はカナダ、スウェーデンなどの先進国からバングラデシュ、パキスタンといった国民所得水準が低い発展途上国の住民も広く対象にし、人数も大規模なのが特徴だ。  調査は2003~09年に実施。35~70歳の男女計13万9691人について、共通の方法で握力を測定した後、定期的に健康状態をチェックした。  平均4年間の追跡期間中に3379人(2%)が死亡。分析の結果、握力は、収縮期血圧(最高血圧)の値より死亡リスクとの関連が強かった。一方で、糖尿病や転倒による骨折などとの関連はみられなかった。  年齢や学歴、たばこやアルコール摂取などの要因について調整しても、結論は変わらなかった。  チームは「簡単で費用もかからない握力測定で、死亡リスクが高い人を見分けられるようになる日が来るかもしれない。今後は筋力を高めることによって早死にを防げるかどうかの研究が必要だ」としている。> とある。

 昨今では、"腸内細菌" という言葉をしばしば耳にする。今回話題とする "大腸菌" も "腸内細菌" の一部ではあり、また "免疫機能" 絡みでもあるのだが、とりあえず "腸内細菌" の文脈からは切り離しておく。

 今回注目する下記引用サイト記事大腸菌を注射したらがんが消滅!?画期的ながんの治療法となるか? 大腸菌を利用したがん免疫療法の開発を目指して/Med エッジ/2015.06.23 - 18:00 は、 "大腸菌" の "思わぬ働き(がんの免疫療法の可能性)!" に着目している。  <大腸菌がん細胞を消滅させる現象は以前から知られていたが、そのメカニズムは不明だった。このたびの解析で、大腸菌が体内に入ると体の免疫の仕組みが活性化され、それによりがんが消滅していると分かった。まだネズミでの実験の段階だが、画期的ながん免疫療法となる可能性がある。> と報じている。

 <大腸菌がん細胞を消滅させる現象は以前から知られていたが、そのメカニズムは不明だった。このたびの解析で、大腸菌が体内に入ると体の免疫の仕組みが活性化され、それによりがんが消滅していると分かった。まだネズミでの実験の段階だが、画期的ながん免疫療法となる可能性がある。   150年前から知られてはいた  ドイツのヘルムホルツ感染研究所(HZI)の研究グループが、がん分野の専門誌インターナショナル・ジャーナル・オブ・キャンサー誌で2015年4月13日に報告した。  腸の中に住む大腸菌は、酸素があってもなくても生きられる「通性嫌気性菌(つうせいけんきせいきん)」に属する。  がんの組織では、がん細胞が激しく増殖しているため、酸素不足の状態になっている。そんながんの組織に大腸菌を植え付けてやると、大腸菌はコロニーという塊となって増える。結果的に、がん成長を遅らせたりがん消滅させたりもする。  この現象が最初に発見されたのは150年以上も前だが、いまだに詳しいメカニズムについてはほとんど知られていない。しかし、新しいがん治療法になる可能性は十分に秘めている。  今回研究グループは、ネズミの実験で、大腸菌がん細胞を消滅させるメカニズムを解析した。   免疫の仕組みが活発に  ネズミに実験用の大腸がん細胞(CT26細胞)を注射して、背中にがんの塊を作らせた。がんの直径が5mmになったところで、実験用の大腸菌(TOP10)を静脈注射した。  すると、ネズミの背中のがんは消滅した。  がんが消滅したネズミにもう一度同じがん細胞を注射したところ、がんができてこなかった。これにより、がんの消滅には、体の免疫反応が関係していると予想された。ワクチンと同じ原理で、体内の免疫の仕組みによって、ひとたび「異物」と判断され、記憶されたがん細胞は、2回目に体内にやってきたところ、速やかに排除されたというのだ。  案の定、免疫細胞を薬で殺したネズミにがん細胞を注射し、がんができたところで大腸菌を注射したところ、がんは消滅しなかった。   2種のT細胞が鍵  さらに解析を進めたところ、がんの消滅にはT細胞と呼ばれるリンパ球が重要であると分かった。T細胞にはいろいろ種類があるが、主なものはキラーT細胞(CD8+T細胞)とヘルパーT細胞(CD4+T細胞)の2種類。免疫細胞の表面に出ているタンパク質には番号が振ってあり、「CD」と番号で表現される。このうち2つの種類の細胞が活躍しているというわけだ。  最初のがん大腸菌で消滅させるときに主に働くのはキラーT細胞だった。そしてキラーT細胞ヘルパーT細胞ともにがん細胞を記憶し、2回目以降にその両者が協力して、速やかにがん細胞を殺していた。   強い免疫細胞を移植  このメカニズムの確認のために、「養子移入」という実験を行った。がん細胞を消滅させた経験のあるネズミから、キラーT細胞ヘルパーT細胞を回収し、がんを知らないネズミの血液に移植する。このネズミにがん細胞を注射すると、がんはできてこなかった。  さらに、がんを覚えこんだキラーT細胞は、既にがんが大きくなったネズミでも、移植してやればがんを消滅させた。  がんを覚えこんだヘルパーT細胞を詳しく解析したところ、がん作用に関連深い「グランザイムB」「ファスリガンド(FasL)」「腫瘍壊死因子アルファ(TNF-α)」「インターフェロンガンマ(IFN-γ)」を作っていると分かった。   なるか「大腸菌がん治療」  今回の結果から、大腸菌が直接がん細胞を攻撃するのではなく、体の免疫力を増強させる手伝いをしてがんを消滅させていると分かった。  メカニズムが一部解明できたことにより、この画期的ながん免疫療法の実用化に向けて、また一歩踏み出せたと研究グループは述べている。> とある。

 "大腸がん" と "腸の炎症" との関係が浅からぬ事情は、しばしば指摘されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "大腸がん" 関連記事

 (1) <金沢大学は2月16日、モデルマウスを用いた研究で、慢性炎症反応による大腸がん悪性化の仕組みを解明したと発表......> ( "慢性炎症"を抑えることで "がんの悪性化"制御の可能性!その仕組みを解明! 金沢大/当誌 2015.02.18
 (2) <アスピリンは、常用することで大腸がんや、食道がん、肺がん、前立腺がんのリスクを減らせることがさまざまな研究で報告されており、......> ( 既存薬"アスピリン"の低用量常用/長期間服用で"膵臓がん"リスク抑制という研究成果!/当誌 2014.07.03
 (3) <大腸癌は日本人が最も多く発症する癌の1つである。大腸癌のリスクは、炎症性の消化器疾患や、生活習慣に由来する慢性的な腸の炎症によって大きく上がる。慢性的な腸の炎症から大腸癌の発症へとつながるメカニズムは、炎症に反応して組織に浸潤してくる免疫細胞が各種の生理活性物質を産生し、これらの物質が炎症部位の細胞の異常な増殖(がん化)を刺激するためと考えられている。つまり、炎症のもととなる疾患の治療や炎症の慢性化を防止すれば、大腸癌の発症を抑えられる可能性が高い......> ( "大腸がん"を抑制する新たな免疫細胞関連物質 "PGD2"を発見(東京大学)!予防薬期待!/当誌 2014.06.07


 今回注目する下記引用サイト記事大腸がん発症の仕組み解明 京大グループ、炎症分子を特定/京都新聞/2015.06.22 - 22:40 は、  <大腸がんが発症するメカニズムの一端を、京都大医学研究科の成宮周特任教授、青木友浩准教授らのグループが解明し、22日発表した。炎症に関係する分子を特定し、この分子の阻害剤で発がんを抑えられるという。 グループは、炎症物質プロスタグランジンE2と、それと結合する受容体EP2が、大腸がんの発症に大きく関与していることを突き止めたマウスを使った実験で、EP2をなくしたり、EP2との結合をブロックする薬剤を投与したりすると、がんの発症が大幅に抑えられることを確認した。> と報じている。

 <大腸がんが発症するメカニズムの一端を、京都大医学研究科の成宮周特任教授、青木友浩准教授らのグループが解明し、22日発表した。炎症に関係する分子を特定し、この分子の阻害剤で発がんを抑えられるという。  国内で毎年11万人が発症している大腸がんは、腸の炎症発がんを促すことが分かっている。アスピリンなどの抗炎症薬の服用が発症予防になるが、消化管からの出血など副作用が問題となっている。  グループは、炎症物質プロスタグランジンE2と、それと結合する受容体EP2が、大腸がんの発症に大きく関与していることを突き止めたマウスを使った実験で、EP2をなくしたり、EP2との結合をブロックする薬剤を投与したりすると、がんの発症が大幅に抑えられることを確認した。EP2は主に哺乳類の受精時に働くため、生まれた後では完全に阻害しても目立った副作用はないという。EP2の安全な阻害剤は現在開発中。成宮特任教授は「アスピリンはEP2以外にも働くので副作用がある。EP2だけの阻害剤を日常的に服用することで、安全に大腸がんの発症リスクを大幅に下げることが期待できる」と話している。> とある。

 がん治療の "三大療法"(除去手術/抗がん剤/放射線)は、それぞれ飛躍的な進化を遂げている。中でも "放射線治療法" の領域では、"最新放射線治療"( 「化学放射線療法」「高精度放射線治療」「ピンポイント照射」「サイバーナイフ」「粒子線/陽子線治療」etc. )が注目を集めている。

 ◆ 参照 "高精度放射線治療" 関連サイト
  <高精度放射線治療とは、病巣を三次元で立体的にとらえ、正常組織への副作用を最小限にとどめながら効率的にがん細胞を攻撃していく治療法です。従来の放射線治療より副作用が少なく、より効果的な治療が可能です。......> ( TROC 東京放射線クリニック


 今回注目する下記引用サイト記事がん細胞だけピンポイントで狙う体幹部定位放射線治療の成果/ガジェット通信/2015.06.20 - NEWSポストセブン は、 <従来の放射線治療は、がん細胞の周囲にある正常細胞を傷つけないように、低い線量を何回にも分けて照射するため、長期の治療期間が必要だった。体幹部定位(たいかんぶていい)放射線治療(SBRT)は、がん細胞だけをピンポイントで狙うことで、周囲の正常細胞へのダメージを極力減らすために開発された技術。 体幹病変に対してはSBRTが応用。 日本では、1998年に肺がんへの治療成績が報告。 SBRTは保険診療ですと1日あたり、10~12Gyを外来で4~5回照射、約1週間で完了。 1期の非小細胞がんの治療後、2年生存率が75%という報告もあり、有効な治療効果をあげています> と "「高精度放射線治療」=「体幹部定位(たいかんぶていい)放射線治療(SBRT)」" について報じている。

 <従来の放射線治療は、がん細胞の周囲にある正常細胞を傷つけないように、低い線量を何回にも分けて照射するため、長期の治療期間が必要だった。体幹部定位(たいかんぶていい)放射線治療(SBRT)は、がん細胞だけをピンポイントで狙うことで、周囲の正常細胞へのダメージを極力減らすために開発された技術だ。  1960年代に頭部病変に対して、開発されたガンマナイフが最初で、その後にIT技術や、照射技術の進歩により発展し、体幹病変に対してはSBRTが応用されるようになった。日本では、1998年に肺がんへの治療成績が報告されている。東京放射線クリニックの柏原賢一院長に話を聞いた。  「従来の放射線治療は、1日2Gy(グレイ)を30~35回、総量60~70Gy照射するので、治療期間は1か月半~2か月ほどかかりました。それに対し、SBRTは保険診療ですと1日あたり、10~12Gyを外来で4~5回照射、約1週間で完了です。1期の非小細胞がんの治療後、2年生存率が75%という報告もあり、有効な治療効果をあげています」  1回の照射時間は数分で、治療は約30分で終了する。がんの位置や大きさによっては、呼吸を止めてもらう必要があり、その場合は1時間程度かかることもある。  「保険適用は、5センチ以内、3個までですが、現在は9センチという大きながんに対しても、自費診療でSBRTを行なっています。治療1か月後から、がんが小さくなり、1年10か月を経過しても再発なく、元気に暮らしている患者さんもいらっしゃいます。また、原発性だけでなく、転移したがんでも効果をあげています」(柏原院長)  副作用は、放射線肺炎の可能性がある。治療終了後3~6か月経過した頃、放射線を照射した部位の一部に、肺炎がみられることもある。症状が出ることはなく、数か月で治る。外来でも実施できるSBRTは、短期間で治療するので、他の病気を併発して手術ができない患者や、低肺機能患者や高齢者でも治療が可能だ。低侵襲(ていしんしゅう)の放射線治療として、注目されている■取材・構成/岩城レイ子 ※週刊ポスト2015年6月26日号> とある。

 著名人の罹病という報道もあって、気にすることとなっているがんのひとつが "喉頭(こうとう)がん" だ。 最悪、"声を失う恐れあり" とも言われているだけに、看過できない......。

 ◆ 参照 当誌過去の "喉頭がん" 関連記事

  <つい最近のことだが、"音楽家の坂本龍一さんが中咽頭がん" 、"落語家の林家木久扇さん" が喉頭がん" という "のどのがん" に襲われたとの報道が相次いだ。( ちなみに、2011年には、落語家・立川談志が喉頭がんで死去 )......> ( "のどのがん(喉頭がん/咽頭がん)"!耳鼻咽喉科でのがん患者が増えている!飲酒喫煙!?/当誌 2014.07.31


 今回注目する下記引用サイト記事《 喉頭がん:3 》 効果高い放射線治療、進行後は全摘出の手術も  松山洋/朝日新聞医療サイト apital 医の手帳】/2015.06.21 は、 その "進行度合い" によって治療法が異なってくる "喉頭(こうとう)がん" について概説している。
 <喉頭(こうとう)がんと診断された時には、その進行度を確定させる必要があり、これらの結果で治療法が決定。 多くの場合に選択されるのが放射線治療。放射線治療の効果は非常に高く、早期のがんであればこれだけで治ることが多く、後遺症もあまり残らないからです。 がんが大きければ放射線治療に抗がん剤を併用する必要があり、リンパ節への転移があれば放射線治療をより広範囲にする必要があります。 これらで治せないほど病気が進行している場合手術が必要代表的な手術が「喉頭全摘術」。......いずれの治療を選択するかはがんの進行度次第です。> とのことだ。


 <喉頭(こうとう)がんと診断された時には、その進行度を確定させる必要があり、喉頭ファイバーとCTがよく用いられます。これらの結果で治療法が決定されます。  多くの場合に選択されるのが放射線治療です。重粒子線、陽子線、免疫療法などの先進医療は喉頭がんではあまり推奨されません。放射線治療の効果は非常に高く、早期のがんであればこれだけで治ることが多く、後遺症もあまり残らないからです。  しかし病気が進行してくればその分強い治療が必要になります。例えばがんが大きければ放射線治療に抗がん剤を併用する必要があり、リンパ節への転移があれば放射線治療をより広範囲にする必要があります。すると後遺症も強くなり、痛みや飲み込みづらさ、呼吸苦、のどの乾燥感などの症状が出ます。それでも声を残すことができる治療であり、また近年では医学の進歩によって治る確率が上がってきています。  これらで治せないほど病気が進行している場合手術が必要になります。代表的な手術が「喉頭全摘術」です。これはのどぼとけを全て摘出する手術で、食事の通り道空気の通り道完全に分かれることになります。前者は口・鼻から咽頭(いんとう)・食道への道となりますが、空気の通り道と分離されて一切の気流が生じなくなるため、嗅覚(きゅうかく)障害や味覚障害が起こります。一方、後者は首の皮膚に穴をあけて気管を直結させ、ここで呼吸をしますので、ここまでお風呂につかると溺れてしまいます。そして何よりも声が全く出せなくなってしまいます。このように生活に多大な支障を与えてしまう手術ではありますが、がんを抑制するという意味では非常に優れた手術です。  いずれの治療を選択するかはがんの進行度次第です。しかし、患者さんの人生によっては選択の余地がありますので主治医や身内の方とよく相談するべきでしょう。> とある。

 "放射線治療法" に限った話ではないのだが、がん治療にあっては、"がん細胞の狙い撃ち"、即ち、周辺の正常細胞には可能な限り影響を及ぼさずに "がん細胞/がん組織" だけを限定して攻撃を加える......、という常套手法が研究されているようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん細胞 狙い撃ち" 関連記事

  <放射線治療は患部にX線などを照射してがん細胞の分裂を止め死滅させる。ただし周辺の正常な細胞にも影響するため疲労感、食欲不振や激しい吐き気、下痢などを引き起こすことがある。また場合によっては数十回の照射が必要なため、長い治療期間がかかる。副作用があるため照射できる総線量が限られる(治療回数に制限がある)こともデメリットだった。  それらの弱点を克服する新たな放射線治療の研究が進んでいる。その一つが、京都大学原子炉実験所で研究されている「ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)」だ。> ( 放射線"新"治療法研究(京大)!ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)!がん細胞だけを照射破壊!/当誌 2014.08.15


 今回注目する下記引用サイト記事がん映し、中性子線で狙い撃ち 東大などマウスで実証/朝日新聞の医療サイト apital/2015.06.18 は、  <がん組織に集まりやすい薬剤を開発し、画面に映し出しながら中性子線で狙い撃ちにできる新たな放射線治療の手法をマウスで実証したと、東京大の片岡一則教授(マテリアル工学)らの研究チームが発表。体の負担が小さく、確実な治療が期待できるという。  チームが注目したのは、MRIで血管などをはっきり撮影するための造影剤に使う金属ガドリニウム中性子線を当てると、細胞を攻撃するガンマ線を出す性質がある。そこで、がん組織に集まりやすい分子でこの成分を包んだ微小なナノカプセルを開発。> と報じている。

 <がん組織に集まりやすい薬剤を開発し、画面に映し出しながら中性子線で狙い撃ちにできる新たな放射線治療の手法をマウスで実証したと、東京大の片岡一則教授(マテリアル工学)らの研究チームが発表した。体の負担が小さく、確実な治療が期待できるという。米専門誌電子版に掲載された。  チームが注目したのは、MRIで血管などをはっきり撮影するための造影剤に使う金属ガドリニウム中性子線を当てると、細胞を攻撃するガンマ線を出す性質がある。そこで、がん組織に集まりやすい分子でこの成分を包んだ微小なナノカプセルを開発した。  カプセルをマウスの血液中に入れ、MRIで撮影すると通常よりくっきりとがんの形が映し出された。ここを狙って中性子線を当てたところ、増殖を抑える効果も確認できたという。  中性子線を使った同様の治療では現在、主にホウ素が使われているガドリニウムからのガンマ線はより遠くの細胞まで攻撃する効果が及び、画像も得られる利点があるという。  (竹野内崇宏) (朝日新聞 2015年6月18日掲載)> とある。

  "人工呼吸器" を装着した患者に対する看護/介護における "痰(たん)の吸引" 作業は、一見、地味な作業のようでありながら、患者側・看護側の両方にとってかなりシビァな作業だと見なされている。

 今回注目する下記引用サイト記事呼吸器外さず痰を自動吸引...九州保健福祉大など開発/yomiDr. ヨミドク/2015.06.19 は、  <九州保健福祉大(宮崎県延岡市)の竹沢真吾教授(血液透析工学)らの研究グループは、人工呼吸器をつけたままで、痰(たん)を自動的に吸引できる装置を開発。 センサーで痰の有無を判断し、中が2層に分かれたチューブを用いて吸引。 2016年の製品化。 現在は口からの管で開発を進めているが、気管切開でも使えるようにする計画。 まずは病院で導入し、看護師に使い勝手などを確かめてもらったうえで、在宅でも使えるようにしたい。> と報じている。

 <九州保健福祉大(宮崎県延岡市)の竹沢真吾教授(血液透析工学)らの研究グループは、人工呼吸器をつけたままで、痰(たん)を自動的に吸引できる装置を開発した。  センサーで痰の有無を判断し、中が2層に分かれたチューブを用いて吸引する。2016年の製品化を目指しており、患者や介護者の負担軽減につながることが期待できるとしている。  病気や障害のため自力呼吸ができず、口から入れた管やのどを切開(気管切開)して人工呼吸器を着けている患者は、たまった痰を自力で排出することができない。このため、看護師らがチューブを気管に挿入し、痰を吸引する必要がある。  吸引する際は人工呼吸器を外すため、患者は苦しさを伴う。また、自宅で介護する家族らにとっても、夜中でもたびたび行うことの負担は大きい。  竹沢教授らは、空気の通り道となる層と痰を吸い取る層の、内部が2層に分かれたチューブを考案。呼吸をした時の空気の圧力をセンサーで感知し、痰の有無を判断する吸引装置と組み合わせた。息を吐いたタイミングに合わせて、痰を随時、吸引する仕組みだ。  痰の自動吸引装置は、全身の筋力が衰える難病「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)患者などを対象に、大分県の企業が2010年までに薬事承認を受け、製品化している。気管切開した管の内側に痰の吸引口をつけ、少量の痰を常に吸い取る仕組みで、これまでに約850台が販売されているという。  今回、竹沢教授らが開発した装置は、どんな人工呼吸器にも対応でき、真空ポンプを用いて個々の呼吸に合わせて痰を吸引できるのが特長という。現在は口からの管で開発を進めているが、気管切開でも使えるようにする計画だ。  同大と竹沢教授が代表を務めるベンチャー企業、小型ポンプなどを製造する西都市の企業が、12年度から国や県の助成を受け共同で開発を進めてきた。15年度は国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」から約4400万円の助成を受けている。病院での臨床試験を行い、16年には医療機器として申請を行いたい考えだ。  竹沢教授は「まずは病院で導入し、看護師に使い勝手などを確かめてもらったうえで、在宅でも使えるようにしたい。将来的にはアジアへも販路を拡大したい」と話している。(江口朋美)  (2015年6月19日 読売新聞)> とある。

 "がんの治療法" 開発にあたっては、各種の方法を併せることによる "相乗効果" とでも言える治療効果が目指され、研究が進められている。

 今回注目する下記引用サイト記事放射線治療のインパクトを強める薬、「AKT阻害薬」の追加に意味か がんの死を促して、がんの増殖を妨げる/Med エッジ/2015.06.17 - 16:00 は、 <放射線治療の効果を高める薬> として <「AKT阻害薬」と呼ばれる薬> に着眼する研究についてを報じている。

 <がん細胞は急速に分裂――あまりに増殖が早すぎると、がん細胞酸素不足に陥る。――「AKT」という遺伝子のスイッチが入ったままだと、酸素不足にもかかわらずがん細胞細胞は増殖を続ける。――このAKT阻害薬で邪魔した上で、放射線を使ってがんの死を促す治療効果を検証――ネズミではAKT阻害する薬を与えると、放射線療法によるがんを殺す効果を高められた。研究グループは、幅広い種類のがんの治療に効果的となる可能性があると見る。> とのことだ。


 <放射線治療の効果を高める薬剤が浮上している。  「AKT阻害薬」と呼ばれる薬だ。  英オックスフォード大学のイースター・ハモンド氏らの研究グループが、有力医学誌であるジャーナル・オブ・クリニカル・インベスティゲーション誌において2015年6月1日に報告している。  がん酸素不足  がん細胞は急速に分裂していくことがある。あまりに増殖が早すぎると、がん細胞は血液供給を得られずに酸素不足に陥る。  本来、腫瘍が大きくなる過程では、細胞はプログラムされたように自ら死ぬようにシグナルを受けて、酸素不足を回避しようとする。問題は「p53」と呼ばれる遺伝子にエラーがあるとき。シグナルが遮られ、がん細胞は死なずに成長を続けてしまう。  研究グループは、p53遺伝子に障害があると、酸素不足がん細胞において、がんから体を守る6つの遺伝子の活性が低くなると見つけた。  6つの遺伝子のうち「PHLDA3」と「INPP5D」という2つの遺伝子が働かなくなると、「AKT」という遺伝子のスイッチが入ったままになる。AKTが働いたままだと、酸素不足にもかかわらずがん細胞細胞は増殖を続ける。  p53遺伝子が働かないがんで効果  研究グループは、このAKTが働いたままであるところに着目。AKT阻害薬で邪魔した上で、放射線を使ってがんの死を促す治療効果を検証した。  すると、がんの中でもp53遺伝子が働いていない場合、ネズミではAKT阻害する薬を与えると、放射線療法によるがんを殺す効果を高められると分かった。研究グループは、幅広い種類のがんの治療に効果的となる可能性があると見る。  放射線治療の効果を高める薬には別の研究でも注目されているところ(「免疫チェックポイント阻害薬」は放射線療法の効果を増強、転移がんの治療に期待を参照)。治療の組み合わせが継続的に関心を集めそうだ。> とある。

 "うつ状態" と "楽しい記憶" とが、"相反する関係" にありそうなことは容易に想像できる。"楽しい記憶" が蘇らないからこそ "うつ状態" に陥っているとも言えるわけだから......。

 今回注目する下記引用サイト記事楽しい記憶でうつ状態改善 利根川氏らマウス実験/【共同通信】/2015.06.18 - 02:00 は、 "上の道理" を "逆方向で活かす(?)" かのように、<ストレスを与え、うつ病のような行動をするマウスの脳活動を操作し、過去の楽しい記憶を思い出させると、うつ状態が改善した> という研究成果を報じている。
 あの "ノーベル賞受賞研究者" の利根川進氏が率いるチームの研究だけに興味津々となる。


 <ストレスを与え、うつ病のような行動をするマウスの脳活動を操作し、過去の楽しい記憶を思い出させると、うつ状態が改善したと理化学研究所のチームが、18日付の英科学誌ネイチャーに発表した。  理研の脳科学総合研究センターの利根川進センター長は「そのまま人に応用できるわけではないが、人とマウスは似た脳の機構を使っており、うつ病の治療法開発に役立つかもしれない」と話している。  チームによると、うつ病は過去の楽しい体験を楽しいものと正しく思い出せなくなる特徴がある。チームは、楽しい記憶が人工的に呼び覚まされ、状態の改善につながったとみている> とある。

 がん治療での "薬剤投入" に当っては、抗がん剤に関して指摘され続けているように、"副作用"(正常細胞への影響)をどう抑制するかが勘所だと言われる。 そのため、"がん細胞" のみに向けて、どう "選別的・直接的・効果的" に "薬剤投下" を行うかが研究されている。


 今回注目する下記引用サイト記事がんに薬直撃を手助け...新ペプチドを鳥大助教ら発見/yomiDr. ヨミドク/2015.06.16 は、 <がんなどの腫瘍組織に狙いを定めて薬剤を輸送するのに有効な「細胞膜透過ペプチド」を新たに発見。 「効果的で副作用の少ない抗がん剤開発に役立てたい」と。発見したのはヒスチジン(H)というアミノ酸が16基結合した「ポリヒスチジン」(H16)というペプチド。 ペプチドは複数のアミノ酸が結合したたんぱく質の一種で、細胞の外膜をすり抜けて細胞内部に入り込む「細胞膜透過性」を持っているものがある。そのため、薬剤を効率的に病に冒された細胞の中に輸送する乗り物の役割を果たす素材として世界的に研究が進んでいる。> と報じている。

 <がんなどの腫瘍組織に狙いを定めて薬剤を輸送するのに有効な「細胞膜透過ペプチド」を新たに発見したと、鳥取大農学部の岩崎崇助教(32)(ペプチド化学)と第一三共系の創薬企業「アスビオファーマ」の岡田浩幸博士(33)らの研究グループが発表した。  岩崎助教は、「効果的で副作用の少ない抗がん剤開発に役立てたい」と実用化を目指している。(高山智仁)  発見したのはヒスチジン(H)というアミノ酸が16基結合した「ポリヒスチジン」(H16)というペプチド。  ペプチドは複数のアミノ酸が結合したたんぱく質の一種で、細胞の外膜をすり抜けて細胞内部に入り込む「細胞膜透過性」を持っているものがある。そのため、薬剤を効率的に病に冒された細胞の中に輸送する乗り物の役割を果たす素材として世界的に研究が進んでいる。  岩崎助教らのグループは、薬剤輸送で研究が先行している「オクタアルギニン」(R8)に比べて、H16は、がん細胞に集積しやすく、種類によって2・32~14・35倍、透過しやすいことを確認した。  従来の研究では、細胞膜透過性を持つR8などのペプチドは、アルギニン(R)というアミノ酸を豊富に含み、「正の電荷」を帯びることが重要と考えられてきた。さらに岩崎助教らは、腫瘍組織が弱酸性であることに着目。弱酸性で正の電荷を帯びることが知られていたヒスチジンに、アルギニンをつなげる形でペプチドを複数種類作成して実験をしたが、結果的にヒスチジンだけをつなげたH16の透過性が最も高かった。  がん細胞を移植したマウスに対し、可視化するためのマーカーを付けたH16とR8を静脈注射した実験では、H16のほうが腫瘍組織周辺に集積した。  H16は正の電荷を帯びないほぼ中性の環境でも透過性は変わらなかったという。岩崎助教は「Hだけで細胞透過性があることは全く知られていなかった。電荷とは別のメカニズムが透過性に関係していることを意味する実験結果も合わせて二重に驚いた」と振り返る。  研究グループでは今後、マウスなどで、H16で実際に抗がん剤などを細胞内に運ぶ実験をしたいとしている。  研究成果は5月14日、薬物輸送技術分野で最も権威ある学術専門誌のひとつとされる国際科学誌「Journal of Controlled Release」電子版に掲載された。> とある。

 これまで、"がんの発症" には "遺伝子異常" が深く関わっている、とされてきた。 そして、高齢者ほど、"遺伝子" の経年劣化(?)のために "がんの発症" の可能性が高い、とも考えられてきたようだ。 しかし、"がんと遺伝子との関係" には、"特殊なケース" があることも報告されてはいる......。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん 遺伝子" 関連記事

  <乳がんのホルモン治療後、がんが再発し薬剤が効きにくくなる背景に、がん細胞を増殖させる遺伝子を活性化させる分子の存在があること......> ( "乳がん薬剤耐性"の原因解明!がん細胞増殖遺伝子を活性化させる分子の存在!(熊本大)/当誌 2015.05.01

 今回注目する下記引用サイト記事大腸がんは若い人ほど命を脅かす、がん細胞の遺伝子に抗がん剤を無力にする仕組み 米国臨床腫瘍学会(ASCO)からの報告/Med エッジ/2015.06.14 - 10:30 は、 <大腸がんを悪化させる遺伝子が、若いほど悪質に働く可能性があるようだ。 大腸がんは、若い人では増加傾向が見られている。50歳よりも若い人の大腸がんは「侵襲的」。より大腸がんの進行しやすいわけだ。 若い人の大腸がんの腫瘍サンプルでは薬を処理することに関与した経路が豊富に存在している。 抗がん剤はがん細胞を攻撃するが、若い人ではこうした化学療法薬を無毒にしてしまうようなプロセスを取りやすい可能性がある。> と報じている。

 <大腸がんを悪化させる遺伝子が、若いほど悪質に働く可能性があるようだ。  若者ではなぜがんが「侵襲的」か?  米国コロラド大学がんセンターを中心とした研究グループが、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の2015年年次総会で報告した。  研究グループによると、大腸がんの全体的な発症率は低下しているが、若い人では増加傾向が見られている。これまでの研究では、50歳よりも若い人の大腸がんは50歳よりも上の年代の人よりも「侵襲的」と明らかにされている。より大腸がんの進行しやすいわけだ。  研究グループは、若い人(年齢中央値31歳)からの5点の大腸がんの腫瘍と、高齢の人(年齢中央値73歳)からの5点の腫瘍について遺伝学的特性を比較した。  代謝経路が豊富に  その結果、若い人の大腸がんの腫瘍サンプルでは薬を処理することに関与した経路が豊富に存在していると分かった。  抗がん剤はがん細胞を攻撃するが、若い人ではこうした化学療法薬を無毒にしてしまうようなプロセスを取りやすい可能性があるわけだ。  より高齢の人では、がん細胞自体が薬をうまく処理できずに、まともに薬の影響を受けている可能性もあるというわけだ。  研究グループは、今回の研究を通して、大腸がんの高リスクの若い人たちにより良い治療を提供したいという。  がんとの闘いは、遺伝子との闘いという側面もあるのだろう。> とある。

 "大やけど" などの皮膚損傷の治療では、<正常な部分の皮膚を採取して培養し、移植する方法が一般的しかし、培養には10~20日間かかり、その間は感染症を防ぐためにガーゼを当てるが、交換の際に激痛が伴うなど、患者の負担も少なくなかった> という "難しい課題" が潜んでいた。

 今回注目する下記引用サイト記事「ばんそうこう型」皮膚開発 佐賀大、祐徳薬品など/佐賀新聞/2015.06.14 - 09:44 は、そうした "難しい課題" を解決すべく、<佐賀大学などの研究チームが、ばんそうこう型の人工皮膚を共同開発した。重度のやけどなどの応急処置として簡単に貼ることができ、皮膚の損傷による激しい脱水症状や感染症の危険を抑えながら、傷痕が目立たないように治せるという。 負傷した日から回復を促すコラーゲンを供給でき、培養皮膚移植の際にも、傷口に張り付くガーゼと違って、はがす痛みが少ない。マウス実験では、自然治癒よりも傷口の治りが早く、傷が隆起してできるケロイドも少ない結果も出ている。 長期保存が可能なため、重度のやけどなどの応急処置が、救急拠点などで可能になる。> と報じている。

 <やけど治療痛み、痕軽減  佐賀大学などの研究チームが、ばんそうこう型の人工皮膚を共同開発した。重度のやけどなどの応急処置として簡単に貼ることができ、皮膚の損傷による激しい脱水症状や感染症の危険を抑えながら、傷痕が目立たないように治せるという。共同開発に携わった祐徳薬品工業(鹿島市)が2022年をめどに医療用として実用化を目指しており、"佐賀発"の再生医療技術に期待がかかる。  人工皮膚の素材は、国立研究開発法人・農業生物資源研究所(茨城県)が開発した高密度コラーゲン繊維「アテロコラーゲンビトリゲル膜」ブタ由来の成分だが、生成の段階で拒否反応を引き起こす原因物質を除去している。  佐賀大医学部病因病態科学講座の青木茂久准教授が、損傷した皮膚に外部の刺激や有害物質を防御する「バリアー機能」を回復するコラーゲンを供給する素材として着目。祐徳薬品工業が販売する医療用粘着テープとの3層構造にすることで、ばんそうこうのように簡単に貼れるようにした。  やけどなどによる広範囲な皮膚損傷の治療は、正常な部分の皮膚を採取して培養し、移植する方法が一般的しかし、培養には10~20日間かかり、その間は感染症を防ぐためにガーゼを当てるが、交換の際に激痛が伴うなど、患者の負担も少なくなかった。  ばんそうこう型の人工皮膚は、負傷した日から回復を促すコラーゲンを供給でき、培養皮膚移植の際にも、傷口に張り付くガーゼと違って、はがす痛みが少ない。マウス実験では、自然治癒よりも傷口の治りが早く、傷が隆起してできるケロイドも少ない結果も出ている。  長期保存が可能なため、実用化されれば、高度な医療機関に限られていた重度のやけどなどの応急処置が、救急拠点などで可能になる。青木准教授は「本格的な皮膚移植の"つなぎ"として有効で、傷口がきれいに治るなど可能性が広がる」と話す。> とある。

 "膵臓がん" は、悪性腫瘍の中で最も死亡率が高いものの一つ(5年生存率は5%にも満たない)とされている。 と言うのも、"膵臓がん" は早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、"治療が困難ながん!" だからだそうである。 そのため、"予防と早期発見!" とが、他のいかなる悪性腫瘍に増して重要となってくるようだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "膵臓がん" 関連記事

 (1) <早期では自覚症状が少なく、約6割が手術不可能な進行がんの状態で発見される、治療が困難ながん......> ( 早期発見が困難、治療が困難な"すい臓がん"に対する"開発中ワクチン投与"の治験開始!/当誌 2014.10.20
 (2) <味の素は10月7日、血中アミノ酸濃度バランスを調べることで、すい臓がんを早期発見することができる技術を開発したと発表した。......> ( すい臓がんを"血液検査"で早期発見(味の素)!早期では"自覚症状"が少ないすい臓がん!/当誌 2014.00.00


 今回注目する下記引用サイト記事味の素、血液検査で膵臓がんリスク判定 早期発見に道 /日本経済新聞 電子版/2015.06.13 - 0:51 は、"その検査技術" 自体はすでに開発済み ― 上記関連記事 (2) ― なのであるが、 <味の素は8月、早期発見が難しい膵臓(すいぞう)がんになるリスクを血液検査だけで調べる人間ドックのオプション検査の提供を始める。最もリスクが高い「Cランク」と判定された場合、膵臓がんになる可能性が平均よりも11.6倍高いことが分かるという。画像診断などの追加検査を受け早期発見につなげることができる> といった最新動向を報じている。

 <味の素は8月、早期発見が難しい膵臓(すいぞう)がんになるリスクを血液検査だけで調べる人間ドックのオプション検査の提供を始める。最もリスクが高い「Cランク」と判定された場合、膵臓がんになる可能性が平均よりも11.6倍高いことが分かるという。画像診断などの追加検査を受け早期発見につなげることができる。  膵臓がん早期であれば手術などで治療できるが、痛みなどの自覚症状が少なく、6割は手術不能の段階で発見される。がんと診断された人の5年後の生存率は7%と極めて低く早期発見の手立てが求められていた。  味の素の検査は、血液中にある約20種類のアミノ酸のバランスが疾患によって変わる性質を利用する。膵臓がんと関わりの深い6種類のアミノ酸の量から算出した独自の数値に基づき、AランクからCランクに分類する。Aランクであればリスクは全体平均の0.3倍程度となる。  同じ技術で胃や大腸など他のがん向けには2011年から検査サービスを提供しており、膵臓が加わると男性5種類、女性6種類に対応する。検査費用は人間ドックを受ける医療機関によるが、2万円台になる見通し。  同社のがん検査サービスの14年の受診者は約4万人という。認知症や生活習慣病のリスク測定にも応用できるとみられ、検査項目を増やし年間70万人規模に拡大することを目指す。> とある。

 事故関連ニュースなどでしばしば耳にするのが "心肺停止" という言葉だ。その意味は、"蘇生" の可能性が残されている状態と考えられ、"心臓マッサージ/人工呼吸" が緊急蘇生法とされてきた。 ただ、正直言って、その場に遭遇した一般市民にとっては、"戸惑い" なしとはしなかったようだ。

 今回注目する下記引用サイト記事心臓マッサージだけでも効果=患者の蘇生措置「普及拡大を」― 京大調査/時事ドットコム/2015.06.13 - 05:31 は、 <心肺停止の患者に一般市民が蘇生を行う際、人工呼吸せずに心臓マッサージ(胸部圧迫)だけでも救命数が増えたとの調査を、京都大の石見拓教授(救急医学)らの研究チームがまとめた。 心肺蘇生法は従来、胸部圧迫と人工呼吸を繰り返す方法が一般的だったが、近年、国際的に議論が活発化。医師や研究者らでつくる「日本蘇生協議会」(東京)などが策定した日本版の指針では「訓練を受けていない場合は胸部圧迫のみを行うべきだ」と明記している。> と報じている。

 <心肺停止の患者に一般市民が蘇生を行う際、人工呼吸せずに心臓マッサージ(胸部圧迫)だけでも救命数が増えたとの調査を、京都大の石見拓教授(救急医学)らの研究チームがまとめた。  石見教授は「人工呼吸は心理的抵抗も強い。子どもが呼吸困難で心停止した場合など例外もあるが、胸部圧迫を行う人が増えれば、救命数を増やすことができる」と話している。  調査では、2005年1月から12年末までの消防庁の記録を使い、救急搬送前に心臓が止まった患者約81万6000人について、救急隊到着前に市民が行った蘇生法を分析。胸部圧迫と人工呼吸を約10万人、胸部圧迫のみを約25万人の市民が行い、搬送前にいずれかの蘇生法を受けた患者の社会復帰数(人口1000万人あたり推計値)は、8年間で9人から43.6人に改善した。  患者の社会復帰数を詳しく見ると、胸部圧迫のみの場合が0.6人、人工呼吸と共に行った場合は8.4人だったが、8年間でそれぞれ28.3人、15.3人に改善。胸部圧迫のみの方がより改善幅が大きかった。  心肺蘇生法は従来、胸部圧迫と人工呼吸を繰り返す方法が一般的だったが、近年、国際的に議論が活発化。医師や研究者らでつくる「日本蘇生協議会」(東京)などが策定した日本版の指針では「訓練を受けていない場合は胸部圧迫のみを行うべきだ」と明記している。> とある。

 糖尿病における "高血糖値" が、"インスリン" 分泌量の不足によって引き起こされていることはよく知られている。
 なお、治療法としては、① "インスリン" 不足を "(注射、薬などで)外部から補う" 方法、② "高血糖値" を "食事制限、運動実施" などによって緩和させる方法、が一般的に行われている。
 そして、これら以外の新しい治療法も模索されている。


 ◆ 参照 当誌過去の "インスリン 血糖値" 関連記事

  <細胞のエネルギー源や情報伝達に使われるATP(アデノシン三リン酸)という物質が、糖尿病を引き起こす血糖値の上昇にも関わっていることをマウスの実験で特定したと、岡山大などの研究グループが21日、英科学誌サイエンティフィック・リポーツ電子版に発表した。糖尿病の新薬開発につながると期待している。  研究グループによると、ATPを運ぶたんぱく質を作れないようにしたマウスで調べたところ、インスリンの分泌量が増え、血糖値が下がったことを確認できた。......> ( 糖尿病の新薬開発につながるか?! "血糖値上昇に関与の物質"を特定(岡山大グループ)!/当誌 2014.10.26


 今回注目する下記引用サイト記事インスリン抑制酵素を特定...糖尿病治療薬開発に期待
/yomiDr. ヨミドク/2015.06.11
 は、
動物の細胞膜にある「インスリン受容体」の働きを、R3RPTPと呼ばれる酵素が妨げていること。 インスリン受容体インスリンと結合し、細胞内にその情報を伝える働きをするたんぱく質で、その機能を阻害する物質があることは推定されていたが、正体がわかったのは初めて。 R3RPTPインスリン受容体を構成する特定のチロシンと結びつき、「脱リン酸化」と呼ばれる作用で働きを抑制していること。 「R3RPTPの作用を妨げることで、少ないインスリンでも高血糖を改善できると考えられ、糖尿病の治療薬として開発が期待できる」> という研究成果を報じている。


 <自然科学研究機構基礎生物学研究所(愛知県岡崎市)は、野田昌晴教授らの研究グループが、動物の細胞膜にある「インスリン受容体」の働きを、R3RPTPと呼ばれる酵素が妨げていることを突き止めたと発表した。  インスリン受容体インスリンと結合し、細胞内にその情報を伝える働きをするたんぱく質で、その機能を阻害する物質があることは推定されていたが、正体がわかったのは初めて。研究成果は、日本生化学学会の専門誌「ジャーナル・オブ・バイオケミストリー」11日付オンライン版に掲載される。  インスリンは膵臓(すいぞう)から分泌されるホルモンで、血糖値を下げる働きがある。インスリンインスリン受容体結合すると、細胞内にあるアミノ酸の一種・チロシンを活性化させることで情報が細胞内に伝達され、血液中のブドウ糖が取り込まれ、血糖値が低下する。  野田教授らの研究グループは、ヒトやサルの細胞を使った実験でR3RPTPインスリン受容体を構成する特定のチロシンと結びつき、「脱リン酸化」と呼ばれる作用で働きを抑制していることを突き止めた。  さらにR3RPTPをつくる遺伝子を欠損させたマウスにブドウ糖を注射したところ、一般のマウスと比べて血糖値の低下速度が約30%速かった。  この結果から、野田教授らは「R3RPTPの作用を妨げることで、少ないインスリンでも高血糖を改善できると考えられ、糖尿病の治療薬として開発が期待できる」としており、具体化に向けて検討を始めているという。  (2015年6月11日 読売新聞)> とある。

 "脳の血管" には、"脳を守るために不必要な物質を通さない構造"(「血液脳関門」)があると言われる。 にもかかわらず、"がん細胞" がスルーして、"がん転移" が引き起こされてしまう

 ◆ 参照 当誌過去の "脳 がん転移" 関連記事

  <従来、≪脳を守るために不必要な物質を通さない構造になっている脳の血管になぜがん細胞が入り込むのかそのメカニズムは十分解明されていませんでした≫ とある。この "脳の血管の構造" を "エクソソーム" が破壊し、"がん細胞" をスルーさせ、かつ増殖させる、というメカニズムのようである。......> ( 脳へのがん転移!がん細胞が出す特殊な物質(エクソソーム)が脳血管を破壊して発生!/当誌 2015.04.03


 今回注目する下記引用サイト記事ナノテクノロジーを使って、脳へのがん転移を治す、肺がんや乳がんに有望か 血液脳関門を通過して、がんの診断や治療に生かす 新技術/Med エッジ/2015.06.09 - 16:30 は、 <肺がんや乳がん、悪性リンパ腫などが脳に転移した場合に、治療には壁があった血液中の成分を選り分けて脳に取り入れる「血液脳関門」があるため、治療薬を脳に転移したがんまで届けるのが難しかったからだ。本来であれば、毒性のある物質から脳を保護するために働いているのだが、かえって邪魔になってしまっていた。 (これに対し)ナノ粒子の技術を使って、肺がんや乳がんなどから脳に転移したがん細胞を治療する方法が開発されつつある。 研究グループは、血液脳関門を通過可能なナノ粒子の開発に成功。 他から転移してきたがん細胞を特定できる(画像検査)。 がん細胞に取り付いて、がんの生存などに必要な分子を攻撃> という "脳のがん" への最新治療動向を報じている。

 <ナノ粒子の技術を使って、肺がんや乳がんなどから脳に転移したがん細胞を治療する方法が開発されつつあるようだ。  脳に転移したがんに届く  米国シダース・サイナイ・メディカル・センターの研究グループが、米国化学会の発行するACSナノ誌2015年5月号で報告した。  肺がんや乳がん、悪性リンパ腫などが脳に転移した場合に、治療には壁があった血液中の成分を選り分けて脳に取り入れる「血液脳関門」があるため、治療薬を脳に転移したがんまで届けるのが難しかったからだ。本来であれば、毒性のある物質から脳を保護するために働いているのだが、かえって邪魔になってしまっていた。  研究グループは、血液脳関門を通過可能なナノ粒子の開発に成功した。大きさは20~30ナノメートル(ナノは10億分の1)。髪の毛の切れ端でも8万~10万ナノメートルなので、いかにナノ粒子が小さいかが分かる。  主に次の2つの働きをする。  一つは、他から転移してきたがん細胞を特定できる機能ナノ粒子に後からMRIで確認できるような「追跡子」を取り付けて利用する。腫瘍の中で蓄積すると画像検査で目で見ることができる。  もう一つは、がん細胞に取り付いて、がんの生存などに必要な分子を攻撃する機能だ。  ネズミで効果を確認  研究グループは、肺がんや乳がんのネズミで脳へのがんの転移を起こし、ナノ粒子を使った薬剤の実験を行った。  結果として、ナノ粒子を使った薬剤によって、MRIの画像から脳に転移したがん細胞の存在を確認できると分かった。さらに、ナノ粒子に薬を運ばせることで脳に転移した肺がんや乳がんの治療も可能であると分かった治療を行わなかったマウスより長生きすると確認。がんの幹細胞を示す指標も減っていると確認できた。  ナノテクノロジーは病気の治療で存在感を高めている。最近では、パーキンソン病の治療にナノ粒子が有効という報告も出ていた( ナノ粒子と薬でパーキンソン病を軽く を参照)。  がんの治療でも存在感が出てくる可能性があるようだ。> とある。

 "加工食品や高脂肪乳製品" に偏る食生活が健康に良くないことは言われ尽くされてきた。 また、"こうした(欧米型)食生活" への傾斜が、昨今の国内での "前立腺がん" 増加傾向に拍車を掛けている、とも指摘されている。

 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、 <前立腺がんと診断された男性赤身肉や加工食品を中心とする欧米型の食生活を続けると、死亡するリスクは2.5倍に高まるという研究結果を米ハーバード大学の研究チームが発表> と報じている。

 <(CNN) 前立腺がんと診断された男性赤身肉や加工食品を中心とする欧米型の食生活を続けると、死亡するリスクは2.5倍に高まるという研究結果を米ハーバード大学の研究チームが発表した。  研究チームは非転移性の前立腺がんと診断された男性926人を対象に、5年間にわたって食事の内容を継続調査した。前立腺がんは一般的に進行が遅く、がんの中でも生存率が高い傾向にある。  調査対象者の食生活は、野菜や果物、全粒穀類、魚、豆類を中心とする「堅実型」と、加工肉や赤身肉、脂肪分の多い乳製品、加工食品に含まれるような精製穀物を中心とする「欧米型」に分類できることが分かった。  さらに10年間の追跡調査を行った結果、欧米型の食生活が中心だった男性は、前立腺がんで死亡する確率が2.5倍、全体的な死亡リスクも67%高くなることが判明。一方、堅実型の食生活をしていた男性は死亡リスクが36%低下するという結果が出た。  加工食品の摂取量を減らして、野菜や果物、低脂肪肉や魚を多く採る食生活が健康のためになることは以前から指摘されていたが、前立腺がんの死亡率と結び付けた調査は今回が初めてだった。> とある。

  "がん細胞にだけ感染し、これを破壊するウイルス" が注目されている。
 そして、これが活用されることで、"ウイルス療法" と呼ばれるがん治療法の一つとなり始めている。


 ◆ 参照 当誌過去の "ウイルス療法" 関連記事

 (1) <がん細胞だけを破壊するウイルスの投与と、放射線治療を併用する新療法を岡山大が食道がん患者7人に臨床研究として実施し、5人でがんが縮小したり消失したりしたことが10日、分かった。......> ( がん細胞だけを破壊する"ウイルスの投与"と"放射線治療"とを併用する新療法!(岡山大)/当誌 2015.04.13

 (2) <[岡山大学] 研究グループは、抗がんウイルス製剤「テロメライシン」をがんの下の粘膜下層に注入することで、リンパ節の微小転移を消去できることをマウスに移植した大腸がんのモデルで証明することに成功した。実験で投与された「テロメライシン」はリンパ流に乗ってリンパ節に到達し、がん細胞を選択的に殺傷したという。  「テロメライシン」は岡山大が開発したウイルス製剤で、ヒトのがん細胞に感染すると1日で10万~100万倍に増え、がん細胞を破壊する。その一方、正常組織細胞にも同様に感染するが、増殖はしないため、正常組織での損傷は少ないと考えられている。米国ではすでにがん患者に対する臨床試験が実施されており、重篤な副作用は認められておらず、投与部位での腫瘍縮小効果などの有用性が確認されている。また、岡山大では食道がんに対して放射線治療と併用する臨床研究が進められている。......> ( "消化器がんのリンパ節転移"を完全消去する新治療法:抗がんウイルス製剤!(岡山大)/当誌 2015.02.04

 (3) <...... 東京大医科学研究所病院は、悪性脳腫瘍の一種である「膠芽腫(こうがしゅ)」の患者を対象に、がん細胞だけに感染するウイルスを使った国内初の医師主導治験を始めると発表した。  このウイルスは、同大の藤堂具紀(ともき)教授らが開発したもので、口の周囲の疱疹(ほうしん)の原因になるヘルペスウイルスの遺伝子を組み換え、正常な細胞には無害で、がん細胞だけに感染するようにした。ウイルスが周囲のがん細胞に感染して、次々とがん細胞を破壊すると期待されている ......> ( がん細胞だけに感染するウイルス使い脳のがんへの"ウイルス療法"!東大医科研治験開始!/当誌 2014.12.24


 今回注目する下記引用サイト記事がん細胞、狙い撃ち 正常細胞傷つけぬウイルス薬 鹿児島大、治験開始へ/朝日新聞/2015.05.26 は、 こうした「ウイルス療法」の "治験開始" に関するものであり、 <鹿児島大学(鹿児島市)は25日、がん細胞だけを狙って死滅させる新たなウイルス治療薬の治験を骨肉腫などの患者で始めると発表した。正常な細胞は傷つけないため、副作用が少ないと期待され、将来的にはさまざまながんの治療に使うことをめざしている鹿児島大が開発した薬は特定の遺伝子を目印にがん細胞を探すため、転移したものを含め全身のがんに効果が期待できるという。> と報じている。

 <鹿児島大学(鹿児島市)は25日、がん細胞だけを狙って死滅させる新たなウイルス治療薬の治験を骨肉腫などの患者で始めると発表した。正常な細胞は傷つけないため、副作用が少ないと期待され、将来的にはさまざまながんの治療に使うことをめざしている。  治験は、実際に人に使って試す臨床試験。かぜの原因となるウイルスの一つ、アデノウイルスの遺伝子を組み換えた薬を使う。ほとんどの種類のがん細胞にある遺伝子「サバイビン」を見つけ、感染する性質がある。このウイルスを針で腫瘍(しゅよう)に注入すると、がん細胞中で増え、機能を低下させながら死滅させる。鹿児島大大学院医歯学総合研究科の小戝(こさい)健一郎教授(遺伝子治療)らのチームが開発した。  がん細胞をウイルスに感染させて破壊する「ウイルス療法」の一つ。ウイルス療法手術、抗がん剤、放射線治療に次ぐがんの第4の治療法と期待されるが、世界でも実用例はない。鹿児島大が開発した薬は特定の遺伝子を目印にがん細胞を探すため、転移したものを含め全身のがんに効果が期待できるという。  今回の治験はこのウイルスを世界で初めて人に使う試験。11月をめどに厚生労働省に治験計画書を提出し、承認されれば、来年1月にも同大病院で治験を始める方針だ。> とある。

 "がん" が発する "におい" は、以前から着目されてきた。 "におい" が、"がんの検査素材" として的確に活用されるようになれば、"血液検査" などと比べて簡便であり、その分、"がんの早期発見" に役立つと考えられているからだ。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん におい" 関連記事

 (1) <がん探知犬を使ったがん検診を試験的に導入。探知犬は、がん患者の尿のにおいをかぎ分けるように特別に訓練された犬。......がん患者の尿には、健常者とは違う特有のにおいがあるとされる。人間にはわからないが、嗅覚に優れた犬に適切な訓練を施せば、警察犬がにおいをたどれるように、がんのにおいをかぎ分けられるようになる。......> ( "がん探知犬"を使ったがん検診を試験的に導入!"がん患者の尿のにおい"をかぎ分ける!/当誌 2015.05.05

 (2) <パナソニックは吐く息が含む微量の生体ガスで肺がんを検査する技術を開発した。がんがあるとわずかに出てくる成分を高感度のセンサーで検出する。飲酒検査のような呼気を使う方法で病気を見つける新たな試みだ。......> ( 肺がん、"息"で検査! "微量ガス"センサーで検出! パナソニックが20年メド実用化!/当誌 2014.11.24

 (3) <食道がん患者の吐く息の中に特定の物質が多く含まれるという研究を順天堂大上部消化管外科と生体分子研究室がまとめた。食道がん患者には、2―ブタノン、酢酸、アセトン、アセトニトリルという4種類の物質が多く含まれていることがわかった。> ( "食道がん"患者の呼気に特定物質が多く含まれる!身体への負担少ない検査!(順天堂大)/当誌 2015.03.07


 今回注目する下記引用サイト記事口臭のもと (4) 食道がん発見へ研究 /yomiDr. ヨミドク/2015.06.07 は、 <口臭から食道がんの早期発見につなげようという研究が順天堂大(東京都文京区)で進められている。同大上部消化管外科の梶山美明さんは「進行した食道がん患者の息に特有の臭いがあることが、以前から分かっていた」と話す。この原因を科学的に解明しようという試み食道がんの臭いは扁平上皮がん特有のもの研究では、食道がん患者の呼気を分析すると、4種類の有機化合物が健康な人より多く検出これらの仕組みを解明し、「将来は、息を吹きかけると特定の物質に反応して色が変わり、食道がんと判定する検知システムの開発につなげたい」> といった研究動向を報じている。

 <口臭が、重い病気につながっていることもある。東邦大総合診療科教授の瓜田純久さんによると、糖尿病の重症者は、糖をエネルギーに変えられないため、代わりに脂肪からエネルギーを得ようとする。その時の代謝物として生まれる「ケトン体」が臭いを出す。  口臭から食道がんの早期発見につなげようという研究が順天堂大(東京都文京区)で進められている。同大上部消化管外科の梶山美明さんは「進行した食道がん患者の息に特有の臭いがあることが、以前から分かっていた」と話す。この原因を科学的に解明しようという試みだ。  梶山さんによると、手術で切除した食道がんそのものも臭気を放つ。一方で近接する胃がんは臭わないため、それぞれの細胞とがんの種類の違いに着目した。食道は口の中と同じ「扁平(へんぺい)上皮細胞」で、胃は、口とは別の「円柱上皮細胞」でできている。食道にできるがんは扁平上皮がん、胃は腺がんに分けられる。このため、梶山さんは食道がんの臭いは扁平上皮がん特有のものとみている。  研究では、食道がん患者の呼気を分析すると、4種類の有機化合物が健康な人より多く検出された。なぜこれらの物質が食道がんの患者に多くあり、食道から直接口に出てくるのか、または肺を経由して出てくるのかは分かっていない。  梶山さんらはこれらの仕組みを解明し、「将来は、息を吹きかけると特定の物質に反応して色が変わり、食道がんと判定する検知システムの開発につなげたい」と話している。(原隆也) (2015年6月7日 読売新聞)> とある。

 かねてより、"歯周病" と "心臓疾患・脳血管疾患・糖尿病など" とが深く関連!していることが指摘されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "歯周病" 関連記事

  <......≪動脈硬化は、動脈硬化は、不適切な食生活や運動不足、ストレスなどの生活習慣が要因とされていましたが、別の因子として歯周病原因菌などの細菌感染がクローズアップされてきました/ 歯周病の人はそうでない人の2.8倍脳梗塞になり易いと言われています/ 歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという疫学調査が複数報告されています≫( 「歯周病が全身に及ぼす影響」- 歯周病と心臓疾患・脳血管疾患 - 歯周病と糖尿病/JACP 日本臨床歯周学会 )......> ( "歯周病"は"アルツハイマー"の原因にもなる?! 動脈硬化/脳梗塞/糖尿病のみならず!/当誌 2013.10.07


 今回注目する下記引用サイト記事歯周病菌で糖尿病悪化...心筋梗塞や脳梗塞の原因にも/yomiDr. ヨミドク/2015.06.05 は、 <歯周病の原因となる菌は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを弱めて糖尿病を悪化させるほか、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気の原因になる。 歯周病の予防には、口の中のケアが大事とし、「『フッ素入り歯磨き剤』を使う」、「歯ブラシはぬらさない」など正しい歯磨き。 歯科医を選ぶコツについては、歯磨き指導に力を入れていることや複数の治療方針を示してくれること> などを報じている。

 <倉治ななえ・日本歯科大病院臨床教授が4日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、歯周病の原因となる菌は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」の働きを弱めて糖尿病を悪化させるほか、心筋梗塞や脳梗塞など様々な病気の原因になると説明した。  歯周病の予防には、口の中のケアが大事とし、「『フッ素入り歯磨き剤』を使う」、「歯ブラシはぬらさない」など正しい歯磨きの仕方を紹介した。  歯科医を選ぶコツについては、歯磨き指導に力を入れていることや複数の治療方針を示してくれることを挙げた。  (2015年6月5日 読売新聞)> とある。

 "医薬品や医療機器の製造販売の承認" は、厚生労働省専門家会合の委員などによる審議で定まる、という。
 この承認によって、一方では "製造販売企業の利益" が決まるとともに、"副作用被害" のあり様も左右されることになる。 したがって、このプロセスが "医療ジャンル" における "インタレストの要!" を構成していることは容易に想像できる。


 ◆ 参照 当誌過去の "医薬品 承認" 関連記事

 (1) "がん免疫療法"の開発促進へ!専門家"検討委"が治験の考え方を示す"手引案"まとめる!/当誌 2015.01.27

 (2) "抗がん剤"で死亡 病院に賠償命令!"抗がん剤"の"副作用危険性"に改めて"要注意"か?!/当誌 2014.05.20

 (3) 日本での"未承認"がん治療薬 "24種/41種類"の薬代は月100万円超!これが数カ月継続!/当誌 2014.07.12

 (4) <"既存薬" であれば、その "" に関する情報を検索して確認することも可能といえば可能だが、問題は、雨後のタケノコのように承認されている "新薬" については、結局、自らを "実験台(?)" とするしかないのであろうか......。 国の監督官庁による "承認" であるからといって、100%の安全性が保証されているわけではないことは、昨今のニュース 子宮頸がん、ワクチン副作用176件/読売新聞/2014.07.05 からも窺えるところだ。 ( 肺がん用「分子標的薬(抗がん剤)/イレッサ」の重篤副作用の例もある )> ( 糖尿病の"新薬"「SGLT2阻害薬」に重篤な副作用!専門家"適正使用を求める文書"対応!/当誌 2014.07.09


 今回注目する下記引用サイト記事厚労省専門家会合の委員8人辞任 製薬企業などから報酬/【共同通信】/2015.06.05 - 17:57 は、 <厚生労働省は5日、医薬品や医療機器の製造販売の承認について審議する専門家会合の委員に、製薬企業などの役員や顧問などを務め、報酬を得ていた大学教授らが8人いたと発表した。委員の規定で関係企業との兼任は禁じられており、8人は辞任する。> と報じている。

 <厚生労働省は5日、医薬品や医療機器の製造販売の承認について審議する専門家会合の委員に、製薬企業などの役員や顧問などを務め、報酬を得ていた大学教授らが8人いたと発表した。委員の規定で関係企業との兼任は禁じられており、8人は辞任する。  一方、企業からの寄付金や契約金を過少に申告していた委員が24人いたことも判明した。厚労省によると、会合の議決に参加できない50万円を超える額を受け取っていた委員が8人いたが、過去の議決はすべて有効だという。  厚労省は「委員に対する周知や確認が不十分だった。こうした事例があったのは遺憾で、おわびする」とコメントした。> とある。

 "緑茶のカテキン" に "健康効果" があること、さらに "抗がん効果" さえあることは、これまでにも度々指摘されてきた。

 ◆ 参照 当誌過去の "カテキン" 関連記事

 (1) "緑茶"に"認知症予防"効果か(金沢大)!? "脳出血/脳梗塞/がん"などの抑止効能に加え!/当誌 2014.05.16
 (2) 緑茶成分"EGCG"とED治療薬含有の"低分子化合物"との併用投与でがん細胞を殺傷!/当誌 2013.01.27


 今回注目する下記引用サイト記事【朗報】緑茶のカテキンが前立腺がんの予防に効果ありとの研究結果 さえきそうすけ/IRORIO/2015.06.03 - 16:42 は、 <緑茶に含まれるカテキンには、非がん性の腫瘍ががん化するのを防ぐ働きがあり、前立腺がん予防できることが明らかに。 今回はカテキンの持つ前立腺がんの予防効果が証明されただけでなく、これまではマウス実験でのみ指摘されてきた、緑茶の抗がん作用が人間にも有効であることが併せて明らかになった。> と報じている。

 <緑茶の健康効果は数多挙げられるが、この度前立腺がんを予防できるとの男性には嬉しい研究結果が発表された。  米Moffitt Cancer Center & Research InstituteのNagi B. Kumar医学博士らによる研究では、緑茶に含まれるカテキンには、非がん性の腫瘍ががん化するのを防ぐ働きがあり、前立腺がん予防できることが明らかに。  ■ 没食子酸エピガロカテキン(EGCG)  同医学博士らはカテキンの中でも、最も抗がん効果の高い没食子酸エピガロカテキン(EGCG)を抽出。49人の被験者に1年間、毎日200ミリグラムの緑茶カプセルを2錠服用してもらった。  同カプセルはカフェインは含まず、EGCGを配合したものである。一方他の48人の男性には、同量の偽薬を服用してもらうことに。  ■ 前がん病変の変化に違い  すべての被験者が高悪性度の前立腺上皮内腫瘍(HGPIN)または、前立腺がんを疑う小病巣(ASAP)が認められていたが、カテキンを配合した緑茶カプセルを服用していたか否かで、前がん病変の重症度に違いが認められた。  緑茶カプセルを服用していたHGPINの被験者は、がんへと近付く次のステージであるASAPに進んでいたり、完全な前立腺がんと診断されたりする割合が少なかったという。また、前立腺がん腫瘍マーカーとしても用いられる、前立腺特異抗原の値も低かったそう。  今回はカテキンの持つ前立腺がんの予防効果が証明されただけでなく、これまではマウス実験でのみ指摘されてきた、緑茶の抗がん作用が人間にも有効であることが併せて明らかになった。  尚同研究結果は、今週開催された米臨床腫瘍学会の席で発表されたものである。> とある。

 "インフォームドコンセント" が浸透し始めているとは言うものの、相変わらず「素人で分かりませんので、先生にお任せいたします」という "がん患者" の多いのが現状とか......。
 そんな現状で次第に注目されだしているのが、"セカンドオピニオン" である。


 ◆ 参照 当誌過去の "セカンドオピニオン" 関連記事

 (1) 膀胱がん、男性ホルモンの分泌を抑えることで、がんの再発が抑えられるとの研究結果!/当誌 2015.03.31

 (2) <「がんをテーマにした講演会では十分な選択肢を示さずぼうこうを全摘する日本の医療現場に『とても先進国とは思えない。詐欺みたいなもんだ』と苦言を呈し、セカンドオピニオンの重要性を説いていました」(関係者)> ( 文太さん、セカンドオピニオンの重要性訴えた!"膀胱全摘"判断に傾く日本の医療現場!/当誌 2014.12.04

 (3) 今"がん治療"では「先生にお任せいたします」が通用しない!?"がんリテラシー"が必須!/当誌 2014.06.29


 今回注目する下記引用サイト記事受けたいけど情報不足 セカンドオピニオン/47 NEWS 医療新世紀/2015.06.02 は、 <例えば、がんなどの大病を患って手術を勧められたら、あなたはどうするか。主治医の方針をすぐに受け入れるのか、それとも主治医以外の医師や、別の医療機関の意見である「セカンドオピニオン」を求めるのか。 9割近い人がセカンドオピニオンを望んでいるのに、そのうちの3人に1人は、いざとなると受けられないだろうと考えていることが、電話健康相談最大手のティーペック (東京)の調査で分かった。どうすれば受けられるのかという具体的情報や、受けやすい環境の整備が不足しているとみられる。> と報じている。

 <例えば、がんなどの大病を患って手術を勧められたら、あなたはどうするか。主治医の方針をすぐに受け入れるのか、それとも主治医以外の医師や、別の医療機関の意見である「セカンドオピニオン」を求めるのか。  9割近い人がセカンドオピニオンを望んでいるのに、そのうちの3人に1人は、いざとなると受けられないだろうと考えていることが、電話健康相談最大手のティーペック (東京)の調査で分かった。どうすれば受けられるのかという具体的情報や、受けやすい環境の整備が不足しているとみられる。  ことし4月、全国の20~60代の男女計3千人を対象にインターネットを通じて質問した。すると、セカンドオピニオンを受けたいと思っている人は全体の88%(2640人)に上った。  その理由を複数回答方式で尋ねると「他に治療法がないか聞きたい」が2065人、「主治医の治療方針が正しいかどうか確認したい」が1745人で、納得して治療を受けたいという傾向が強かった。一方で「医療事故・ミスを避けたい」「医師に不信感を持ったことがあるから」という回答も多かった。  しかし、実際にセカンドオピニオンを受けられるかどうか聞くと34%が「できないと思う」と回答。理由(複数回答)としては「主治医に悪い」(212人)といった医師への遠慮が意外に少ない一方で、「どの医師から受けるべきか判断できない」(585人)、「医師のつてがない」(514人)など情報不足を訴える声が多かった。  近年増えているセカンドオピニオン外来の存在を知らない人も全体の68%に上り、同社は「実際に利用される仕組みを作ることが求められている」と分析している。> とある。

 "免疫システム"、"抗体医薬"、"抗がん剤" など、がん治療アプローチに違いはあれ、<がん細胞だけを狙い撃ちする> という点が、現在の "がん治療薬" 開発の主要なポイントだと考えられている。 そして、"がん細胞" の "首輪" にどのような "鈴" を付けて、"正常細胞" との差異を明瞭とさせるのか......、それがキーポイントである、と。

 ◆ 参照 当誌過去の "がん細胞 抗体" 関連記事

 (1) 【補足】近赤外線でがん細胞を攻撃!光免疫療法:がん細胞に結合のたんぱく質"抗体"!/当誌 2015.05.09
 (2) 近赤外線でがん細胞を攻撃!舌がんや咽頭がんなどに新たな治療法!臨床試験を開始!/当誌 2015.05.08
 (3) "病原菌"による攻撃力! がん細胞などに的を絞って破壊する薬の開発に繋がる可能性!/当誌 2014.10.30
 (4) 抗がん剤、"がん細胞だけを狙い撃ち"する"極小カプセル化"に成功!副作用軽減に効果!/当誌 2014.10.04
 (5) ヒトの血液の中から"がん細胞の増殖を抑制する抗体(抗RPL29抗体)"を発見! 岡山大学/当誌 2014.09.28
 (6) 副作用のない抗体医薬品開発が可能に!がん細胞だけ攻撃!新抗体の作製成功(東北大)!/当誌 2014.08.04
 (7) "がん免疫(細胞)療法"/最近の各種動向一覧!最新:腫瘍細胞免疫回避の一要因 PD-L1!/当誌 2014.04.17
 (8) "抗体医薬":生体がもつ"免疫システムの主役である抗体"を主成分とした医薬品が熱い!/当誌 2014.01.01


 今回注目する下記引用サイト記事 :  は、 <悪性度の極めて高い小細胞肺がんを移植したマウスに、がん細胞にのみ結合する抗体「90Y標識抗ROBO1抗体」を投与したところ、腫瘤が著明に縮小することを確認。 放射性同位元素で標識した「がん細胞にのみ結合する抗体(90Y標識抗ROBO1抗体)」を開発し、実際に、小細胞肺がんを移植したマウスに投与したところ、がん細胞を殺傷し、腫瘤を縮小させる効果があることを確認した。 こうした抗体を投与して、がんに集積させることで、小細胞肺がんを移植したマウスの体内から放射線治療をする「放射免疫療法」が、進展型小細胞肺がんの根治や余命の改善に向けた治療法の確立につながることが期待できる> と報じている。

 <東京大学(東大)は5月28日、悪性度の極めて高い小細胞肺がんを移植したマウスに、がん細胞にのみ結合する抗体「90Y標識抗ROBO1抗体」を投与したところ、腫瘤が著明に縮小することを確認したと発表した。 ...... 肺がんは、がんの中で最も罹患率・死亡率が高く、その内、成長が早く、転移しやすい小細胞肺がんが約15%を占めているが、身体の他の部位までがんが広がってしまっている段階の進展型小細胞肺がんは、悪性度が高く、有効や治療法が確立されていない。  今回、研究グループは、放射性同位元素で標識した「がん細胞にのみ結合する抗体(90Y標識抗ROBO1抗体)」を開発し、実際に、小細胞肺がんを移植したマウスに投与したところ、がん細胞を殺傷し、腫瘤を縮小させる効果があることを確認したという。  また、こうした抗体を投与して、がんに集積させることで、小細胞肺がんを移植したマウスの体内から放射線治療をする「放射免疫療法」が、進展型小細胞肺がんの根治や余命の改善に向けた治療法の確立につながることが期待できるとしており、今後は、同薬剤の治療効果と副作用に関する詳細な評価に加え、治療効果や副作用のさらなる改善を目指して、化学治療との併用治療や、別の治療用放射性同位元素の導入、抗体の小分子化などを検討していくとするほか、抗体の体内動態を可視化することで、SPECT/PETイメージング用診断薬の開発にもつなげたいとしている。> とある。

 一般的に、"早期発見、早期治療" が決まり文句として唱えられ、"がん検診" が当然のごとく推奨されている。
 つい先ごろも、減らない "がん死亡率" の原因のひとつとして"がん検診受診率" の低さが指摘されていた。


 ◆ 参照 当誌過去の "がん検診" 関連記事

 (1) 減らない"がん死亡率"!医師は指摘"政府の取り組み不十分"!喫煙率/がん検診受診率!/当誌 2015.05.25

 (2) <いわゆる "がん検診" は、"早期発見、早期治療" が決まり文句として唱えられ、多くの人々が概ね賛同するかたちで対応されているのかもしれない。  ところが、"がん" というものは "早期発見された場合" には、"早期治療によって治せる" と限ってはいない点、そこが問題なのだそうである。  つまり、"がん" は、"小さな腫瘤をより早く発見"="克服可能性大" という分かりやすい図式が成り立つような単純な構造ではなさそうなのである。―― 深入りはしないが、 "転移" という問題が隠れているから ―― 「初期の小さなうちに発見できたのでよかった!」で済ますことができない、ということなのである。......>  ( がん検診 "早期発見"の功罪!しかし"早期発見"には実はさまざまな"害"があるのです!/当誌 2014.07.30


 今回注目する下記引用サイト記事《201》  がん検診のデメリットの一つ、偽陽性。 酒井健司(さかい・けんじ)/朝日新聞 apital/2015.06.01 は、 <適切ながん検診は、早期発見・早期治療によってがんによる死亡を減らします。 一方で、検診にはコストもかかりますがん検診のデメリットの一つに「偽陽性」があります。 体の負担。 がんの疑いに対する不安という心理的な負担も。 ちなみに、どちらの群でも、「一次検査で肺がんの疑い」と言われた人のうち、「精密検査で肺がんではない」と診断される人の割合はだいたい95%ぐらいです。 要精密と言われてもそれだけであまり心配し過ぎる必要はない。> と解説している。

 <適切ながん検診は、早期発見・早期治療によってがんによる死亡を減らします一方で、検診にはコストもかかります。ここでいうコストとは単に費用がかかるというだけではありません。デメリットと呼んだほうがわかりやすいかもしれません。がん検診のデメリットの一つに「偽陽性」があります。  偽陽性とは、一次検査では「がんの疑い」という結果が出たものの、精密検査では「がんではない」と診断されることです。「最終的には、がんではないと診断されるのだからいいじゃないか」というわけにはいきません。  疑われるがんの種類にもよりますが、検査には多かれ少なかれ、体の負担が伴います。たとえば乳がん検診でがんの疑いが見つかった場合、生検といって組織の一部を採取する検査が必要になる場合もあります。がんではなかったとしても、痛い思いをするのは不利益です。  また、がんの疑いに対する不安という心理的な負担もあります。よほど心の強い人でもない限り、「がんかもしれない」という状態に置かれるのはストレスになります。心理的負担をできるだけ減らすため、がん検診を受ける前、および、一次検査で陽性の結果が出たときには、偽陽性について十分な説明が必要でしょう。  偽陽性がどれくらい生じるかは、がん検診の種類や対象者によって変わります。前回にも紹介した低線量CTによる検診が肺がん死を減らした研究(N Engl J Med. 2011 Aug 4;365(5):395-409)では、低線量CT群において24.2%が一次検査で陽性と判断され、23.3%が偽陽性でした。  言い換えれば、低線量CTによる検診1000回につき、242人が一次検査で陽性と判断されますが、そのうち本当に肺がんなのは9人だけで、残りの233人は結局は肺がんではなかったことになります。単純レントゲンに比べて低線量CTは精度が高いがゆえに、肺がんではない病変もたくさん見つけてしまうのです。  ちなみに単純レントゲン群においては、6.9%が一次検査陽性で、6.5%が偽陽性でした。検診1000回あたりにすると、69人が一次検査で陽性と判断され、本物の肺がんは4人で、残りの65人は肺がんではありません。どちらの群でも、「一次検査で肺がんの疑い」と言われた人のうち、「精密検査で肺がんではない」と診断される人の割合はだいたい95%ぐらいです。  どうでしょうか。「意外と偽陽性が多い」と思った方もいらっしゃれば、「こんなもんだろう」と思った方もいらっしゃるでしょう。念のために申し添えますが、この数字は「肺がん高リスクの55歳から74歳までのアメリカ人」を対象にした場合であって、対象者が異なれば数字も異なります。  がん検診には偽陽性のデメリットもあること、一方で、要精密と言われてもそれだけであまり心配し過ぎる必要がないことをご理解していただければ幸いです。> とある。

 日本もひと頃は、クルマの排気ガスを原因とする "大気汚染" の深刻さに悩まされもした。 が、現在では隣国からの "越境汚染" が災いとなっている......。

 ◆ 参照 当誌過去の "PM2.5" 関連記事

 (1) <中国では29日、各地で最悪レベルの大気汚染が観測され、視界不良のため高速道路が閉鎖されるなど、市民生活に影響/ 東部の江蘇省では、深刻な大気汚染の影響で日中でも視界が10メートルほどになり、車がライトをつけ速度を落として走らざるを得なくなったほか、各地で高速道路が閉鎖される事態/ 北京では、車の排ガスなどに含まれる大気汚染物質、PM2.5の濃度が6段階の基準で最悪のレベル> ( 中国で最悪レベルの大気汚染!日中でも視界が10メートルほど!西日本への影響も懸念?!/当誌 2013.10.01

 (2) <今の中国は、"優雅な霧" で山水画的風景が作られるのではなく、有毒な"大気汚染" によって風景が白くかすむのだそうである......> ( 「越境汚染」をもたらしている中国大気汚染!"風上にも置けない"奴だとばかりに非難!?/当誌 2013.02.01


 今回注目する下記引用サイト記事大気汚染減り肺の発達改善 子どもと環境で米調査/【共同通信】/2015.05.26 は、"大気汚染と子どもたちの肺機能の発達" に関する実証的データに着目している。
 <米カリフォルニア州で大気汚染が改善したのに伴い、そこで育つ子どもたちの肺機能の発達も良くなったとする調査結果を南カリフォルニア大の研究チームが米医学誌に発表。ロサンゼルスを中心とする同州南部では、過去20年以上にわたって積極的な大気汚染低減策が取られてきたが、子どもの呼吸機能発達との関連が示されたのは初めて。/子ども時代に肺が十分に発達しないと、ぜんそくのリスクが高まるほか、肺機能が低い大人は心血管系疾患などが増える> と報じている。


 <米カリフォルニア州で大気汚染が改善したのに伴い、そこで育つ子どもたちの肺機能の発達も良くなったとする調査結果を南カリフォルニア大の研究チームが米医学誌に発表した。  ロサンゼルスを中心とする同州南部では、過去20年以上にわたって積極的な大気汚染低減策が取られてきたが、子どもの呼吸機能発達との関連が示されたのは初めてだという。  チームはまず、1994年から2011年までの間に州南部五つの地区で測定された大気汚染データを収集。  次に、肺の発達に重要な時期とされる11歳から15歳にかけての4年間に子どもの呼吸機能がどう変化したかを、同じ五つの地区で ① 94~98年 ② 97~01年 ③ 07~11年 にそれぞれ検査して比較した。検査した子どもは3グループで計2120人に上る。  大気汚染はこの期間に改善が進み、特に微小粒子状物質「PM2・5」などの低減が顕著だった。  呼吸機能を肺活量などで評価したところ、4年間の発達の度合いは、生まれた時期が遅く、大気汚染の低減が進んでいたグループ ③ が一番良かった。この傾向は性別にかかわらず、ぜんそくの有無にも関係がなかった。  15歳時点で肺機能が通常の80%未満と低い子どもの割合も、グループ ① は7・9%だったが、グループ ② は6・3%、グループ ③ は3・6%と汚染の低減とともに減少していた。  子ども時代に肺が十分に発達しないと、ぜんそくのリスクが高まるほか、肺機能が低い大人は心血管系疾患などが増えると指摘されている。> とある。

 日本でも、例年にない "この5月の猛暑!" に、身体が追い付けずに "熱中症" が多発したそうだ。
 このところ不気味に発生している "火山噴火や地震" も気掛かりではあるが、今夏もまた "猛暑・酷暑" に振り回されるのであろうか......。


 今回注目する下記引用サイト記事インド酷暑、死者2100人超 犠牲者増える恐れ/【共同通信】/2015.05.31 - 00:20 は、 <最近の猛烈な暑さで熱中症などによる死者が2100人を超えたことを明らかにした。地元メディアによると、暑さは31日も続く見通しで、犠牲者がさらに増える恐れがある> と報じている。

 <【ムンバイ共同】インド当局は30日、最近の猛烈な暑さで熱中症などによる死者が2100人を超えたことを明らかにした。地元メディアによると、暑さは31日も続く見通しで、犠牲者がさらに増える恐れがある。  各州当局によると、南部のアンドラプラデシュ州で1623人、テランガナ州で541人が死亡。地元報道によると、東部のオディシャ州や西ベンガル州、首都ニューデリーでも死者が出ている。  犠牲者が集中する南部2州では29日から一部地域で降雨が観測されたが、なお幅広い地域が熱波に襲われている。  当局によると、死者は貧困層の高齢者や、野外で働く建設労働者らがほとんど> とある。

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